寝てたら唐突に思いついた怪文書です。

1 / 1
深夜テンションで初めて書いた怪文書です。見辛いと思われます。それでもいい方は、どうぞ


夢十夜 ウマ娘

トレーナーはうたた寝の最中に夢を見ていた。

夢の中のトレーナーが見つめるその先には苔の生えた小さな丸石と、そのすぐ傍に腕組をして苔の上に坐る一人の男の姿があった。男の足元には数え切れない程の線が引かれている。どうやら日が昇り落ちるごとに、足元に一本ずつ線を引いているらしい。

その様をぼーっと眺めていると、不意に丸石の下から男の方を向いて青い茎が伸びて行った。見る間に長くなる茎は、ちょうど男の胸のあたりまで伸びて留まった。と思うと、スラリと揺れる茎の頂に心持首を傾けていた細長い一輪の蕾が、ふっくらと花弁を開いた。トレーナーは嗅ぎ取れるはずもない真白な花の匂いが感じ取れた。どうやらあの真白な花は百合の花だと理解できた。男は涙を流し、百合の花弁に口付けた。男が百合から顔を離しどこか遠くを見つめながら何かを口走った所で、聞き慣れた声が聞こえてきた。

「…レ…ナ……トレーナー!」

自分を呼ぶ声と穏やかな甘い香りに意識を覚醒させると、毎日目にする整った面長の顔と芦毛の髪が目に飛び込んできた。

「お?やっと起きたか、大晦日だってのにもうちょっと寝てたら鼻にねりわさびとねりからし突っ込んでやろうかと思ってたのによー」

普段の行動から本当にやりかねないと冷や汗をかくトレーナーに対して、目の前のウマ娘は早く宝探しに行こうと急かしてくる。

今日の散策(宝探し)について話す為に、トレーナーは急いで支度を進める。

散策(宝探し)を終えて、二人で夜道を歩きながら今までのトレーナー生を振り返っていると、どこからか鐘の音が聞こえてきた。新人トレーナーとしてトレセン学園に来た初日に頭からズダ袋を被せられ彼女にトレーナーに任命された時は自分の人生はどうなってしまうかと思ったが、今となっては最強の一角である破天荒な彼女とそのトレーナー(犠牲者)として名を馳せている。URAの決勝では最終コーナーから8人の名だたるウマ娘を抜き去って優勝するほどの実力を持っているものの、気まぐれな性質や突飛な言動と行動力を持つ彼女には今も尚振り回されている。そう考えながら二人で歩いていると、少し先を歩く彼女が不意にこちらに振り返り唐突にこう言い放った。

 

なぁ、100年後ヒマ?空いてたら宇宙行こーぜ

 

いつもの突拍子もない彼女の言動だが、トレーナーは珍しく戸惑いもせず一言「ああ、約束だ」と即答した。

こちらの思わぬ即答に、彼女は驚いた顔を見せた後花笑んだ。彼女と過ごす日々はこれからも退屈出来そうにない。




普段何気なくこのサイトで小説を読んでいましたが、投稿していらっしゃる皆さん本当に凄いですね。決められた題材をまとめるのではなく、1から自分で考えて1000字書くことがこんなに大変だとは思っていませんでした。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。