イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

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 新年、明けましておめでとうございます!

 今年もよろしくお願いします!!


四十八話「無敵のミリオ」

 

 

【烈火抜刀!!】

 

 

変身(へんしん)!!」

 

 

【語り継がれし神獣のその名は〜!クリムゾンドラゴン!!】

 

【烈火三冊! 真紅の剣が悪を貫き全てを燃やす!!】

 

 

 掲示板と相澤から忠告を受けて聖火は三つのライドブックをドライバーにセットして火炎剣烈火を抜刀。

 右半身が赤い龍、胴体には鷲の翼を備え、左肩に三蔵法師の錫杖、左腕に如意棒を持った猿の装甲を身にまとった強化形態。

 

 【仮面ライダーセイバー クリムゾンドラゴン】へと変身して火炎剣を構える。聖火が様子見をする事なく最初から現状一番強い形態で挑む事にA組では小さな波紋が広がる

 

「剣…最初からクリムゾンドラゴンで」

 

「……それだけ通形先輩を警戒してるって事だ」

 

「相手の力の差を理解するには、自分の一番強い力をぶつければ良い…実に合理的で実戦的な判断だ」

 

 耳郎と轟は聖火が本気である事を理解し、相澤が聖火の判断の評価をする中で通形は特に反応する事なく笑みを浮かべる。

 

 

 

「それが噂の仮面ライダーか!良いね、カッコいいよ!よっしゃ、いつでもどっからでも来ていいよ!」

 

「……なら、遠慮なく!」

 

 

 通形に言葉に反応して聖火は抜刀した火炎剣烈火を再びドライバーに戻し、トリガーを一回引いてから抜刀する。

 

【必殺読破!烈火抜刀!!】

 

【ドラゴン!イーグル!西遊ジャー!三冊斬り!ファ・ファ・ファ・ファイヤー!!】

 

  

 自身の周りに炎の輪を形成する、それと同時に火炎剣にも炎を纏わせ…

 

 

爆炎紅蓮斬(ばくえんぐれんざん)!!」

 

 

 火炎剣烈火を振り下ろす!!

 すると無数の火球と共に通形に目掛けて突撃する。先手必勝…そう言わんばかり火球と直接の二段構えで聖火は仕掛ける。

 

 

 無論、通形が黙って受ける訳もない。一体どう対処するのか、聖火は通形の動きを観察し……()()()()()()()()()に目を見開く。

 

(消え……いや、服が残ってる?)

 

 通形がいた場所には抜け殻の様に体操服が残されており、爆炎によって黒焦げになる。

 

「ははは!いきなりだね。うんうん、先手必勝!悪くないよ!」

 

「つ!?」

 

 次の瞬間、後ろから飛び出してきた通形の声と気配に反射的に振り向き、火炎剣を振るう。

 

「良い反応だ!」

 

「なっ!?」

 

 当たったと思った瞬間、拍子抜けた感覚が聖火を襲った。当事者の聖火に第三者として試合を見ていた相澤を除くA組達も唖然としただろう。

 

 なんせ、火炎剣烈火が()()()()()()()()()()()()。手応えがない事や笑みを浮かべる通形から判断するに火炎剣は通形に当たっていない。

 

「POWER!!!!」

 

「がっ!?」

 

 驚愕で動きを止めた聖火。そのチャンスを逃す雄英No. 1ではない、通形の剛腕が振われ聖火のボディを的確に貫いた。

 

 それはセイバーに変身していても芯に響く衝撃で聖火は地面へと叩きつけられゴロゴロと転がる。

 

「剣の攻撃がすり抜けた!あれが先輩の“個性”か!?」

 

「それにワープだってしたぞ!?」

 

「てか、服が落ちて裸なんじゃないのか?」

 

 試合が始まってから僅か1分の出来事にA組の面々は驚愕するしかない。それと同時に最初に体操服が脱げた事でコンプラ的な心配もあがるが…

 

「安心してください!履いてますよ!!」

 

 しかし、通形は笑みを浮かべて自らが履くスポーツパンツを指差した。確かに最低限は守られるが、それ以外は素っ裸な事には変わりない。

 

「いやー今のご時世、色々と厳しいからねー!パンツだけはコスチュームにさせて貰ったよ!」

 

「……俺も変身してるんで文句ないですよ!!」

 

【ヘッジホッグ!ふむふむ…習得一閃!】

 

「受けるがいい……我が刃!!」

 

 腹の痛みに耐えつつも立ち上がった聖火が火炎剣烈火を振るうと同時に無数の針が通形に襲い掛かるが擦り抜ける。

 

「話には聞いてたけど、本当に多彩だね」

 

「何したのかさっぱりわかんねぇ!!すり抜けただけでも強ェのに、ワープとか!それってもう無敵じゃないっすか!?」

 

 針の爆発を背に余裕綽々に言ってくる通形に観戦していた切島は思わず口にする。それはこの試合を見ていた大多数の心情を表していた。

 

「………違うな」

 

 しかし、それを否定したのは他でもない戦っている聖火だった。

 

「無敵なら身を隠す必要も、一撃狙いでみぞおちを狙って早期決着を狙う理由もない」

 

 先の通形の一撃は人体の急所であるみぞおちを的確に狙ったモノだった。変身していたから耐えられたが、生身だったら一発KOだった。

 

「つまり条件さえ合えば、攻撃も普通に当たるって事だな剣」

 

 聖火の言葉に切島も鎮まり、轟が補足する様に言うと聖火は頷き、それを聞いていた通形が笑みを浮かべて口笛を吹いた。

 

「そうそう!ヒーローなら簡単に諦めずに逆転の糸口を探ってみなよ!」

 

 そう言って駆け出した通形は、直ぐその体を地面に沈ませる。それを見た聖火は次の瞬間、火炎剣烈火をソードライバーではなく、その脇に付いていた“必冊ホルダー”に納める。

 

「烈火緋龍閃……カウンター狙いに切り替えた」

 

「だが、通形先輩が何処から出てくるか分からなきゃ…」

 

 耳郎が聖火がカウンターを狙う事を察するが轟の言う通り、通形の出てくる場所が分からなければ必殺の居合も意味がない。

 

「……っ!!」

 

【烈火居合!!】

 

 

 鳴り響く静寂の中を震わせる様に通形が聖火の背後から出てきた。しかし次の瞬間、聖火は分かっていた様にトリガーを引き鳴り響く音声と共に火炎剣烈火を振り向きながら引き抜く。

 

(反応じゃない…俺が背後に現れるのを予測した!)

 

烈火緋龍閃(れっかひりゅうせん)!!」

 

【読後一閃!!】

 

 緋色に輝く一閃が通形に迫る。抜刀術による電光石火の一撃は既に通形の横っ腹に叩き込まれるまで一秒も掛からない。

 

 通形の拳も擦り抜けも間に合わない、そう確信した聖火は……次の瞬間に自身の顔面に叩きつけられた通形の拳で困惑する。

 

(なっ…!?)

 

 何が起きたか分からない聖火。それは観戦していたA組も同様だ。聖火の一撃が当たると思われた次の瞬間、まるで瞬間移動とも言える速さで飛び出した通形が聖火を殴り倒したのだ。

 

 正に“神速”……聖火の“電光石火”の抜刀術よりも上の速さだった。

 

「俺と対峙した相手は、殆ど全員がそうやってカウンターを画策してきた。ならば当然、カウンター対策はしているよね!」

 

「っ!余炎(よえん)!!」

 

 仮面越しでも感じる痛みに耐えながら、烈火緋龍閃(れっかひりゅうせん)の派生技の余炎(よえん)を放つ。

 

「でも今のは正直焦ったよ!必殺のファントム・メナスを使う事になるなんて!」

 

 左腕の装甲から赤く輝く棒が飛び出し通形へ襲い掛かるが、無惨にも擦り抜けてしまう。

 

「………強いな通形先輩」

 

「君も良かったよ!!」

 

 力強く振りかぶった通形の剛腕を見て聖火は詰みを悟り仮面の下で乾いた笑みを浮かべて通形を称賛する。

 

 

「職場体験が楽しみだ!!」

 

 それに笑って答えた通形の剛腕が聖火の土手っ腹に叩きつけられる。鈍い痛みと肺から酸素が絞り出された苦しさが聖火を襲い、変身が解除される。

 

 

「そこまで!勝者、通形ミリオ!!」

 

 そこで相澤の試合終了の宣言が訓練所に響き勝敗が決定する。結果は聖火の惨敗……自分のNo. 1が圧倒された現実にA組の面々は静まり返るしかなく。

 

 

「POWER!!!!」

 

 

 それは決め台詞なのか、通形の雄叫びが訓練所に良く響いた。

 

 

END

 

 





 はい、ミリオ先輩の圧勝でした。

 あの人、心技体の三つが馬鹿みたいに強いので……

外伝ではグラマスの二部終章後の話を独自解釈で投稿しました。

 マイルームが不安だとが色々と有りますし、年末の情報を見ずに、28日にクリアした熱で描いたので、ご了承ください。
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