スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る 作:エアロスミス
魔法の入り口近くに一件の建物がある。その建物は瓦屋根で一見和風の家に見えるのだが入り口はドアと洋風なものも散見できる。その割には窓は障子だし近くに大きな桜が一本生えていたりと洋風なのか和風なのかよくわからない。
その建物の名前は『
「……やっぱり、人里にある家とは違うな。見た目というか文化というか」
海堂は人里の家と比べてその異質さを感じながら、建物に入っていく。店の中は…普通の物から明らかに変だと言える物によってごった煮の状態になっていた。別にゴミ屋敷ということではないのだが商品と思われる物が所狭しと並んでいる。そして、薄暗くもありおまけに埃っぽくジメジメしてる。どうやら閉め切ってるようだ。
「…あの〜、誰かいませんか〜?」
内装が思ってたよりごちゃっとしていたため海堂は誰もいないと思い呼びかけをする。
「ああ、ここにいるよ。初めて見る顔だね」
奥の方から新聞を手に持った男がやって来た。白髪のショートボブにメガネをかけた青年は海堂の顔をジッと見つめる。
「…なんですか?そんなジロジロ見て」
「いや、うん。珍しいものが来たと思って」
「……」
また自分の体に興味を示す人が現れた。海堂は目を細めて青年を睨む。彼もその視線に気づいて咳を一つすると改めて自己紹介を始めた。
「僕は
こいつ小鈴さんと同じタイプ*1だ…と思いながら、海堂も霖之助に名乗り返す。
「海堂直也です。いちおう男ですハイ」
「男?…そうは見えないけど?」
「あの、カクカクシカジカ*2で」
「なるほど。だからホムンクルスなのにやたら喋りや動きが流暢なのか」
「そういうの詳しいの?」
「知り合いの魔道具とか博麗の巫女のお祓い棒を作ったりしたからね」
どうやら霖之助は魔法について海堂よりも詳しいようだ。海堂は魔法繋がりで霧雨魔理沙について尋ねることにした。正直、このようなタイプは人付き合いがあまりない傾向にあるため期待は薄いのだが。
「霖之助さん。霧雨魔理沙って魔法使いを知ってます?」
「……彼女に何か用があるのかい?知り合いというわけではないようだが」
「魔法について尋ねたくて。一人で学ぶには限界が近いというか」
「彼女はタダでは受けないかもしれないが君の体見ればおそらく見てくれるだろう。魔法についてはまだ修行中だから」
とりあえずはうまくいきそうだ。一通り話は聞いたのでもうここには用はないのだがお金はしっかり持っていけ、掘り出し物を見逃すぞという言葉が引っかかる。何か取りこぼしでもあるのかと店内を見回す。
一見するとよくわからない物のごった煮の陳列。しかし、海堂の思わぬ物が目に映る。それは幻想郷に初めて迷い込んだ時にイオにもらったリボルバーであった。その銃を見た瞬間冷や汗をかく。
「霖之助さんコレは?」
「ああ、それかい?それは弾丸と呼ばれる弾幕を高速で撃ち出せる外の世界の武器だ。特別な能力がない者でも弾幕を撃つことができるらしい」
「値段は…?」
「すまないが売り物じゃない。欲しいのかい?」
さてどうするべきか。おそらくこの銃はイオが持っていた物だ。そして、海堂が借りて無くしていた物でもある。怒られる。まさかここで『レイジングブル*3』と再会するとは思わないんだ。
「頼みます。なんでもするので……」
「いいよ別に。それが撃ち出せる弾丸もないし鈍器にもならないからね。見た目はカッコイイから取っておきたいが…」
「なんでもします。自分も好きにし……」
「やめなさい!君の体は女性の物なんだから!」
「誰が男だってぇ!!」
「そんなこと言ってないよ!?」
結論から言うと海道は霖之助から失くした拳銃を取り戻すことができた。私から言うと海堂の自業自得なのだが…運が向いたということで。
叫びオチなんてサイテー!(自分は好き)
よっしゃ!一話で香霖堂編を終わらせたぜ。今回注釈が多くてごめんね。次は魔法使い編です。東方のもう一つの看板が登場します。今月中には投稿します。
そして、大事なお話。これから出そうと思っていたオリキャラをほぼボツりました(イオとか既に出てるやつは除いて)。理由は「それ東方じゃなくてよくね?」と思ったから。原作キャラの絡みが書いてて大変だけど楽しいマジ楽しい最高。プロローグの前半部分は半分嘘になります。
そのかわりボツったオリキャラとか設定は今書いている一次創作に全部使うつもりです。まだその小説は公開できませんがゆくゆくはハーメルンで出そうと思います。
これからもスキマにこき使われ……タイトル長いな。略称を感想欄とアンケートで募集します。これからもスミスエアロの小説をよろしくお願いします。