イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』 作:DestinyImpulse
FGOが完結しそう……。流石は型月、我々が想像もつかない、とんでもない伏線回収を…
グラマスがー!グラマスの存在そのものがー!
と、頭を抱えています。
……多分、他のFGOのss投稿者も頭抱えてると思います。
これで藤丸立香の物語が終わり、主役交代…って話も聞きます。
まぁ、最悪の場合にはオーマジオウの力でジオウの最終回みたいな形にすれば良いですが……
ゲームクリアでもゲームオーバーでもない…ゲームセットの為に戦う、美しい最終決戦に邪推を入れたくないと言う一人のファンとして胸に棘が刺さっています。
しかし、今更グラマスの存在は消せないし、グラマスのサーヴァントも登場させる予定なので……
なんと言いますか……“なんかあったんだな”と曖昧にして投稿しようと思います。シュレディンガーの猫ならぬ、シュレディンガーのグラマス…
と言う訳で、多分、今年最後の投稿になると思いますが…今後とも宜しくお願いします。
「楽しかった?小大との学食デートは?」
放課後になり教室を出て耳郎と轟と校門に向かう時に唐突に耳郎からジト目で詰められた……
「大変だったんだよ、皆んなに錫音の事を説明するの……」
苦笑いを浮かべて苦言を溢す耳郎に俺は乾いた笑みを浮かべるしかなかった。体育祭での峰田のセクハラの被害を受けた小大と交わしたランチラッシュ先生の限定スイーツを一週間奢る約束。
しかしプロが作る限定スイーツが人気でない訳が無く、手に入れるには昼休みが始まると同時に食堂に向かわなければならない。授業と授業の間にある休み時間に、小大から昼休みと同時に向かうと連絡が来たのだ。(連絡先は体育祭の時に貰った……その事を言ったら耳郎の機嫌が悪くなった…解せぬ)
「悪かったって……話を変えるが二人は職場体験には何処に行くんだ?」
「俺は……親父の所に行くつもりだ」
話を変える為に職場体験の行き先を二人に聞いてみると轟から予想外の答えが返って来た。知名度や実力、己の個性との関連性などを考えて決める必要がある職場体験で考えると体験先は必然的にエンデヴァーヒーロー事務所が有力となってくるのだが、“あの話”を聞いた後では意外性が勝る。
「いいのか?」
「……ああ、親父からウザイ程に来いと言われたが、それが理由じゃねぇ。左の炎の制御をより良くする為にはアイツの元が一番だ」
苦虫を噛み潰した様に言う轟だったが、水勢剣流水に依存せずに己の力を伸ばす事を職場体験では視野に入れている。そこまで考えているのなら俺から言う事はない。
「………実はウチにも来てたんだよねエンデヴァー事務所からの指名…」
そんな時に耳郎からのカミングアウトに俺達は目を見開く。これ迄の話を聞く限りエンデヴァーは息子である轟以外には眼中に無いものだと考えていたが……
「あのクソ親父何考えてんだ?」
「ん〜…でもヒーローランキング2位のヒーローだし、ヒーローとして何か学べる事があるかなって……悩んでる」
如何に人としてはアレでも、ヒーローランキング2位でありながらヴィラン討伐数はオールマイトを超えるトップヒーロー、多くのサイドキックを従える手腕は凄まじいモノだろう…耳郎が悩むのは分かる。
「剣は何処に行くの?指名多かったけど…」
「俺はサーナイトアイに決めてる」
指名してくれた人達には悪いが俺は既にサーナイトアイの所に行く事が決まっている。体育祭で接触した事はオールマイトにも伝えており、一瞬後悔した表情をしていたが、サーナイトアイなら安心だと言っていたし、特に不安は無い。
「サーナイトアイって確か…」
「オールマイトの元サイドキックだ」
「あー、やっぱり職場体験先もオールマイト繋がりなんだね。トップランキングには載って無いけど、どんなヒーローなの?」
「エンデヴァーの様な敵退治や災害救助を主な活動とするプロヒーローとはやや趣きが異なり、社会の闇に潜んだ知能犯の捜索、検挙等を行う私立探偵のような仕事を主に取り扱っている相澤先生に近いヒーローだな。オールマイトはナイトアイなら問題無いって言ってたし……良いヒーローなんだろう」
へえ、良い言葉だな。
確かに元気とユーモア……両方ともオールマイトが心掛けているモノだ。それをモットーにしてるとは流石は……ッ!?
「だ、誰!?」
ナチュラルに会話に入って来た声に反応して反射的に振り向く、金の短髪に黒豆の様に小さな目、その身体はがっしりとしており、雄英の制服の上からでも分かる程に鍛え上げられた筋肉が存在感を放っていた。
「ハッハッハッ!鋭いツッコミだねー!ごめんごめん!噂の一年生がサーの話をしていたからね、思わず口を挟んじゃった」
耳郎の鋭いツッコミが突き刺さった彼は笑みを浮かべて高らかに謝罪してくる。その笑みと見に纏う太陽の様な存在感は……
「オールマイトみたいだな……」
「お!嬉しい事言ってくれるねー!でも、俺にはちょっと重いかなー!」
「で、アンタは誰なんだ?……何処かで見た様な?」
まるでオールマイトの様だった。
俺の言葉が嬉しかったのか、高いテンションで俺の背中をバシバシと叩いてくる。そんな中で黙っていた轟が遂に何者か問い掛ける。
「ん〜今明かしても良いけど、俺の事はじきに分かるし…とりあえず噂の一年生が目に入ったから気になったって訳だ。ホントにごめんねー突然!」
そう謝罪を入れて、あの人は去って行く…嵐の様な出来事に俺達は立ち尽くすしかなかった。
「……何だったんだ?」
轟の困惑の言葉がやけに響いた。
でも轟の言う通り、あの人…どこかで見た覚えがあるんだよなぁ…
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翌日……聖火達一年ヒーロー科は職場体験の行き先を思考しつつ学業に励んでいた。
「ハァァ!ビート・ロリポッパー!!」
【錫音音読撃!イェーイ!!】
現在は放課後の自由時間、聖火と耳郎音銃剣錫音のレポートを提出する為に放課後の軽い特訓を行なっていた。仮面ライダースラッシュに変身した耳郎が必殺のエネルギー弾を発射…光り輝く弾丸は数十メートル先の標的を撃ち抜いた。
「おお!お見事ー!」
A組のクラスメイト達も音銃剣が気になるのかレポート作成に協力しており、風穴の空いた標的を見て麗日がパチパチと称賛する。
「それが耳郎が変身した姿かー…剣や轟とは結構違うな」
「ですが轟さんと同じで元の個性は使えないのですよね?」
「うん、イヤホンが収納されてるからね。物理的に無理だよ」
八百万の言う通り、変身すると物理的に耳郎の個性であるイヤホン・ジャックが使用不可になり轟と同様に使い分ける必要がある。
「だが、索敵に特化していた耳郎が戦闘にも特化できるのは利点だろう」
「かぁー!俺も聖剣を手にして手軽にパワーアップしてなー」
「無い物ねだりとは随分と非合理的な話をしてるな上鳴。お前はまずテストの点を上げろ」
変身した自身を想像して欲望全開で語る上鳴の言葉に鋭く一喝したのは相澤だった。現れた自分達の担任に聖火達は視線を集中させる。
「それがお前が変身した姿か耳郎?」
「は、はい!仮面ライダースラッシュって…名付けました」
「ヒーロー名は確認してる。二つは珍しいが確かに名前があった方が合理的だ、レポートの作成は順調か剣?」
やはり教師として生徒の新しい力には興味があるのだろう、途中とはいえ聖火が纏めたレポートを手に取り真剣な眼差しで確認する。
「…………成程な。音の聖剣、音銃剣錫音。剣や轟の様なドライバーではなく直接、聖剣にブックを装填して変身。故に拡張性は火炎剣や水勢剣に劣っているが銃モードに変形する」
「先生はレポート纏めの確認ですか?」
「それもあるが……剣、お前はサー・ナイトアイ事務所に行くんだよな」
「ええ…そうですが」
職場体験先の希望書の期限は今週…しかし聖火は既にサーナイトアイ事務所を希望して提出している。
「そんなお前に客人だ……入っておいで」
どうやら、相澤は誰かを呼んでいたようだ。聖火を含めた全員の視線が入り口に集中する中、訓練所のドアが開き……
「え…」
「あの人…」
昨日、聖火達の会話に入って来た金髪の男性が入って来た。まさかの人物の登場に聖火達は勿論、他の面々も興味津々でザワザワし始めた。
「コイツの名は“通形ミリオ”…… 現雄英製の中でもトップに君臨する3年生3人………通称、“ビッグ3”の一人だ」
「っ!思い出した、通形ミリオ。今年の雄英体育祭三年の部の優勝者じゃねぇか…!」
相澤の説明で轟が思い出したと声を上げる。
雄英体育祭は聖火達一年の他に二年、三年と三つに分かれて行われており…目の前にいる通形はその優勝者であると。
「あははは!まぁ、体育祭の話題はそこの剣聖火君に全部かっさらわれちゃったからね!記憶に残らないのは無理ないさ!」
「雄英生のトップ…ビッグ3……!」
「でも、そんな大物がどうして此処に?」
「剣君の客人って言ってたけど…」
雄英のトップである三年生が、何故一年生である自分達の前に…皆がそれぞれに声を上げている疑問に相澤が答える。
「通形は剣が職場体験に向かうサー・ナイトアイ事務所でインターンを行なっている生徒だ。どうせ顔合わせするなら早い方が合理的だろって話が来てな、此処に連れて来たと言う訳だ」
「インターン?」
「インターンの事は別の機会で説明してやる。通形、軽く自己紹介をしろ」
「ええ、任せてくださいイレイザーヘッド。それじゃみんな!前途ーーー!?」
相澤に言われて自己紹介に移る通形が突然、聞き耳をする様に耳の側に手をやって聖火達に体を傾けてきた。
「た、多難?」
「ハッハッハッ!返してくれてありがとう!噂の剣君!よぉし、ツカミは大失敗だ!」
誰もが困惑する中で聖火が恐る恐る答えると、嬉しそうに笑う通形。その姿に皆がヒソヒソと疑問し始める。
「まァ何が何やらって顔をしてるよね。当然現れた意味不明な三年の先輩に放課後の自主練に水を差されちゃって……ホントにごめんね!」
「えっと……通形先輩は俺の客人と聞きましたが?」
「うん!俺が此処に来たのはね、剣君……
「え?」
「「「「「「ええーーー!!!!??」」」」」」
困惑しつつも通形の目的を聞く聖火。しかし通形の目的、突然過ぎる模擬戦の申し込みに聖火は勿論、A組の皆も驚愕するしかなかった…。
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495:炎のヒロアカセイバー
と、言う訳なんですが?
496:屋根裏ジョーカー
ええ、この時期に登場すんのかよ…もっと先だろ出番。
497:極み主任
ふむ、イッチがサーナイトアイ事務所に職場体験に行くなら、彼と出会うのは必然だな。
498:OCGトマト
でも、いきなり模擬戦ですか…
499:マゼンタの旅路
取り敢えずイッチ。俺達から言えるのは……そいつ通形ミリオは強いぞ、尋常じゃない程にな。
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「ふぅーーー」
「剣、大丈夫?」
唐突に始まった模擬戦。お互いに戦闘準備を整える傍ら掲示板からの忠告を聞き深く息を吐いて呼吸を整える俺に耳郎が声をかける。俺の緊張感が高まっている事を察しての気遣いだろう。
「………少し不安だな」
俺はそう言って準備体操する通形先輩を見た。
その目の真剣さ、入念な準備体操、そして肌がヒリヒリするような、闘志とも言える熱い何かを感じて仕方ない。
通形先輩は間違いなく本気……もしくはソレに近いヤル気を出している。
ニキネキ達の手助け有りとは言え歴史改変から世界を取り戻す戦いを経験し、ベージョンの本気で俺達を消そうとする悪意を感じた俺達は、そう言う相手の意思という物を感じ取れる様になっていた。
故に先程の明るい雰囲気とはまるで違う通形先輩の厚みのあるプレッシャーに耳郎もゴクリと生唾を飲み込み、轟も真剣な眼差しで俺達を見ている。
それに体操服の上からでも分かる鍛えられた肉体。あれは一朝一夕で作られた物じゃない。それこそ毎日、血の滲むような努力を積み上げてきた戦う為の身体だ。
掲示板の忠告通り……尋常じゃない人だ。
「剣、良い機会だ、しっかりもんでもらえ。そいつ、通形ミリオは俺が知る限り……最もNo. 1に近い男だぞ」
相澤先生のありがたい言葉に俺は冷や汗を流して頷くしかなかった。
END
まさかの通形ミリオの登場。
まぁ、職場体験先がナイトアイなので…模擬戦の結末は次回…。
それでは皆様、よいお年を!