藤丸立香は死に戻る 作:ららら
「アナタがマシュと契約してしまったせいで、アナタを全部の特異点にレイシフトさせなきゃいけないのよ。……というか、なによこのデタラメな数値!? なんで、アナタだけ全特異点にレイシフト適正があるわけ!?」
第一の特異点。
それは揺り返しの物語。
「話の途中ですまないが、ワイバーンだ。……ところで、カドック。我々は重度の食料不足だろ? だったら、ほら。我々もワイバーンの肉を」
「キリシュタリア。ふざけるなら戦闘のあとにしてくれ」
「え~、私も歩くの~? ダル……マスター、肩車してぇ」
「私、あなたのことが嫌いだったけど、今のあなたなら好きになれるかしら?」
「はじめまして、星見の旅人。そしてさようなら、憎き"かるであ"の人」
「あっははは!! いい気味ね! 燃えろ燃えろ! すべて燃えてしまえばいいわ!」
「もうさー。そろそろ意地張らず、もう1人の私も本気になってくれてもいいんじゃない?」
「証明してよ、カドック!! そんなものを使わないでも、ここを切り抜けられるってことをさ!!」
「サーヴァント、キャスター。真名……アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ」
第二の特異点。
それは学びの物語。
「うむ! 気に入った! お前たちを余の食客として迎え入れるぞ!」
「BBチャンネル―! さぁ、みなさん、お待ちかね! ラスボス系後輩にして、人類の愛すべき
「オフェリア! いますぐ、その凱旋門を触媒にサーヴァント召喚を試すんだ!」
「わ、分かったわ! これで、逆転の一手が打てるのよね!?」
「ああ、これで私の見たかったナポレオン皇帝が召喚できるはずだ」
「キリシュタリア!?」
「君は……」「もしかして……」
「俺/私!!!?」
「あれはもしかして……グレートビックベン☆ロンドンスターでは?」
「え、まじか。あれがグレートビックベン☆ロンドンスターなのか」
「なんで、こんなところに、グレートビックベン☆ロンドンスターが?」
「よし、そこに並べ紳士淑女の諸君。今からわたしが君たちを殺す」
「我は炎。我は終焉。この世のすべてを焼き尽くす者。俺が焼いた先は、あってはならぬ」
「こんな私に言われても、迷惑かもしれないけど……それでも、言わせて……? ずっと、ずっとね……私、あなたと――――」
第三の特異点。
それは探求の物語。
「後輩が生意気な口を聞くんじゃないわよ。言っとくけど、私上下関係にはうるさいタチから」
「ヘラクレス最強! ヘラクレス最強! おまえもヘラクレス最強と言いなさい!」
「海賊船で麦酒とは、なかなか風流じゃない?」
「ペペロンチーノはともかく、僕たちまだ未成年だろ……」
「男が固いこと言ってどうするのよー! どうせ特異点であったことは消えるんだから、セーフよ、セーフ!!」
「モノホンのぐっ様だぁ! イマジナリーじゃなく、ザ・ホンモノのぐっ様ぁ!!」
「船長としての技量で負けるわけにはいかないね。マリーン砲撃用意!」
「あいあいさー、キャプテン!」
「撃てええええええ!!」
「いいぜぇ! 黄金を求めてどこまでも! 俺はてめぇらを最後まで運んでやるよぉ!」
「じゃあね、後輩。存外、あんたらとの旅は悪くなかったわよ」
「俺は根っからの狩人でね。愛すべき者は、もうあいつだけで手一杯なのさ」
第四の特異点。
それは裏切りの物語。
「ちょうどいい機会だ。後輩には教えてやらないとなぁ。人の恋路を邪魔したらどうなるかってことを」
「フハハハハ! 我が行くは恩讐の彼方! お前の行く道に炎の猛りがある限り、その脚を止めることは許されん!」
「僕は肉体派じゃないんだけどネ」
「フフ……右に同じく」
「私もあまり肉体戦闘には向かないのだよ」
「ここまで呼ばれないとは……朕、泣いちゃう」
「だぁってろ、くそ皇帝」
「なんで、オレが殴られてるんだ……また取り上げようってのか? 俺から!? なんの権利があって……お前が!?」
「私が仲間? そんなのナイナイ。私はアナタの敵ですよ」
「死に戻って、死に戻って……死に戻り続けて。そうして救った命の重みは、とても甘美なものだったでしょう?」
第五の特異点。
それは始まりの物語。
「え〜、ダルいっすよぉ。カルナさん、まじハリーアップ」
「……そうか」
「なんだこの醜い豚は。本当にガネーシャ神なのか?」
「アレは誰だ!? 車か!? ハコバンか!?」
「もちろん、虎戦車だあああああああ!!」
「うわぁ……」
「みんな、丸太は持ったな!? 行くぞぉ!」
「あっはは、お腹痛い。でもね、後輩の前では最後までかっこつけないと……妙漣寺ぃ、ファイヤアアアアアアアア!!!!」
第六の特異点。
それは清算の物語。
「私はアルトリア。アルトリア・―――――です」
「ははは、ほんと気持ち悪いねぇ」
「いいでしょう。ならば、最初にして最後の姉妹喧嘩といきましょうか」
「陛下、ご命令を」
「こんな時まで、クソ犬はいい子ちゃんぶんのかよ」
「ねぇ、僕はあっちにいたいんだけど、ダメ?」
「汝の業は汝の禊に関わることではなし。汝は精算するほかにない。我はその道に助力することもなし。我はただ闇に蠢く亡霊なり」
「さようなら、私の好きなアナタ。いつかまた、共に星を探しましょう」
第七の特異点。
それは原始の物語。
「騎手ぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
「まぁ、いけないんデース!」
「どうせなら、最後まで生き汚く足掻いてみせろ、雑種」
「私はあなたの業が許せないんじゃないの。あなたをそういう風にしたモノが、とても許せないのだわ」
「一緒に堕落しましょう、マスターさん♡」
「冥界繋がりだからって、私まで普通呼び出される? はぁ、イヤイヤ。本当に面倒くさい」
「だから、下がってなよ、キリエライト。アテシは最後までマスターを信じるよ、アンタとは違ってね」
「なんで……なんで、あんなことをしたんだ、――――!?」
「やれやれ、ワケアリか。仕方ない。あの鳥公の頭は抑えといてやる。オマエは好きにやれ」
「ああ。俺はカルデアスを破壊する」