今井結様のTwitter創作交流会という企画に参加させていただきました。この場を借りて感謝を伝えたいと思います。

 ありがとうございます。

#Twitter創作交流会

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精々、お前より後に死ぬ様努力をするさ

 嗚呼、どうしてこうなってしまったのだろう。

 

 ボクらはなんのために剣をとったのか、なんのために人々を守り続けてきたのだろうか。

 

 ボクの力は……ボクらの力では届かなかった。あの悪意には。

 

 

 

 嗚呼、なぜここまで来たのだろうか。それすらもわからない。

 

 ただこの悪夢のような光景を見るために来たのだろうか。俺たちにはあの悪意に対抗する術はない。全て奪われてしまった。

 

 俺たちは……守りたいたった一つのものも守れないのか……。

 

 

 

 

『氷結の青薔薇ここに再誕、かな?』

 

 

 

 そんな声が俺の耳に届いた。だがその声の主は半年前に死んでいるはずの人物のものだ。菊岡も言っていたはず、ここの命も向こうと同じく一度きり、と。

 

 

 

『まぁいきなり出てきたら混乱するよね。再誕とかカッコつけて言ったけど、僕は君の中の思い出によって出てきたものだ』

 

 

 

 この世界には普通とは違う力が働いている。想像(イマジネーション)がこの世界の理を塗り替える。そんな世界である。

 

 

 

『まぁ、君だけの思い出じゃないけどね。僕は君やキリト、ユウキ、この世界に生きる人の記憶の断片だ』

「……そうか。自分の中の自分ではなく、他人の中の自分がたくさんあればそれはほぼ本人ってことか」

『そのへんの理屈は帰ってから考えてくれ。今は時間がないだろう?』

 

 このユージオなんか状況判断できるな。

 

 ──君にはこれから目を覚ましてもらう。無論君の仲間やこの世界の人を守ってもらうためだ。どちらかといえば君たち、だね。

 でも君は僕や死んでいった人のことを考える必要はない。顔も名前も知らない人のことまで考える必要はないよ。それでも考え続けるというなら止めないけれど。

 キリトたちを頼むよ。僕にはもう何もできないから。

 

 その言葉を最後にユージオは消えた。

 直後に無数の数列が俺を襲う。そのほぼ全てが理解できなかったが、一つだけ見覚えがあった。あの番号は──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ……!」

「……ハレス?」

「……ぁぁぁぁあああああああああっっ!!!」

 

 悲鳴、奇声とも聞こえるなにかを吐き出しながら起き上がるハレス。その目は金色に輝いている。

 

「まァだ起き上がれるとはなァ?なんだ、やられたりないってのか?」

「……システムコール。オブジェクトID43589934、全てを砕け撃墜激震を集えし砕剣よ」

「…!それって…まさか!?」

 

 金色の瞳はかつてない程にまで冷えきり、その視線を受けた黒ポンチョ、Pohは一瞬たじろいだ。

 ハレスがコマンドを言い終わるのとほぼ同時に、ハレスの右手に光の帯が降ってきた。その光はハレスが背負っていた太刀と同じような形をしている。が、その見た目はサイバーチックだ。

 

「ほう?まだやる気だってのか」

「ハレス、無茶だ!」

 

 ユウキがハレスに向かって叫ぶも、冷徹とした雰囲気そのままにユウキにこう返した。

 

「もう一度だけ力貸せ。俺たちはあいつに負けるわけにはいかないだろ?」

「……」

「お前にならこう言った方がいいか。こんなとこで諦めるのか?」

「…言われなくてもやってやるよ!」

 

 ハレスの発破に半ばやけくそのように返すユウキだが、その瞳には焔が宿っていた。

 一瞬目を閉じ眼光鋭く目を開いた瞬間、ユウキの背に純白の翼が生える。心意による想像の具現化。ここまではっきりと力を使うのは初めてだ。

 

「…いいねェいいねェ!殺し甲斐があるじゃねぇかよォ!」

「……精々、お前より後に死ぬ様努力するさ」

 

 右手に掴んだ砕光の暁刀の切っ先をPohの首へと向け、ハレスとユウキはPohへ迫っていった。

 

 

 


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