変な力が生まれたこの世界にいるウチの友達は友達が少ない?   作:きぬきぬ

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※一部内容を変更しております 

前回から見ている人はこんにちは。
そしてこのこの話から見始めた人は初めまして。この作品を取ってくださりありがとうございます。

ウチとも第二話です。
今回も勢いとノリで書いているので様々な問題があると思いますがそれでもいいという方はどうぞ!


便利と不便は紙一重

Current location:家

 

 

ルカ「んん…」

重い体を動かし、なんとか布団から出ようとする。朝が来たのだ、そういつもと変わらない…

 

ハズだった…朝なのだ。

 

昨日は色々あり過ぎた。

警察だの黒ローブだの…初めて知ったこともあった…が、そんなことはオレにとっては些細なことなのだ。問題は…

 

〜♪〜♪〜♪♪ ピッ

ミヨリ「ぐっもーにーん!婦警さんからのモーニングコー」ブツッ

…多分間違い電話だろう。さて登校準備を、

 

〜♪〜♪〜♪♪ ピッ

ミヨリ「どうして切ったの!?」

ルカ「胸に手を当てて聞いてみれば良いんじゃないですか?」

ミヨリ「まぁまぁ大きいわね…」

ルカ「?」

なに言っているのだこの人は?器の話か?

 

ルカ「いや、知りませんよ」

ミヨリ「えぇ?見てなかったの?」

ルカ「…?えぇはい」

まだこの人との関係は浅い、会って一日の人の器の大きさなんてわかるハズない。

 

ミヨリ「えぇー!もう高校なりかけの中学の男の子よ!?

流石に嫌でも目にはいるでしょ!?」

ルカ「…???」

この人もしかして酔ってる?朝から?マジ?

いや仮にも婦警さんなのだ、そんなはずは。

 

ルカ「ハァ…して、ご用は?」

ミヨリ「いや、ちょっとした報告をね」

ルカ「報告?なんですかそれ?」

ミヨリ「いや…やっぱり言わないでおく♪」

ルカ「なんですかそれ…無いなら切りますよ?」

ミヨリ「酷く無い?もうちょっとお話s」

ルカ「今何時ですか?」

ミヨリ「7:52分…あっ」

そう言った後、ドタドタと足音を立てながら何処かへ消えていった。

 

ルカ(…こっちから切っといてあげよう)

ってか、今日はそんなに急ぎの用があるのか?もしかして報告しようとした事と関係があるのだろうか?

 

ルカ「ってヤバ!」

そうだったオレもヤバいんだったぁぁぁぁ!

 

 

 

 

 

Current location:学校

Current time:AM 8:20

 

ルカ「ギリセーフっとね…」

危なかったけど、なんとか間に合わせた。

イツキ「お、遅刻?wお疲れsカズキ「おっはー、ルカ、昨日は大丈夫だったか?」

イツキの発言を遮りながらカズキが言う。

 

ルカ「大丈夫大丈夫、あのくらいではなんも無いよ」

カズキ「でもちょっと遅かったじゃん?絶対に何かあったろ?」

やっぱりオレのことが気がかりなのだろう。

カズキは信頼してるし、言っても良いだろう

 

ルカ「んまぁ、少し電話をね…」

カズキ「あの婦警さんか…ったくあの人も懲りないよなぁ。タチ悪りぃ」

ルカ「仕方ないよ、仕事だから」

そういや思い出したけど、ミヨリさんが言いたかったことはなんだったのだろう?

 

先生「はいみんな席ついてー、報告することがありまーす」

カズキ「?、なんだ?」

ルカ「…」

…超絶ヤな予感がする。

 

先生「今日からこの学校に異常がないか見張る警官の方が来た。みんな失礼な無い様に」

ミヨリ「今日からこの学校の見張りを担当する凛舞ミヨリです。よろしくお願いします」

 

カズキ&ルイ「は?」

イツキ&ヨシナリ「え?」

ソウゴ「ちょ」

ジンヤ「…!」

 

ルカ「ハァ…」

少しサプライズにしてはやり過ぎなんじゃない?ため息でたんだけど。

 

先生「どうしたんだ?声あげたりため息だしたり?」

いつメン「いやなんでも」

先生「もしかして…お前らなんかやらかしたろ!?」

ミヨリ「違いますよ先生、少し面識があるだけですよ」

そう言ってオレたちのフォローをする婦警さん…ことミヨリさん。

 

ミヨリ「!」

ルカ「…?」

急にこちらを向くミヨリさん。

ミヨリ「…♪」

ルカ「…」

(ウインクなんて要ら)ないです。

ウインクじゃなくて安息をオレにくれないだろうか。

 

先生「ま、まぁ何はともあれみんなよろしく頼む」

ミヨリ「よろしくお願いしまーす♪」

ルカ「…マジか」

 

ついには学校までにも来てしまった。

これからの学校生活はかなり変わっていくだろう。

 

 

 

 

 

Current location:カズキ宅

Current time 土曜日PM:13:30

 

カズキ「今日ネットの人とNYAIN(ニャイン)交換してさー」

ルカ「…あのさ、毎回思うんだけどさ、なんでそうも顔も知らない人に連絡先教えれるの?」

 

カズキはネットの怖さって言うのをわかっていない気がする。

オレはお父さんの友達が携帯会社に勤めている為、ネットの怖さというのはその人から耳にタコができるほど聞いているからまだわかるが。

 

ルカ「あんまネット舐めてると、マジで痛い目にあうぞ?」

カズキ「いやそれはわかってるんだけどさぁ」

ルカ「いやわかってないでしょ」

ソウゴ「本マジそれな」

 

横からソウゴが話しかけてきた。

ソウゴもネットの怖さはわかっているので、カズキをこうやって説得しようとしているのだが…

 

カズキ「うーんでもなぁ」

ルカ「でももへったくれもないよ、お前に何かあるとオレたちにも影響がでるからね」

ソウゴ「そうそう、お前が良くても俺たちが全然良くないからな!」

 

最近の中高生はネットの危険さを知らなすぎではないか?

よくもまぁ誰が見るかわからないのに、

Nyaotter(ニャオッター)Nyanstagram(ニャンスタグラム)に顔写真を載せれるよなぁ。

ネットが普及しているこの時代では特定なんて簡単に出来る。まだ中学生のオレたちには早すぎる気がする…するよな?

 

ルカ「ホントにキケンなんだから気をつけろよ?…このままだとお前、ヘタしたら破滅だぞ?」

ソウゴ「しかも俺らまで被害がでるからお前だけの問題では済ませれないし、自分と他者の為にもやめろ!」

カズキ「いやー…もうある人には本名バレてるし」

 

ルカ&ソウゴ「…は(え)?」

 

カズキ「しかも家がちょっとだけ映ってる写真もあげちゃったから…」

 

––––––瞬間––––––

 

ソウゴ「ふっ!」シュッ

カズキ「ブホォォォオ!」バコッォ

 

ソウゴのキレイな右フックがカズキの脇腹にクリーンヒット! こうかは ばつぐんだ!▼

 

カズキ「ぶったな!?オヤジにもぶたれたことないのに!」イタタ…

ソウゴ「ふぅ…」スッ

右フックでズレたメガネを整えるソウゴ。

ソウゴの眼鏡を外した姿は結構レアだ。

自販機の下で小銭を見つける以上にレアだ。

 

ルカ「いや、流石に弁明の余地はないね」

カズキ「だからってそんなキレイな右フックカマす!?」

ルカ「それだけのことをしたっていうことだよ、反省しなさい」

カズキ「うぅ…」サスサス

ルカ「なにも関係を完全に持つなって言ってるわけじゃないんだよ?ただ親密になりすぎるなってだけで…」

ソウゴ「そ!むしろ誰かと繋がれるのはいいことじゃん!そこら辺を弁えろってことなの!」

カズキ「いやでもs『次のニュースです』」

 

『現在、SNSやネット上で、中高生への被害問題が急増しています』

『NyaotterやNyanstagramで知り合いNYAINを交換し、住所や個人情報などを弱みに握り脅しをかけ、現金を奪い取る、などの事件が多発しており酷いケースでは監禁等も…』

 

その後実際に被害にあった中学生の子が色々と体験談を話していた。

被害内容が怖すぎていて見ていてゾッとするものだった。

 

ルカ&ソウゴ&カズキ「……」

 

カズキ「俺…あんま仲深めないでおくわ…」

ルカ「そう?一回痛い目みた方が」

カズキ「嫌だわ!絶対にいy」ピロリン

ソウゴ「あNYAIN通知きてるよ、そのネットの人から」

 

カズキの顔がどんどん凄い顔になっていく。

大晦日に放送している某番組で某プロレスラーにビンタされる直前の某月○方正さんの顔ぐらいの顔になっている!

 

ルカ「と、とりあえず一回見よっか。話は内容によって決めよう」

カズキ「う、うぇぇ…る、ルカ見てきて…」

ダメださっきのニュースで完全にダウンしてる!

 

ルカ「了解、大丈夫だ。大事になる前にどうにかすればいい。もしそうだったら協力する」

恐る恐るカズキのスマホを見てみる…と。

 

ルカ「Rimuさん今日マッチできない?今日エイムの調子がいいので一緒にいきませんか?

[ノーヴェ]…」

 

カズキ「よ」

カズキ&ソウゴ「よかったぁ〜」

ルカ「ほぅ…」

安心した。安心して変な声でた。ホントによかった。

 

ルカ「…これでわかったでしょ?ネットって怖いの」

カズキ「うん、ほんと身に染みたよ…これからは自重する」

ソウゴ「よし、大団円だね」

ルカ「てか、あの時のカズキの顔見た!?」

ソウゴ「見た見たw凄い顔してたなww」

カズキ「なっ!?お前らだって不安だったろー!?」

アハハハハハハハ……

 

 

翌日––––

カズキ「んで仲良くなっちゃってNYAIN交換しちゃってさー!」

イツキ「ふーん」

 

 

 

 

 

ルカ&ソウゴ「……殺す………」

 

 

 

 

 

 

–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

番外編【この世界のコト】

 

NYAIN Nyaotter Nyanstagram

 

一つは絶対と言っていいほどスマホ内にあるアプリ。

 

NYAIN

身内や親しい仲の者と連絡を取れる電話メッセージアプリ。

それだけでは無く、ニュースや様々なカテゴリーの最新情報を受信する事が出来る。

このアプリをダウンロードしていないスマホは恐らく無いだろう。

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Nyaotter

中高生にアツいアプリ。世界中の誰かが常に情報を発信しているので、流行り物やゲームアプリの情報などがリアルタイムで素早く確認できる。

…が使い方を間違えれば、人生を棒に振りかねないことを発信していまうので注意が必要だ。

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Nyanstagram

使ったことはないのでよくわからないが

Nyaotterとは違い写真が多く投稿されていたり、思ったことを自由に投稿できる。

言葉か写真か、そう使い分ける…らしい

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Current location:3ー5教室

Current time:AM:11:50

 

ルカ「あれ?この時間の教科何?」

イツキ「あぁ確か特別授業だっけ?」

カズキ「絶対あの婦警さん出てくるだろ」

ルカ「やっぱりか。警察だから、最近はネットの事とか?」

イツキ「いやもうネットは大丈夫っしょw」

カズキ「いや全然大丈夫じゃないから!前ページのあのシーンメチャクチャ怖かったんだぞ!」

ルカ「おいやめろーシンプルにメタいぞー」

カズキ「しかもピ––––のピ–––前のピ–––」

ルカ「やめろっつってんだろ!」モロバングミメイユウノハダメダロ!

 

ミヨリ「はーいお静かにー授業はじめるよー?」

そう呼びかけたのは婦警…ミヨリさんだ。

 

ミヨリ「特に…そこの三人衆はね♪」ビシッ

カズキ「うぇ」イツキ「ハッw」ルカ「…」

 

確かに警察の中ではオレが怪しいかもしれない。でもオレたちの中で怪しいのはキミたち警察さん、変な動きするのも無理はない。

まぁ…お喋りしてただけなんだけどね。

 

ミヨリ「さてさてさーて、今日お話しするのは〜…キミたちが持っている魂の記憶(ソウルコード)、そしてその固有術式についてです」

ミヨリ「実は固有術式にはランク…まぁ階級みたいなものがあるのよね。それを説明していくわ」

 

ミヨリ「ランクの判別方法は、専用のランク判別装置があって、その機械が術式規模と、その術式がどれくらいの危害を及ぼすかを判別してランクを決めてくれるわ」

ミヨリ「ランクは7つ、まず一つ目」

 

未熟(イマチュラー)

小さな固有術式を持ってる人に与えられる階級ね。

水を沸騰させるとか、そよ風を起こすとか

全然危害がない、術式効果が地味だとこのランクになるわ。

 

半人前(ハーフサラベリング)

これもまた小さい固有術式だけど半熟よりは大きな固有術式をもっている人に与えられる階級ね。

小さな物を作る、少しだけ身体能力を上げるとか、危害はちょっとだけあるけど、全然だし術式効果もパッとしないものだとこのランク。

 

一人前(サラベリング)

これは大きくも小さくもない普通の大きさの固有術式を持っていると与えられる階級ね。

 

この階級が平均と言われていて、波動砲のような物を撃つ、炎を身体から出す、身体能力を倍以上引き上げるなど、十分危害になりうるし、術式効果も中々に大きいとこのランクになるわね。

 

秀才(ジーニス)

大きな固有術式を持っているとこの階級が与えられるわ。

この階級はあまり見ないけどその力は本物よ。

 

ビルに風穴を開けたり、暴風を起こしたり、小さな一軒家を破壊できるくらいの落雷を落とせたり。

想定危害、術式効果も大きく使い方次第では町を混乱に陥れる可能性があるわ。

でも、使い方さえ誤らなければいい事ずくしよ。

 

クラス一同「ザワザワ…」

 

ミヨリ「大体はこんな感じかしら。さてここからはこの階級制度で起こる問題について話していくわ。いい?このランク制度にはある問題があって…」

……

…………

………………

ミヨリ「…とこの問題を解決していく必要があるわ。」

カズキ&イツキ「zzz…」スヤスヤ

ルカ「…」ハァ

 

長かった。そしてなおかつオレたちのには荷が重いお話しだった。

 

まぁ要約して説明すると、このランク制度にはある欠陥がある。

それは階級による"格差差別"だ。

一人前が未熟を、秀才がその下の者達をいじめたり蔑んだりと…まぁ結構酷い有様なのだ、

便利と不便は紙一重とはよく言ったものだね。

 

ミヨリ「あ、あともういっこ言うことが、実は秀才の上があるのよ。3ランクほど」

 

えっ…(マジ?)(秀才でもヤバイのにか)」ザワザワザワ…!

 

ミヨリ「大丈夫、安心して。一つはともかく

もう二つは未確認だから」

 

暴嵐(テンペスト)

秀才よりも術式効果そして術式規模が大きいとこの階級が与えられるわ。

この階級は国の上の者がこのランクらしいけど、その詳細は不明。

けど間違いないのは、国を動かせるレベルの固有術式の持ち主ってことね。

 

大厄災(カタストロフィー) 天変地異(ナチュラルディザスター)

何もかも不明な階級よ。

凄い昔、このランクに該当する人達がいたらしいけどそれさえも確かではないわ。

私的には大厄災は国、天変地異は大陸を破壊出来るくらいって思ってるわ。

 

ミヨリ「それで…」

 

キーンコーンカーンコーン

 

ミヨリ「あら、タイムアップね。次はみんながどれくらいの階級なのか調べていくからね。それじゃあまた」ガラガラ

 

ミヨリ「あ、それとルカくんこの後職員室ね」

ルカ「ひょ?」

急過ぎてイン○クター羽蛾みたいな声が出てしまった。

お呼ばれしたからには行くしかない。

てか行かなかったらゼッタイなんか言われる、今後の生活のことも考えてこの人の言うコトは出来るだけ聞こう。

 

 

 

 

 

Current location:職員室

Current time:PM12:50

 

ルカ「それで、ご用件は?」

ミヨリ「…何隠してるの?」

ルカ「待ってください話が見えません」

ミヨリ「いやだってキミ動き無さすぎ!ゼッタイ何か隠してるでしょ!?」

ルカ「隠してません、いつもこんな感じです。疑うのならあの6人に聞いてくればいいじゃないですか」

ミヨリ「その6人が嘘ついている可能性は…?」

ルカ「なくはないですね」

 

ミヨリ「えぇ!?そんなキッパリ!?」

ルカ「オレはあいつらじゃないので、あいつらが何考えてるかわかりません。だから嘘をついている可能性もあるってことです」

ミヨリ「うぇぇ…ますます怪しい…」

ルカ「ですが、正しいことを言っている可能性もあります」

ミヨリ「どっちなの!?」

ルカ「あなた婦警さんでしょう?自分で考えたらどうです?中途半端な答えを出そうもんなら"上"があなたを調べるハメになるかもしれませんがね?」

ミヨリ「ぐぬぬ…」

 

良し、完全に言いくるめれた。

仕事だから仕方は無いが、こっちは冤罪をふっかけられているからね。

手加減は出来ない。

 

ミヨリ「…OK、分かったわ。教室に戻りなさい」

ルカ「それでは失礼しました」

 

……………………

 

ルカ「?」

 

何か言った?でも小さ過ぎて聞こえなかった…。

……

…………

………………

それからオレたちいつメンは、自分の術式がどれくらいのランクか計測した。

計測方法はさっき説明された通りある機械を使って固有術式回路の大きさを測るというものだ。

 

カズキ「俺一人前だったわ。お前らは?」

イツキ「俺半人前だわ」

ソウゴ「半人前だったよ」

ルイ「一人前、希繊は?」

ジンヤ「僕も一人前だったよ」

ヨシナリ「一人前だな」

ルカ「うん…オレもだ」

 

他のクラスはいたみたいだけどこのクラスには秀才は居なかった。

まぁでも良かった、格差が生まれるのはヤだからな。

 

 

 

 

 

Current location:帰り道

Current time:PM3:52

 

カズキ「う〜んチカレタ!」

他6人「ね(な)(そだね)」

ルカ「帰ったら何するよ?」

カズキ&イツキ「そりゃゲームに決まってんじゃん!」

ルカ「そっか〜…そこの婦警さんは帰ったら何するのかな〜?」

 

他6人「えっ?」

 

ミヨリ「何でわかったのかしら?」

ルカ「一つ聞き覚えのない足音がしてるんですよ?わかります」

ミヨリ「わかるの!?」

ルカ「こいつらと何回一緒に帰ってると思ってるんですか?」

 

参った参ったと言わんばかりのリアクションを取るミヨリさん。

そんなにバレない自信があったのか?

 

イツキ「まぁ俺も何となくわかってたけどねw」

「…」

 

ルカ「んで?どういったご用件で」

ミヨリ「帰りならボロでるかなって思ったんだけどなぁ〜」

ルカ「いやだから…ん?」

 

今見えた。黒ローブの奴、間違いない。

狙いは…ミヨリさん!走ってくる!

 

ルカ「ミヨリさん、屈んで!」ダッ

ミヨリ「!」シュッ

 

俺がダッシュをかけたと同時にミヨリさんが屈む。そしてそれを跳び越えて、

 

ルカ「ふっ!」シュッ!

黒ローブ「ぐふっ!」ドカッ

 

飛び蹴りをかます。良いの入った!

 

ルカ「イツキ!」

イツキ「えっ?」

ルカ「探知かけろ!早く!」

イツキ「えっあっ…うん!」

 

そう言った瞬間、イツキの固有術式が発動する。イツキの固有術式は厳密には探知ではないのだが、探知っぽい事ができる。

 

ルカ「どうだ!?」

イツキ「少なくとも30m以内にはいないね」

ルカ「大丈夫ですか?ミヨリさん」

ミヨリ「えぇ、助かったわ。ありがと♪」

ルカ「でもまだ周りに…」

ミヨリ「その可能性は低いわ。黒ローブ達は基本、単体行動だからね」

 

ルカ「ふーん…じゃあんたらー帰るぞー」

ミヨリ「いやいやいや!危ないでしょ!?」ルカ「じゃあどうするんです?ミヨリさんは黒ローブを署に届けなきゃダメですし」

ミヨリ「うーん…そうだ。黒ローブを署に届けるまで待っててくれない?もしものことがあった時の為に、みんなの家の位置を把握しておきたいの」

カズキ「まぁそれくらいなら…なぁお前ら?」

他5人「まぁ…」

ルカ「…」

 

この混乱に乗じて全員の家を怪しまれずに把握する。伊達に警察をやっているだけではないようだ。

そのあとはみんな固まりながら各自の家をミヨリさんと一緒に1人ずつ帰った。

 

ルカ「オレが最後なのはわかってましたよ」

ミヨリ「ゴメンね〜これもお仕事なのよ♪」

そう言いながら帰り道を歩いていく。

 

ルカ「…学校来るの楽しいですか?」

ミヨリ「ん〜うん、楽しいわね。でも…」

ルカ「でも?」

ミヨリ「ちょっと口説きが多いかな〜って」

ルカ「ふ〜ん」

ミヨリ「いや興味ナシ!?そんなにどうでもいい!?」

ルカ「別にいいじゃないですか。若いんですからそんなに焦ることじゃないですよ」

 

ミヨリ「えっ?」

ルカ「…?」

あれ?なんか失礼なこと言った?オレ。

 

ミヨリ「若い…ふふふ…若い…あんなガチトーンで…♪」

ルカ「…え?」

まさか…

ルカ「ミヨリさんおいくつで?」

ミヨリ「若い…若い…うふふふふ♪」

 

あ、ダメだ完全に自分の世界に入ってる。

幸せに水を刺すのは良くないのでそっとしておいてあげよう。

……

…………

………………

ルカ「ここです。着きましたよ」

ミヨリ「あら、ご苦労様」ニコニコ

ルカ「アッハイ…お疲れ様です」

ミヨリ「親御さんは?」

ルカ「いません」

ミヨリ「えっ?」

ルカ「仕事ですよ」

 

オレの両親は仕事の都合上、殆ど家に帰って来ない。仕事を始めた頃はちゃんと家に帰ってきていたのだが、週に3回、週に1回、

月に12回とどんどん少なくなっていき、もう今では年に5回、下手すれば帰ってこない時もある。

 

ミヨリ「じゃあ1人暮らし!?もうちょっとで高校生だけど…まだ中学生でしょ!?」

ルカ「いえ、お母さんの妹さん達がちょくちょく来ます。でもまぁ実質1人暮らしですかねぇ」

ミヨリ「そうなのね…あっ♪」

ルカ「?」ゾクッ

ヤな予感がする、今日は2回目だなぁ。

 

ミヨリ「私が家に来てあげるわ。監視も出来て一石二鳥!」

ルカ「…マジかぁ…妹さん達にはどう説明すればいいんですか?」

ミヨリ「そこは私にお任せ!だからなんの心配もしなくて大丈夫♪」

ルカ「そっすか…じゃあオレは帰ります」

ミヨリ「はい、さようなら」

ガチャ…

 

 

 

 

 

ルカ「ただいまんとひひ〜」スタスタ

ガチャガチャ トントン ジュー カンカン

 

ルカ「ほいできました〜」

 

テレビ〈ピッ

〈それでね、今日はこちらの商品を…

……

…………

………………

ルカ「ご馳走様でした〜」

ジャー ゴシゴシ

ルカ「おし…」

ピロン

ルカ「んお?」フキフキ

 

グループNYAIN

カズキ[ゲームしよーぜ!]

イツキ[おけ]

ルカ「…」

[了解]

……

…………

………………

イツキ「あ、ローローロー!」

カズキ「ほいほい…ってアーマー割れてねぇじゃん!」

イツキ「あれ?あ!そいつ別の奴かも!」

ルカ「あと相手1人なんだけど」

イツキ「えっ」

カズキ「う"あ"ぁ"ぁ"!」

ルカ「あーあ、蘇生行くから待ってて」

カズキ「お前はなにをしとんじゃ」

イツキ「いや荷物整理を」

 

カズキ&ルカ「いや詰めろ!」

……

…………

………………

ルカ「んあ」

PM2:12

ルカ「…寝なければ」

ルカ「…」

ルカ「今日は掛かってこなかった」

ルカ「…」ウトウト

スー…スー…

 

……?

ルカ「んぁ?」

シーン

ルカ「暗っ、しかも音無っ。どこ?」

スタスタ

 

ルカ「…?桃色の花?確かこれ…なんだっけ?その横にもう一輪…黄色の…花?」

 

ルカ「…ん?凄い遠くに何か…あれも…花?ピンク色の花?あれは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ルカ「んあ…」

ルカ「夢…?ってか全然思い出せな…」

ルカ「学校行こ…」

 

 

Current location:3ー5教室

Current time:AM8:10

 

ルカ「ふいー来ましたよっと」

カズキ「おはー。昨日は災難だったな」

イツキ「なー、ってかルカ喧嘩できんのね」

ルカ「まぁ一応、腐ってもボクシングライト級チャンピオンの孫だしね」

 

イツキ&カズキ「…え?」

ルカ「あれ?言ってなかった?いや言ってなかったか」

イツキ「いやでもボクサー蹴り使わなくね?」

ルカ「蹴りは父さんから教わった」

カズキ「お前のおじいちゃんとお父さんは一体何者だよ…」

ルカ「さぁね…」

 

 

 

 

 

廊下

 

ルカ「あれ?ミヨリさ」スタスタ

先生A「ミヨリさん、このあと一緒にお昼どうですか?」

先生B「いやいや、ここは私と近くの売店で…」

先生C「ちょうどおにぎりを持ち合わせていたのでミヨリさん、一緒に食べましょう」

 

ルカ「…」

目の前で知り合いの婦警さんが口説かれていた時はどうすればいいですか?

てか最後は意味わかんないよ。

なんだよおにぎりを持ち合わせていたって。

うわミヨリさんスゲー嫌そう、でもめちゃくちゃ隠そうとしてる。

 

カズキ「何やってんだ?ルカ」

ルカ「いや、ほらあれ」ユビサシ

カズキ「ん?…あ〜ね、なるほど」

ルカ「これはあれするしかないね」

カズキ「なになに?」

ルカ「ゴニョゴニョ」

カズキ「へぇ〜…面白そう、のった」

 

先生A「いや私と!」

先生B「ハゲは引っ込んでろよ!」

先生A「誰がハゲだ!」

先生C「ささ、今のうちに…」

先生A &B「いや行かせねーよ!?」

ミヨリ「……」イライラ

 

先生A.B.C「「「さあ!私t」」」カシャカシャカシャ

 

ルカ「…」カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ

カズキ「…」REC●

 

「「「「「………」」」」」

 

ルカ「…はい。OKでーす」

カズキ「ありがとうございやしたー」

スタスタスタ…

 

先生A.B.C「ちょっと待ったぁぁ!!」

 

ルカ「なんでしょうか?」

カズキ「俺ら急いでるんすけど」

先生A「いや、写真!録画!撮ってたてしょ!?」

先生B「何やっているんだ君たちは!」

先生C「そうだぞ!さぁ早く消して…」

 

ルカ&カズキ「イヤです」

先生A.B.C「なんで!?」

 

ルカ「いや、先生達は何をしているのです?仕事もほっぽりだしてナンパとは、いいご身分ですねぇ?」

先生A「うっ」

 

ルカ「寄ってたかってナンパして、ミヨリさんが大人の対応してりゃつけ上がってさぁ?」

先生「ぐっ」

 

ルカ「イヤそうにしてるのが見えないんですか?そんなに目節穴なら良い眼科紹介してあげましょうか?」

先生C「ぐぅ」

 

ルカ「そんなんだから彼女のかの字すら出来ないんですよ?ルックス悪いんだったらせめてそのどうしようもない性格直したらどうですか?」

 

先生A.B.C「ぐ、グギギギギギギ…!」

 

カズキ「出たールカの的確な毒舌。あれ効っくんだよねぇ」

ルカ「カズキ行こうぜ?ついでに校長先生にこれ見せにいこ」

カズキ「おっそうだな」(確たる眼差し)

先生A.B.C「ちょっ!それだけは!」

 

ルカ「え〜♪ど〜しよっかなぁ〜♪先生達の首なんて、生徒が一丸になれば簡単に飛ばせるからなぁ♪交渉次第では、許してあげよっかな〜♪」

先生C「ひ、卑劣だそ!」

ルカ「は?」

先生A.B.C「っ」ビクッ

 

ルカ「カズキぃこれどうする〜?」

カズキ「やる?やっちゃう?」

先生C「わ、わかった!何がいい!」

ルカ「ん〜じゃミヨリさんに最低限の会話しかしちゃダメで」

先生A.B.C「っ!!!」

 

ルカ「そんなにこの人落したいなら、まず先にその汚い手と心を洗い落としてきてくれませんか?ねぇ?」

先生A.B.C「…わかった、手を打とう」

ルカ&カズキ「しゃ!」ハイタッチ!

……

…………

………………

ミヨリ「いや〜助かったわ、ありがとお二人さん」

ルカ「前々からあの人達ぜんっぜん仕事しませんでしたから、お灸を据えてやるのもいいでしょう」

カズキ「本音は?」

ルカ「仕事できないクセして女の人口説いてたんでムカついてボコボコにしてやりたかった」

ルカ&カズキ「ムシャクシャしてやった。反省も後悔もしていない」

ミヨリ「仲良いのね〜」

 

ミヨリ「…結婚かぁ」

ルカ「焦る必要は無いですよ、なぁカズキ」

カズキ「そうっすよ。」

ルカ「うんうん、まだ若いしキレイなんだから」

 

カズキ「えっ?」

ルカ「えっ?」

ルカ&カズキ「…え?」

ルカ「え?いや、間違ってなくね?」

カズキ「え?いや…まぁ…うん」

ルカ「おまっ、二次元の見過ぎ!もっとこっちの次元を見て!」

カズキ「やー!二次元サイコー!」

 

ルカ「ハァ…ほんとミヨリさんにも子供が出来たら、こうならないよう注意「ふふふふふふふふ」」

ミヨリ「若い…キレイ…うふっ、うふふふふふふ♪」

ルカ「…昨日もおんなじ反応してたな」ボソッ

 

 

 

 

 

 

 

カズキ「二次元って最高じゃね?」

ルカ「いや…うん…確かに良いけど、どうしたの?急に」

 

カズキ「最近二次元にハマりすぎて三次元が掠れて見える」

ルカ「大丈夫?良い眼科と良い精神科調べてあげよっか?」

カズキ「BAOとかRe.ゼロから始め直す異世界生活とか、俺めっちゃ好き。ネミリアたん好き。イノンたん好き。」

 

カズキとオレはオタクだ。

オレは特撮・ゲーム・アニメでカズキはアニメとゲームだ。特にカズキは大のアニオタで、よく限界オタク化している。

 

オレもアニメは好きだけどアニメよりゲームなのでそこまで熱中してはいない。

だからアニメキャラを好きになることもない、カッコいいなと思う事はあるが「○○ホント好きだわ〜」とか「○○と結婚して〜」もない。

だから【推し】というものがわからなのだ。

 

ルカ「そこまで好きなる?」

カズキ「ルカにはわかんないよ!ルカは二次元は二次元って割り切っちゃってるからな!」

カズキ「ほら見て!これ!このイラスト!尊すぎん?死ぬ」

ルカ「うん良いとは思う」

カズキ「だろ!?」

ルカ「描いた人の愛を感じる」

カズキ「えぇ〜…」

 

ルカ「でもアニメは好きだよ!うん」

カズキ「だよなー」

ルカ「…いつかさー、一緒にコミケ行こうよ。よっしーとか呼んでさ」

カズキ「いいなーコミケ、行こうぜ。でも後何年掛かるかなー」

ルカ「正味いつでも良いんだよ、行くことに意味があるから」

カズキ「そだなー」

 

ルカ「…よし、生きる意味がまた一つできた」

カズキ「え?そんなに?そんなに重くないっしょ」

ルカ「いいよ。どんな重さでも、意味があれば…」

カズキ「…おぉー」

ルカ「何?w」

カズキ「いや、良いね。行こ、絶対」

ルカ「…うん」

 

ルカ「ってかオレらもう高校生だから近いうちにいけるよ」

カズキ「あっそうじゃん!」

 

つくづく思うが、ホントいい友を持ったものだ。生きることは大きな恐怖を伴うが、大きな楽しみもついてくる。

どんなに辛く苦しい事があっても、楽しい事があれば生きようと思える。

もしかしたら人生というのはある意味、地獄より恐ろしいものなのかも…

 

ルカ「なんてね」クスッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カズキ「だからさ、それは違うって何回も何回も言ってんじゃん?脳みそある?」

イツキ「いや、それはお前が悪いじゃん。お前が変な事言わなきゃ何もしないし」

カズキ「は?」バチバチ

イツキ「あ?」バチバチ

ルカ「…」

 

喧嘩するほど仲が良いという言葉を作った人は一体何を見ていたのだろうか?

喧嘩なんてするだけ無駄だし、終わったら両方痛いだけで終わる。

喧嘩の原因は様々だ、でも喧嘩の本質は一つだとオレは思う。

 

わかって欲しいから。これだけだと思う。

たとえそこに善も悪も無いとしても、自分の考えをわかって欲しいのだと思う。

でもいつしか、【理解させる】という目的から、自分のエゴを押し付けるだけになってしまう。相手もこの段階を踏んでしまい、喧嘩になる…たぶん。

 

なんか重い感じになってしまった。

中学生の喧嘩なんてくっそしょうもないものが原因になってるのだけどね。

 

ルカ「はいはい、どうしたの?」

カズキ「いやイツキに殴られてさー」

イツキ「いやお前が余計なこと言うからだろ」

カズキ「いやお前が変なことするから変なこと言われんだろうが。」

イツキ「は?」

カズキ「あ?」

ゴチャゴチャガヤガヤゴチャゴチャガヤガヤ

ルカ「ちょっと落ち着いて」

ゴチャゴチャガヤガヤゴチャゴチャガヤガヤ!!!

ルカ「…ちょっと」

 

イツキ「ちっ…!」ブン!

カズキ「あぶね」ヒョイ

ルカ「へ?」ドコッ

 

カズキ&イツキ「あ」

ルカ「…」イラッ

 

ルイ「おいおいお前らそろそろやめろ。」

ヨシナリ「またくだらん事で…」

ソウゴ「そうだぞうるさいし、迷惑「ねぇ」」

 

ルイ&ソウゴ&カズキ&イツキ&ヨシナリ「!」ビクッ

ルカ「ねぇ…少し、話さない?」

イツキ「いや「 ね ぇ 」…」

 

ルカ「あのさキミ達はやられなきゃわからないかい?鼻折ってあげようか?いいよ?やってあげるから鼻だしてよ」

ルカ「別にキミ達が喧嘩してもどーでもいいんだよ、したかったら殴り合いでも殺し合いでもかまわないさ」

ルカ「じゃあなんでキミ達をオレが止めると思う?オレにもルイにもソウゴにも迷惑がかかるからだよ?ねぇ?」

ルカ「それともオレが参加してボコボコにして止めてあげようか?違うだろう?キミの頭ん中にある脳みそは飾りかい?」

ルカ「くだらない事でオレらに迷惑かけるのはクソくだらないよね?イ ツ キ ?」

 

イツキ「いや…」

ルカ「なんだい?殴ったのにごめんもなし?じゃあオレはお前の脇腹思いっきり蹴っていい?」

ルカ「大体、キミのせいでこんなくだらんことになってるのわかってるかい?わかんないよね?殴ったのにごめんも言えないそのウジが沸いてるような脳みそじゃね?」

ルカ「キミが全部悪いわけじゃないんだよ?でもキミのせいで全部キミが悪いって思ってしまうんだ。自分で自分の首絞めてるんだよ?キミ。」

ルカ「大体キミは…」

……

…………

………………

20分後

 

ルカ「…って訳。わかった?」

イツキ「…」

ルカ「返事」

イツキ「…」

ルカ「返事」

イツキ「…」コクコク

ルカ「ちっ…ホントロクなことにならないね…」

ルカ「カズキは?わかった?」

カズキ「…うん」

ルカ「よし、えらいえらい。自分の非を認められるのはいい事だよ」

エライエライ…

 

ソウゴ「…こっわ」

ルイ「…」

ヨシナリ「…出来るだけ怒らせないようにしよ」

ルカ「誰を?」

ヨシナリ「い!いやー…ね?」ビクッ

ルカ「…別にオレはあそこのゴミ(イツキ)みたいに短気にではないよ」

ルカ「むしろ変なことしなければかなりのことは許容するつもり」

ルカ「いつもどうりにしてれば怒りはしないよ。まぁイツキは改善の余地ありだけど」

 

ルカ「オレは希繊君が怒っている姿の方が想像できない」

ソウゴ「あーわかる。ほんっと想像できないよね」

ヨシナリ「確かに」

ルイ「だねぇ」

一同「…」ジーッ

ジンヤ「…?」

 

ルカ「うん…ポメラニアン並みの可愛さ。バラバラにして水槽にいれて眺めたいよ」

ルカ以外「えっ」

 

世の中には本当に怒らせてはいけない人物がいる…もしかしたら彼は、その1人かもしれない。彼が怒ってしまうその日、オレたちはどうなってしまうのだろうか…?

いや、考えないでおこう。っていうか考えられないね。

 

 

 

 

–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

番外編【この世界のコト】

 

階級(ランク)

 

正式名称は固有術式回路危害規模七段階階級。七段階あるが上位三段階の詳細は明かされていない。

この世界に置いてかなり重要なモノで、上の階級の者はかなり優遇される。

が、下の物との格差差別があり、下の階級の者は上の階級の者に雑な扱いを受けることもある。

 

この制度は200年前からあり、最初にこの制度を立案した人物はかなりの実力者という憶測が立てられているが、固有術式どころか、名前、容姿、生年月日、どこで生まれていつ亡くなったか、男か女かすらもわからない為、さまざまな考察がされている。

 

生きていく上で絶対に避けては通れない物なので、今後ともお世話になるだろう。

–––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

Current location:家

Current time:PM5:20

 

ルカ「これで…よし…ほぇぇ」フゥ

とても暇を持て余していたので、ダウンロードしたけどプレイしていないゲームを消化していた。

 

『次のニュースです。現在、誘拐事件が多発しています。今日未明…』

ルカ「…物騒だねぇ」

 

最近、謎の誘拐事件が多発している。

攫われる人物は規則性のない完全なランダム性で、証拠映像も何一つないらしい。

かなりの頻度で攫われているので複数人の犯行と見ている。

犯人は"不明"…

 

ルカ「…」

と、警察は言っているが多分誰かはわからなくても"何者かの"犯行かはわかっている筈だ。

 

ルカ「黒ローブ…」

本当に目的がわからない。

攫ってなんになる?メンバーを増やすのか?

いや、黒ローブが攫った人達は多い、その人達全員をメンバーにすればかなりの規模になる。

そうなれば動きにくくなるし、発見もされやすくなってしまう為これはない。

 

じゃあなんだ?わざわざ人なんて攫って、何も得は無いだろう?

 

ルカ「うーん…わかんね★」

警察でもわからないのならオレはもっとムリだ。諦めよう。

 

〜♪〜♪〜♪♪

ルカ「!はいもしもし」ピッ

ミヨリ「はいもしもし、生きてはいるようね」

ルカ「そりゃ生きてますよ、簡単に死ぬ気はありません」

ミヨリ「そう、良かった。死んじゃったら私悲しいからねぇ」

ルカ「黒ローブを紐解いていくのに重要な人物が死んだらそりゃ悲しいでしょうね。けどご生憎、オレは何も知らな」

ミヨリ「そういうわけじゃないわよ…」

 

ルカ「ふーん」

ミヨリ「ちょっ!信じてないわね!?」

ルカ「…ノーコメントで」

ミヨリ「なっ…あのね、私だってそこまで鬼じゃないの。ほらニュースでやってたじゃない、誘拐事件のコト、私心配したのよ?」

 

ミヨリ「確かにあなたの言う通り、黒ローブのことを少しでも知る為あなたに死なれてしまっては困るわ」

ミヨリ「でも…私も完全にあなたのことを悪とは思ってないわ。」

 

何でそんなに悲しそうなのだろうか。

黒ローブに関して何かあったのだろうか?

それともオレを油断させるための演技…嘘なのだろうか?

 

ルカ「…ありがとうございます。オレは攫われる気も死ぬ気もありません。」

ルカ「何か悩みがあるのなら言ってくださいね。人生経験はまだ浅いので、的確な助言ができるかは分かりませんが、少なくとも、今のミヨリさんを元気付けるくらいはできます。」

 

ミヨリ「どうしたの?急に」

ルカ「さぁ?」

ミヨリ「ホント面白い子ね…それじゃあまたね。絶対また電話掛けるから」

ルカ「はい…ありがとうございました」

プツッ…

ルカ「また暇になってしまった」

ルカ「ん…」

時々黒ローブはもしかしたらだれかにとっての善なのではないのかと思うときがある。

 

世間の善悪と個人の善悪は違う。

例えば、自殺したい人がいるとしよう、その人がどれだけ生きるのが嫌でも、その意見を跳ね除けて説得するのが世間にとっての善。

だがその自殺したい人にとって、その行動は個人にとっての悪だ。

 

今度は、その自殺したい人に何も言わず、そっと自決用の毒薬を渡す人がいるとしよう。

その人は自殺したい人にとっては、何も言わず、自分のしたいことに静かに肯定してくれる。この行動は個人にとっての善だ。

 

だが世間はその自殺を勧めた人を悪だと言うだろう。『尊い一つの命を』『自殺を勧めた外道』『この人殺し』と。

わかりもしない癖に指だけは刺す。

これは世間にとっての悪だ。

 

この世の中は多数決で決まる。だが多い方がいつも正しいとは限らない。

この世の中に完全なる正義と善はない、でも誰しもが自分の中の完全なる正義と善を持っている。この時代、団体を見る時代は終わりを告げようとしている。

 

これからは個人を見る時代だ。

どれだけ大変でも、どれだけ苦労することになっても、少しでもこの様々な意見が交差する世の中を良くするには、この時代を到来させるしか道はない。

 

ルカ「鼠小僧は偉大だなー」

ルカ「…ぱぱままは大丈夫かな」

ルカ「いや、信じよう。今オレができることは信じて待つだけだ」

そう思いながらベッドに入る。

 

ルカ「またあの思い出せない夢をみるのかな…」

そう考えている内にオレは眠りについた…

 

 

 

 

 

「おいおい、こんなに人攫って、どういうつもりだ?人員確保にしちゃ、ちと派手すぎないか?」

 

「そうよ、あまり動きすぎるなって言われたじゃーん?ワタシたち」

 

「我は別に構わん…我の悲願が達成できるのであればな…」

 

「…まだ足りん…目的には遠く及ばん…」

「ミヨリ…いつか…ミヨリ…ミヨリ…」

 

 

 

 

ミヨリ「…」

 




頑張った。
頭悪い並に頑張りました。バカは頑張らないと当たり前にすらついていけないのがつらいところ…

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