イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

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 今日のFGO十周年生放送は凄かったですねー!

 石1000個配布とか…!お陰でオルガマリーを110連で引けて水着に備える事ができます。

 まぁ、水着で絞り取る気満々で怖いですが…


三十話「奪い合え、騎馬戦!!・前編」

 

 

 聖火と小大がゴールしてから次々と後続達がゴールインしていく。後続の順位を確認しつつ聖火は座り込み、体力の回復に努めた。

 

「どう思う?」

 

 そんな聖火を見て経営科の席で1人の生徒が他に向けて声を発した。基本的に体育祭に参加するメリットが無い経営科は、売り子や経営戦略等のシミュレーションなどで勘を培っている。

 

 声をかけられた生徒は、ノートパソコンを片手に応える。

 

「二人でプロヒーローのセメントス先生を突破して独走ゴールした剣聖火と小大唯の株価急上昇だね。実力もありルックスも美男美女だ」

 

 圧倒的な実力の聖火は勿論、小大も居るだけなんて事はなく高いサポート能力を発揮した。実力に加え、華もある今の所、文句なしだ。

 

「小大唯はアイドルヒーローでも十二分にやっていけるし、剣聖火の変身した姿……仮面ライダーセイバーは子供受けもバッチリだ…二人の事務所経営を請け負ったと仮定して、どう売り出していくか意見を交えたいんだけど、どう思う?」

 

「確かに今の段階でも結論は出せるけど、まだ始まったばかり、急ぐ必要はないよ」

 

 という経営科の意見であったが、プロヒーローの目からしても、その意見に大きな差はない。第一種目の障害物競走は予選であり、ただの篩い落とし。雄英体育祭の本番は正にこれからだ。

 

 

 既に全生徒が走り終え、もしくはリタイヤして第一種目は終わりを告げた。予選突破の41名中、39名がヒーロー科の生徒であり、残りの2名は普通科の男子とサポート科の女子であった。

 

 そして走り終えたヒーロー科の面々は一位を独走した聖火と小大に興奮した様子で群がっていた。

 

「一位って剣君達すごいねぇ!凄い姿に変身してたし!」

 

「アレは…赤いライドブックを三冊使って変身する“クリムゾンドラゴン”。ドラゴンアーサーが火力に全振り形態なら、こっちはセイバーを順当に強化したバランス型だ」

 

 興奮した麗日に聖火はブレイブドラゴンを含めた赤い三冊のライドブックを取り出し淡々と答える。既に大々的に変身したのだ、隠す必要もない。

 

「本当なら決勝トーナメントまで隠しておく予定だったが…流石にプロを相手に出し惜しみはできなかった。……それでも俺単体で突破は厳しかった。…小大のサポートがあってこその突破だ」

 

「ん、V…!」

 

「確かに……私らが二位になれたのも唯がセメントス先生を無力化して素通りできたからだしな…」

 

「うむ…お零れの結果とも言える」

 

 お互いの感想を言い合う聖火達を轟と八百万のペアは息を整えながら遠巻きに見ていた。

 

「……申し訳ありません轟さん。私が小大さんの様にサポートしていれば…」

 

 悔しさを隠さず八百万は自信なさげに口を開く。スタジアムのモニターには一位を取った聖火と小大の活躍が映し出されており、クリムゾンドラゴンとなった聖火は凄まじいが、聖火のサポートやセメントスを無力化する決めてとなった小大の活躍も評価されるモノだ。

 

 自身が轟のサポートをもっと熟せば四位の耳郎&宍田ペアの手を借りる事なく突破して拳藤達に抜かれる事は無かったのではないかと…八百万は考えていた。

 

「いや、俺も左の炎の練度や氷との連携のムラ…反省すべき点がある。それに剣達だって楽に突破した訳じゃねぇ」

 

 パワーローダーのサポートアイテムは炎と氷のゴリ押しで突破できる程甘くはなかった…反省すべき点は轟にもある。それに、聖火も隠し玉だったクリムゾンドラゴンを使う程に追い詰められていた。

 

「確かに一位じゃねぇのは悔しいが……体育祭は始まったばかりだ」

 

「…………はい」

 

 最終的に決勝トーナメントで勝ち抜けば良い。

 故に障害物競走の悔しさを闘志に変える轟に対して八百万は表情に陰を挿して同意の言葉を小さく口にした。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

319:マゼンタの旅路

 さて、第一種目も終わりか…

 

320:最高最善のグランドマスター

 最初からボリュームたっぷりだな!

 

321:神を薙ぐ超古代の光

 何処もイッチや小大ちゃんの話題でもちきりだしね!

 

322:極み主任

 次は確か騎馬戦だったな。

 

323:OCGトマト

 アレ?

 

324:SAOテイマー

そう言えばこの後の騎馬戦は…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「予選通過は上位41名!残念ながら落ちちゃった人も安心しなさい!まだ見せ場は用意されているわ!」

 

 壇上にあがったミッドナイトから説明が入る。

 予選で落ちてしまった生徒は、当然本戦に参加する事は出来ない。代わりに大玉転がしや借り物競走といった一般的な競技レクリエーションには自由に参加出来る為、そこでアピールするしかない。しかし、観客はオマケ程度にしか見ていないし、聖火達の活躍でもちきりだ。

 

「そして次からいよいよ本番よ!ここからは取材陣も白熱してくるよ!キバリなさい!さーて、第二種目よ!私はもう知っているけど~何かしら!?言ってるそばから…コレよ!」

 

 ミッドナイトの背後に現れるスクリーンに映し出される『騎馬戦』の文字に軽い騒めきが起こる。

 

「騎馬戦……今度は本格的なチーム戦か…」

 

 個人競技でない以上、人選が大事…聖火は誰と組めば一番力を発揮できるのかを思考する。

 

 

「チームは一つにつき最低二人、最大四人で騎馬を組んでもらうわ。ルールは普通の騎馬戦と殆ど変わらないけど唯一違うところがあるのは、予選の結果に従い各自にポイントが振り分けられる事!与えられるポイントは下から5ポイントずつ増えて行くわ!」

 

 入試の様なポイント獲得方式であり組み合わせによって騎馬のポイントも変わってくる。

 

「22位の物真&青山ペアは5ポイント、21位の心操君には10ポイントといった具合よ……そして1位で通過した剣&小大ペアには与えられるポイントは………1000万!!!」

 

「……は?」

 

「……ん?」

 

 色々と考えていた聖火だがミッドナイトのその一言で一瞬だけ頭が真っ白になる。聖火だけではない、隣にいた小大も“なに言ってんだコイツ”と言わんばかりの表情をミッドナイトに向けていた。

 

 

「上位の奴ほど狙われちゃう………下克上のサバイバルよ!!!」

 

 最高の盛り上がりで始まった体育祭……まだまだ波乱は続くようだ。

 

 

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 マズイ、完全に予想外だ!!

 障害物競走はペアで挑んだが、個人戦の粋を変えなかった…でも今度の騎馬戦は違う。

 

 騎馬同士でポイントの奪い合い、必然的にポイントの高い騎馬を集中的に狙ってくる。1000万なんて勝ち確…保持するより奪う方が精神的にも戦法としても理に適ってる。

 

てか、1000万って何だよ!?

 二位で105ポイントなのに上がり過ぎだろ、昔のバラエティ番組か!?

 

 

「上をいく者には更なる受難を。雄英に在籍する以上何度でも聞かされるよ。これぞプルスウルトラ!予選通過1位のお二人さん!持ちポイント1000万!」

 

 

 …………みんなの視線が突き刺さる。これが後ろから狙われるトップの重みか…

 

 

「制限時間は15分!振り当てられたの合計が騎馬のポイントとなり騎手はそのポイントが表示された“鉢巻”を装着!終了までに鉢巻を奪い合い保持ポイントを競うのよ!取った鉢巻は首から上に巻く事、取れば取る程、管理は大変になるわ!重要なのは鉢巻を取られても、また騎馬が崩れても、アウトにはならないってところ!」

 

 

 つまり、41人からなる約10チームがフィールドに居て、俺の1000万を奪いに来る…か…

 

 

「個性発動アリの残虐ファイト!でも、あくまで騎馬戦!悪質な崩し目的での攻撃等はレッドカード!一発退場にします!競技時間は15分間!タイムアップの時点でポイント上位4チームが最終種目に進出よ。それじゃ、これよりチーム決めアンド作戦会議時間を設けるわ。時間は同じく15分!交渉タイムスタートよ!」

 

 

 ムチの音と共にスクリーンにタイマーが映し出された。既にカウントは始まっている。15分という短い時間に戸惑う生徒もいる中、俺は仮面ライダーに変身する前提でチームを組むべく行動する。

 

「ん!!」

 

 ……前に隣居た小大に腕を掴まれる。

 ポーカフェイスの彼女だが纏う雰囲気は鬼気迫るモノだ。それも当然だろう、俺と同じく小大も1000万を持つ身、確実に狙われるし、そんなリスクを極力負いたくない故にメンバー作りも難航するだろう。

 

 だったら、同じ1000万の俺と組んだ方が得策だ。

 

「ん、捨てないで…」

 

「待って…その言い方は悪意ある」

 

 障害物競走でも感じたか、物静かな雰囲気を醸し出す小大だが、若干小悪魔めいたモノを感じるのは気の所為じゃない筈だ……俺の事揶揄ってたし…。

 

「ん……障害物競走を共に乗り越えた私と剣は一蓮托生!」

 

「分かった、分かったから!…元々、小大さえ良ければチームに誘う予定だった!」

 

 だから、捨てられた子犬の様に目をウルウルさせないでくれ……ポーカフェイスと重なって反応し辛い…

 

「ん!……で、誰を取る?」

 

 俺の言葉に笑みを浮かべる小大。小大のサポート能力の高さは障害物競走で実感した…彼女が居るなら心強い…これで残りは二人。

 

「セイバーに変身すると体重が増加する。故に俺が騎手になって騎馬戦をするなら確実にチームに居てほしいのは…」

 

 小大を連れて“彼女”の元へと早歩きをする…人を掻き分けながら目標の見つける……良かった、まだ誰とも組んでない。

 

「麗日…俺達とチームを組んでほしい」

 

「え?」

 

 俺に声を掛けられて驚いた表情をする麗日。自分が選ばれるとは思ってなかった様だ。

 

「麗日のゼログラビティなら俺の体重をゼロにできるだろ?」

 

「ん、神様、仏様、お茶子さま…!」

 

「そうすればセイバーで体重が増えるデメリットを消せるし、いざって時はストームイーグルで空に逃げられる」

 

「ん、女神お茶子」

 

「…………どうだろうか」

 

「ん、お茶子大明神」

 

「待って唯ちゃん!さっきから変な事言わんといて!?恥ずかしい!?」

 

 俺が熱弁する傍らで自分なりのお願いなのか、滅茶苦茶持ち上げる言い方をする小大に麗日は顔を真っ赤にしていた。

 

「……あー、まぁ、ガン逃げすれば勝ち確だし、剣の案なら私の個性のアピールもできるから……うん、組もう!」

 

「サンキュー麗日……残る一人は」

 

 セイバーに変身して騎手をするなら安定した四人組が好ましい。小大と麗日のサポート重視の二人を選んだのら最後の一人はフィジカル重視が好ましい。

 

 しかし、機動力の飯田や手数の耳郎や障子は既にチームを組んでいる。宍田や拳藤に声を掛けようと思ったが…B組も殆どがチームを組んでいた…

 

「剣!俺と組もうぜ!!」

 

 どうしたもんかと悩んでいると切島が声を掛けてきた。……意外だな、もう組んでるもんかと思っていたが…

 

「切島…」

 

「麗日と小大が居て、お前が最後に求めているのはフィジカル担当だろ?」

 

 腕を硬化さて笑みを浮かべる切島。

 

「絶対ブレねぇ馬だ!守り抜くんだろ?」

 

 確かに集中砲火を受けても耐えぬくフィジカルを持った切島が騎馬をしてくるのなら、これ程心強い事はない。

 

「そこまで言ったなら頼りにさせてもらうぜ切島」

 

「おう!」

 

 俺が差し出した手を笑みを浮かべて握る切島。これで四人、騎馬ができた後は勝ち抜くだけだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

358:神を薙ぐ超古代の光

 イッチも無事に騎馬を組めた様だね。

 

359:最高最善のグランドマスター

 前騎馬に硬化の個性でフィジカル重視の切島。後騎馬にサポート重視の小大と麗日。なかなか良いチームじゃないか?

 

360:極み主任

 うむ、バランスの取れたチームだ。

 

361:屋根裏ジョーカー

 ただ、攻撃や防御はイッチが請け負わないといけない……

 

362:仮面ライダーニケワン

 それに合ったフォームチェンジが必要だな。

 

363:OCGトマト

?、イッチが取り出したライドブック……!?

 

364:ありふれナインギーツ

 え!?アレを使うんですか!?

 

365:マゼンタの旅路

 成程……確かに打って付けだな。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 15分が経過し四角形のバトルフィールドの外周に各騎馬が均一に並ぶ、スタジアムを埋め尽くす観客達も今か今かと戦いの時を期待している。

 

『起きろよイレイザー!!15分のチーム決めと作戦タイムを経て、フィールドに11組の騎馬が並び立った!』

 

『……なかなか、面白い組が揃ったな……ん?』

 

 出来上がった組みを見て、その組み合わせの利点を考察する相澤がライドブックを取り出す聖火に目を止める。

 

 

 

【電王童話全集!!】

 

 

『……なに?』

 

「っ!アレは…!」

 

 始まる前に変身する…実に合理的だ。

 しかし聖火が取り出した【電王童話全集】は渡されたレポートでも見た事のない、全く未知のライドブック。

 

 レポートを共に作ったヒーロー科達も驚きを露わにする中、その全貌をスタジアムで観戦するツカサ達を除き唯一知る轟は警戒を強くする。

 

 

【とある物語は時を越え、また幾多もの物語に出会う…。】

 

「麗日!」

 

「もう触った、問題ないよ!」

 

「よし!…変身!!」

 

 麗日の言葉に聖火は笑みを浮かべてソードライバーの物語枠である左のスロットにライドブックを差し込み火炎剣士烈火を引き抜き烈火を振るう。

 

 

 

【烈火抜刀!!】

 

 

【物語を紡ぐ!レジェーンドライダー!】

 

 

 右肩にに青色の、左肩には黄色の、そして胸部には紫色の装甲が装着され、右腕には釣り竿、左腕には斧を模した武装が取り付けられ、背面には羽を連想させる鮮やかな白いマント。そしてマスクの両側にはまるで割れた桃の様な装飾が加えられる。

 

 

【電王!伝説一冊!正義の心は、さらなる力を剣に宿す!!】

 

 

 【仮面ライダーセイバー 電王童話全集】へと姿を変えた聖火にスタジアムの熱狂は格段に大きくなる。

 

 

『おいおい!本当に話題に困らない奴だなぁ!!さぁ上げてけ鬨の声!血で血を洗う雄英の合戦が今!狼煙を上げる!準備はいいかなんて聞かねえぞ!いくぜ!残虐のバトルロイヤル、カウントダウン!スリー!』

 

「小大!」

 

「ん!」

 

『ツー!』

 

「麗日!」

 

「っはい!」

 

『ワンー!』

 

「切島!」

 

「おう!!」

 

『START!!』

 

 

「行くぞ!決勝トーナメントに向けて!!出発…進行ー!!」

 

「「出発、進行ー!!」」

 

「ん…進行ー!」

 

 

 

 第二種目、騎馬戦。その試合開始のゴングが鳴った。

 

END

 





 騎馬一覧


剣・小大・麗日・切島チーム 2000万150ポイント
 
轟・八百万・飯田・上鳴チーム 330ポイント
 
鉄哲・骨抜き・泡瀬・取陰チーム 300ポイント
 
蛙吹・峰田・障子・塩崎チーム 280ポイント

拳藤・宍田・柳チーム 235ポイント

物間・円場・回原・黒色チーム 205ポイント

心躁・常闇・尾白・庄田チーム 185ポイント

葉隠・青山・角取・芦戸チーム 165ポイント

耳郎・砂籐・発目チーム 160ポイント

鎌切・小森・吹出チーム 95ポイント

鱗・口田・凡戸チーム 90ポイント



 ポイントの数え間違いがあったらゴメンナサイ。
 因みに一番左が騎手です。
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