イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

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 外伝が長くてすみませんでした。

 いよいよ体育祭編に突入です。

 とうとうセイバーが終わってしまいました。自分としましては最高の最終回で満足しました。最終フォームは来ませんでしたが、そこは映画に任せましょう。(やるか分からないけど……)

 最後に、プリミティブは格好いい登場したのに……………最後の最後まで忘れらたキングオブアーサーに…敬礼!




体育祭編
新たなBATTLE!!


 

 赤龍帝ちゃん(精錬龍花さん)との戦いから翌日、(ヴィラン)連合の襲撃から数日後、ようやく雄英に登校する事ができた。

 

 雄英高校が襲撃されたという情報が何処かから外部に漏れ、放課後には報道陣が押し寄せたのだ、校内の安全確認もあり学校側は臨時休校を決定。俺達は自宅待機を厳命されてしまった。

 

 

 そうして、いつもの学園生活に戻った。ガラガラと扉を開いてクラスに入る。

 

 

 

『剣ぃぃぃぃい〜!!』

 

 

 

 俺を呼ぶ声が一斉に響いた。 クラスの半数以上が突撃する……みんな……。

 

「おい、大丈夫なのか剣!?」

 

「剣ちゃん、もう平気なの?」

 

「剣君、体はもう大丈夫なのかい!?」

 

「うんうん!痛みとかないの!?」

 

  普段は落ち着かせる立場の飯田まで、みんなに混じって俺の心配をしてくれている。

 

 それが嬉しかった……。

 

「…………心配してくれてサンキュー。俺はもう大丈夫だ」

 

「……ホントに?」

 

 耳郎が心配そうな表情で見つめる。USJの時はずっと一緒に居て俺の戦いを見てたから余計に不安なんだろう……。

 

 

「ああ、…リカバリーガールのお陰でどこも痛くはないよ」

 

「……………」

 

 じっと見つめてくる耳郎……ドラゴンアーサーを無理して使ったダメージは皆知ってる。今でもアレしか手は無かったと思ってるが……皆に心配かけちまったな。

 

「あ~……何かあったら真っ先に耳郎や皆に言うから…そんな“お願いだから気を使って隠し事しないでよ”って目で見ないでくれ」

 

「ん、…よろしい。隠し事は無しだからね」

 

 手を上げて降参のポーズの俺に小さく笑みを浮かべる耳郎……俺も赤龍帝ちゃんの事は言えないな。

 

 

 そうこうしていると相澤先生がやってきた。

 

「うるさいぞお前ら、もうホームルームの時間……ああ、…剣か………怪我はもう良いのか?」

 

 皆が席についてない理由を察してくれた相沢先生。俺の身を心配してくれるが……

 

「……………相澤先生。その言葉、そっくりそのままお返しします!」

 

 

 全身包帯グルグル巻きのミイラ姿の相沢先生の方がよっぽど心配だ!

 

「俺の安否はどうでもいい。何より、まだ戦いは終わってねぇ」

 

 

 俺のツッコミにそう答え、俺達を見回す相澤先生。「さっさと席につけ」と先生は言うので席につく。まだ、戦いが終わっていない? どういう意味だ?

 

 

 全員の視線が相澤先生に注目し……………

 

 

「雄英体育祭が迫ってる!」

 

 

『クソ学校っぽいのきたー!』

 

 

  そんな声が周囲から一斉に飛び出した。雄英高校に入学してから……………

 

 入学式=すっぽかして個性把握テスト

 

 救助訓練=ヴィラン襲撃

 

 

 こんな日々の俺達だから学校行事に皆飢えているので俺も気持ちは分かる。

 

「ヴィランが来た後だってのに……よくやれるなぁ」

 

 クラスで唯一、不安そうな表情を浮かべるのは峰田だ。再びヴィランが襲撃する可能性も高い…しかし、相澤先生はそれを否定する。

 

「逆だ。開催する事で盤石な事を示すつもりだ。警備も去年の5倍……何より、最大の“チャンス”を無くさせる訳にはいかん」

 

 雄英体育祭は日本のビッグイベントの一つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。しかし、個性が発現したせいで、今は規模も人口も縮小し形骸化した。

 

 それもそうだ。個性を使わないスポーツなんて普通でつまらないと言われるだろう。そして、日本において今「かつてのオリンピック」に代わるのが、『雄英体育祭』だ。

 

 

 全国のトップヒーローもスカウト目的で観に来る。全国で生中継され、観客も一学校の体育祭と比べるのもおこがましいレベル。何より、俺達にとっても人生を左右する“チャンス”だ。

 

 

「プロヒーローもスカウト目的で来る、結果次第で将来が決まる」

 

 俺の言葉にそれに全員が反応する。

 

「そういう事だ。年に一度……最大で3回きりのチャンス。時間は有限……………焦れよ、お前等?」

 

 相澤先生の言葉に応える者はいない。だが、表情で皆は意思を示していた。

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

1:トリガー殿下

 助けてくださいm(_ _)m

 

2:名無しのトマト

 あれ…なんか見た事ある。

 

3:名無しのライダー

 いきなりどうしたwww

 

4:トリガー殿下

 エルフィリスとの関係が皆にバレた…!

 

5:グランドマスター

 ドンマイ!ドンマイ!!

 

6:名無しのゴッドイーター

>>5 お前人の事言えないだろ……

 

7:名無しのわんわんお

 それで今どんな状況?状況説明ハヨwww

 

8:トリガー殿下

 ちくしょう!分かっていたけど……………うぜえ!

 

『待ちなさいダーリン!! あの恋敵との関係を洗いざらい吐いてもらうわよ!!』

 

『いつから! いつからなのユーディル!? やっぱりあの時? ハロウィンの時なの!?………エルフィリス…恥ずかしがってた癖に…!』

 

 やっべ!ムムとイルテミア!?

 

 

9:名無しの転生者ハンター

 成程、だいたい分かった。

 

10:名無しのゴッドイーター

 エルフィリスはどうしたよ?

 

11:名無しのトマト

 一緒じゃないんですか?

 

12:トリガー殿下

 ああ、…エルフィリスなら……………

 

『お姉様!? どう言う事ですの!? ご説明ください!?』

 

『お、落ち着いてくれジュリエッタ! わ、…私と殿下はその……そ、…相思相愛の…』

 

『イヤャャャャャーー!? お姉様の純潔がァァァァァァー!! 純潔そのモノがァァァァァーー!!!』

 

『や、…やめろォォォォ!? そんなデカい声でーー『エルフィリス…! ほ、ホントにえ、エッチな事をしたのか…! な、なんで俺に言ってくれなかった!?』ーー言える訳ないだろシャノン!?』

 

 ……………こんな感じ……

 

13:名無しの転生者ハンター

 成程、だいたい分かった。

 

14:トリガー殿下

>>13 それ言えばイイって訳じゃないぞ!早くカーテンを出してくれ!!

 

15:名無しの転生者ハンター

 断る。自分で何とかしろ。

 

16:名無しのトリガー

 お、…おま!?見捨てる気か!?

 おのれ!ディーー「探しましたよ……お兄様……」

 

 オッフ…

 

 

17:名無しのゴッドイーター

 終わったな……風呂入ってくる。

 

18:名無しのトマト

 サヨナラ~サヨナラ~!

 

19:トリガー殿下

 

 ぜ、ゼシア…!

 

「お兄様……エルフィリスさんと関係を結んでいたんですね……おかしいと思ったんですよ。やけにエルフィリスさんとの距離が近いなーって、私より近いなんて変ですよ。そしたら案の定、こんな真実が発覚して……そうですよね、やっぱりエルフィリスさんですよね。美人だし、…可愛いし、強いし、頼りになるし、スタイルいいし、私なんかよりもよっぽどいいですよね? そうでしょお兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様」

 

 

 ……………俺は何処で間違えたんだ…教えてくれ。

 

 

20:名無しのゴッドイーター

 ……………ドンマイ。

 

21:名無しのトマト

 ……………流石に同情します。

 

22:名無しのライダー

 黒の狂気かな?

 

23:名無しのわんわんお

 古龍より怖いや……………

 

24:名無しの転生者ハンター

 成程、だいたい分かった。

 

25:グランドマスター

 このくらいカルデアでは日常です(死んだ目)

 

26:トリガー殿下

 

 お、…落ち着けゼシア…!は、話し合おう…!

 

『大丈夫ですよお兄様……私は怒ってません。何処ぞの馬の骨ならいざ知らず……エルフィリスさんなら私も負けを認めざるをえません……』

 

 

27:グランドマスター

 なん……だと…!?

 

28:名無しのトマト

 ヤンデレエンド回避!?

 

29:名無しのゴッドイーター

 てっきりこのまま搾り取られると思ってた。

 

30:名無しのわんわんお

 なんだつまらん

 

31:トリガー殿下

 残念だったな!俺はグラマスとは違ーー「童貞はエルフィリスさんに譲りますが……後ろの処女は私が貰いますね」

 

 …………………み、未来を築く希望の光!!ウルトラマントリガー!!

 

「ふふふ、逃しませんよお兄様!!」

 

32:名無しの転生者ハンター

 ………………成程、だいたい分かった。

 

33:名無しのトマト

 貴方さっきからそれしか言ってませんよ……

 

34:名無しのゴッドイーター

 滅茶苦茶早口だったな……

 

35:名無しのわんわんお

 やはりヤンデレからは逃れられない……

 

36:グランドマスター

 フハハハ!ザマァみろ!やっぱり彼も俺と同じーー「昨夜は何処に行ってたんだい。キャストリアの所? 酷いな…恋人の僕をほっといて。前にも言ったけど夜は体温が恋しいんだ。ちゃんと僕の側にいて欲しいなマスター?」ちょっ!?メリュジーヌ!?待って待っ―――

 

37:名無しのトマト

 あっ(察し)

 

38:名無しのライダー

 グラマスニキ……

 

39:赤目の主人公

 やっぱりアイツがナンバーワンだな……

 

40:名無しのわんわんお

 お、…アスカニキ……

 

41:名無しのトマト

 赤龍帝ちゃんとの話は終わったんですか?

 

42:パープル女神

 ええ、…ほら貴女も恥ずかしがらないで。

 

43:ありふれた赤龍帝

 あ…あの皆さん……

 

44:名無しのライダー

 おお、赤龍帝ちゃん!

 

45:名無しのわんわんお

 おかえり!

 

46:ありふれた赤龍帝

 あの………今まで迷惑かけてすみませんでした!

 

47:名無しのゴッドイーター

 そんなの…別にいいって。気にすんなよ。

 

48:名無しの転生者ハンター

 イッチも言ってただろ、俺達はお人好しで、ココは助け合う場だ……お前が遠慮する必要はない。

 

49:ありふれた赤龍帝

 皆さん……ありがとうございます!

 

50:名無しのゴッドイーター

 それでこれからどうするんだ?

 

51:赤目の主人公

 その事なんだが……俺とパープルネキは赤龍帝ちゃんについて行こうと思う。

 

52:名無しの転生者ハンター

 やはり、そうなるか……

 

53:名無しのトマト

 それって大丈夫なんですか?ハンターニキ?

 

54:名無しの転生者ハンター

 あの世界自体、異世界者だらけの世界だ。エヒトは別の世界から来てトータスを侵略し、他の世界の者を勝手に呼び寄せている。二人増えた所で変わらんだろう…

 

55:名無しのライダー

 アスカニキは大丈夫なのか?バトル物に参加して?

 

56:パープル女神

 大丈夫よ、彼はデスティニーガンダムに生身で乗ってもピンピンしてる、下手な転生者よりもチートボディの持ち主だから…

 

57:名無しの転生者ハンター

 ガンダムファイターに片脚突っ込んでるからな。

 

58:赤目の主人公

 流石にビルを蹴り上げる事はできんぞ……まぁ、バトル物でも遅れを取るつもりはない……パープルネキに協力してもらった事もあるしな。

 

59:パープル女神

 私達はあくまでもクラスの連中の対応の為に行くからネプテューヌで居た方が良いわよね?

 

60:名無しの転生者ハンター

 そうだな……パープルハートになるのは()()()()()()が起こった時に限定するべきだな。

 

61:パープル女神

 分かったわ……………私の可愛い妹分に対する数々の非礼……全部纏めて返してやるわ!!!

 

62:炎の剣士

 速報、クラスメート終了のお知らせ。

 

63:名無しのゴッドイーター

 お、…イッチ。

 

64:名無しのライダー

 学校始まったんだっけ?

 

65:炎の剣士

 はい、…体育祭の話が来ました。それで今、オールマイトと一緒に昼飯食べてます。

 

66:名無しのライダー

 ああ、…今後の話か…

 

67:炎の剣士

 はい。

 

『食べながらで良いから、聞いてほしい。雄英の入試前にも話したと思うけど…ぶっちゃけ私が平和の象徴として立っていられる時間って、実はそんなに長くない』

 

「…はい」

 

 

68:名無しのゴッドイーター

 USJはイッチのお陰で戦わずに済んだが……やはり限界か……

 

69:炎の剣士

 

『USJの時……ワン・フォー・オール……キングエクスカリバーを使ってどうだった?』

 

「凄い力でした……まだ完全には使いこなせていません」

 

 

70:名無しのトマト

 アレでも不完全なのか………!

 

71:名無しの転生者ハンター

 流石は歴代のヒーロー達の魂の結晶と、言わざるをえんな。

 

72:炎の剣士

 

『君はワン・フォー・オールを取り込むのではなく形を与え武器にした。これから先、何が起こるか分からないが私は君の育成に全力を注いでいくよ!』

 

「ありがとうございます、オールマイト」

 

 

 

73:ありふれた赤龍帝

 不器用でも生徒に寄り添う先生か〜トータスから帰還したら転校するから、そこで会えるといいな〜

 

74:赤目の主人公

 転校先も色々と考えないとな……

 

75:炎の剣士

 

『さて、本題に入ろうか……剣少年、君に“ワン・フォー・オール”を授けたのは、“私”を継いで欲しいからだ!  雄英体育祭…全国が注目しているビッグイベント! 次世代のオールマイト……象徴の卵…君が…仮面ライダーセイバーが来た!  という事を世の中に知らしめてほしい!!」

 

 

76:パープル女神

 これはオールマイトからの試練と捉えるべきね。

 

77:炎の剣士

 ……………そうですね。だけど、逃げる訳にはいきません。

 

「はい、…元からそのつもりです! 体育祭で! 俺が! 仮面ライダーセイバーが来たって事を世界に見せつけてやります!!」

 

 

78:名無しの転生者ハンター

 ふっ…その意気だ!

 

79:名無しのゴッドイーター

 俺達も勿論応援するぜ!

 

80:名無しのトマト

 見せてやりましょう!貴方のエンタメを!!

 

81:パープル女神

 何かあれば何時でも言ってね……力になるわ!

 

82:炎の剣士

 はい!

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

 オールマイトに体育祭での誓いをして、放課後を迎えた、放課後には退院した俺を心配して拳藤達、B組の皆が来てくれて、これからの体育祭についてABそれぞれ意見を言い合っていた。

 

 

「うぉぉぉ…なにごとだあ!?」

 

 

 そんな時、麗日の声に視線を送ってみると、他のクラスの連中が押し寄せて来ていた。 大部分は普通科だけど、…サポート科や経営科の奴もいるな……目的は…見当がつく。

 

「出れねーじゃん!  何しに来たんだよ」

 

「そんなの敵情視察に決まってるじゃないか!」

 

 文句を言う峰田を鼻で笑う物間……………変な事を言う前に拳藤が手刀で撃沈させる………やはり、恐ろしく速い手刀……俺じゃなきゃ見逃しちゃうね!

 

「アンタが剣聖火か?」

 

「うん?」

 

 名前を呼ばれて視線を向ければ、人ごみを押し退け、気だるげな顔つきの生徒が前に出た。

 

「そうだけど…」

 

「へぇ、アンタが仮面の剣士……いや、仮面ライダーって名乗ってんだっけ? この前の襲撃でも大活躍だったそうじゃんか。皆噂してるぜ、優勝候補だって………さぞ気持ちが良いんだろうな?」

 

 っ!、明らかな挑発……………周りの普通科の人達から嫉妬の視線を向けられる。

 

「ちょっとアンタいきなり!ーー「俺は大丈夫……ありがとう耳郎」ーー剣…でも、…」

 

 耳郎を制して一歩前に出る。言いたい奴には言わせておけばいいが……

 

「一つ……言いたい事がある」

 

「ん?」

 

 一つだけ、考えを改めてほしい部分がある。

 

「俺達はUSJに遊びに行った訳じゃない。本物の敵を前に自分の無力を知った……不甲斐ない自分に失望した、俺自身死にかけた」

 

 俺の言葉にA組、B組の皆が顔を俯かせる。あの出来事は俺達にヒーローが戦う者は何なのか教えるモノだった。

 

「詳しく話す事はできないが……俺達は人に自慢できるような立派な事はしていない。だからUSJの事でマウント取るような事はしない。……それだけは分かってくれ」

 

「………噂以上だなアンタ。さっきの言葉は取り消す、すまなかった」

 

 野次馬達が静まり返る中、さっきの気だるそうな普通科が口を開く。

 

「だけど、俺達、普通科だってトップを狙っているって事だけは、忘れないでくれよ。入学試験との相性が悪かったってだけで、強力な“個性”を持っている奴はいる」

 

 その持ってる奴には彼も入って居るのだろう。

 

 

「ああ、俺は逃げも隠れもしない。油断も慢心もせず、全力で戦わせてもらう」

 

 俺の返答に何か感じる物があったのだろう。彼は微かに微笑むと……………

 

「俺は心操人使。体育祭を楽しみにしてるぜ…仮面ライダー」

 

 そう言い残して、去って行った。心操人使………油断ならない人物だ。その名前、覚えておこう。

 

 その後、…見に来ていた他の連中も去っていき俺達も帰ろうとしていた時……………

 

「皆……ちょっといいかな?」

 

  拳藤が呼び止め、AB全員の視線が注目する。

 

「体育祭までの2週間。皆で特訓しないか?」

 

 拳藤からのいきなりの提案に大なり小なり反応を示す皆……だけど、拳藤が考え無しにこんな事を言う筈もない。

 

「USJの時、轟以外…私達は何もできなかった。剣はああ言ってくれたが、皆納得はしていないだろ?今は私達は“ヴィランを退けた有望な一年”って見られてる。でも、このまま行けば()()()()()()()っていつか言われる」

 

 

 拳藤の言葉に反論の声は上がらない。誰もが拳藤の言ってる事を理解して受け入れている。

 

 

「……………俺は拳藤の意見に賛成だ! あんな悔しい思いして何も変わらないなんて……俺はそんなダセェ事をする為に雄英に来たんじゃねぇ!」

 

「切島の言う通りだ!! 俺は乗ったぜ拳藤!」

 

 

 そんな中で口を開いたのは切島だ。それに鉄哲も続き、他の皆も次々に賛成の意思を示してくれる。

 

 

 そして……

 

「話は聞かせてもらった!!」

 

『ブラド先生!?』

 

 教室のドアが勢いよく開き、ブラド先生が現れる。多分、さっきの敵情視察の集まりを注意する為に来てたんだろう…。

 

「お前達の思いはよく分かった!! 体育館を使える様に俺が申請を出そう!」

 

「いいんですか!?」

 

「生徒が悩みながらも前に進もうとしているのだ、それを見守り手助けするのは教師として当然だ、遠慮するな!」

 

 

「ブラド先生……ありがとうございます!」

 

 

 どうやら話は決まったようだ……確かにUSJの事件は皆に様々な影響を与えた。だけど、それはマイナスな事だけじゃない!

 

 

 こうして俺達の新しい戦いが幕を上げた。

 

 

 

 

◆◆◆◆

 

 

 

「へぇ、面白いのが上がってるじゃん」

 

 

 此処は別世界……赤い髪の青年が面白そうに笑みを浮かべる。彼もまた聖火達と同じ転生者、ソファで寛ぎながら転生者達の掲示板、その中でも最近話題になっている聖火の掲示板を見ていた。

 

 

〜! ご飯できたわよー!」

 

「ああ…! 今行く!」

 

 

 その時、女性の声が聞こえる。どうやら同棲しているようだ。ソファから立ち上がり、声がする方に向かう。

 

「メニューは?」

 

「貴方が好きなカレーよ」

 

「よっしゃ! まゐのカレー!」

 

「もう……調子いいんだから」

 

 

 彼が立ち上がったソファの前にはテーブルが置かれており……()()()()()()()()()()()()()()が二人の仲睦まじい姿を喜ぶかのように輝きを放っていた。

 

 

 

END

 

 




 コテハン紹介

・赤龍帝ちゃん

 話し合いの結果、セコム出動。

・パープル女神

 赤龍帝ちゃんのこれまでを聞いて内心怒り爆発!殴り込みを決行。流石に女神化はしないが…人間体でもありふれの使徒程度なら十分に無双できる程、普通に強い。

・赤目の主人公

 赤龍帝ちゃんが奈落に落ちた事に責任を感じていたのでパープルネキと共に殴り込みを決行。ガンダムファイターに片脚突っ込んでるのでバトル物でも問題ない。


・トリガー殿下

 エルフィリスと駆け落ちした。

・グランドマスター

 メリュジーヌに添い寝を迫られたが其処にバーゲストが現れて修羅場に発展。助けて〜オベえもん〜!!

・名無しの鬼殺隊

 現在、休養中。登場はもう少し先。




 ありふれ書いたからか……雄英の皆が輝いて見える、不思議!!

 この体育祭編ではオリジナル展開を用意する予定です。そして……最後に登場した謎の転生者…………ブレイブドラゴン、オッP、赤龍帝に次ぐ第4の赤龍。彼も体育祭編に登場します。


外伝について

  • 別に分けてほしい
  • このままでいい

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