あに☆すた   作:タボ茶

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こないだこなたの誕生日だったので、今回こなた押しの内容です。
誕生日記念が普通の掲示板形式だったからね、仕方ないね。


☆17

 

〈夏休みのある一日・夢現〉

 

「こなたー、これ次の巻どこある?」

「本棚にない?」

「ないんだな、それが」

 

夏休みのとある一日。俺とこなた二人揃ってバイトもないので、朝からこなたの部屋でグダグダしております。

最近こなたの部屋に入れてもらってなかったけど、夏休みに入ってからこなたの部屋で遊ぶことが多くなってきていたりする。本人曰く、覚悟を決めたとのこと。なんの覚悟なんですかね……?

 

「本棚にないならベッドに重なってるところじゃないかな?」

「このオタクの夢みたいなベッドのか」

 

こなたのベッドって、枕の周りに大量に漫画が重なっているものでお前よくそんな状態で眠れるなって感じの惨状ではあるんだけど……てか、どうやってこの状態の漫画の山を崩して目的の漫画を探せと? 結構な高さまで積みあがってるから崩すのも一苦労なんですが?

 

「崩すの迷ってるの?」

「むしろどうやって崩さずに探すのさこれ」

「あー、これ規則性をもとに作ってあってね」

「嘘でしょ、これに規則性とかあるの?」

 

漫画キャッスル(こなたの枕の周りをそう呼称)の各頂点に置いてある漫画を一瞥してみると、巻数もジャンルも画風も連載誌もバラバラで特に規則性など見受けられないように思える。

この惨状のどこに規則性などあるのか。俺はこなたが何言ってるのか分からないよ……(シンジ君並感)

 

「いやほら、その積み重なってるのがそれぞれジャンルと連載誌が同じのなんだよ」

「え、本当? ……うわ本当だ。初見じゃわかんないよこんなの」

 

こなたの言う通り、適当に漫画キャッスルの一つの一番上をめくってみると、同じジャンルかつ同じ連載誌の単行本が出てきた。横の漫画タワーも同じ法則で積み重なっているらしく、こなたの言う規則性がガチなのが証明された。……でも出てきた漫画の巻数はそれぞれ5巻と7巻。それぞれ他の巻数は本棚や机の上にあったりする。妙な規則性を作る割にはこういうところは適当なんだよねこなたって。

 

「ちゃんと私は分かるから大丈夫なんだよ」

「それ以前にもっと片づけた方がいいんじゃないかな。かなたさんに叱られても知らないよこなた。まあいいや。じゃあ規則性も分かったところで……えっと、この漫画はラブコメで連載誌はあそこだから……」

 

そういってこなたのベッドの上に乗る俺。年頃の女子のベッドの上に乗るという行為に抵抗がないわけではないけど、そこはまあ幼馴染。互いのベッドの上で寝落ちするなんてことも結構あったし、そのあたりは今更である。

これがかがみさんのベッドなら……いや、別に照れるけど結局普通に乗りそうだな。

 

それはともかく、目的の漫画はどうやら漫画キャッスルの中でも下の方にあるみたいで結構上の方から漫画を取り出してはいるけど見つからない。そのため更に下の方を見るために必然的に前のめりになり、下半身を突き出すような体勢になってしまう。ギャルゲーとかエロゲーじゃ女の子がよくやってる体勢だけど、やってるのが俺じゃ需要ないよなぁ。

っと、そんなことはどうでもいいや。早く探して続きを読まねば。良いところで終わってるから続きが気になるのだ。

 

……なんか前のめりになればなるほど、なぜか俺の下半身へ視線が来ているのが分かる。この場にいるのは俺とこなたの二人だけだし、今日はそうじろうさんもかなたさんも外出しているからこの視線の主はこなたってことになるんだけど、なんで俺の下半身に視線を向けるんですかねこなたさん。

 

「あの、こなた? なんで俺の下半身に視線を向けているんですか?」

「うーん?」

 

その視線は今まで感じたことのない、何か人間の欲が詰まったというか、いつものこなたが色々なものに向けているカラッとしたものではなく……何といえばいいのだろうか。こう絶対に狙った獲物を逃さず、縛り付けておきたいという情欲や執念を含んだ、ドロドロとしたものを感じる。

そのため、それを感じ取った俺も自然と敬語になってしまう。

 

「それはね、そろそろゆうやが誰のものかを体に刻み付けないとなって」

「えっ?」

 

そういって前のめりになっている俺を自然と仰向けにして押さえつけるこなた。抵抗しようと藻掻いてみても全く振りほどける気配がしない。はっ、離せショッカー!!

というかこの感じ合気道の技術使ってるよね!? 普段全く使う様子見せないのにこういうところで使うってどうなのよ!?

 

「やめろ! ぶっとばすぞ!」

「こんな状況でもネタに走るその姿勢は嫌いじゃないけど……ゆうやに私をぶっとばせるの?」

「うっ……」

 

こなたの言うとおりだ。この状況でも俺はこなたを突き飛ばすことなんてできない。心情的に突き飛ばせても、合気道の技術を遺憾なく発揮しているこなたに完全に上を取られている状態じゃ、物理的に振り解くことすらも無理なんだけども。

 

「ねぇ、ゆうや。私はあなたが好きなんだよ?

「……えっ?」

「だから、私を受け入れてね……?

 

そういってこなたは俺に覆いかぶさって……

 

 

 

〈夏休みの一日・現実〉

 

まあ夢なんですけどね。って、誰に言ってるんだろうか。

今ちょうど机に突っ伏してたこなたがふにゃって感じで起きたので咄嗟に出てきたワードである。こなたさん、なんかやけに良い笑顔でむにゅむにゅしていたので、よっぽど良い夢を見てたんだろうなぁって。

良い夢を見てた時に起床すると絶望感やばいよね。こなたもだんだんと先ほどまでの出来事──―まあ俺は内容知らないんだけどさ──―が夢だったと気付いてきているのいか、ドンドンと落胆した表情を見せてきている。かわいそうに。

 

「夢だったか……これから良いところだったのに……」

「かわいそうに……」

 

というか良いところってどんな夢だったんだろう。少し気になる。なんか新作の漫画かギャルゲーのストーリーがすごい良い展開のところで目が覚めてしまったって感じだろうか。それなら良いところだったのにって言葉にも納得するんだけど。

 

「ま、現実にすれば良いだけだもんネ」

「現実にするとな?」

 

現実にする……? 夢の中で出てきた漫画や美少女ゲームを現実で見ることなど不可能に近い。それこそ予知夢と同等になってしまう。こなたなら限定的な予知夢ができそうとか思ってはいけない。

まあ今はそんなことは関係ない。もっと大事なことがある。

 

「いや夢を現実にするとかは横に置いておいて、勉強教えてくれって話だったのに、一時間もしないうちに突っ伏して寝るってどうなのよ」

「昨日も遅くまで深夜アニメ見てたからネ」

 

まあ昨日もいわゆる今期の名作って呼ばれてる作品がいくつかあったし、夜更かしは当然か。こなただしね。

まあ俺も昨日はネトマをしながら見ていたんだけどさ。アニメとかを見ながらのネトマは自然と持ち時間を減らせるので、瞬時の判断力と刹那の思考が必要な早打ちのスキルが磨くのにちょうど良いのだ。まあたまに持ち時間使い切ってツモ切りしちゃったりするんだけども。

 

「でも意外だよ。まだ夏休み始まって数日ぐらいしか経ってないのに勉強をやろうとしてるなんて」

「私だって色々と考えてるんだよ。勉強も、将来についても、ネ」

「将来なぁ」

 

俺とて将来は色々と考えてはいるものの、今はあまり決まっていない。興味のある学科はあるものの、どの大学に行こうかななんてはおぼろげでしかないしね。

それにこなたが勉強について考えているとは、とてつもなく珍しいことだ。というかそもそも宿題をこの夏休みの序盤からやり始めているってのが激レアだしね。

 

こなたが寝ている間にちらっとノートとか見てみたんだけど、自分で宿題をやろうとして、実際に何個かやっているのを確認している。まあ正答率は結構酷いんだけども。やっぱり一夜漬けじゃ知識は定着しないって本当だったんだね。

 

「でもやろうとする意思が大事だよね」

「心を読まないで……まあ確かにそうなんだけどさ」

 

こなたが写すのではなく、きちんと自分でやろうとしていることを俺はとても評価したい。

今回の勉強会も、ちゃんと自分で考えてるみたいだしね。解けないからよく聞かれるんだけど、それでも自分で考えた跡はあるからなぁ。こなたの成長に涙が出ますよ……。

 

「あ、ゆうや。ここも教えて―」

「ほいほい、あーここなぁ」

 

俺がこなたの成長に涙している間にも、こなたが数問解いていたらしく、そのうえで分からないところを聞いてきた。問題とこなたの試行錯誤した様子を見る感じ、予想通りのところで引っかかっていたみたいだ。公式というか答えを覚えるだけでは答えられず、しっかりと理論づけて説明できないと引っかけられて間違えるという意地の悪い問題である。この間の期末試験にも似たような問題はあったし、うちの教師陣は揃いも揃ってこういう問題を作りたがるのが本当にね。性格的に作りそうにない黒井先生の担当している世界史でもそんな問題が必ず含まれてるし、陵桜学園の教育方針的なのかもしれない。

……個人的にはなんて面倒くさい教育方針なんだって感じなんだけどさ。宿題くらい素直なのでいいじゃんって思うよ俺。

 

「なるほど、そういう風な解き方をするんだネ」

「めんどくさいと思うでしょ?」

「まあでもありがとうね、ゆうや」

「……うん」

 

まあ、そんな面倒くさい問題のおかげでレアなこなたは見れるし、お礼も言われるし、力にもなれるしで良かったのかな。

 

 

 

〈三次元(立体構造物)〉

 

「しかしあれだね。こなたの部屋もフィギュア増えたよね」

「クオリティ高くなってきてるからねー。それにほら、そういう雑誌もいくつか見るようになったから」

 

こなたにしてはかなりの長丁場、三時間以上も勉強会をして宿題もキリのいいところまで終わったところで今日の勉強は終わりを告げた。こなたの集中力も流石に切れかけてたしね。ちょうどいいタイミングであったんじゃないだろうか。

 

「流石に大きいフィギュアは場所取るから良いのがあっても、置けないから買えないんだけどね。小さいのだと置く場所に困らないし」

「あと大きいフィギュアの良いやつってどうしても値段が高くなるしね……」

「まあ、クレーンゲームのプライズフィギュアも日進月歩でクオリティ高くなってきてるんだけどネ。企業努力って凄いんだよ」

「作ってくれてる企業さんに感謝ですよ」

 

実際ゲーセンに行った時、“おっ”ってなる景品もあったりするんだよね。俺はクレーンゲームはあんまり得意じゃないし、ゲーセンで使うお金は大体STGかオンライン麻雀につぎ込むからクレーンゲームに使うお金がないから取らないんだけど。

 

「ゆうやの場合、そもそもフィギュア部屋にないよね」

「俺の場合、漫画とかだけじゃなくて麻雀牌とかプラモデルとか置いてあるから小さいフィギュアでも置きづらくてなぁ」

「そういえばたまに作ってるよね、プラモデル」

「男だから好きなんだよプラモデル」

 

男だし、プラモデルとかメカとかに何とも言えない胸のトキメキを覚えるのは仕方がないだろう。俺の部屋にもガン〇ラは飾ってあったりする。似たようなのである超合〇シリーズとかはちょっとお高いのであんまり手を出したくないんだよね。

ガ〇プラも、さっきプライズフィギュアが日進月歩でクオリティが進化しているといったが、それ以上の速度でクオリティが上昇していっているし。流石ですバン〇イさん。

 

「でもゆうやってデス〇ィニーとイン〇ルスばっか作ってるよね」

「好きだから仕方ないよね」

「気持ちは分かるけどさ」

「だってインパ〇スだけでもフォース、ソード、ブラスト、デスティニーと4種類もあるんだよ!? バニラ版含めたら5種類」

「あれ、他にもバリエーションなかったっけ?」

 

イ〇パルスって種系列の機体だけあって、バリエーションが非常に豊富なんだよね。さっき自分があげた5種類以外にも初期の敵キャラの三機をシルエット化したやつとかね。

流石にそこまで作る気力と完成品を置くスペースがないですから……なんだったら既にいくつかそうじろうさんの書斎に置かしてもらってたりする。あの人もガ〇ダム好きだからね。全部リアルタイムで見てるって言ってたし。

 

「あるけど、明確にシンが乗ったのってデスティニーシルエット以外のそれらだし」

「ゆうやってシンが好きなんだっけ? だからデス〇ィニーとイン〇ルスが好きとか」

「そうそう、好きなんだよねシン。不遇なとことか、ス〇ロボで大活躍しているところとか含めて全部好きなんだよ。……16ってのも共感できるし」

「シンとキラって二人そろって好き嫌い分かれてるけどネ」

「うん、まあ、そりゃあ……。というかこれ火種になりそうだからやめよう」

「ここ私とゆうやしかいないじゃん。私とゆうやだけじゃん?」

 

そうなんだけどさ、なんか電波とか発信してそうな気がして……。そしてなんで二回繰り返して、“だけ”を強調するの? なんか怖い。

 

「話題を変えるのなら……あ、じゃあゆうや、昨日買ったこのゲームやらない?」

「おっ、出てたのか。やりたかったんだよね」

 

そうして夜遅くまでRPGをわーきゃーしながら進めましたとさ。まる。

 

 





昔、シンこなスレとかよく見てました。あれの影響でらき☆すたがもっと好きになったし、シンも好きになったんですよね。
ラキスケにパルマ、何もかもみな懐かしい……。

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