イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

31 / 54

 今回から障害物競走を三話に分けて投稿します。


二十七話「突き進め、障害物競争!・前編」

 

83:炎のヒロアカセイバー

 ちょ!何で居るんですか!?

 

84:マゼンタの旅路

 どうせなら直で見たくてな。

 

85:神を薙ぐ超古代の光

 だねー、アリサはルカを連れて女子会に行ってるから丁度良かったし。

 いやー、久しぶりにポップコーン食べたよー。

 

86:最高最善のグランドマスター

 俺も暇だったからな…。

 

87:極み主任

 私も行きたかったが、仕事が立て込んでてな。

 

88:屋根裏ジョーカー

 俺は独房だし…

 

89:仮面ライダーニケワン

 俺はみんなを差し置いて贅沢はできないからな…

他のみんなも予定が合わなかった様で…

 

90:炎のヒロアカセイバー

 な、成程?

 

91:OCGトマト

あと、そろそろ戻った方がいいと思いますよ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「なぁ剣…アレってツカサさんじゃねぇか?」

 

 変身を解き、壇上から降りてきた聖火に轟が声をかける。ライバル心に燃えていた轟だが聖火が固まっていた方角に目を向けると、ついこの間にお世話になったツカサが居て流石に驚いたようだ。

 

「どうやら見に来てくれたようだ……色々と言いたい事はあるが今は集中だ」

 

 聖火の言う通り、気になる事ではあるが今は体育祭が優先なのは間違いない。競技の準備が整ったようで、宙にスクリーンが浮かび上がるとミッドナイトが声を上げた。

 

「さーて、それじゃあ早速第一種目に行きましょう!いわゆる予選よ!毎年ここで多くの者が涙を飲むわ!さて運命の第一種目!今年は……障害物競走!!」

 

 スクリーンにデカデカと『障害物競走』の文字が現れる。皆が口々に“障害物競走か“と呟いている。

 

「全クラスでの総当たりレースよ! コースはこのスタジアムから出て約八km! 我が校は自由さが売り文句! コースさえ守れば何をしたって構わないわ!」

 

 説明はまだ終わらない。

 ミッドナイトは笑みを浮かべて“ただし”と口を開く。

 

「ヴィランとの戦闘をいち早く体験したヒーロー科の生徒には、他のクラスの生徒の為にハンデを付けさせて貰うわ! そのハンデは………ペアを組んでゴールすること!! ちなみにペアに関しては……アナタ達が自由に決めるのではなく、完全にランダムに決めます!」

 

 ここで更にミッドナイトの爆弾発言、まさかの展開に突然騒めくヒーロー科一同であった。

 

「ま、マジか…」

 

「コイツは予想外だな」

 

 困惑を隠しきれない耳郎。聖火も個人戦がメインだと思っていたのでコレは予想外だった。

 

 

 

「ん、てこたぁ!女子と触れ合っても不可抗力!うぉぉおお!神様!仏様!どうかオイラのペアはーー「なお、人数の関係上、一名余ってしまうのですが、我々教員による会議の結果……峰田君はペアなしにしました!!」ーーうおぉぉぉぉぉい!!??」

 

 

 欲望全開の峰田。

 邪な考えの元、ペアの要望を願おうとしたがミッドナイトのまさかのペア無し宣言に絶叫する。

 

「おめでとう峰田!」

 

「あ〜…まぁ、おめでとう」

 

「おめでとうですわ!!」

 

「ケロ、おめでとう峰田ちゃん」

 

「ん…おめでとう」

 

「めでたいねー!」

 

「ハンデ無しなんて恨めしい……おめでとう」

 

「おめでとノコ!」

 

「チクショょょょぉぉぉお!!!」

 

 A Bの女子から嫌味全開の言葉を受け、まるで何処かの完全生命体の如く絶叫する峰田。

 

「おめでとう峰田」

 

「うむ! 運も実力の内! おめでとう峰田君!!」

 

「ああ、めでてぇな」

 

「黙れ!このイケメン三銃士!!」

 

「静かに!!気になるペアの発表よ!モニターに注目!!」

 

 ミッドナイトが鞭を振るうと、スタジアムの巨大モニターに其々のペアが表示される。

 

 

A:剣・小大

 

B:轟・八百万

 

C:拳藤・飯田

 

D:耳郎・宍田

 

E:蛙吹・円場

 

F:骨抜き・麗日

 

G:柳・小森

 

H:切島・鉄哲

 

I:取陰・障子

 

J:青山・物間

 

K:泡瀬・芦戸

 

L:尾白・葉隠

 

M:角取・上鳴

 

N:鎌切・吹出

 

O:黒色・常闇

 

P:庄田・回原

 

Q:砂藤・鱗

 

R:瀬呂・塩崎

 

S:凡戸・口田

 

T:峰田

 

 

 モニターを見て各々が割り当てられたペアを組む。

 

 

「おお、切島が俺とペアか」

 

「なんかいつもセットにされるな俺達?」

 

 

 似た物同士の切島&鉄哲ペア

 

 

「飯田とペアか…頼りにさせてもらうよ!」

 

「ああ、共に協力して勝ち抜こう!」

 

 

 委員長同士の拳藤&飯田ペア

 

 

「んじゃ、よろしく宍田」

 

「ええ、宜しく頼みますぞ、耳郎氏」

 

 

 U S Jで共に戦った耳郎&宍田ペア

 

 

「轟さん、勝つために頑張りましょう!」

 

「ああ、勝ちにいくぞ八百万」

 

 

 推薦入学の轟&八百万ペア

 

 

「ええと、俺のペアは…」

 

「ん」

 

 聖火も自身のペアを探していると肩をトントンと叩かれる。振り返ると黒髪ショートにスタイル抜群の美少女。聖火のペアでもあるB組の【小大唯】が居た。

 

「迷惑かけるかもしれないが、よろしく頼む小大」

 

「ん!」

 

 口数が少なくポーカフェイスな小大だが、纏う雰囲気は活気に溢れており差し出された聖火の手を取ってくれた。

 

 スタジアムのゲートの一つが音を立てて開かれていく。全クラス、百人を超える生徒がゾロゾロとスタートラインへと向かう。狭いスタート地点の先頭を奪おうと、ごちゃごちゃな集団から少し離れて聖火達は陣取っていた。

 

「ん?」

 

「ああ、あんな“おしくらまんじゅう”の中だとマトモにスタートできないからな、最悪ペアが離れてしまう。それにコースさえ守れば何でもありだ」

 

 行かなくていいの?と言いたげな小大に聖火は火炎剣烈火と“ストームイーグル”のライドブックを取り出す。

 

「問題ないか?」

 

「ん!」

 

 それを見て小大が聖火が何を考えているか理解し了承の笑みを浮かべる。生徒全員が位置についたところで、スタートシグナルの明りがピッと音を立てて、一つずつ消え… 騒めきが消えて、生徒全員がスタートの合図に身構える。

 

 

 そして、信号機の最後の明かりが消えた。

 

『スタート!!』

 

 始まりの合図と共に皆が走り出した。

 

『さぁ~て、スタートと共に実況開始だ、Are you ready! ミイラマン!?』

 

『無理矢理呼んだんだろうが…!』

 

 どうやら実況は引き続きプレゼントマイクが、解説は包帯だらけの相澤が行う様だ。

 

 

『早速だが、序盤の見どころは?』

 

『今だよ』

 

 外周に通じるまでの通路は狭い。押し合いへし合いして鮨詰め状態だ。行ける通路は左右の壁か上のみ。最初のふるいにはもう既にかけられているのだ。

 

「いくぞ八百万」

 

「はい!」

 

 生徒達の動きが急に止まった。足下を見れば、周囲は凍りつき冷気を感じる。先頭を走るのは轟・八百万ペアだ。足下に氷の道を作り、二人とも着脱式のスケート靴を装着して素早く進んでいる。

 

「っぶな!」

 

「二度目はないぞ!」

 

 足を止める者の中にA組やB組など、ヒーロー科生徒の姿はない。彼らは轟の攻撃を見事に回避していた。

 

 

【ストームイーグル!ふむふむ…】

 

【習得一閃!】

 

「俺らも行くぞ!」

 

「ん!」

 

 それは聖火達も例外ではない。

 ストームイーグルをリードし呼び出した炎の鷹に掴まり、聖火達は空中を悠々と進む。

 

 

『さぁ!スタートダッシュで先頭に立ったのはA組の轟&八百万の推薦入学ペアだ!更に氷結攻撃で後続を妨害!抜け目ねぇー!しかしヒーロー科達は見事に躱して推薦入学ペアを追いかける!そして更に後方からは!本大会のダークホース!剣聖火と小大唯のペアが空を飛んで猛追しているーッ!』

 

『スタート前不自然に距離を取ったのは、あの炎の鷹を邪魔なく使う為か。空を飛べば邪魔な面々も問題ない』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

128:マゼンタの旅路

 

 原作とは違った展開になったが…順調だな。

 

 空を飛んでスタートのゴタゴタを回避する…いい選択だ。

 

 

129:最高最善のグランドマスター

 しかし、超デカい大型モニターを複数配置だから生徒達の活躍が余すところ無く見られるな。

 

130:神を薙ぐ超古代の光

 だね。

 経営科の子達がドリンクやポップコーンなどの食品も売ってるし、凄いね。

 

131:極み主任

 多額の金が回っているな。

 各所に設置されたカメラロボで、目標を正確に捉え、撮られた映像は雄英内だけではなく。テレビ放送局とも共有して全国に放送されている。

 

132:OCGトマト

 つまりイッチの姿は日本中に映し出されているって事ですね。

 

133:仮面ライダーニケワン

 あ、イッチがストームイーグルを解除してディアゴスピーディーに乗り換えた。

 

134:屋根裏ジョーカー

 空を飛んでばかりだと狙い撃ちされるし、バイクに乗り換えは良い判断だ。小大唯も後ろに乗って………あ。

 

135:OCGトマト

………密着してますね。

 彼女の立派なモノが形を変える程に…

 

136:マゼンタの旅路

 イッチも少し動揺しているな。

 

137:極み主任

 まぁ、イッチも高校生になったばかりの青少年だからな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 聖火はスタート地点を越えると、ストームイーグルを解除して地面に降りる。便利だが空を飛んでいると集中攻撃で撃ち落とされる可能性もある、それに一羽に二人は機動性が落ちてしまう。

 

 そのまま即座に準備していた赤いブック… 【ディアゴスピーディー】を取り出す。

 

 

【タイヤを開け、真紅のボディが目を覚ます…】

 

 

 起動させて音声が鳴り、ライドブックを放り投げると変形し、セイバーの専用バイク【ディアゴスピーディー】が現れる。

 

「手筈通りに此処からはバイクで行く、後ろに乗ってくれ」

 

「ん」

 

 

 ディアゴスピーディーに素早く跨る聖火に頷き小大も後ろに跨がり……

 

 

 ムニィ…♡

 

 

 ……聖火に何が柔らかいモノが当たる感触が背中越しに伝わる。

 

 

「……………悪い小大、程よく掴まってくれ」

 

「……ん?」

 

 振り下ろされないように聖火の腰に腕を絡めて掴まり、前屈みになる小大。……しかし、彼女も拳藤や八百万のツートップ程ではないがスタイル抜群…故に大きく屈めば彼女の立派なモノは形を変える程に聖火の背中に押し付けられる。

 

「………意外とシャイだね?」

 

「………俺だって男だ」

 

 何の事か察したのだろう。背中の感触が少し軽くなる、初めて「ん」以外の言葉を喋る小大。意外そうな顔をしているが聖火とて高校生男子…彼女のような美少女との密着に戸惑いはある。

 

「……………」

 

「……………」

 

「っ!?」

 

 その時何かを感じ振り返ると、此方を追いかけるヒーロー科のペア。その距離は此方を確認できる程に縮まっており、中でも飯田に背負われている拳藤と四足歩行で駆ける宍田の背に乗る耳郎がジト目で此方を睨んでいた。

 

 

「とにかく飛ばすぞ!」

 

「ん!」

 

 

 聖火は即座にアクセルを踏み、ディアゴスピーディーのタイヤが地面を抉り、聖火達は弾かれたように加速する。

 

「舌を噛むなよ!」

 

「んんん!」

 

 猛スピードで走破し後ろの面々を更に引き離し、前方の轟ペアを追い抜いた。氷とアイススケートで距離を稼いでも最高時速は280km/hのディアゴスピーディーでは追いつくのに時間は掛からなかった。

 

『剣聖火!“ライダー”宣言通りにバイクを乗りこなし一位に躍り出る!超クールだぜぇ!』

 

『ペアも居る中、乗り物を召喚する。先程の空中移動よりも機動力は高いだろう』

 

「やはり使ってきたか…八百万!」

 

「はい!完成しまーー「剣ぃ!!轟ぃ!」ーー……嘘、峰田さん!?」

 

 

 そこに、ペアのペナルティも無くモギモギを上手く使い弾みで三位になった峰田が二つのペアにモギモギを放つ。

 

「ちぃ!」

 

「まさか峰田が来るとは」

 

 聖火はディアゴスピーディーを巧みに動かして回避、轟は炎を放ちモギモギを焼き尽くす。まさかの峰田に動揺する面々だが、当の峰田は血涙を流し地獄の底から聞こえる声で聖火に叫ぶ。

 

 

 

「覚悟しろよ!オイラを差し置いて、女子とペアなんて許羨ゆるせん!特に剣ぃぃぃ!オイラは見たぞ!お前、小大の胸が背中に当たって動揺してただろぉぉ!!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

173:神を薙ぐ超古代の光

 ………わーお。

 

174:最高最善のグランドマスター

 ちょ!マジかぁ!

 ハーハハハハハ!WWWWWW

 

175:マゼンタの旅路

 

『ま、待て!誤解だ!!』

 

『美少女とバイクなんて、絵になるシチュしたイケメンの言い訳なんざ聞きたくねぇ!さっさと小大パイの感想を言いやがれぇ!』

 

「…………すまない、コーラを売ってくれるか?」

 

『………え?あ、はい!どうぞ!』

 

「ああ、ありがとう」

 

 

 ゴク…ゴク…!

 

 

 …………ふぅ、美味いな。

 

 

176:ありふれナインギーツ

 あの……これどういう状況ですか?

 

177:赤目の主人公Z

 色々ひと段落ついて見に来れば……

 

178:ねっぷねぷにしてやんよ!!

 とんでもない事になってるわね。

 

179:極み主任

 ……見た通りとしか言えん。

 実況のプレゼント・マイクすらも言葉を失い、相澤先生は青筋を立てて間違いなくキレている。

 

180:OCGトマト

 まぁ、これもエンターテイメントの一つと捉えられているのか、観客達の中には笑っている人達も多いですね。

 

181:仮面ライダーニケワン

 まぁ、普通はこんな事を本気で言うとは思わんだろ。

 

182:マゼンタの旅路

 

『は、ハレンチですわ!これは全国放送なんですよ!?』

 

『? 動揺したのか剣?』

 

『やめろ轟。その言葉は俺に効く』

 

 ………動揺してバイク操作を誤らなければいいな。

 

183:神を薙ぐ超古代の光

 

 だ、大丈夫でしょ。

 

『……ん、剣』

 

『あ…わ、悪い小ーー『……剣のエッチ///』ーー……だい…?』

 

 ごめん、ワンチャンあるね。

 

 

 

 

 

END

 





 原作だとスタジアムの外周約4キロですが、聖火がディアゴスピーディーで即座にゴールしそうなので、色々とテコ入れが入りました。

 忘れがちですが、このss の雄英はヒーロー同士のチーム力アップをメインにしておりペアもその一環です。

 そうして聖火のペアはB組の小大唯にしました。B組では拳藤と並んで推しキャラです。

 後、一人余りますが女子と組むとセクハラしそうな峰田にする事を進言した相澤先生の案が満場一致で決まりました。



  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。