スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る 作:エアロスミス
海堂直也 1999年 冬
第一話 夢と会社
「はっ!?」
いつもは、ゆっくりと起きるのだが、今日は文字通り飛び起きてしまった。身体が汗でベタベタして気持ちが悪い。
「…変な夢見たなぁ」
そんな独り言がで出てくるほど珍妙な夢を見た。
どんな内容かというと、
「意味わからん」
そう吐き捨て、立ち上がろうと体を動かすと、突如全身に痛みが走る。
「痛てて!?キンニクツウかぁ?」
先ほどから飛び起きたり、筋肉痛に襲われたりしている海堂直也という男はそこまで大きくない会社で経理関係の仕事に就いている。
外回りとかの体を動かさない仕事だから、筋肉痛とは無縁のはずなのだ。
そこで海堂は、もしやさっき見た夢のせいなのではないかと考える。
「な訳ないよな」
しかし、すぐにその線は切れた。当たり前だ。突然の筋肉痛だ!もしかして夢のせい?とはならんだろう。
海堂は頭が変になったなと考えながら、テレビをつけ会社に行く準備をする。
(近頃、社会人をターゲットとした凄惨な連続殺人が多発。警察も懸命に捜査をしており…)
やれやれ、またこれか
海堂はため息をつき、日本人らしいご機嫌な朝食をとり、皿を洗い、カバンを持ち会社に出社した。
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海堂が勤めているマッスル・パーツ株式会社は、家電などの電気製品に使われる部品を主に生産しており、彼はそこの経理をしている。
海堂がいつもどうりタイムカードを押し、自分のデスクに向かうと、同僚である鈴木と会った。鈴木は毎朝笑顔でこう言う。
「ヨー!海堂ちゃん!今日もいい天気だねぇ!」
この人はいつもそうだ。晴れならとにかく、曇りでも、雨でも、雷雨でも、この人にとってはいい天気だ。あとちょっとオカマなのだ(本人認定)。海堂はいつものように素っ気なく言葉を返す。
「ハイハイ、イイテンキデスネ。スズキサン」
「全くもー海堂ちゃんはつれないねぇ…」
「そりゃあ、毎日天気関係なく同じこと言うから、マンネリなんですよ」
「うーん…レパートリー増やすかぁ」
その後も二人は雑談をしていると、突然ぬっと大柄な男が入ってくるなり、二人に声をかけてくる。
「おい!鈴木!海堂!ぺちゃくちゃ話す時間は終わりだ!仕事に取り掛かるぞ!」
「「了解しました」」
そして二人は決して楽ではない仕事に取り掛かる。これがいつもの日常だ。
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「それにしても海堂、お前、体調が悪いのか?」
仕事が一段落し、昼休みに入った時に二人の上司である浅沼が訪ねて来た。頭はハゲ散らかしているが、ガタイはゴツい。
「別に、いつも通りだとおも…」
「嘘よ!さっき書類を持って行こうとしたら歩き方がガタガタだったの見てるからね!」
どこから現れたのか鈴木も横槍を入れてきた。正直話したところで笑われるのがオチなので、海堂は今朝の夢は他人に話したくないと考えている。すると浅沼はため息をつく。
「どうしたんだ?笑わんから正直に話してくれないか?」
この上司が珍しく真剣な眼差しで聞かれたので、海堂は根負けし、大人しく夢について話すことになった。
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数分後…
「ウーン…つまり、あれか?夢の中で少女と戦っていて、目が覚めたら全身筋肉痛ということ?」
「はい。えらくハッキリしてました」
鈴木が一文でまとめ、海堂が頭を掻きながら補足を入れる。浅沼は筋肉隆々な両腕を組み神妙な顔で唸る。
「なるほど…」
「浅沼さん知っているのですか?」
「ああ、わかったさ。お前がそんなに疲れていたなんて」
「まあ、そんな夢を見るほど疲れていたのね海堂ちゃん…」
こいつらに期待した俺が馬鹿だった。まさか浅沼もボケに走るとは。
「お前、ちゃんと休んでるか?うちは社長がボディビルの大会に出るから土日は休みになるからな。まさかとは思うが、徹夜でゲームとかしてないよな?」
「流石に徹夜でしないですって。高⚪️⚪️人もゲームは一日1時間と言ってるでしょ」
「えっ?海堂ちゃんはあれ真面目に守ってるの?」
「「え?」」
その後、その日の仕事は七転八倒ありつつも、なんとかこなせたのであった。
現代編は結構続くぞ。前と同じで短く区切りながらやっているのだが、どうだろうか?
アンケートもとるかもしれないから、よかったら協力してね!ね!
というか今のとこ東方要素無いな…ガンバル!