登場人物
時雨 真面目な性格。メモをとるのは大事。
夕立 趣味は抵抗できない敵を一方的にいたぶること。
間宮 名前だけ登場。いる。
提督 名前だけ登場。見た目は若いけど若くはないっぽい。
川内 名前だけ登場。夜にしか会えない
満潮 古参メンバー。夕立曰くまともなヤツ。
朝潮 名前だけ登場。満潮の姉だが、生まれは別の鎮守府。まともじゃないらしい。
不知火 名前だけ登場。満潮曰くクソ真面目。
谷風 名前だけ登場。不知火のルームメイト。会わない方が良いらしい。
萩風 エロい。
時雨Side
「待ってよ夕立」
提督とは違って、手前の階段を登り始めた夕立の後をついて行く。
「施設の案内とかしてくれるのかい?」
「そういうのは明日やるっぽい。今日は歓迎会のメンバーを集めつつ、これからの予定を説明するっぽい」
「あ、メンバーは今から集めるんだね。てっきり事前に準備してくれてるのかと思ったよ」
てっきりここのみんなで歓迎してくれるのかと思って、舞い上がっちゃってたよ。
「そんなことしたら、めんどくさい奴らまで来るかもしれないっぽい。間宮さんに料理だけお願いしてるから、メンバーはこっちでまともな奴だけ集めれば良いっぽい」
「ここには間宮さんもいるんだね。…………え、ちょっと待って、今の話だと、まともじゃない人が一定数いるように聞こえたんだけど!?」
「顔は見たこと無いけど、毎日美味しいご飯を出してくれるっぽい」
「相変わらず疑問には答えてくれない……っていうか顔を見たこと無いってどういうこと!?」
なにそれ!?毎日会ってるんじゃないの!?
「食堂の奥で間宮さんの霊がご飯を作ってて、夕立たちはベルトコンベアに流れてくる料理を受け取るだけだから、顔は見たこと無いっぽい」
「………………………………は?」
……え、夕立はいったい何をいってるんだろう。
「冗談っぽい」
「あ、そっそうだよね、…………わかりにくい冗談はやめてほしいな」
「以後気をつけるっぽい」
あー、これは全然気をつける気なんて無さそうだね、……というか何だよ今の話は!初対面の相手に言うような冗談じゃ無いよ!!
「それより今後の予定を伝えるっぽい」
それよりで流されちゃったよ…………まあ、良いけどね……今後の予定はちゃんと聞いておかないとまずいよね。
「あっ、ちょっと待って。何かメモするものを…」
「そんな長い話をする気は無いから、心配しなくても良いっぽい。それに明後日の朝までは一日中いっしょだし、部屋も同じだから忘れたらいつでも聞いていいのよ」
「そうかい?というか夕立と同室なんだね。他にも誰かいるのかい?」
怖い人とかといっしょじゃなければ良いんだけど…………
「ここは基本的に1人部屋か2人部屋しかないっぽい。来て早々1人部屋は自殺行為だから、時雨は自動的に2人部屋確定っぽい」
「自殺行為ってどういうこと!?」
いや、2人部屋なのはありがたいけども……
「人の話を聞かない新人が、一人部屋が良いってわがまま言って、次の日にはいなくなってたっぽい」
「いったい何が!?」
いなくなるの!?さっきのエレベーターもそうだけど、人が消えすぎだよ!
「どうせあいつらにやられただけっぽい」
「提督も言ってたけどあいつらって何!?」
え?……もしかして誰かに殺されちゃうの?
「あいつらはあいつらっぽい。……というか、質問ばっかりで話が進まないっぽい。そういうのは後で説明するから、とりあえず話を聞けっぽい!」
「えっ、……ご、ごめん」
…………ん?これ僕謝る必要あったかな?どう考えても不穏な発言ばっかりして、僕の質問にはいっさい答えてくれない提督と夕立が悪いような…………まあ、今はとりあえず夕立の話を聞いておくことにしよう。
「とりあえず今日は歓迎会をやって、その後夜間に絶対注意しなきゃいけないことを教えて、それから寝るっぽい」
「なるほど」
「明日は鎮守府内各地の案内と、ここで生活する為の注意事項を教えるっぽい」
「なるほど」
「……その後2日働いて1日お休み、また2日働いてもらうっぽい。そしたらちょうど1週間経つから、時雨がその時まだ生きてたら提督さんのところに行って、配属を決めるっぽい」
「なるほど」
「…………どうせなら、なるほどだけじゃ無くて、“すごいな”と“君は悪くない”も言ってほしいっぽい。…………まあ、とりあえず夕立の担当する1週間の予定は、こんな感じっぽい。何か質問はある?」
「…………とりあえず、1週間後までに僕が死んでる可能性があることには目をつぶるとして……、働くってのは何をするんだい?」
「色々やるっぽい。ここではみんなそれぞれ自分に合った部署に配属されているっぽい。時雨には4日間使って全部の部署を体験してもらうっぽい」
なんか、結構大変そうだね。僕、ついていけるのかな…………ちょっと不安だよ。
「それじゃあ、最後の配属を決めるっていうのは……」
「時雨がこれからここで何を仕事にするのかを決めるっぽい。各部署のリーダーからの報告と、時雨の感想を元に決めるのよ」
「僕の意見も聞いてくれるのかい?」
「部署のリーダーが、絶対に要らないって言ってる場合でもない限り、たいてい自分の行きたいところに行かしてくれるっぽい」
「へー、若そうなのに良い提督なんだね」
「……提督さんは別に若くは無いらしいっぽい。それに、こんなところにいる時点で、一般的に良い提督かは微妙っぽい」
「若くない?」
あれ?20代くらいの見た目だったけど、もしかして若く見えるだけで実は30代後半とかなのかな?いや、それでも提督の中では若い方な気がするけど…………
「まあ、少なくとも夕立達にとってはこれ以上ない提督らしいわよ」
「らしい?」
「夕立が前にいたところの提督よりは自分に合ってると思うけど…………、正直他の提督を見たこと無いからよくわかんないっぽい。でも、提督さんが来る前は数ヶ月ごとに人が入れ替わってたらしいから、今の提督さんはこの鎮守府にはこの世で一番合ってるんじゃないかって、川内さんが言ってたっぽい」
「数ヶ月ごとに入れ替わるって、どういう状況なんだろう?」
「そのあたりは、古参のメンバーに聞かないとわかんないっぽい。……それより他に質問は?」
「とりあえず今のところは大丈夫かな」
…………もっとも、今の話とは関係なく質問したいことは山ほどあるけどね。人がいなくなった話とか、あいつらとやらの話とかね!
「ちょうど満潮の部屋に着いたっぽい」
「あ、満潮をよびに来たんだね」
部屋ってことは、ここは艦娘の寮みたいなものなのかな?入り口にはひらがなで(みちしお)って書かれているけど、1人部屋なのかな。…………何でひらがななんだろう?
「満潮は古参メンバーの中でも唯一まともな奴っぽい。おーい満潮いるっぽい?」コンコンコン
「ん?今また不穏なセリフが聞こえた気がしたんだけど」
「私だけじゃなくて、川内さんも一応まともな方よ」ガチャ
そう言って、中から明るい髪色の駆逐艦と思われる背丈の子が出てきた。この子が満潮だろうか?僕が前にいた鎮守府の満潮より、かなり明るい雰囲気だけど。
「川内さんは夜にしか会えないから、夕立的にはまともって言いにくいっぽい」
「……それだと朝潮姉さんもまともじゃないみたいなんだけど」
「朝潮は良い奴だけど、どう考えても川内さん以上にまともじゃないっぽい!」
「……それもそうね」
「なんかツッコミどころが多いけど、……とりあえず僕を紹介してほしいな」
「あっ、ごめん、忘れてたっぽい。こっちが今日配属された時雨。こっちは満潮っぽい」
「白露型駆逐艦2番艦の時雨だよ。よろしくね」
「満潮よ。私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら」
「何の話だい!?」
「……いえ、何か言わなければいけない気がして。とりあえずよろしく」
「う、うん」
何だろうね。僕らは挨拶の時だけ妙な強制力が働く気がするね。
「夕立は時雨の紹介に来たの?」
「これから時雨の歓迎会をするから呼びに来たっぽい」
「……アンタ、そういうのは普通前もって伝えておくもんじゃないの?」
「余計な奴に話が伝わるのは避けたかったっぽい」
「はぁ、……まあわからなくもないのが頭の痛いところね」
「それより参加してくれるっぽい?」
「勿論良いわよ。時雨とも仲良くしたいし」
「あ、ありがとう////」
仲良くしたいって言われると結構嬉しいね。それにここに来てようやくまともっぽい子が出てきてくれて安心したよ。
「じゃあ次は不知火を呼びに行くっぽい!」
「…………あのクソ真面目が歓迎会なんて参加するのかしら?……それに不知火の部屋って、谷風と一緒じゃなかった?大丈夫なの?」
「谷風は遠征行ってるから大丈夫っぽい。それに不知火にも新人を歓迎する心くらいはあるっぽい」
「なんか、新しい人の情報がでてくる度に不安にしかならないんだけど……」
え?谷風は避けないといけないのかな。……いや、同じ鎮守府の仲間なんだよね?
「大丈夫っぽい。やばい奴には会わないように気をつけて……」
「あら♡そんなところで集まってどうしたのかしら?」
「え?」
「……あら」
夕立が得意げに語っていたところに、後ろから声をかけられ振り向くと、そこには紫っぽい髪色をした駆逐艦がいた。
「萩風ぇ…………」
そして、夕立が今まで見たことが無いほど苦々しげな顔をして、その名前を口にしていた。
「歓迎パーティーなんて久々ね」
「そうなのかい?」
「ここ最近ろくな人が来なかったから、随分と久々よ」
「そ、そうなんだ。……まあでも参加してくれて嬉しいよ、実は誰も参加してくれないかもと思って少し不安だったんだ」
「当たり前でしょ、私が出なきゃ話にならないじゃない!」
「そ、そうなんだ」
「いや、今のは私のセリフというか何というか…………」
名前だけ登場の人は、そのうち登場する予定です。