イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

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 耳郎の音銃剣錫音に対するコメントありがとうございます。



四十五話「響け聖音、オン・ステージ!」

 

158:SAOテイマー

 おお、音銃剣錫音だ!

 ……どういう事です?

 

159:マゼンタの旅路

 USJの時に火炎剣烈火は耳郎響香を聖剣の担い手に選んでいたのさ。

 幻を見せた時に聖剣の因子とも言うべき力の一端を彼女に宿らせていた。だから歴史改変で消えずに、曖昧ながらも記憶を持っていた。

 

160:OCGトマト

 アナザージオウⅡの歴史改変にある程度抗えるなんて凄いですね……

 

161:マゼンタの旅路

 恐らく、聖剣には所有者の情報が記憶されているのだろう。だからイッチや轟が消される事はなかった。

 いわゆるセーブデータの一種だな。

 

162:神を薙ぐ超古代の光

 何にせよ、コレで後はアナザージオウⅡを倒すだけだね!

 

163:最高最善のグランドマスター

 まぁ、其処の心配は無いがな。

 

164:炎のヒロアカセイバー

 ええ、頼もしい味方が増えるんですから!

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「さぁ、やるよ錫音……ここからがウチらのステージだ!!」

 

 新たな聖剣…【音銃剣錫音(おんじゅうけんすずね)】を手に声を張り上げる耳郎。その声に応えるように錫音が光を放ち。

 

 

【ヘンゼルナッツとグレーテル!】

 

 

 ピンクで彩られたライドブック…【ヘンゼルナッツとグレーテルワンダーライドブック】が生成、耳郎の手に握られる。

 

【とある森に迷い込んだ、小さな兄妹のおかしな冒険のお話……】

 

 ライドブックを起動すると、聖火や轟とは異なりドライバーではなく音銃剣錫音に直接セットする。リズミカルな待機音声が鳴り響き……耳郎は口元に笑みを宿し高らかに宣言する。

 

 

【銃剣撃弾!】

 

 

「変身!!」

 

 

【銃でGO!GO!否!剣で行くぞ!音銃剣錫音!】

 

 耳郎が衝撃波を放つと同時に、背後に出現した【ヘンゼルナッツとグレーテル】からお菓子が雪崩のように溢れ出し、鎧となって彼女を包む。そして最後に放った衝撃波が仮面となり、変身が完了する。

 

【錫音楽章!甘い魅惑の銃剣がおかしなリズムでビートを切り刻む!】

 

 お菓子の鎧を纏ったファンシーな姿をした音の剣士……【仮面ライダースラッシュ】が誕生した。

 

「……ウチも仮面ーー「祝え!!その音色は甘い魅惑の響き!聖音と共に悪を切り刻む音の剣士!!その名は【仮面ライダースラッシュ!!】新たな仮面ライダーが満を持して登場した瞬間である!!」ーー……誰に言ってるんですか?」

 

 変身した己を見て感傷に浸っていた耳郎だったが、いきなり誰かに向かって叫ぶジオウに仮面の下で目を丸くする。

 

「ふ、ふざけるな!貴様等はどれだけ原典を汚せば気が済むのだぁぁ!!」

 

「世界は原典だけじゃ無い、無限に広がる可能性の数だけ世界がある。だから世の中、面白いんだろ」

 

 それに対して怨念めいた声で叫ぶアナザージオウⅡにヤレヤレと小馬鹿にするような仕草を見せたディケイドが一枚のカードを取り出す。そのカードに描かれていたのは()()()()()()()()()()だった。

 

「え?」

 

「成程……。さぁ、ココからが本番だ!」

 

【ディ・ディ・ディ・ディケイド!!】

 

 

 まさかのカードに驚愕する聖火をよそに、立香は古い縁からツカサが何を考えているか察し、従来のウォッチとは形状が異なるマゼンタのウォッチ……【ディケイドライドウォッチ】を取り出し、ジクウドライバーに装填し、ベルトを回転させる。

 

【アーマータイム!】

 

【KAMEN RIDE!ワーオッ!ディケイド!ディケイド!ディーケーイードーッ!!】

 

 ジオウの周りにジオウのライダーズクレストが描かれたカードが現れ、それぞれがアーマーパーツに変化、それらが全身に重なり合い、ディケイドを模したマゼンタと銀のアーマーに覆われる。

 

 顔面はモニターのように平たくなっており、複眼が“ディケイド”の文字になったディケイドの顔が表示され、右肩にもバーコード状の『ディケイド』の文字が、胸部から左肩にかけてバーコードが刻まれている。

 

 世界の破壊者・ディケイドの力を受け継いだ姿、【仮面ライダージオウ・ディケイドアーマー】へと変身した。

 

「後はコレだろ?」

 

【セイバー!】

 

「ふ……やるぞ!」

 

 

 そして【セイバーライドウォッチ】を見せつけるようにツカサに向けると、彼も仮面の下で口角を上げカードを装填する。

 

【KAMEN RIDE! SABER!】

 

【勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】

 

 炎に包まれたディケイドが【仮面ライダーセイバー・ブレイブドラゴン】の姿…“ディケイドセイバー”へと変身する。

 

 それに続くように、立香はジクウドライバーに装填されたディケイドライドウォッチのスロットにセイバーウォッチを装填。

 

【ファイナルフォームターイム!カ・カ・カ・カメンライダー!】

 

 鳴り響く音声と共に、右肩に“セイバー”、胸部に“ブレイブドラゴン”と刻まれ仮面のモニターが【仮面ライダーセイバー・ブレイブドラゴン】のモノ……【仮面ライダージオウ・ディケイドアーマーセイバーフォーム】にフォームチェンジする。

 

「セイバーが……三人!」

 

「そういう事だ、壮観だろ?」

 

「さてと……そろそろ終わらせるか!」

 

「はい! 物語の結末は……俺達が決める!!」

  

 聖火の両隣りに並び立つ二人のセイバー。正にトリプルセイバーと言うべき光景に耳郎が歓喜の声を上げるのに合わせ、アナザージオウⅡへと突撃する。

 

【ライドヘイセイバー!】

 

【ヘイ!!】

!デュアルタイムブレーク!!】

 

「セイヤァアアアアアッ!!」

 

「ぐぅぅぅ!!」

 

 先陣を切ったジオウが新たな武器、“ライドヘイセイバー”を取り出してヘイセイバーの針を動かし、仮面ライダーオーズの力を解き放つ。空間すらも斬り裂く斬撃がアナザージオウⅡに炸裂し、相手も辛うじて双剣で受け止めるものの敵わず、空間ごと双剣が斬り裂かれる。

 

【烈火居合!!】

 

 更に聖火は火炎剣烈火を左の必冊ホルダーに納め、トリガーを引く。鳴り響く音声と共に火炎剣烈火を引き抜き、ディケイドはカードをドライバーに装填する。

 

【読後一閃!!】

 

【ATTACK RIDE! SLASH!!】

 

烈火緋龍閃(れっかひりゅうせん)!!」

 

 

「ハァァァァァァァ!!」

 

「ぐぅ、クソォォォォ!」

 

 緋色に燃え盛る火炎剣烈火と、虚像を纏い幾つにも重なったライドブッカーの一閃は武器を失ったアナザージオウⅡに防げる筈もなく、火花を散らして切り刻まれる。

 

「ハァ、ハァ…! 武器を奪っただけでいきがるな!」

 

 すぐさま立ち上がったアナザージオウⅡが両腕を天に掲げると、紫色に禍々しく煮え固まった巨大なエネルギー弾が振り注ぐ。周囲の物を破壊しながら迫り来るエネルギー弾はマトモに喰らえば無事では済まないだろう。

 

「ウチを忘れないでよ!!」

 

 その時、セイバー達の前に出たスラッシュが音銃剣錫音を振るうと、楽譜状のバリアが展開されエネルギー弾を受け止める。されど、膨大な破壊エネルギーにジリジリと後退るスラッシュ。

 

「っ……ハァァ!!」

 

「なっ!? グァぁぁ!!?」

 

 しかし、スラッシュは勢いに逆らわずに音銃剣を振るうと、バリアとなっていた楽譜状のエネルギーが破壊エネルギーを受け流すようにして渦を巻き、アナザージオウⅡへと楽譜状のエネルギーを上乗せして跳ね返す。

 

「ウチの剣は響きが違う! ……今だよ!!」

 

「ああ! ツカサさん、立香さん、コレでキメましょう!!」

 

【必冊読破!!】

【ドラゴン!イーグル!西遊ジャー!三冊撃!ファ・ファ・ファ・ファイヤー!!】

 

「ああ、決着だ!」

 

【FINAL ATTACK RIDE!SA-SA-SA-SABER!】

 

「さぁ、受けてみな!!」

 

【カ・カ・カ・カメンライダー!ファイナルアタックタイムブレーク!】

 

 ダメージが深く身動きできないアナザージオウⅡに決着を付けるべく、セイバーは火炎剣をドライバーに戻してトリガーを引き、ディケイドはカードを装填、ジオウはウォッチのスイッチを押して力を解き放つ。

 

 クリムゾンウィングを展開して飛び上がるセイバーに続くディケイドとジオウ。三人がキックの体勢を取ると、彼らとアナザージオウⅡの間に爆炎を纏ったカードのホログラムが現れ、三人の仮面ライダーは自身の前に現れたカードを突き抜ける度にその身により強く眩い炎を纏い。

 

 世界を蝕む偽りの時の王者に必殺の蹴り(ライダーキック)を放った。

 

 

「「「はぁあぁぁーーーっ!!!」」」

「ぐぅあぁあああああああっ!!!??」

 

 三人のライダーキックがアナザージオウⅡに直撃、その身に幾つもの火花を散らせて蹴り飛ばされる。

 

【銃奏!】

【ヘンゼルナッツとグレーテル!!イェーイ!】

 

「!?」

 

 しかし、まだ終わりでは無い。

 セイバー達の後方では音銃剣錫音を“銃奏モード”へと切り替えたスラッシュが速読機「シンガンリーダー」にライドブックをリード。銃口に無数のお菓子と音楽のエネルギーが装填される。

 

「ビート・ロリポッパー!!」

 

【錫音音読撃!イェーイ!!】

 

 蹴り飛ばされたアナザージオウⅡに狙いを定めて引き金を引くと、音銃剣錫音からお菓子や音楽のエネルギーが凝縮された“錫音弾”が凄まじい速度で放たれアナザージオウⅡの腰のベルトに着弾。

 

「こ、こんな馬鹿なァァァァァァ!!!??」

 

 全身から火花を噴き、ベルトにはヒビが広がり、最終的にはベルトが砕けると同時にアナザージオウⅡは大爆発に包まれた。

 

 

 

「つ……光が…?」

 

「歴史改変を行なっていたアナザージオウⅡのウォッチが今の攻撃で消滅した影響だ。世界の修正力が働き、元の歴史に戻る」

 

 爆心地から光が波紋状に世界中に広がり、辺りが輝き出す光景に聖火は困惑の声を上げるが、立香が歴史が元に戻る前兆だと安堵させる。

 

「それじゃコレで!!」

 

「ああ、アナザージオウⅡが消えたことで拠点のアナザーライダー達も消えた筈だ。今回の騒動………っ!! 避けろ!!」

 

 騒動はコレで終わり……そう思われた瞬間だった。何かに気づいたディケイドがスラッシュを弾き飛ばすと同時に、アナザージオウⅡが大爆発した場所から巨大な何かが飛び出してディケイドを吹き飛ばす。

 

「つ、ツカサさん!」

 

「何だと!? アナザージオウⅡのウォッチは破壊された筈だぞ!?」

 

 ディケイドセイバーの姿が解除され、元のディケイドに戻ったツカサに耳郎が駆け寄る。聖火と立香が爆心地に目を向けると、爆炎を吹き飛ばして“ナニカ”が現れる。

 

 

 全体的に黒く染まったボディに、虫のように長い4本の腕と、背中に生成された巨大な翅。それは巨大な姿も相まって、まるで昆虫怪獣のようだ。

 

 

【KUUGA!】

 

 

 そして、その顔は……始まりの平成ライダー…【仮面ライダークウガ】を醜く歪めたモノ……

 

「あ、アナザーアルティメットクウガだと!?」

 

 

 究極の闇……【アナザーアルティメットクウガ】だった。まさかの事態に困惑の声を上げる立香……次の瞬間、聞こえてきたのはベージョンの声だった。

 

 

「持ってるウォッチが一つだけと、いつ言ったぁぁ? この究極のヤミでこの世界の歴史は終わるぅぅ! ヒャーッハッハッハッハッハッ!!」

 

 

 その声は酷く醜いモノで、最初の面影など微塵も無かった。

 しかし、アナザーアルティメットクウガが身に纏う力は絶大だ。聖火達を消し炭にせんと、口から黒紫の禍々しい破壊光線を吐く。咄嗟にスラッシュが前に出て先程のように楽譜状のエネルギーバリアで防ごうとしたが……

 

 

「ムダムダァァァ!!」

 

「っっぅ!! キャァァァァァァ!!?」

 

 その一撃はアナザージオウⅡとは比べ物にならない程に強大であり、防ぎ切れずに大爆発を引き起こす。

 その衝撃は凄まじく、聖火はクリムゾンドラゴンが解除されて初期フォームに、立香はセイバーフォームが解除されて通常のディケイドアーマーに戻ってしまい、耳郎は変身解除こそしなかったがダメージは大きかった。

 

「くそ、ぬかったぜ……無事か?」

 

「ええ……」

 

「な、何とか……」

 

 ヨロヨロと立ち上がる聖火達。そんな彼らをアナザーアルティメットクウガは侮蔑の言葉と共に見下していた。

 

 

「最高だ、仮面ライダーが正にムシケラのようじゃないか! 歴史改変なんてメンドウな事をせずに力でフみツブせばイイのだ! アーッハハハハハハ……ギャァァァァ!??」

 

 

 その時だった。地平線の彼方から飛んで来た青い光がアナザーアルティメットクウガの腕を切り裂いた。腕の一本を切り裂かれて悶えるアナザーアルティメットクウガを尻目に、光は聖火の前へと降り立つと……

 

 

【キングエクスカリバー!!】

 

 

 その姿……“キングエクスカリバー”となって聖火の目の前に浮遊する。

 歴史改変を行なっていたアナザージオウⅡの力が消え、歴史が元に戻りつつある状況ゆえに、消されていたワン・フォー・オールが一足先に継承者である聖火の元へと現れたのだ。

 

 

「キングエクスカリバー……! ありがとうございます、諸先輩方! 受け継がれし希望の力……お借りします!」

 

 聖火はキングエクスカリバーを左手で握り、頭上へと掲げて円を描いた後にトリガーを引く。

 

【ワンダーライダー!】

 

 キングエクスカリバーで描いた円から空のように澄んだ水色の光が降り注ぎ、聖火を覆い尽くす。

 

 

【ドラゴン!アーサー王!二つの属性を備えし刃が、研ぎ澄まされる!】

 

 

 聖火の姿は右半身が赤い龍を、そして左半身が水色の騎士を模した姿……【仮面ライダーセイバー・ドラゴンアーサー】へと姿を変えた。

 

「ハァァァァァァァァァ!!」

 

【キングスラッシュ!!】

 

 そのままキングエクスカリバーのトリガーを五回引くと、光を纏った巨大なキングエクスカリバーが出現。聖火の動きに合わせてアナザーアルティメットクウガを斬り裂こうと振り下ろされる。

 

 

「貴様ァァァァァァ!!!」

 

 

 アナザーアルティメットクウガも腕を切り裂かれた憤怒から、残った三つ腕を駆使してキングエクスカリバーを受け止める。

 

 

「よそ見してイイのか?」

 

 

【ドラコー!!】

 

 

 アナザーアルティメットクウガの気が逸れている隙を突いて、立香が取り出したのは真っ赤なウォッチ。

 

 それは、人間の獣性によって生み出された7つの大災害であり、人類と人類の文明を滅ぼす破滅の化身の一つ。ヨハネの黙示録に登場する“バビロンの大淫婦”、赤い竜などと呼ばれる、キリスト教にとっての最大悪。

 

 ビーストⅥ/S。

 "堕落"の理を持つ獣…… ソドムズビースト/ドラコーの力が込められた【ドラコーライドウォッチ】である。

 

 

【フィニッシュタイム!】

 

 

 取り出したジカンギレードにドラコーウォッチをセット。先のゼノビアや河上彦斎とは比較にならない赤黒いエネルギーがジカンギレードに集約される。

 

 

【ドラコー!!スレスレシューティング!!】

 

 

 引き金を引くと、解き放たれたエネルギーから七体の龍が召喚され、口から七色の火炎を放ってアナザーアルティメットクウガを焼き尽くす。

 

「ギィャァァァァァァァァァァァ!!?」

 

 その炎は強靭なアナザーアルティメットクウガの甲殻すらもドロドロに溶かし、さしものアナザーアルティメットクウガも悲鳴を上げて悶え苦しむことしかできない。

 

「立香の奴、ドラコーまで使うとはな」

 

「ツカサさん、大丈夫ですか?」

 

「問題ない、俺達もいくぞ!」

 

【ATTACK RIDE!SIDEBASHER!】

 

 

 吹き飛ばされていたディケイドが、戦場に戻りカードを装填。仮面ライダーカイザの専用機である可変型マルチバリアブルビークル……“サイドバッシャー・バトルモード”を召喚し、スラッシュと共に乗り込む。

 

「コイツを使え」

 

【ATTACK RIDE!GIGANT!】

 

「み、ミサイルランチャー!?」

 

 そして、仮面ライダーG4の専用装備、G4型強化体携行用多目的巡航4連ミサイルランチャー「ギガント」を呼び出すと、スラッシュに渡す。突然の大型武器に戸惑いつつも、肩に担いでアナザーアルティメットクウガに狙いをつける。

 

「そうら追加だ!」

 

「喰らぇぇぇ!!」

 

 

 

「ッッッ!? ディケイドォォォォ!!」

 

 

 やっとの思いで獄炎を消したアナザーアルティメットクウガに、ダメ押しの全弾発射。

 サイドバッシャーの右腕に相当する4連装濃縮フォトンブラッドバルカン砲「フォトンバルカン」と、左腕に相当する6連装ミサイル砲「エグザップバスター」。更に、4連装の対地ミサイルランチャーがアナザーアルティメットクウガに着弾、大爆発を巻き起こして地面へと叩きつけられる。

 

 

「おのれ……おのれおのれおのれェエエエエエエッ!! ゆ、許さんぞ…仮面ライ、…な、なんだ!?」

 

 

 憎悪の声を上げ、倒壊したビルを薙ぎ倒して立ち上がるアナザーアルティメットクウガ。すると、突然の大氷結がアナザーアルティメットクウガに襲い掛かり、動きを封じ込める。

 

「剣! 耳郎!」

 

「「轟!」」

 

 それは轟の右の氷結によるものだった。貴虎や蓮と共に現れた轟は聖火とスラッシュに変身した耳郎を見てふっと笑う。

 

「そっちは耳郎か…! 拠点の方は無事だ! そいつで最後だ!」

 

「良い友達を持ったな二人共……コレで終わらせるぞ!」

 

【アルトリア・オルタ!】

 

 轟の言葉を受けて仮面の下で口角を上げたジオウが取り出したのは、誉高き騎士王、アルトリア・ペンドラゴンの反転した存在、アルトリア・オルタの力が込められた【アルトリア・オルタライドウォッチ】。

 

 それをライドヘイセイバーに装填し、針を3周回転させる。

 

【フィニッシュタイム!】

 

【ヘイ!カルデアサーヴァント!!】

【ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!】

 

 

 けたたましい音楽が鳴り響く一方で、聖火はドライバーからキングオブアーサーを取り外し、キングエクスカリバーの裏側にある【封印解除装置ベディヴリーダー】にセットしてトリガーを長押しする。

 

【解き放て!希望の力!!】

 

「剣……ウチも!」

 

「ああ、やるぞ耳郎!!」

 

 サイドバッシャーから降りた耳郎と共に、キングエクスカリバーを両手で力強く握る。すると刀身が七色の輝きを放つ。

 

 それを空に掲げて円を描くと円型の虹が何重も描かれ、キングエクスカリバーに収束する。

 

 

「今度こそ終わりにさせてもらうぞ……!」

 

 最後にディケイドは自身のライダーズクレストが刻まれたカードをドライバーに装填し、ライドブッカーを銃モードにしてアナザーアルティメットクウガに狙いを定める。

 

 

【デイ・ディ・ディ・ディケイド!】

 

【限定読破!!】

 

【FINAL ATTACK RIDE!DE-DE-DE-DECADE!】

 

 

 アナザーアルティメットクウガの前に“ヘイセイ”の文字とディケイドのライダーズクレストが描かれた20枚のカード型エネルギーが出現。四人の仮面ライダーはこの戦いに今度こそ決着を付けるべく、力を解き放つ。

 

【エクスカリバー・モルガン!アルティメットタイムブレーク!】

 

 

 

 

「「最高に輝け、希望の聖剣(ホープスプリームカリバーン)!!」」

 

 

「「ハァァァァァァァァ!!!!」」

 

 

 ヘイセイバーから流れた音声と共にジオウが放った黒き極光、二人が放った虹色の閃光、ディケイドが放った紅い螺旋エネルギーがカードを突き抜ける度にその輝きを増してアナザーアルティメットクウガに迫る。

 

 身体を凍らされて動けないアナザーアルティメットクウガは苦し紛れに口から破壊光線を放つが、一瞬の拮抗すら出来ずに打ち消され、光に呑み込まれる。

 

 

「こ、こんな! こんなバカなァァァァァァァァァァァァ!!!!??」

 

 

 呪詛の言葉を叫びながら光の奔流の中へ消えていくアナザーアルティメットクウガ。世界の破滅を目論む異世界からの侵略者は、この瞬間を持って消滅したのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「………終わったようですね」

 

「ああ……轟少年」

 

 完全に消え去ったベージョンを見届けた蓮の言葉に頷いた貴虎は、轟にある物を投げ渡す。

 

 それは仮面ライダー鎧武が描かれた【戦国鎧武絵巻ワンダーライドブック】と仮面ライダー斬月が描かれた【斬月無双伝ワンダーライドブック】……二つのライドブックだった。

 

「こ、コレって!」

 

「きっと君達の今後を助けてくれる筈だ。……達者でな」

 

「……また会えますか?」

 

 背を向け蓮と共に場を去ろうとする貴虎は轟の最後の質問に振り向き、にこりと笑う。

 

「会えるさ。我々が仮面ライダーであり、悪意に屈さず戦い続ける限り、きっとまた背中を合わせて戦う時が来る」

 

 そう言い残して現れたオーロラカーテンの向こう側へ蓮と共に消えていく。轟はその後ろ姿を離す事なく目に焼きつけていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「ふぅー、終わった終わった……」

 

「ああ、主任達も回収したし俺達も帰るとするか…」

 

 変身を解除して安堵の溜息を吐く立香と貴虎達を回収したツカサはオーロラカーテンを開いて元の世界へと帰ろうとする。

 

「ツカサさん、立香さん。今回はありがとうございました!」

 

「なーに、アナザージオウが暴れてんだ。同じジオウとして無視はできない」

 

「そう言う事だ。また会おう……聖火。耳郎響香も達者でな」

 

「ハイ! 色々とありがとうございました!!」

 

 頭を下げて礼を言う聖火と耳郎に僅かに口元を緩め、ツカサと立香はオーラスカーテンの向こう側……世界を超え去って行った。

 残された聖火と耳郎は、戦いの疲労に思わず背中合わせに座り込んだ。

 

「あー! 疲れたー!」

 

「全くだ……もうクタクタだ」

 

 そんな会話を広げる二人は光に包まれる世界を眺める……。ベージョンによって歪められた世界がいよいよ元に戻ろうとしているのだ。

 

「……本当に戻るんだよね?」

 

「ああ、ツカサさんや立香さんが言うんだ。信じるしかないよ」

 

「だよね……ねぇ、手……握ってくれない?」

 

「………随分可愛いお願いだな」

 

「うっさい……やっぱり少し不安だからさ……」

 

 顔を赤く染めて笑う耳郎の手の甲に、自分の手をそっと乗せて優しく握る。

 

 それを耳郎が感じ取った時……世界が眩い光に包まれ、二人の意識は途切れた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「っつ!?」

 

 鳴り響く目覚ましのアラーム音で耳郎は目を覚ました。咄嗟に当たりを見回せば、多くの楽器に囲まれた、紛れもない自分の部屋。

 

「……戻った……それとも夢?」

 

 思わず頬をツネってみるが痛い……間違いなく現実だ。そして、その痛みで寝起きで混濁していた意識が覚醒し、ツネった方とは反対の手が何かを握っている事に気づく……。

 

「あ……!」

 

 腕を持ち上げ、布団に隠れたソレを取り出すと、耳郎はあの出来事が夢ではなかった事を確信する。

 

「錫音…!!」

 

 耳郎の手に握られていた物……それは自身の聖剣……【音銃剣錫音(おんじゅうけんすずね)】に他ならない。

 

 

「……コレからよろしく、音銃剣錫音!」

 

 

 嬉しそうに語りかける耳郎。それに答えるかのように、窓から差し込む光に照らされた音銃剣錫音はキラリと輝いた気がした。

 

 

 

 こうして、世界の命運を賭けた戦いは誰にも知られることなく、新たな聖剣と剣士の誕生という形で幕で閉じたのだった。

 

 

END

 

 





 特別編も今回で決着で、この後は後日談を入れて職場体験編に入ります。

 ディケイドをセイバーにカメンライドさせ、ジオウにディケイドアーマーセイバーフォームにしてトリプルセイバーにして、アナザージオウIIを撃破。
 ラスボスはアナザージオウIIではなくアナザーアルティメットクウガでコレは最初から決めてました。


 グラマスは今回使ったのはビーストのドラコーとセイバーオルタ。
 ドラコーはリアルのグランド鯖で、セイバーオルタはラストのキングエクスカリバーに関連しました。

 ジカンギレードで使うのは第三再臨のエクストラアタック。
 ヘイセイバーでは宝具に対応した技を出せる様にして、仮面ライダーでは無いので、一部の音声が変わっています。
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