スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る   作:エアロスミス

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さてさて第二話でござんす。少し彼の片鱗が出てきます。


第二話 ご飯に行こう!

海堂ちゃん!飯食いに行こうよ!

 

仕事が終わりタイムカードを押して定時に帰宅しようとすると、鈴木が飯に誘ってきた。海堂はそんな気分では無いので断ろうとする。

 

「悪りぃ。早く帰りたいんだ…」

「奢るわよ?」

行きます!

 

奢りという素晴らしいワードを聞き、先ほどまでのゲンナリはどこに行った海堂。鈴木もこれには苦笑いだ。

 

「あんた…その貧乏性はどうにかならないの?」

「いやー、何食おうかな♪」

「聞いてないし…まっいっか!」

 

ということで、海堂は鈴木と飯に行くことになった。そしてその道中で海堂は今日のことをもう一度聞いた。

 

「そういやさ鈴木。今日の俺そんなにガタガタだったのか?」

「当たり前ヨ!私は元々医者を目指していたから、人の健康なんて一目で分かるのヨ」

「へー。このスペックなら医者になれるだろ…

ああ?

 

海堂がボソッとそう言ったら、鈴木が見たことない顔で睨んできたので適当に誤魔化した。どうやらこの話は鈴木にとって禁句らしい。海堂はそっとして置くことにした。海堂は話を切り替えるため、どこに食べに行くか聞くことにした。

 

「鈴木。そういやどこに食べに行くんだ?」

「牛丼屋だよ?」

「やったー!」

あれ?思ってた反応と違うわね…

 

鈴木は海堂が牛丼屋と聞いてなんか愚痴るかと思っていたが、普通に喜んでいてびっくりした。正直張り合いがない。しかしソレでも海堂はグッとガッツポーズをしているので良しにすることにした。

 

「いやー喜んでくれて何よりよ!さ、早く行きましょう!」

「あっ待てよ鈴木!」

 

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Side change 海堂直也

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鈴木が俺を牛丼屋に連れてってくれると聞いて、俺が喜んだのがそんなに嬉しかったのかさっきの機嫌が良くなり、浮き足立っている。一人暮しを始めてから外食なんて全く行ってなかったし、食事は全部自炊かコンビニ弁当で済ませていたので、この機会に店の牛丼を楽しもうと思う。

 

「あったわよ。ほらあそこ。あのオレンジの看板の所」

 

鈴木は指をさしてそう言う。確かあそこはこの地域でも有名な牛丼チェーン店だ。アーケードで良く割引券を配っている所を見たことがある。

 

「じゃあ、行きましょう♪席が空いてなかったらやだからね」

 

そう言って鈴木は少し駆け足で店に向かおうとした。その時だった。

 

ビキっ

 

自分の頭の中で何かが弾ける。方向は上?そう思い上を見ると、三つほど植木鉢が落ちていることがわかる。すぐに鈴木の肩ガッと掴んで、引き止める。

 

「ちょ、何すんのよ!?」

 

鈴木がそう言うと、ガシャンという音を鳴らし、鈴木が進もうとした方向に植木鉢が落ちてきた。

 

「え…」

「さ、行きましょう。席がなくなりますよ」

 

口を開けて唖然としている鈴木に声をかけてやると、鈴木は掠れた声で返事をして改めて牛丼屋に行くことになった。

 

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Side Reset

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「いやー食った食った♪」

「……」

 

海堂は久しぶりの外食に満足し、鈴木はさっきのことを引き摺ってさっきから、黙っている。しばらく歩いていると、鈴木が言葉を紡ぎ始める。

 

「さっきの何?」

「あれか?俺でもよくわかってないけど、多分()()()()()というやつだと思う。まあ、昔からそうだったし」

「昔からっていつから?」

 

鈴木が次々と質問を投げかけてくる。海堂は面倒だと感じながら答えていく。

 

「うーん。小学生から自覚したけど、赤子の時からソレっぽいのはあったな」

「そう…不謹慎だけど聞いていい?」

「どうぞ」

「あなたの家が火事になって、両親が死んだ時も感じたの?」

 

鈴木がそう言うと、突然海堂は足を止め、頭を掻きむしり始める。

 

「鈴木ィ。母さんと父さんは行方不明ですよォ。遺体も燃えカスもなかったですよォ。()()()()()()()()()()()()()()()()

「か、海堂?」

「オレェ、ずっと探してんス。見たんすよォ、両親連れて行った奴もォ」

 

頭を掻きむしる速度が速くなっていき、その目からは光がなくなっていた。鈴木は困惑していた。まるで人格が変わったかのように様子がおかしくなったのだ。鈴木は必死に話を変えようと考えた。

 

「そうね!あなたの両親はきっと生きてるわよ!」

「そうだよなァ。そうですよね。うん…」

「そうだ!両親が見つかることを祈ってお参りしましょう!この近くに神社があるのよ!」

 

そして再び海堂は足を動かした。鈴木はこの海堂の豹変から、何かに取り憑かれているのではないかと推測したのだ。他に理由はありそうだが、今の鈴木にはそれしか考えられなかったのだ。何より…鈴木は恐れたのである。あの底が見えない眼球を…

 

 

 




ちょっとホラーチックでしたね。海堂直也は一体何者なのか?
あと書き方がちょくちょく変わりますが、気にしないでほしいかな!かな!
コメントはモチベがグングン上がるから、よかったら言葉を残して行ってね♪返信するかも。
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