スキマにこき使われ、九尾に教えを乞い、化け猫に笑われながら、幻想郷を駆け巡る 作:エアロスミス
自転車でいくこと30分。外は冬特有の肌寒さはあるが、海堂にとっては涼しい気温である。自転車を駐輪場に停めて少し歩くとテレビの森林浴場が見えてくる。
「森というか、樹海じゃないか?」
冬なのに木には葉が生い茂っており、目隠ししてここに連れてこられたら確実に迷うほど、木々が密着している。まあ、せっかく来たので海堂は森林浴*1を楽しむことにした。森林の空気はいつもの混み込みとした町と違って空気が澄んでおり、とても体に優しい空気が彼の身体に入ってくる。
樹木の香りが、たまに来る社長の
「おい、そこのアンタ。縄持って何しにいくんだ?」
「…ッ…関係ないだろ!」
「どうした?大声出して?」
男が海堂に振り向く。その目が血走っており、髭もボーボー。顔には自分でつけたような引っ掻き傷も付いている。おおよそ仕事か何かでやらかし、思い詰めてしまったか、自殺願望*2を患ってしまったと海堂は考える。
「まあ、落ち着いて。酒なら奢るから」
「だめだ。僕は死ぬんだ。家族と友人が死んだ。ニュースみたいなバラバラ殺人事件みたいに!」
「どうしました?」
男が叫んでいると、少し年の行った巡回員のおっちゃんが来た。海堂は男について話すとおっちゃんは宥めるように男に話しかける。
「まあ、お茶を出しますので、私に話してみてくださいよ」
「ああ!来た!僕を殺しに追いかけてきた!嫌だああああああああああ」
男は叫び、森の奥へと走り出す。二人は一瞬呆気に取られるが、直ぐに追いかけることができた。
「くそ!あいつ自殺する気だ!てかおっちゃん早くない!?」
「舐めるな!元陸上のインターハイ優勝だ!」
海堂は木々を不器用に避ける一方で、おっちゃんはアスリートのようにスイスイと追いかける。
「このままだと埒があかない。私が先回りするから兄ちゃんはこのまま追いかけていってくれ!」
「わかった!」
そう言っておっちゃんは道を逸れていく。海堂は一人で男を追いかけることになった。
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数分後…
「ドラシャァァァイ!!」
海堂がなんとか追いかけていくと、突如横からおっちゃんが男にタックルを喰らわせて取り押さえた。スト2の本田を連想させる飛び込みだったと海堂は思った。おっちゃんは男を立ち上がらせる。
「ふん!ここで自殺しようなど100年甘い!」
「あああああ!来た!来た!来た!」
「全く…何がき
何が起きたのかわからなかった。頭が追いつかなかったのだ。突然、おっちゃんの頭が
今回で現代編は終わりです。さてここからが物語が大きく動いていきます。次もお楽しみに…