イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』 作:DestinyImpulse
今の段階では聖火はオールフォーワンを知らないので描写が無いだけで、アナザージオウIIはオールマイトだけではなく、オールフォーワンも歴史から消しています。
238:マゼンタの旅路
どうにか間に合った……ヒヤヒヤしたぞ。
239:最高最善のグランドマスター
全くだ、間一髪だぞ…
240:極み主任
それにしてもアナザージオウⅡとは……
241:屋根裏ジョーカー
どう考えでもアイツがイッチの世界をメチャクチャにした張本人だろ。
242:マゼンタの旅路
ああ、歴史が改変されている。一面は荒廃した廃墟と化し、人々は恐怖に怯えた暮らしをしている。今は彼らの拠点に戻ってイッチと轟の治療中だ。
………耳郎響香が看病してくれている。
243:OCGトマト
……耳郎さんも、イッチや今までの事を忘れてしまってるんですよね。
244:神を薙ぐ超古代の光
歴史改変されても子供達の面倒を見たり、イッチと轟君を気遣ったり、彼女が元々持っていた善性は消えないって事だよ。
245:SAOテイマー
何にせよ、早く元の世界に戻さないといけないですね…!
246:対魔忍リバイ
だが相手はアナザージオウⅡだ、一筋縄ではいかない。
んで、変身者は間違いなくWCDだろ?
247:マゼンタの旅路
ああ、それも【原作主義派】のメンバー…【タイムジャッカー・ベージョン】。歴史改変を繰り返し、多くの世界に危害を加えた狂人だ。
………首尾はどうだ?
248:最高最善のグランドマスター
バッチリだ、いつでも行ける。
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生き残った僅かな人々が暮らす拠点。其処にある医務施設にアナザージオウⅡに深傷を負わされた聖火と轟が寝かされていた。治療は既に終わっており、包帯を巻かれた聖火達を耳郎は看病していた。
「………何やってるんだろう、ウチ」
そんな耳郎はボソリと呟いた。
アナザー電王から自分と子供達を助けてくれたことには感謝しているが、自分の事を一方的に知り、荒廃した世界に有りもしない高校のクラスメートと訳の分からない事を言ってくる……正直怪しいにも程がある。
なのに、何故だろう……放っておけない。
だってそうだ、聖火は
「? また……またって…」
違和感を感じた耳郎の視界の端に、聖火の側に置かれた火炎剣烈火が映る。不思議な懐かしさを感じた耳郎が手を伸ばした、その時。
「……う」
「っ!」
気を失っていた聖火が目を覚まし、火炎剣烈火に伸ばした手を引っ込め聖火の顔を覗き込む。
「此処は……?」
「ウチらの拠点……傷ついたアンタ達を
朧げな瞳で辺りを見回す聖火に耳郎が事の顛末を説明し終えると、医療施設の扉が開き、白髪で高級スーツに身を包みレトロなカメラを携えた男……ツカサが入って来た。
「傷の具合はどうだ?」
「ツカサさん……少し痛みますが問題はありません。あの、ありがとうございます……ツカサさんが来てくれなかったらヤバかったです」
「気にするな、コッチも来るのが遅れた。……そして耳郎響香、お前に聞きたい事がある」
「っ……なんすか?」
「今の会話聞かせてもらったが……この拠点に来た時、俺はお前に
唐突にツカサに会話を振られ、反応する耳郎はツカサの指摘に目を見開く。思い返せば、目の前のツカサは突然、自分の目の前に気を失った聖火達を連れて現れ、医療施設の案内をさせたのだ。
……自分はその時に名を尋ねてもいないし、ツカサも自身の名を名乗っていない。
でも、自分は知っている……昨日の体育祭で予選が終わって昼食を食べに本校に向かう時に……
「人気者だな、聖火」
「ツカサさん!」
笑みを浮かべて会話をする二人を近くで見ていたのだから……
「う、何これ…!?」
「耳郎…!?」
脳裏を過ぎる光景に頭を抱える耳郎に聖火が反応する中、ツカサは数秒耳郎を見つめ、そして聖火の傍の火炎剣烈火を見つめた。
「………成程、大体分かった」
何かを悟り小さく呟いた時だった……聖火達は外の様子が次第に騒がしくなっている事に気づいた。ツカサが医療施設のドアを開き外の様子を確認すると、拠点の人々が慌ただしく逃げている姿が視界に広がる。
「おい、何があった?」
「な、何がじゃねぇ! あの化物共が此処に向かって来てるんだ! も、もう此処もお終いだ!」
「っ!」
ツカサが逃げる人々の一人を捕まえて何があったかを聞き出すと化物……アナザーライダーが群れを成して此処に来ると言う、それを聞いてベッドから飛び出して外に出る聖火。
「アナザーライダーが此処に……!」
「どうやら俺がこの世界に来て向こうも余裕が無くなったのだろう」
逃げ惑う人々の中を掻き分けて拠点の外に出ると聖火達を苦しめた五体のアナザーライダーの他に12体……合計17体のアナザーライダーが迫って来ていた。
「……っ、アナザーライダーが17体…!」
「壮観だな……この騒ぎも納得だ。……このまま改変された歴史が定着すればこの世界は消滅するだろう。ヤツを倒さなければ世界は戻らない……どうする?」
「……決まっています。俺達の世界を取り戻す!」
頭や身体に包帯を巻かれた痛々しい姿でありながらも聖火の目には確かな決意と闘志が燃えている。それを見たツカサは笑みを浮かべ、ディケイドライバーを取り出した。
「それでいい。聖火、お前はアナザージオウⅡの元へ行け……此処は
ツカサが手を翳すとオーロラカーテンが展開され、中から二人の人物が現れる。
一人は、黒髪に黒いスーツを纏った二十代位の男性。
もう一人は、黒髪に囚人服を着た聖火よりも年上の十代位の青年。
「ふぅ、ようやく出番か……欲を言えば怪盗団の格好で登場したかったんですけどね」
「贅沢を言うな、お前は服役中なんだ」
「も、もしかして……掲示板の……!?」
「ああ、初めましてだな。屋根裏ジョーカーの雨宮蓮だ……
「そして私が、極み主任の呉島貴虎だ。会えて光栄だ、
「ど、どうも初めまして……」
此処まで掲示板のメンバーが揃うのは珍しいと感慨のようなものに耽っていた聖火に、二人も思わず笑ってしまいながらもそれぞれ、【ロストドライバー*1】と【戦極ドライバー*2】を取り出して腰にセットする。
「そういう事だ、こっちは俺達三人……いや、四人に任せろ」
ツカサが拠点の方に視線を向けると、医療施設で気を失っていた轟が耳郎に連れられて此処まで来ていた。
「轟! ……大丈夫なのか?」
「ああ、こんな騒ぎだ……おちおち寝てられねぇ。ツカサさん、俺も戦います!」
「いいだろう、面倒を見てやる。此処は問題ない……行け聖火!」
ツカサ達を含めたベテラン仮面ライダーが三人も居るのだ、問題はない。聖火は確かな信頼の元に頷くと、ソードドライバーを腰に巻き、ブレイブドラゴンを含めた赤のライドブック三冊をセットし変身しようとした。
「ま、待って!」
その時、耳郎の焦ったような声が響き渡った。
思わず火炎剣烈火を引き抜く手を止め、聖火は振り返る。耳郎の顔は不安で一杯に見えた。
「耳郎?」
「……事情は知らないけどさ……アンタはあいつらにボロボロにされたんだよね? 傷だって完全に癒えてない……なのに何で戦おうとするの? 傷つくのが怖くないの?」
耳郎自身、何故こんな事を聞いているかは分からない。だけど、目の前の剣聖火が……此処ではない
知らない筈なのに、身に覚えがない筈なのに……
「……俺だって傷つくのは嫌だし、戦うのが怖くないと言えば嘘になる。でも、それは俺が何もしない理由にはならない」
「……………」
「だから戦うんだ。耳郎が居て、轟が居て、拳藤が居て、麗日や飯田、切島に小大……A組やB組のみんなと最高のヒーローになる為に学ぶ……雄英での日々を取り戻す為に……!」
聖火は耳郎から目を逸らずにハッキリと答えた。聖火だって傷を負えば痛がるし、怖い物は怖い……しかし、それで膝を折って諦める程素直ではない。
だから戦うのだ。
己が信じた希望の為に、己が望んだ結末の為に……。
「じゃあな耳郎。……雄英で会おうぜ」
【烈火抜刀!!】
「
【語り継がれし神獣のその名は〜!クリムゾンドラゴン!!】
【烈火三冊! 真紅の剣が悪を貫き全てを燃やす!!】
最後に耳郎へ笑いかけ、聖火は火炎剣烈火を抜刀。
右半身が赤い龍、胴体には鷲の翼を備え、左肩に三蔵法師の錫杖、左腕に如意棒を持った猿の装甲を身にまとった強化形態。
【仮面ライダーセイバー クリムゾンドラゴン】へと変身し、燃え盛るクリムゾンウィングを展開。アナザーライダー達を飛び越えてアナザージオウⅡの下へ向かう。
「……ねぇ、轟……だったっけ? その、雄英高校って場所のウチってどんなだったの?」
「……よくツッコミをしていた」
「ツッコミ!?」
剣の姿を見届けた耳郎は近くに居た轟にも問いを投げかけるが、轟からの返事に思わず驚愕する。
「ああ、よくツッコミをしていてな。みんなからツッコミマスターの称号を貰ってる」
「いや全然嬉しくないーー「あと音楽が好きだった」ーー……音楽?」
予想だにせぬ自分の身の上に関する情報に動揺する耳郎だが、音楽というワードが僅かに自身の胸を掠めた気がした。そんな耳郎に轟も何かを感じ取ったのか、ふっと微笑みライオン戦記をドライバーにセットする。
「耳郎は逃げ遅れた人を頼む……ツカサさん!」
「ああ、ちゃちゃっと片付けるか」
「世界を蝕む悪意を、私は見過ごせん!!」
【メロン!!】
「さぁ、ショータイムだ!」
【ジョーカー!!】
轟に続いて、ツカサはディケイドのライダーカードを、貴虎はメロンロックシードを、蓮はジョーカーメモリを取り出す。
【流水抜刀!!】
「「「「変身!!」」」」
轟が流水を抜刀するのに合わせ、四人は各々の姿へと変身した。
【ライオン戦記ー!!】
【流水一冊! 百獣の王と水勢剣流水が交わる時、紺碧の剣が牙を剥く!】
【水勢剣流水!!】
水勢剣流水から召喚されたライオン戦記が轟の周囲を駆け巡り、迸った水に包まれて鎧となる。放った斬撃がマスクを縫い留めるようにして、轟は仮面ライダーブレイズへと変身する。
【KAMEN RIDE DECADE】
ネオディケイドライバーから音声が鳴り響いた瞬間、ツカサの周囲から現れる19人の幻影。その全てがツカサに重なり、存在を縫い留めるようにカードが顔面に刺さるようにして仮面となり、白いライダースーツをマゼンタ色に変える。その姿こそ、“世界の破壊者”と呼ばれたライダー。
マゼンタに彩られたその姿こそ、“世界の破壊者”と言われたライダー。
仮面ライダーディケイドへと変身した。
【ソイヤ!!】
【メロンアームズ! 天下・御免!】
貴虎の頭上に出現した、メロンを模したメカニカルな球体が、貴虎の頭を飲み込む。同時に貴虎の頭を飲み込んでいた球体が花開くように展開し、肩から胸を覆うように広がり、鎧となる。その姿こそ、天下御免の戦国武士ライダー。
仮面ライダー斬月へと変身した。
【ジョーカー!!】
起動したジョーカーメモリをロストドライバーに装填すると、蓮の身体が黒い竜巻に包まれる。やがて竜巻が霧散して現れたのは、全身黒ずくめの戦士。その姿こそ、“切札”を司る運命のライダー。
仮面ライダージョーカーへと変身した。
「さあ、いくぞ!」
変身し並び立つ四人の仮面ライダーは、ツカサの号令と共にアナザーライダーの軍勢へと突撃していった。
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荒廃した建物で折り重なった塔の上では、アナザージオウⅡの変身者であるベージョンが聖火達が居た拠点の方を眺めていた。
「何人邪魔者が居ようが関係ない……アナザーライダーの軍勢で叩き潰し、この世界を終わーー「終わらせないさ」ーー……何者だ?」
己しか居ない筈の場に聞こえる他者の声を聞き、振り返った先には白い服を着込んだ黒髪に青い瞳をした青年。
「貴様は……!」
「アナザーとはいえ同じジオウだ……アンタの兇行は此処で終わらせる」
【ジオウ!!】
真剣な表情に切り替わった立香は、白い【ジオウライドウォッチ】を起動。ウォッチをジクウドライバーの右スロットに装填し、ドライバー上部を拳で叩き、最終ロックを解除。
ジクウドライバーの操作に合わせて、立香の背後に出現する巨大な時計。それは文字盤の中央に大きく“ライダー”の文字が刻まれた異様なもの。
「変身!!」
【ライダータイム!!】
立香の叫びと共に背後の時計が弾け、彼の周囲を取り囲みながら回転するリングへと再構成。次の瞬間立香の体は光に包まれる。
現れたのは、腕時計のベルトを連想させる装甲と、文字盤を模したマスク。最初に背後の時計から飛ばされた“ライダー”の文字が戻ってきて、目の部分に納まった。
【仮面ライダー! ジオウ!!】
これこそが本物のジオウ。
時空を越え過去と未来をしろしめす時の王者……仮面ライダージオウへと立香は変身する。
「……いいだろう、貴様も粛清対象だ。この世界と共に消えろ!!」
【Zi-O Ⅱ!】
その姿に苛立ちを隠せないベージョンも、アナザーウォッチを起動。本物の前では似ても似つかないまがい物同然の、アナザージオウⅡへと変身する。
今、此処に二人のジオウがぶつかり合う。
END
現れたアナザーライダーはアナザージオウ、アナザークウガ、アナザーディケイドを除いた17体です。