きっとこれから、お互いに忙しくなって、トレーナーと疎遠になるであろうと予測したゴールドシップ。
ーー今日しかチャンスはもう無いだろう。
心に秘めた思いを打ち明けれるのだろうか?
URAファイナルで優勝した夜。
きっと明日から、私とトレーナーは忙しくなるだろう。だから話すなら今日しか無い。前から2人で予約してたレストランへと向かう。
ーー覚悟はもう決まった。
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煌びやかな建物に負けないように、人かげへと明るく呼び掛ける。
「おう!待たせたな!……待たせすぎて老けちまったか?」 普段と変わらないように頑張って振る舞う。あたし変じゃ無いよな?
「そんなことはないぞ、まだ骸骨にはなってないからな!」 そう返すトレーナー。最初の出会いからしたら随分変わったと思う。
「そんじゃ料理が逃げちまうより先に、店ん中へ入るか!」
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正直どんな会話をしていたか覚えてない。どう話を切り出だすか、という事しか頭に無かった。
ただ、やけに楽しそうに話すトレーナーが印象的だった。あんなに饒舌に話す姿は記憶に無い。
気づいた時には、コースの料理ももう終わり。デザートがテーブルへコトッと置かれる。
ーー焦る。まだ考えれてない。
ーー焦る。まだ勇気が出ない。
ーー焦る。もう時間が無い。
断られたらどうしよう。
嫌われたらどうしよう。
ーーでも、話さなきゃ。
今日を逃したら後がない。
「『あ、あのな?』」
同時に話出してしまった。
沸騰しそうな頭が冷える。
心の中の勇気の炎がシュッと萎む。
「いや、先に話してくれ」 ほんの少しだけでも時間が欲しかった。走る前にウォームアップする様な時間が。
「そうか。」 と言って、ガラス細工に入った水を飲み干すトレーナー。深く息を吸い込んで……言った。
「ーーあのな、俺ゴルシが好きなんだ」 ーー予想外の言葉に頭がフリーズする。
「最初に出会ったのがゴルシで良かった。君じゃなきゃ、ここまでの度胸を身につけれなかった」
「君と居たからこそ、こんな驚きや喜び、感動を人々に巻き起こせたんだ」 そう真っ直ぐな瞳と言葉が私を射抜いた。
「だから、これからも……いやこれまで以上に近くで一緒に居てくれないか?」
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最後の告白を聞く前に、パクパクっとデザートを食べ終える。
ーー返事はもう決まってる。ただ、本心を見せるのはなんか癪だ。だから……。
「うーん……良いぜ! だか、このゴルシちゃんの定理を解けたらだけどな!」と6×6の1番難しい奴を皿に残して立ち上がる。
「ピピピ…ピピピ…ゴルシ予報です。近日中にゴルシ艦エデン行きが出航します。」
「だってよ、だから予定空けとけよな!じゃ、大ゴルシ洋の夕焼けを見に行ってくるわ」 とテーブルから踵を返して外へと逃げ出した。
人の居ない公園へと駆け込む。ここなら誰からも見られないだろう。
嫌われる所か、お互いに両想いだった事。これからも、トレーナーの傍で一緒に居られる事。そしてこれからお付き合いをしていく事。
さっきまでは、まるで夢のようだったセリフが現実味をもって降り注ぐ。
だいぶ前から決壊しかけた涙腺から、その重みで壊される。
嬉しさと安堵の混じった涙。嗚咽の混じった声で、心の底の感情が漏れだした。
「嬉じい……とっでも嬉じいよぉ……ドレーナーぁあ゙!!」
それは涙声は幸いにも、闇夜に飲み込まれ誰にも聞かれることは無かった。
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怪文書を読んだら、怪文書を書く創作欲が湧いてきたので。
書きます、書きました。(地産地消)
拙い文ですが、楽しんで頂けると幸いでゴルシ。
初めて書いた小説です。
Pixivにも上がっております。
良ければそちらもお願いします。