「……戻った、バルエッド」
闇の中。
そこにスディルが仕える彼はいる。
「そうか。どうだった?」
「……破壊された」
「そうか。デュエリストでも相当力があるものじゃないと破壊できない強力な人形だったんだけどな。オディアナ姫一行に壊されたんだろ?」
「……うん。少々色黒な、不愛想な男」
スディルの報告を受け、バルエッドがちらりと横にある金色の箱を見る。
ウジャト眼が刻まれた箱の蓋を開き、その中にあるメダルを数枚スディルに投げ渡す。
「あの地方はデスティアスと俺が担当してるが、オディアナ姫たちが関わってくるなら厄介だな、手を打たせてもらう」
「……倒せばいいんだね」
「もちろん。『アルトマ王国』にごくまれに生まれるという、未来を見通す目を持つ者。そんな者が運が絡むカードゲームに手を出されてしまえば……」
「……誰もあの姫に勝てなくなる」
「そういうことだ。オディアナ姫が未来を見通す力にはまだ目覚めていないが、いずれ目覚めるかもしれない。もし彼女がデュエルモンスターズに手を出さず、のほほんと過ごしていたのなら問題はなかったが、デュエルモンスターズを手にしただけでなく、王城の襲撃からも逃れてしまった」
バルエッドの顔はとてもじゃないが良いとは言えない。
冷静な彼がこんな顔をしているのは初めてだとスディルは感じる。
「……分かった」
「頼んだぞ、スディル」
スディルがぺこりと頭を下げ、闇の中に消えていく。
「ふん……さて、ありとあらゆる異世界の決闘者を絶望させ、生み出されたこいつ……あれ?」
そのメダルにはありとあらゆる世界の決闘者の顔が描かれていた。
だが、それらの顔はまるで感情をなくしてしまったかのように真顔だ。
「先ほど持たせたコインのほかに一枚なくなってしまってんな……まあ、いい」
他所の世界の決闘者が絶望し、生み出された『決闘亡霊』。
それをコインに封じこめ、スディルが使うことでその力だけを効率よく使うことが出来る。
だが、そのコインが黄金の封印箱から紛失したとなると。
「……まぁいいか。いざとなれば、俺やスディルが出張って『決闘亡霊』を再び封印しなおせばいい。それに、この『決闘亡霊』を飼いならすことが出来れば」
世界征服はおろか、ありとあらゆる異次元世界も征服することが不可能じゃない。
未来に待つ素晴らしき世界の可能性に想いを馳せ、バルエッドは一人ほくそ笑む。
「…………なんだこれ?」
エイディーム国領内『ブルト』の村。
一人の男性が一枚のコインを拾う。
そのコインには目を閉じた女の顔が描かれていた。
「うわっ!?」
だが、男が拾った瞬間、コインから闇が放たれ、一人の女が闇の中から現れたのだ。
「な、なんなんだ一体」
「……あらぁ、いい男」
紫色の瞳を輝かせ、獲物を狙う獣のように舌なめずりし、コインから生み出された女は男の股間に手を伸ばし。
「あなたの性欲、いただきまぁす」
「う、うわああああああああ!」
男の叫び声は、村の闇の中に消えていった。
「やっと到着したね」
私の隣にいるハスキミリアちゃんがほっと一息つく。
え、私が誰かって?
私の名はシオン。
今ここにいる『アルトマ王国』のお姫様と共にいるシーアの妹なの。
お姉ちゃんはオディアナ姫様に絶大な信頼を置かれ、お姉ちゃんもそんなオディアナ姫様の心に応えようといつも全力を尽くしてる。
妹の私に向ける愛情とはまた別の感情をお姫様に向けてると思うけど、まああの2人を見てると絶大な信頼とは何かを分からされる。
「疲れてねぇか、ハスキミリアさん?」
「そういうムゼロさんは?」
「無論、大丈夫に決まってるぜよ」
そう軽快に笑うのはムゼロさん。
かつて私とお姉ちゃんが大変な事に巻き込まれた際、私たちに生きる全てを叩き込んでくれた恩人だ。
もっともそのムゼロさんも本来の故郷から大変な目に遭ってこの大陸に流れ着き、たまたま酷い暮らしをしていた者同士で気が合った、というだけなんだけど。
でもまぁ今はそんなことはどうでもいい。
他人の過去語りほどつまらなくてどうでもいいものはないからね。
大事なのは、常に今でしょ。
そしてムゼロさんに笑顔を向けてるのはハスキミリアさん。
お姉ちゃんの話によると、お姉ちゃんとオディアナ姫様の主従関係を見て、ハスキミリアさんとハスキミリアさんの傍にいるドラゴンメイドさんたちがその主従関係を見て学びたいということでこの旅に同行している。
まぁ、実際見て学びたいというのがよくわかるぐらいの信頼関係だ。
お姉ちゃんと私のふるさとが謎の茨に覆われてしまい、私を除く他の村人たちは茨に取り込まれ、永い眠りに着いてしまった。
その茨はアルトマ王城も襲っていて、国王陛下たちや陛下たちを守る兵士たちも眠りに着いてしまってる。
その眠りを覚ます方法を探す、というのがオディアナ姫の旅の目的だ。
本来はさっさと眠りを覚ます方法を見つけ出し、すぐに国に戻るつもりだった。
そうしないと、アルトマ王国を狙う者に国を攻められ本当の意味で滅ぼされかねない。
幸い、運よく紫の茨から逃れられた城の兵数名が城の様子を伺ってくれている。
お姉ちゃんはたまに謎の符を使い、城の守りについてる兵士たちと近況報告をしている。
旅が始まってすぐのころにとある傭兵団とお姉ちゃんが交戦し、その腕を認めた傭兵団が城を守るため力を貸してくれてるらしい。
さすがはお姉ちゃんと、もしその場に私がいたら傭兵団たちに自慢していただろう。
おっと、話がそれちゃった。
城の守りも今は万全だし、後は紫の茨の呪いを解除する方法を探し出すだけ。
この国を狙う変な連中もいるけども、オディアナ姫もお姉ちゃんもその大前提は見失っていない。
紫の茨の呪いを解除し、アルトマ王国に戻り兵力を改めて整える。
そうすれば結果的にこのエイディーム国領内を狙う敵とも闘える準備を整えることが出来るだろう、というのがお姉ちゃんの考えだ。
無論、オディアナ姫やお姉ちゃんたちの旅の邪魔をするというのなら、私も全力で闘うまでだ。
お姉ちゃんが向ける信頼ほどじゃないけど、私だってオディアナ姫は大好きだし。
「とりあえずベッドで一休みしたいね」
「うん、シオンさん」
横にいたハスキミリアさんににっこりと笑顔で話しかけると、ハスキミリアさんもにっこりと笑顔で返してくれた。
森の中の屋敷で世間を知らずに過ごした、いわゆる箱入りのお嬢様らしい純粋な笑みだ。
それを見ていたドラゴンメイドたちもうんうんと頷きながら微笑ましい笑みを浮かべてる。
一人一人が相当な力を秘めてるドラゴンだが、こうやってメイドの姿で主人を見守る姿からは、とても強力なドラゴンだとは想像出来ない。
まぁ、そんな彼女らが旅に同行し、力を貸してくれてるのは心強いことこの上ない。
「こんにちは」
村の中にある宿屋に到着すると、ハスキミリアさんと同じか、少し年下ぐらいの娘さんが受付で話しかけてくれる。
「5人ほど宿泊がしたいんだが」
「はい、ありがとうございます」
こんな年頃の娘さんが宿屋の受付をして働いているとは。
看板娘なのか、それとも働き手が少ないからなのか。
いろんな想像は出来るが、敢えて踏み込むほどのことじゃない。
「はい、お部屋の鍵です」
娘さんが渡してくれた部屋の鍵を受け取る。
この宿屋もベッド2つほどの部屋の広さしかないらしい。
そういう時はオディアナ姫様とお姉ちゃん、それからハスキミリアさんと私、そしてムゼロさんが一人だけ寝る形になっている。
「ムゼロさんもたまには私と一緒にお泊りすればいいのに」
ハスキミリアさんは不満そうにしているが、ムゼロさんは申し訳なさそうな顔をしながら首を横に振る。
「はっは、女の子は女の子同士、ってね。女の子は常に秘密を持っているらしいし、そんな所に秘密が何一つない男が混ざってしまうというのは問題ぜよ」
よくよく聞けば話に筋が通っていない理論だが、それでもハスキミリアさんは渋々だが納得してくれた。
そしてドラゴンメイドたちもハスキミリアさんが納得したのを見て、ほっと一安心し、すっとファイティングポーズを解除する。
それで一番安心したのはムゼロさんだと思いつつ、私はそんなことは口に出さない。
「じゃ、いつも通り夕食まで自由行動。夕食を済ませたら私とオディアナ姫様の部屋に来て今後の行動予定を話し合おう」
それだけ言い残し、お姉ちゃんとオディアナ姫様は用意された部屋の鍵を持って移動していく。
「んじゃ、俺も行くとするぜよ」
ムゼロさんも手をひらひら振りながらその場を去っていった。
「じゃ、私たちも行こうか」
「うん!」
ハスキミリアさんを連れ、私もフロントを後にした。
「お父さん、帰ってきてくれないかなぁ……あの女に皆……」
そんな一言がぽつりとフロントから発せられ、シオンが思わず振り返った。
「ハスキミリアさん、お留守番お願いできる?」
ベッドでゴロゴロ横になっていたハスキミリアさんに話しかけると、ハスキミリアさんはじっと私の顔を見てくる。
彼女はいつも私の目を見て話をしてくる。
嘘は絶対に許さないという強い意志を感じる。
「えー、お出かけするなら私も一緒に行きたい」
「でも、疲れてるでしょ?」
実はハスキミリアさんを連れて夜中に外出するのはあんまりしないようにお姉ちゃんから釘を刺されてる。
夜の村にいる酔っぱらいのようなたちの悪い連中にハスキミリアさんを関わらせたくない、というのが理由らしい。
もっとも、実際に絡まれそうになってもドラゴンメイドさんたちがいるならなんとかしそうだが。
「今のうちにいろいろなお菓子とか買ってきて、私とハスキミリアさんでこっそりとお菓子パーティの準備をしておくの。夕食後に皆で集まって話が終わったら、サプライズで皆にお菓子を振舞って、仲良くパーティしたいの」
「そっか。でも、だったら荷物持ちするよ?」
「大丈夫。ハスキミリアさんはゆっくりとここでお腹を減らしておいて、ね?」
私が優しく笑いかけると、ハスキミリアさんは納得したようにうなずく。
「分かった。でも、危険な事だけはしちゃダメだよ」
……でも、どうやら内心は見透かされていたらしい。
だったら、さっさとやるべきことをやって帰ってこなくっちゃ。
私はハスキミリアさんにぺこりと頭を下げ、部屋を出ていく。
私はフロントにいる女の子ににっこりと笑顔を向ける。
「お仕事ご苦労様」
「あ……もうチェックアウトするんですか?」
「ううん、ちょっと買い出しに行ってくるの。だけども、私と一緒にいた他の4人には、私が外出したってこと、内緒にしていてほしいの」
「分かりました。お客様のプライバシーは必ず守ります」
「ありがと」
私がにっこりと笑いながら宿屋を出ていく。
宿屋を出て、村の中を改めて見回す。
宿屋に向かうまでに感じていた違和感。
この村には、女の人以外いない。
厳密には、男の姿が見当たらないのだ。
村の中が男子禁制というのなら分からなくはない。
だが、それはムゼロさんがこの村の中の女の人たちに侮蔑の目を向けられてはいなかった。
むしろ、何かを期待しすぐに違うとがっかりした顔をしていた。
ほんの一瞬の表情の変化だったが、それを私は見逃していなかった。
この村は何かがおかしい。
オディアナ姫様やお姉ちゃんたちは実は気づいていたかもしれない。
だけども、基本的に姫様に無理をさせないのがお姉ちゃんのスタンスだ。
そして、私は聞いてしまった。
あの女の子の、父が戻ってきてほしいという訴えを。
似たような経験をしたことがある私だから、あの瞬間にあの子を放っておけなくなった。
「あの、すみません」
「あ……この村では見ない人ですね、旅の人ですか?」
村人である女の人は私を見て怪訝そうな顔をする。
この村はそれほど大きくないからこそ、村人の顔は全員把握してるのだろう。
だとしたら、やりやすい。
「あの宿屋で受付をやってる女の子がお父さんが帰ってこない、あの女に皆……って嘆いていたのですが、何かあったんですか?」
村人の女性はそこで私から眼を逸らす。
「何かあったんですね? 私は事情を知らない旅人ですから、何か力になれるかもしれませんし、もし私が行方不明になったとしても、旅人だから知らぬ存ぜぬが出来ますよ」
もしこれをお姉ちゃんが聞いたらきっとすごい怒るだろう。
だけども、何か訳ありな人に話を聞くならきっとこれが一番だろうと思う。
「実は……」
私は村はずれの森を歩き、目的地と思われし場所にたどり着く。
巨大な石壁にぽっかりと空いた穴。
『数日前、この村に突然現れた女。その女はこの村の男を寄越すように言い出したのです。そして数日間の間にこの村の男はみんなあの女に攫われてしまって。で、その男たちに食事を渡す気はないから、もし生かしておいてほしければ、食料は自分たちで持ってくるようにと言いつけられて』
つまり男たちを拉致し、挙句その男たちが無事に返してほしいのなら食料や水はちゃんと持ち込むように、という指示を出していた。
男たちを誘拐して何をしているのかは分からない。
だが、ロクな事ではないのは間違いない。
「よし」
意を決して穴の中へと飛び込んでいく。
穴の中は一本道ではなく、時折道が分かれていた。
念のため通った場所には拳で殴りかかり、石壁を砕いて痕をつけておいた。
これで通ってきた場所は分かるはずだ。
そして進む道の途中で。
「うわ……大丈夫ですか?」
男たちが縄で縛られてるのを見た。
男たちは精魂尽き果て疲れ果てたような顔をしていた。
幸い、命に別状はなさそうだった。
「君は……? あの女の仲間じゃないよな?」
「もちろんです」
私が縄を強引に解くと、男の人たちは皆ほっと安心した笑顔になる。
だが、ここで解放したのは20人ぐらいだ。
あの村がそれほど大きくないとはいえ、この村の男の人がこの人数だけとは到底言えない。
なんせ、大人だけじゃなくてまだ年端もいかない子供たちもいたからだ。
「他にも囚われてる人はいますか?」
「うん……ここを拡張するため、働かされ、その労働が終わったら」
「……あんまり言いたくないが、妻よりも良いテクだった」
「ボクも……いつか女の人をお嫁さんにしたら、あんなことをされちゃうのかな?」
……どうやら、女である私には言いづらいこともされたようだ。
しかも年端もいかない子供まで毒牙に。
許すわけにはいかない。
「良かった……えっと、あなたは一体?」
「ただの旅をしてる人です」
「そうですか。もしこの洞窟から出られたら、宿屋に泊まっていってくれませんか? ぜひともお礼をしたいです」
「いいえ、気にしなくて結構です。それよりも早く帰ってあげてください。娘さんが心配してましたよ」
「あの子が……? もしかして」
「細かいことは今はいいです」
きっとあの長い髪の毛の男性が宿屋の主人なのだろう。
今無事に帰ってあげたら、あの子はきっと喜ぶだろう。
それだけでも私がここに来た甲斐はあったというものだ。
そして複雑に入り組んだ道を進んでいき。
そして進むたび、異様な匂いが濃くなっていく。
おそらく、その匂いの先にこの事件を引き起こした女がいるのだろう。
なら、首謀者を先に倒した方が早い。
「あら……せっかく男から搾り取ったミルクでコーヒーを楽しんでいたというのに」
異様な匂いの先。
あまりにも臭すぎる部屋の中、紫色の髪と瞳をした女がコーヒーをすする。
匂いを我慢しつつ、女に指をさす。
「お前は何者だ!?」
「何者……さぁ? ただ、この体の本来の主である人間が酷く絶望し、その際に私が産まれた。その人間の欲望が私の生きる糧」
「つまり、男たちを拉致していたのも」
「そう。この体の元になった決闘者が心で望んでいたこと。だけども、あなたがその私の望みをぶち壊した! 男共をよくも解放しやがったなぁああ!」
どうやら私がしていたことは気づかれていたようだ。
全員を解放しきれたわけじゃないが……だが、この女にとってはコーヒーを楽しむ原料を出す材料が減ってしまったのを惜しんでいるだけなのだろう。
「どうでもいいよ、そんなこと。とにかく、他の男も解放してもらうよ」
「そうはいくか! お前をデュエルで倒し、逃がした男たちをまた捕まえなおさないと」
女がゆっくりと席から立ち上がりデュエルディスクを向ける。
『TARBASU』と刻まれた文字に『R』だけが不気味に赤く輝いていた。
「「デュエル」」
「先攻は私からね。フィールド魔法『地中界シャンバラ』を発動」
その瞬間、石壁の洞窟に緑色の光が溢れ出す。
「発動時にデッキから『サブテラー』モンスター1体を手札に加えることが出来る。デッキから『サブテラーの導師』を手札に加えるわ。そしてモンスターをセットし、シャンバラの効果発動。セットしたサブテラーモンスターを表側守備表示に変更」
先ほど加えられてた、白いモフモフが首に巻きついた龍のような姿をした魔導士が私を睨みつける。
「導師がリバースしたとき、デッキから『サブテラー』カード1枚を手札に加えるわ。デッキから加えるのは『サブテラーの妖魔』」
回りくどい真似をして手札に加えたのが攻撃力800のモンスター。
どんな効果だろうか。
あの女が手札に加えたカードをじっと見る。
「ちょっと、何効果を見てるのよ!?」
「え、見たこともないモンスターをサーチしてきて私に見せるんだから、そのカードのテキストを見るのが当然なんじゃ」
突然あの女が叫び、私の行いを咎めてきた。
「本来の私が元居た世界じゃそんなことをする決闘者はいなかったわよ!」
「他所は他所、うちはうち」
「お母さんみたいなこと言うなぁ!」
というか、あなたが手札に加えたカードを私に見せてくれてるんだからルール違反でもない。
私の視力はムゼロさんほどじゃないとはいえ、それぐらいの距離で見せられたカードの効果テキストぐらいなら読むことが出来る。
「なるほど、表側表示のサブテラーモンスター1体を対象として、私が発動した魔法、罠、モンスターの効果の発動を無効にし、対象にしたモンスターを裏にし直す、という効果ね。で、導師を再びリバースして2枚目、3枚目の妖魔を加えて私の動きを封じるという戦法ね」
確かに厄介な戦術だ。
それにテキストが分かったからと言って、それに対してピンポイントで解答になるカードを引けてるわけじゃない。
それがわかったのか、あの女はすでに冷静さを取り戻していた。
「まぁ、いいわ。私はカードを2枚伏せてターンエンド」
タルバス LP8000
モンスター:セット(サブテラーの導師)モンスター1体
魔法・罠:セットカード2枚
フィールド:地中界シャンバラ
手札:3枚
厄介な戦術を使ってくるから一筋縄ではいかない相手だろう。
だけども、己の欲望のためだけに男を捕まえたことは絶対に許さない!
「私のターン、ドロー!」
心に闘志の炎を滾らせ、カードを引く。
私の仲間たちよ、この戦いに勝つために力を貸して!