イッチ「“個性”と言う特殊能力がある世界に転生したら“緑谷出久”って子が自殺したんだけど…どうしたらいい?」スレ民達『ハ?』   作:DestinyImpulse

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六章「出発、後悔の旅・後編」

 

「通りすがりの仮面ライダーだ。憶えておけ」

 

 

 一枚のカードを取り出しそう言ったあの人は不敵な笑みを浮かべていた。彼の奥には銀色のカーテンの様な物が揺らいでおり、異色を放っていた。

 

「相変わらず世界を回っているのかよツカサ?」

 

「そう言うお前は相変わらず女難に頭を抱えているのか立香?」

 

「うるせぇ!……お喋りは後だ、聖火を連れてアナザー電王を止めてくれ。俺はクソガキを分からせないといけないからな!」

 

 

 彼と軽口を交わす立香さん。二人は面識があるのだろう、気になる所だが今はそれどころじゃない、過去に行ったアナザー電王を止めなければならない。今回の事件の首謀者であるウールは慣れている立香さんに任せるのが最善だ。

 

「了解。逃すんじゃないぞ」

 

「お前こそ聖火をサポートしろよ」

 

 軽口を言い合いながら笑み浮かべる二人。正直少し状況が読み込めてないけど、この場は大丈夫そうだ。

 

 

 

 

 

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425:最高最善のグランドマスター

 時代は今から、11年前、彼らが幼稚園の頃だ!

 

426:マゼンタの旅路

 了解、いくぞイッチ。

 

427:炎の剣士

 あ、はい!

 

428:ありふれた転生者(仮)

 ちょ、待って待って!

 

429:鬼斬り抜刀斎

 話が進み過ぎてついて行けない!

 

430:マゼンタの旅路

 心配するな、俺はだいたい分かってる。

 

431:神を薙ぐ超古代の光

 相変わらずだねマゼンタニキ。

 

432:屋根裏ジョーカー

 光ニキ、この人は……

 

433:対魔忍リバイ

 コテハンとセリフからして想像できるが……

 

434:神を薙ぐ超古代の光

 【マゼンタの旅路】、仮面ライダーディケイドの力を持って転生した僕達の同期でレジェンドの一人。今は色んな世界を旅しているんだ。

 

435:極み主任

 成程、時空を超えてアナザーライダーを倒せる。ディケイドが適任だな。

 

436:OCGトマト

 まさか本当にいるとは…!

 

437:マゼンタの旅路

 見つけたぞ…

 

『画像』

 

 

438:屋根裏ジョーカー

 これは……弱腰でもイジメられっ子を庇う緑谷君と、三人がかりで虐める爆豪。

 

439:OCGトマト

 原作でも回想シーンでこんなの有りましたよね。

 

440:極み主任

 そんな様子を電柱に隠れて見てるアナザー電王。どうやらまだ行動に移していない様だな。まぁ、何の変哲もない中学生がいきなり殺人などできる訳がない。

 

441:神を薙ぐ超古代の光

 それも時間の問題だね。多分あの子は緑谷君を自殺に追いやった一人として周囲から迫害されてきた。追い詰められ精神が擦り減った時にウールの甘い戯言に耳を傾けアナザーライダーになった。極限まで追い詰められた状態だ。

 

442:炎の剣士

 いつ狂行に走っても不思議じゃないって事か!急いで止めないと!!

 

443:マゼンタの旅路

 まあ待てイッチ。まだ行動してないなら好都合だ。下手に過去に干渉するモノではないからな。このまま誰にも知られず対処する!

 

444:ありふれた転生者(仮)

 どうやってですか?

 

445:マゼンタの旅路

 こうやってだ!!

『な、何だよコレ!?』

 

446:OCGトマト

 おお!オーロラカーテンで隔離した!ジオウでもあったなこんなの。

 

447:マゼンタの旅路

 とりあえず、何処か適当な空間に飛ばして決着をつける。

 

「悪いがお前の馬鹿げた行動は止めさせてもらう」

 

『くそ、何なんだよ!どいつもコイツも邪魔しやがって!アイツ等を消せば俺は幸せになれるんだ!何の権利があって俺の幸せを奪うんだよ!』

 

 ………………………ほう。

 

448:極み主任

 随分な言い様だな。

 

449:屋根裏ジョーカー

 俺の世界だったら間違いなくパレスの主になってるな。

 

450:炎の剣士

 そんな事、絶対にさせない!

 

「自分達の優越感の為に緑谷君を追い詰めておいて都合が悪くなれば過去を無かった事に……そんな自分勝手な事が認められて良い筈がない!!」

 

『うるせぇ……うるせぇんだよ!!お前、巷で噂の仮面の剣士だろ!?良いご身分だな!?スゲー個性で周りから称賛されて!まるで“爆豪”みてぇだ!』

 

 …………………ッ!

 

451:対魔忍リバイ

 イッチが爆豪だ!?何言ってんだコイツ!?

 

452:炎の剣士

 

『お前もアイツみたいに周りを見下してんだろ!? 強個性を良い事に“俺はアイツ等と違うって”! そうさ、強い個性を持ってる奴はそうやって周りを見下していつか爆豪の様になっちまうんだよ!!』

 

 …………………。

 

 

453:ありふれた転生者(仮)

 ちょっとイッチ!?まさかこんなクソ野郎の言葉を真に受けてんじゃないでしょうね!?

 光ニキ!光ニキも何とか言ってください!!

 

454:神を薙ぐ超古代の光

 大丈夫だよ。

 

453:鬼斬り抜刀斎

 大丈夫って……

 

454:神を薙ぐ超古代の光

 ここはマゼンタニキ……ツカサが居るからね。

 

453:マゼンタの旅路

 

「コイツはお前達の様にはならないさ」

 

 

 

 

 

 

 

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「コイツはお前達の様にはならないさ」

 

 

 アナザー電王……爆豪や緑谷君のクラスメートの言葉を否定するマゼンタニキ……ツカサさんが言った言葉がこの空間に何より俺の心に深く響いた。

 

「なんだと!?」

 

「別に優越感に浸る事は罪じゃない、他人の不幸は蜜の味って言うしな。お前達は緑谷出久を下に見て自分の立場を保つ為に傷つけ、追い詰めて……未来を奪った」

 

 ツカサさんの言葉は不思議と場を支配していた。初めは言い返そうとしていたアナザー電王もツカサさんの有無を言わせぬ威圧感に飲まれ何も言えずにいた。

 

「行動には責任や代償が伴う。お前達は自分達の優越感の為に緑谷出久の人生を奪った。その代償としてお前達は今まで積み上げてきた全てを失った。残っているのは“クラスメートを自殺させた一人”の肩書きだけ。それから逃げる為に、自分の罪を消す為に…“緑谷出久の過去まで奪おうとする”お前がイッチに何かを言う資格はない!!」

 

「ツカサさん…」

 

 

「コイツはお前等やなんちゃってヒーロー共にはない“勇気”がある。誰かを笑顔をする為に、大切な物を守る為に、信じる物の為に戦う一歩を踏み出す“燃える勇気”が!そうしてコイツが起こした行動に集う奴等が必ず現れる!当然だ、本気でヒーローを目指す奴が“勇気”に何も思わない筈がない!」

 

 

 オールマイトがそうだった様にな……こっそり俺に視線を向けてツカサさんはボソリと呟き手の平で俺を示してくれる。

 

 

「自分の物語が始まったばかりのコイツには必ずできるさ。失敗しても成功しても共に励まし合い、助け合い、一緒に進化していく…… 世間で言う『仲間』って奴等がな。そいつ等と一緒に歩いて行く限り、お前達の様に堕ちる事は決してない!!」

 

 

「なんなんだ…!お前は一体何者なんだよ!?」

 

 

 ツカサさんの言葉に飲まれ、何も言い返せないアナザー電王は苦し紛れにツカサさんに問う。お前は何者なんだと…

 

 それに対するツカサさんの答えは一つだ。

 

 左腰のカードケースから一枚のカードを取り出し不敵な笑みを浮かべてアナザー電王へと見せつける。

 

 

「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ!いくぞイッチ……いや、仮面ライダーセイバー(剣聖火)!!」

 

 

「はい!」

 

【ブレイブドラゴン!】

 

 ツカサさんに続く様にブレイブドラゴンを取り出し腰に巻いたソードライバーにセットする!

 

 

 そして俺は火炎剣烈火の柄を掴み勢いよく剣を引き抜き、ツカサさんはカードを腰に巻いた“ネオディケイドライバー”に装填し……

 

 

【烈火抜刀!!】

 

 

 

「「変身!!」」

 

 

 

 

 

【烈火一冊!】

 

 

【勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!】

 

 火炎剣烈火で十字に振るい斬撃が仮面になって俺の姿が右半身がブレイブドラゴンを模した鎧で覆われて、仮面ライダーセイバーに……

 

 

 

【KAMEN RIDE DECADE】

 

 

 

 一方でネオディケイドライバーから音声が鳴り響いた瞬間、ツカサさんのの周囲から現れる、19人の幻影。そのすべてがツカサさんに集い、存在を縫い留めるようにカードが顔面に刺さり仮面となる。

 

 マゼンタに彩られたその姿こそ、“世界の破壊者”と言われたライダー。

 

 仮面ライダーディケイドに……

 

 

俺達は“変身”した。

 

 

 

 

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425:神を薙ぐ超古代の光

 ね、言ったでしょ?

 

476:ありふれた転生者(仮)

 そう……ですね。

 

477:対魔忍リバイ

 …………普通にカッケェって思っちまった。

 

478:OCGトマト

 はい、レジェンドの凄み?って奴がヒシヒシ伝わってきました。

 

479:最高最善のグランドマスター

 伊達に世界を旅してねぇよアイツは。

 

480:屋根裏ジョーカー

 グラマス!?

 

481:極み主任

 此処に来たと言う事は……

 

492:最高最善のグランドマスター

 ああ、ウールは捕らえた。

 

483:鬼斬り抜刀斎

 残るはアナザー電王だけか!さっきはイッチだけで戦闘不能にできたしマゼンタニキも居るなら大丈夫……ってなんだ!?

 

484:神を薙ぐ超古代の光

 アレはアナザーデンライナー!?

 

485:最高最善のグランドマスター

 ウールのクソガキが色々教えていたからな、電王にある敵の歴史を使って生み出したのか。アナザーウォッチもそろそろ馴染んでくる頃だ。さっきの様にはいかないぞ。

 

486:OCGトマト

 あ、マゼンダニキが何か呼び出した。アレは……ジオウに出たタイムマジーン!?

 

487:マゼンタの旅路

 イッチ、アナザーデンライナーは俺が何とかする。アナザー電王はお前が倒せ!

 

488:炎の剣士

 マゼンタニキ!?でも俺じゃアナザー電王は…!

 

489:屋根裏ジョーカー

 そうですよ!アナザー電王は対応するライダーの力か、ジオウやディケイドの様な特別なライダーじゃないと!

 

490:マゼンタの旅路

 分かってる、電王には電王だ!

 コイツを使えイッチ!!

 

491:炎の剣士

 これって……電王のカード!?

 でも、俺にはーーって!!

 

【電王童話全集!!】

 

 ええぇぇぇ!!?

 

492:対魔忍リバイ

 (;゚д゚) ・・・

 

493:OCGトマト

 あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!

『イッチがマゼンタニキから電王のカードを受け取ったと思えばカードがライドブックに変わっていた』

 な……なにを言っているのかわからねーと思うが、俺も何がおきているのかわからなかった……!頭がどうにかなりそうだった……!催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……!

 

494:ありふれた転生者(仮)

 何が起こったんですか!?

 

495:最高最善のグランドマスター

 アレだろ?Vシネのゲイツマジェスティでライダーカードからウォッチが作れるのは判明してるし、それの応用だろ?

 

496:鬼斬り抜刀斎

 それってウォッチ限定じゃないのか!?

 

497:マゼンタの旅路

 驚いてる様だが逆に質問しよう。何時からライダーカードはウォッチしか作れないと錯覚していた?

 

498:屋根裏ジョーカー

 なん……だと……!?

 

 

 

 

 

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「そう言う事だ。そいつを使ってアナザー電王を倒せ!!」

 

 

 ツカサさんはそう言うとタイムマジーンに乗り込んでアナザーデンライナーに攻撃を仕掛ける。まさかの展開だがせっかくのレジェンドライダーの力、使わせてもらう!!

 

 

 火炎剣烈火をソードライバーに戻して電王童話全集を起動させる。

 

 

【電王童話全集!!】

 

【とある物語は時を越え、また幾多もの物語に出会う…。】

 

 

 

 ブレイブドラゴンを取り外し、ソードライバーの物語枠である左のスロットにライドブックを差し込み火炎剣士烈火を引き抜き剣を振るう!!

 

 

【物語を紡ぐ!レジェーンドライダー!】

 

 

 

 開かれたライダーブックには仮面ライダー電王の姿と彼が愛用する武器、デンガッシャーが刻まれており。龍を模したセイバーがその姿を変えていく。

 

 

 右肩には青色の、左肩には黄色の、そして胸部には紫色の装甲が装着され、右腕には釣り竿、左腕には斧を模した武装が取り付けられ、背面には羽を連想させる鮮やかな白いマント。そしてマスクの両側にはまるで割れた桃の様な装飾が加えられる。

 

 

 

【電王!伝説一冊!正義の心は、さらなる力を剣に宿す!!】

 

 

 

 

 

 これこそ、仮面ライダー電王を力を身に纏ったセイバーの姿!【仮面ライダーセイバー 電王童話全集】。まさか最初のフォームチェンジが電王になるなんてな!!

 

 だったら言うべき事は一つ!!

 

 

「俺!!参上!!」

 

 

 

 アナザー電王。此処がお前の終着駅だ!!

 

END

 

 





 
・仮面ライダーセイバー 電王童話全集

 セイバーがマゼンタニキから貰った電王のライダーカードが変化した【電王童話全集】を使って変身した姿。見た目は電王の超クライマックスフォームをリスペクトした姿。電王の力がありアナザー電王を倒せる他、時間にもある程度干渉できる。



転生者紹介

・マゼンタの旅路

 門屋ツカサのリマジとして転生した。光ニキやグラマスの同期でレジェンド。色んな世界を旅しており旅先で転生者達の手助けをしている。普段は東方の幻想郷を拠点にしており霊夢とゆったり過ごしてる。
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