イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』 作:DestinyImpulse
「……………これからどうすんだ?」
イマジンを倒して現代へと戻ってきた俺達。
場所はイマジンと戦闘をした教室で負傷していた轟のお母さんの姿もなく、全てはイマジンが事件を起こす前に戻っていた。
そして……轟はこれ迄の記憶を失っていない。
ツカサさんが特に何かをする訳もなく轟は全てを覚えていた。それは轟が水勢剣流水に認められ仮面ライダーブレイズに変身した影響なのか定かではない。
それに対してツカサさんは特に処置を施す訳もなく、自分や今回の事は他言無用の旨を伝えて去っていった。
教室に二人残された俺達、戦闘の疲れを感じつつ暫くボーッとしていた俺達だが、流石にもう大丈夫だろう…っと、俺は轟に問いかける。
「…………俺は周りが見えていなかった。いや、…違うな…興味もなかったんだ。目に映るのは憎い親父と……お前くらいだ、剣」
そう言って、手に持つ水勢剣流水を見ていた轟は俺を見る。
「実は今でもよく分からねぇ。親父のこと、お母さんのこと、自分のこと……そして…この水勢剣流水の事を…いろんな感情が混ざって、ぐちゃぐちゃで、ただもどかしくて苦しい」
そんな轟の言葉を俺は黙って聞いていた。
「でも『自分が何をしたいのか…!』………お前の言葉を聞いて思い出せた。親父にはなりたくはないが……………ヒーローにはなりたかった」
そう、ぎこちなく無く言う轟は今回の事件で使った左手を見つめ語る。
「その為には……………向き合わなきゃいけない事がある」
「……………お母さんの事か?」
俺の言葉に静かに頷く轟。
話を聞くに今も病院に居て、今から会いに行く感じだ。
イマジンとの戦いでボロボロの体で………流石に『そっか、頑張れよ』って…帰れないよな…。
「……………そっか、じゃあ行くか」
「は?」
俺の言葉に鳩が豆鉄砲喰らったような顔をする轟。
「場所何処?結構遠い?」
「あ…此処からだと少し掛かる……って!何でお前も行くんだよ!?」
おう、轟……お前そんなツッコミ入れられたんだ。
「お前……そんなボロボロな状態で今から行くのか?歩く事すらぎこちないのに?」
「うっ…!」
「タクシー使うにしても金かかるし……ここまで来たなら最後まで付き合ってやる」
「……………わりぃ」
よし…!それじゃあ行くか!
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648:最高最善のグランドマスター
『さぁ,我が夫。私が作った茶菓子をどうぞ』
『騙されちゃ駄目だよ立夏!それ魔術が篭もってるから!ほら、チョコ食べよ!はい、あ~ん!』
『あら、マスターは私の甘い毒が好きなのよ………そうよね?』
『さぁ、マスター!沖田さんと一緒にお団子食べましょう!!……まさかオルタの私が良いなんて言わないですよね?』
……………ハハハ、胃が痛い。
649:炎のヒロアカセイバー
……………なんか少し目を離した隙に修羅場ってません?
650:神を薙ぐ超古代の光
お、…イッチ。
651:極み主任
もう良いのか?
652:炎のヒロアカセイバー
はい。今、轟をお母さんが入院してる病院に送ってる最中です。
653:赤目の主人公Z
そうか。
654:炎のヒロアカセイバー
……正直、話を聞いててドン引きしました。
655:ねっぷねぷにしてやんよ!!
そうね……初期のエンデヴァーはヤバかったわよね。
656:炎のヒロアカセイバー
原作だとどうなったんですか?
657:モンハンライダー
体育祭で緑谷君が救った。
658:炎のヒロアカセイバー
そうですか……………緑谷君が……やっぱり緑谷君の存在は大きいんですね。
659:神を薙ぐ超古代の光
主人公だからね………………不安?
660:炎のヒロアカセイバー
そうですね……やっぱり不安はあります。
661:マゼンタの旅路
その為に俺達が居る。その事を忘れるなよ。
662:炎のヒロアカセイバー
はい!
『剣……此処だ。此処にお母さんが入院してる』
「お、…そうか分かった」
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「すまねぇ、手間かけちまって」
「気にすんな、俺が自分でやってる事だし。……それよりも頑張れよ」
「……………ああ!」
剣の……確かディアゴスピーディーって名前の赤いバイクに乗せてもらい俺はお母さんが入院している病院へ来ていた。
病院の特有の消毒液や薬の匂いがする。受付で俺が来た時は驚かれた。
それもそうだ。何年も見舞いに来なかった息子が急に訪ねてきたのだから。
お母さんの部屋の前まで到着し、ドアに手を掛けようとするが震えていた。だけど逃げてはいけない。しっかりと向き合わなければならない。
フゥ…と一呼吸置き、再びドアノブに手を掛けてドアを開ける。
『時折、とても醜く思えてしまうの』
俺の存在がお母さんを追い詰めてしまうから…今まで会わなかった。それで良いと思っていた。
そう自分に言い聞かせて逃げていた……………
お母さんはきっと、まだ俺に…親父に囚われ続けている。だから俺が救うのだ。俺自身の力で……全力で。
剣やクラスの皆のように『全力でヒーローを目指す』には『左の炎を使うには』…会って話を…たくさん話さないと…。
たとえ望まれていなくても…救け出す…!
「お母さん…」
それが俺のスタートライン
そう思ったからだ。
若干不安だった、イマジンから受けた傷も記憶も無くて安堵したのも束の間、意外にも先に謝ったのはお母さんだった。あの時、傷つけたことを気にしていた。泣いて謝り、自分が何にも捉われずに突き進む事が、幸せであり救いになると言ってくれた。
簡単なことだった…簡単な事なのに見えていなかった…いや、見ようとしなかった。
左の炎を使う旨を伝えると…お母さんに頭を撫でられる。昔、泣いている時に慰められていた事を思い出す。
「焦凍、血に囚われる事なんてない……なりたい自分になって良いんだよ」
気づけば涙が流れていた……心の氷を溶かすように……
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「お、…帰ってきたか」
駐車場でニキネキ達とスレをしながら待っていると轟がやって来た。その顔を見るに……………上手くいったみたいだな。
「お前……!待っててくれたのか!?」
そう驚いて轟が辺りを見回す。既に時刻は5時を過ぎて6時に差し掛かり辺りも暗くなってきてる。
「言ったろ…最後まで付き合ってやる、って」
「あ……ホントにすまーー「それはもう聞いた、他の言葉」ーー…あ、ありがとう」
「ふふ…」
「な、…なんだよ」
最初は酷く冷たい…恨みつらみを抱えたような目をしていたが…今はどこか吹っ切れたような、柔らかい目をしていた。
「いい顔してるな……って。ほら乗れよ、家まで送るぜ」
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857:ねっぷねぷにしてやんよ!!
青春ね……前世で人間だった頃が懐かしいわ。
858:赤目の主人公Z
だな……俺も中学半ばで戦争になって……ザフトの訓練校でレイやルナマリアと馬鹿やったのが懐かしいです。
859:OCGトマト
俺は臆病者の息子って言われてましたから……
860:神を薙ぐ超古代の光
俺はそもそも学校自体無かったからな……
861:最高最善のグランドマスター
………………俺もカルデアに拉致られる前はああやって笑い合ってたな……
862:ありふれナインギーツ
……………………………
863:マゼンタの旅路
>>862
大丈夫か?
864:ありふれナインギーツ
大丈夫です。こう言う青春を取り戻す為にもエヒトをぶっ倒して、ストーカー共からさっさとオサラバしないといけないなっ…!って感じてました。
865:屋根裏ジョーカー
だな!
866:炎のヒロアカセイバー
いい転校先、見つかるといいですね!
『剣……此処だ。此処が家だ』
「お、此処……で…デッカ!?何あの立派な屋敷!!ホントに此処!?間違ってない!?」
『いや、…此処だ』
ま、マジか~
867:モンハンライダー
立派な屋敷だな〜
868:神を薙ぐ超古代の光
日本家屋なんて久々に見たな……数十年前に全部食い散らかされたから……
869:OCGトマト
俺も権現坂道場くらいしか見てないですね……
870:極み主任
私は其処まで驚かないな〜
871:ねっぷねぷにしてやんよ!!
私も〜
872:赤目の主人公Z
まぁ、お前達はそうだろうな…
873:最高最善のグランドマスター
俺からしたらまだまだ地味すぎるぜ!もっと洋風の城やピラミッド生やすとかな!!
874:炎のヒロアカセイバー
……………????
875:ゴールデンわんわんお
おい、イッチが素でポカンとしてるぞ。
876:神を薙ぐ超古代の光
うん、俺も分かんない。
877:ねっぷねぷにしてやんよ!!
まぁ、…Fate知らない人からすれば何言ってんだコイツってなるわよね……
878:最高最善のグランドマスター
?、俺なんかおかしな事言った?
879:マゼンタの旅路
もう駄目だ…汎人類史に侵されてやがる。
880:炎のヒロアカセイバー
そんなにヤバいんですか?
『?、どうした剣……顔色が悪いぞ?』
「え…!あ、いや…お前の家の大きさに驚いーー『焦凍!』ーー…え?」
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グラマスのイかれた発言に驚くのも束の間、何処か轟に似た白い髪に赤い髪が混じった女性が現れた。
まぁ、…この人の見た目と轟の家から出てきた事を考えても……
「姉さん…」
轟の家族だよね。お姉さんか……流石イケメンのお姉さん……美人さんだ。
「病院の先生から連絡が来て……お母さんのお見舞いに行ったの?」
「ああ、………その、今までゴメン…お母さんや姉さん達の事…曖昧にして」
「焦凍が謝る必要なんて…………変わったね、焦凍。なんか、柔らかくなった」
そう言って微笑むお姉さんに轟は少し恥ずかしそうだ……ここまでかな、もう完全に暗くなったし、そろそろ帰るか……。
「あ、ごめんなさい。挨拶が遅れてしまって!姉の冬美です!雄英の制服……もしかして焦凍の…?」
「はい……同じ1年A組の剣聖火です」
「やっぱり…!此処まで弟を送ってくれてありがとうございます」
「しつこいかもしれねぇが……ホントにありがとう。此処まで付き合ってくれて、親御さんだって心配してるだろ」
確かに今の時間帯だと親は心配するだろうけど……
「気にすんな……両親は海外で仕事してて家には俺一人で暮らしているから」
両親は海外に居るから基本家では一人だし……偶にニキネキ達がマゼンタニキの力で遊びに来る感じだから心配する人が居ない。
「そっか……………だったら家で食べていかない?」
「え?」
少し何かを考えた後に冬美さんがそんな事を言ってきた。当然に予想だにしない言葉に俺は固まる。
「弟がお世話になったみたいだし、姉としてキチンとお礼がしたいの」
「でも姉さん…親父が何て言うか…!」
「大丈夫。実はお父さん今日帰ってこれないみたいだから」
流石に今日轟の話を聞いた後にエンデヴァーに会う度胸はないが……どうやら今日は帰ってこれないようだ。
「いや…でも…」
しかし、それを抜きにしても……『いいんじゃないか?』…マゼンタニキ!?
『今から帰って夕飯の準備をするのも酷だろ。轟だって礼がしたいだろ? ココは厚意に甘えておけ』
まぁ……確かに今から帰って夕飯を作るのは面倒だからな……
「…それじゃあご厚意に甘えさせていただきます」
俺の言葉に冬美さんは……パー!と笑顔になる。
「うん!すぐに準備するね!焦凍、剣君を案内してあげて!」
そう言って冬美さんはパタパタと家の中に入っていく。おそらく夕飯の準備だろう……あの人エプロン姿で出てきたし……
「いいお姉さんだね」
「ああ。近くの小学校で教師やってる」
「そっか、なんとなくだけど人気ありそう」
「実際結構あるらしいぞ。とりあえず上がれよ。俺も今日の礼がしたい」
轟に案内されて木製の廊下を渡り、進むうちに盆栽やら一本松などの園芸品も多々目に入る。こりゃすげぇ…。
忍者や武者でも出てきそうだな…と、思いながら歩いて轟の部屋に……
「……悪ぃ、少しよっていいか?」
「ん、ああ、もちろん」
……案内される前にある一室に入る。
そこは仏壇だけが置かれた部屋で常にクーラーで涼しげに冷やされており手入れが行き届いた花と共に……
「……………俺が五歳程の頃、俺には長女の姉さんと次男の夏兄の他に
ポツポツと語る轟の話を俺は黙って聞いていた。
仏壇に刻まれた名前は
「当時の俺は……糞親父の虐待じみた特訓と日に日に弱っていくお母さんの安否で頭が一杯で、余裕がなくて……燈矢兄の事は殆ど覚えてなかった」
「……でも今日、過去に行って遠目でも燈矢兄を見れて思い出してきた」
そのまま轟はお線香を備え、そっと手を添える。
「……糞親父は俺を兄妹達…とりわけ燈矢兄とは関わらせない様にしていたから、俺は何も燈矢兄について知らねぇ」
好きな食べ物さえもな…っと言う轟の顔は何処か寂しげで後悔している様だった。
「…………話がしたかったな」
「……………………」
………俺もお線香を備え、そっと手を合わせた。
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「わりぃな、何もねぇ部屋で」
「そんな事ねぇよ…綺麗な部屋だな」
その後、案内された轟の部屋は青畳と窓辺に置かれた植物によって和風感を感じさせ、パソコンやランプなどの文明の利器と本棚に置かれた現代の書籍が浮いているが……清潔感のあるいい部屋だった。
「そっか……まぁ、座ってくれ」
「おう……」
「………………なぁ」
「ん?」
「…………特訓はどんな感じだ?」
轟の質問に俺はあ~、と察した。数日前から始まったABの合同特訓に轟だけ参加していない。気になるのは当たり前だろう。
「皆、頑張ってるよ。毎日ブラド先生にしごかれてる。偶に相澤先生もやって来た日になんか……!」
ホント、ブラド先生でもキツイのに相澤先生も加わったらマジでシャレにならない。
「そっか……俺がウジウジしてる間に皆は前に進んでいるんだな」
そう言って少し顔を俯かせる轟。自分が悩んでいる間に皆が先に進んでいる事に気付いて負い目を感じているんだろう……。
「そう思ったんなら、明日から来るんだろ?」
「………………」
今更どんな顔して参加すればいいんだよ…………って顔してるな。
「大丈夫だよ。皆気にしないし、逆に参加してくれれば喜ぶんじゃないか?」
切島とか飯田ならクラス全員が参加する事になって喜ぶだろうし、物間がなんか言ってきそうだけど拳藤がなんとかしてくれるだろう……。
「そうか…?」
「そうだよ。このまま差をつけられたくたくはないだろ?」
「………………そうだな、じっとしてる訳にはいかねぇ」
ホントにいい顔するようになったな…………。
そうして皆がどんな特訓をしているのか話していると冬美さんが呼ぶ声が聞こえる。
「できたみたいだ。行こうぜ、姉さんの料理は絶品だ。きっと気に入る」
「そうか、そりゃ楽しみだ」
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そうして轟家の食卓に入った聖火。弟が初めて同年代の子を連れてきた事に嬉しさを感じていた冬美がいつも以上に気合を入れて作った料理はどれも絶品だった。
「ごちそうさまでした。料理とても美味しかったです!」
「うん!いつでも待ってるからね!」
「剣……今日はホントにありがとう。こんな夜遅くまで付き合ってくれて……」
「大丈夫さ!コイツならすぐに着く。じゃあな轟、また明日」
「ああ…また明日」
本来ならばもっと色々話をしたかったが、時刻は夜の七時、流石にそろそろ帰らないといけない。ディアゴスピーディーを出してヘルメットを装着する聖火。
「轟…!」
「?」
「体育祭……負けねぇぜ!」
聖火の言葉に轟は虚をつかれたように目を見開くが次の瞬間、笑みを浮かべる。
「ああ、…俺だってもう負ける気はない。右も左も使って……
その言葉に笑みを浮かべて聖火はディアゴスピーディーに乗って帰っていた。その背中を見つめていた轟が不意に呟く。
「……なぁ、姉さん」
「ん?」
「……俺は…変われるかな」
そんな事を言う弟に冬美は笑みを浮かべて轟の頭を撫でる。
「変われるよ……焦凍ならきっと」
そんな冬美の言葉に同意する様に轟の懐にあるライオン戦記が一瞬だけ青く光った。
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そうして轟家から帰ってきた聖火……帰宅してそのまま風呂に入りベットにダイブした。
今日は濃い一日だった……イマジンの襲来や水勢剣流水の誕生に轟の変身…ディアゴスピーディーをかっ飛ばして病院に行き……最後には轟家にお邪魔した。
(………明日は荒れるな)
そうして瞼を閉じようとしたが…ふと、何かを思い出してベットから起き上がる。歩を進め手に取ったのは机の上に置いていた額縁。
「家族か……今度久々に連絡してみようかな」
その写真は幼い聖火が火炎剣烈火とブレイブドラゴンのライドブックを持っており左右には白衣を着た男性と女性がいた。
END
今回で漸くリメイク前に追いつきました、何年も待たせてしまい申し訳ありません。
この後は間の話を二話入れてから体育祭にします。