歌姫伝承〜ホロの異能大戦ストーリー〜   作:炎駒枸

1 / 122
この度はこの小説を読みに来てくださり、有難うございます。ホロライブガチ勢にとっては多少不満があるかもしれませんが、その点に関してはご指摘していただけると幸いです。


序章
1話 世界とアイドルと私


 

 これは、存在しないとも言い切れない、全く現実味のない奇妙な世界の、奇妙な物語である――。

 

 

          *****

 

 

 とある少女には一つの大きな夢があった。

 正確には、一つと括るには大きすぎる夢だが、この場では一つとして置こう。

 

 その少女の夢の第一歩となるのが、アイドルになるという事だった。

 数多くの文明や、人間以外の種族が混在するこの世界の中でのアイドルは、決して簡単になれるものではない。

 というのも、容易にアイドルを始められても、それを評価する第三者が、多種多様すぎる価値観だからだ。

 夢を叶えるためには、その多種多様な価値観の中で一際輝き、その価値観の視線を釘付けにする力を必要とする。

 

 それでも彼女は、夢を諦めなかった。

 そして、遂に念願のアイドルになる事ができたのだ。

 まだ会社として本格営業がなされていおらず、所属アイドルもまだ彼女一人。

 少し他のアイドルグループやその会社たちとは運営方針が違うらしいが、そんな事お構いなしに彼女は一人心を躍らせていた。

 

 少女は、自分の夢を胸に小さな会社へと足を運んだ。

 ――将来、建設されるという、世界最大規模(名称未定)のアリーナで、誰よりも早くライブを開催する、その夢を持って。

 

 

          *****

 

 

 今日が初出勤。

 何をするのかまだ聞いていないし、漸く手にした希望を離したくないという感情が強いため、不安でいっぱいだった。

 だけどやっぱり足取りは軽い。

 今にも踊れそうなほどの軽やかな足取りで、心の中で鼻歌を歌いながら会社へと向かう。

 彼女は普通の人だし、今いるこの街も人を中心として栄えた街だが、やはりところどころに多種族の者も見られる。

 耳が尖っていたり、少し毛が生えていたり、背中に羽を持っていたり、独特な尻尾を揺らしていたり……。

 そんな彼ら彼女らで賑わう街はやはり都会らしく騒々しい。

 彼女が周囲を見て思う事はただ一つ。

 この人たち全員を釘付けにできる……私を見て、応援してくれるファンにできるような、そんなアイドルになってみせる。

 今は他人でも、将来絶対に仲間の一人としてみられるような自分になりたい、と。

 

 微かに微笑み、弱々しく吹いた風に攫われる茶髪をそっと撫で下ろすと、心がもっともっと踊った。

 突然歌い出したり、スキップを始めると不審がられるだろうが、少し笑うくらいなら誰だって咎めない。

 輝かしく眩しい太陽は今日も世界を照らしている。

 

 空に浮かぶ太陽、雲、見えない星たち……。

 

 今日ここから、ときのそらのアイドル人生が始まる。

 

 




これからはもう少し分量多めになります。
この先の登場キャラは、タグから推測できる方もいるかもしれませんが、楽しみにしていてください。
なお、既に述べたとおり、ホロライブ全員が登場するとは限りませんので、ご了承ください。

それと、消されてしまった場合は、そういう事なのだと思ってください。出来る限りは気を付けますが、可能性としては十分にあり得ますので。

それでは、有難うございました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。