冬は良い。しかして春も良い。だが夏は好かん——なんだ、分からんのか?私はアイスを所望する! 作:FG廃課金ユーザー
それでも読んでくださるのなら、感謝を申し上げます。
二〇七九年 四月二十六日
司波達也が生まれた日の次の日に、とある異物が紛れ込んだ。
少々出産時にイレギュラーな事案も発生したが、そんな出産時のイレギュラーも塵芥と思えるような、大きな問題があった。その赤子の母親だった。何を隠そう、人体実験の被験体にされ生殖能力を失ったはずの四葉真夜から生まれたという事。
科学と魔法が発達した現在では、IPS細胞云々で子供ができるという技術が確立していたが、そも四葉真夜は未婚。
当初は想像妊娠かも知れないとかなんとか言ってたものの、数か月後には妊娠が確実とされ四葉家では大騒ぎとなった。
生まれた後に、魔法演算領域を四葉栄作が解析することに成功したのだが、その解析結果が『影』。その少女は四葉千影と名付けられた。
『影』という解析結果に頭をひねる四葉の人間も居たが、四日前に生まれた世界を破壊せしめる力を秘めていた司波(四葉)達也よりかは制御しやすいだろう、という理由で場が紛糾する事は無かった。
どんなときも徹底的に喜怒哀楽を抑え込み、如何なる状況に置かれても血路を開けるように徹底的に戦闘技術を叩き込まれる事が決まった世界を破壊せしめる力を秘めていた司波(四葉)達也に対し、従妹である彼女は危険だと思われている達也のストッパーとして、そして
だが、世界三大宗教の欧米に多い宗派の開祖よろしく処女妊娠にて生まれてきた子は当然ながらただの少女ではなかったのだ。
年月が経ち、達也が厳しい訓練を受けるようになった時。その少女が頭痛で寝こみ、その一日後。黒髪美幼女だった彼女の容姿が一気に変化したのである。
黒髪から菫髪に、日本人らしい黒目が赤目へと変わった。しかも、顔の骨格も若干変化を起こしていた。東洋系の彫りが浅い骨格から、どちらかというと西洋系の彫が深めの美少女に変化した。
もうここまで来たら、欧州から養子を貰ってきました、と言った方が説明が付きそうな事態に四葉は混乱をきたす。
その混乱を鎮めるために、遺伝子調査を行うも結果は四葉真夜の子であるという事を決定づけさせるだけだった。
魔法演算領域が原因であるのか、それとも遺伝子が偶然変異しそのような容姿になったのか。
だが、それらの問題は当主の癖してトラブルを平然と抱え込んでくる四葉真夜と千影という幼女のおかげでいつの間にかそんな些細なことは四葉の人間からは吹っ飛んだのだった。
ちなみに。真夜とかの幼女が引き起こした事件として有名なものが或る。
真夜・千影1日北欧旅行事件である。6歳になった千影に真夜が当主が忙しくて辛いの…と未だ幼ないはずだが異様に大人びた言動をする幼女に愚痴れば、その幼女は自らの母を気分転換させようと頑張った。
がんばっちゃって、日帰り北欧旅行に招待したのだった。当時の執事もついて来てはいたが、何しろ四葉の当主の部屋から忽然と当主と次期当主候補と、執事一名が忽然と消えたからである。
はたまた大騒動となるが、偶然誰かが当主の机に有った手紙を手に取ったことで一応騒動は収束を迎えたのだ。その手紙は、通称一日当主稼業休業手紙であった。訳が分からなかった。
そして、6歳に千影がなった時、千影の部屋に氷の城が現れた。四葉の人間が人知を超えた何かを見ているに違いないと感じるようになるのは仕方がないのかもしれない。
魔法というのはエネルギー保存則や熱力学第1法則、第2法則が成り立たないものであるとされているが、物理法則には従っている者である。
あくまで、6畳の部屋の広さは6畳であり、空間の体積が100㎥なら100㎥なのである。
だが。千影の睡眠スペースは氷の城がある巨大な平原となっていた。断じて四葉家の裏に超広大な雪原があるわけでも無いのに。
千影を起こしに来たメイドさんは困惑した。そしてお嬢様ー!と寒さに耐えながら呼びかけると、氷の城に通ずる氷の道からポテポテと幼女らしく走ってくる“お嬢様”を見つけてほっとするメイドさん。そしていつものようにメイドさんの懐にポスっと飛び込む菫髪の幼女を内心困惑しながらも抱き上げたのである。
ここに、美しい氷城の住人四葉千影が爆誕した。
これは、司波(四葉)達也の妹で且つ司波(四葉)深雪の姉として転生した、自らを人間と偽りながらも自由に過ごす氷と影の女神(仮)のお話。
そして、兄妹を女神として愛した四葉
過去偏(追憶編に相当)は書いた方が良いか否か
-
ぜひ書いてほしい
-
書いてほしいが無理強いはしない
-
書いて貰わなくても問題は無い