歌姫伝承〜ホロの異能大戦ストーリー〜   作:炎駒枸

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32話 止まらない

 

 ぺこらがデビューライブを成功させ、ようやくやって来たのは四期生のデビュー。

 

 特攻隊長は天音(あまね)かなた。

 天界学校からやって来た天使で生徒会。

 頭の上に浮遊しているのは手裏剣ではなく天使のわっか。

 PPを馬鹿にすると握りつぶされるかも。

 

 かなたに続いて桐生ココ。

 ホロライブ最年長となる長寿を誇る、ゲボかわドラゴン。

 893のような態度や言動は憧れるキャラクターがいるから。

 日本語は現在練習中。

 

 更に続いて、角巻(つのまき)わため。

 たった3歳にしてアイドルデビューしたクソ雑魚回線の羊。

 年齢は羊換算なため、人間換算の年齢は不明。

 深夜のポテチは罪なおいしさ。

 

 以上三人が先行でデビューし、年末年始を挟む。

 

 そして四人目、常闇トワ。

 魔界からやって来た悪魔。

 めっちゃ悪魔。

 ホントに悪魔。

 悪魔……だから、TMTって言わないで。

 

 そして締めは姫森ルーナ。

 超絶姫。

 まだゼロ歳らしいけど、喋れるし歩けるし、色々出来る。

 姫にはいつかきっと王子様が……。

 

 とまあ、またしても個性豊かなメンバーが加入した訳だ。

 そんなデビュー光景の中でも、ココの圧倒的な人気はやはり際立っていた。

 理由は恐らくバイリンガルによる、海外層への新たなるアピール。

 はあとだけが話せていた英語だが、ココとはやはり違う。

 配信で、海外とこの国の言語で説明してくれる事により、より幅広く支持を集められたと言える。

 そして、そこから更に海外層が他のホロメンを知る、と言う連鎖にも繋がった。

 ココは、ホロライブに新たな光を灯した大きな存在となったのだ。

 

 

 

          *****

 

 

 

 もうこの日か……。

 あっという間だった。

 誰しもがそう思う。

 事務所には、殆ど誰も居ない。

 みんな会場へ赴いている。

 メンバーは勿論、スタッフも、マネージャーも、社長だって。

 

 そう、だって今日は――NSS。

 

 会場に詰めかけるファンの人々。

 チケットの抽選率は相当だったらしい。

 

 緊張で震える手。

 緊迫に引き締まる表情。

 まだ開場はしていない。

 セットは完璧。

 準備は万端。

 

 コンセプトを理解して。

 誰一人、会場から目を背けない。

 

 もう、退けないし、止まれない。

 

 そう、コンセプトは――『止まらないホロライブ』。

 

 

 さあ開幕だ!

 

 

 歓声と共に登場するホロメン。

 湧き上がる熱気。

 世界が熱い。

 

 始まりを飾る、『Shiny Smily Story』。

 彼女たちの、笑顔と輝きに溢れる物語のスタートだ。

 

 オープニングトークでさえも、感情が高まる。

 

 そして始まる、1st.fes。

 

 まずはソロパートから。

 

 

 トップバッター、夏色まつり。

 いつも元気で明るい彼女は、彼女らしく超絶元気に、その素敵な歌声を披露する。

 何よりトップバッターとして相応しかったのは、あの『ファンサ』!

 観客を熱狂の渦で満たす。

 

 

 続いてこの子、兎田ぺこら。

 デビューしたて、三期生の切り込み隊長と言えば。

 ぴょんぴょん跳ねて、実にfancy。

 でも可愛らしさは、まるでbaby。

 そんなバニーが素敵なdoll。

 会場が、愛嬌で爆発寸前。

 

 

 そこに投下だ、癒月ちょこ。

 何度でも好きって言いたくなる。

 ちょこ先生らしい大人びた歌声。

 保険医として観客を昇天させる勢い。

 客の心の『おじゃま虫』を浄化させた。

 

 

 さあさあ次はロボ子さん。

 ロボットダンス?

 いやいや見てな、『はなびら』舞うような洗練されたダンスをな。

 ギャップでは無いけど萌えてしまう。

 あのボイスもやはり、ロボ子さんならでは。

 

 

 大人が並ぶか、大神ミオ。

 三連続で大人びた曲とメンバーよ。

 どんな日でも、『夜もすがら君を想ふ』と、誓いたくなるその音色。

 感情が高ぶって、会場のボルテージはまだまだ上がる。

 

 

 区切りに登場、湊あくあ。

 MCパートに入る前に、世界をあくあ色に変えていく。

 そう、桃色と、ちょっとだけ水色?

 こんな桃色の、片思いは果たしてホントに片思い?

 あくあが好きなリスナーと、リスナーが大好きなあくたんと……。

 知らぬ間にしちゃってるかも――両思い。

 

 

 ――――。

 

 

 ダンスも歌もお任せを。

 人見知りは絶賛克服中、戌神ころね。

 皆さん、幸福ですか?

 幸福なのは義務なんですよ。

 そうで無い方は、是非彼女にお知らせください。

 そうです、『こちら、幸福安心委員会です』。

 笑って、騒いで――。

 世界が幸福になる音がした。

 

 

 蝶のように舞い、ネクロマンサーのように刺す。

 潤羽るしあ。

 飾って、繋いで、みんなのことを。

 まだ1年も、『『13』』年も、16年も、1600年もアイドルしてないけど。

 可愛らしさと美しさを兼ね備えたこの歌声は誰もが知るタカラモノ。

 

 

 聞いて驚けこの歌声。

 まるで歌姫、クールなボイス。

 天球内の存在は全てターゲット。

 天球、すいせいは夜を跨いで、全ての者を魅了する。

 そう、掴み取った、この世界で。

 

 

 はあちゃまっちゃまー。

 ワールドワイドの最強アイドル、赤井はあと。

 これでもアイドル。

 だからします。『私、アイドル宣言』。

 名前だけでも覚えていってください。

 熱気の赤か、愛情の赤か、この世を赤色に染め上げてしまう。

 それこそまさに、はあちゃまっちゃまー!

 

 

 のんびりマイペースに、皆を虜にしちゃう誑し猫。

 猫又おかゆ。

 くるくるするから、気持ちがループループするよ。

 その光景は惑星がループするようで、なんだか妙に見惚れてしまう。

 男声すらも歌いこなす彼女はかっこいい。

 ダンスは結構苦手だけど、そこに大体愛があるだけで十分満足さ。

 

 

 ちわーーーーーーっす。

 ホロライブ二期生、大空すばーう。

 おはようだ。

 こんばんはとこんにちはの中間だけどおはようだ。

 即ち、『金曜日のおはよう』だ。

 おはようは始まり。

 彼女のアイドル道も始まったばかり。

 

 

 ――――。

 

 

 一体何人を歌姫と呼べようか?

 Next is …… AZKi!

 新たな世界を開拓する――New world。

 必要なのはこの歌声――This voice。

 そして、あなたなしには開けない――『without U』。

 

 

 堂々登場。

 百鬼あやめ。

 豪華絢爛、百花繚乱。

 その様、正に、一目『千本桜』。

 荘厳華麗、優美高妙。

 勇気凜々、雄気堂々。

 威風凜然と華麗奔放な演技を終え、画竜点睛の退場に、蒼生万民、至大至高に喜色満面。

 

 

 Ahoy~、宝鐘マリンです~。

 海賊だってアイドルできます。

 SEXYを推していきたい今日この頃。

 結局、可愛さが出るこの船長。

 いくらダンスが苦手でも、自分の音楽を見失うことはないから、良い歌声。

 

 

 美しく鍛錬されたあの民謡的ダンス。

 アキ・ローゼンタール。

 民族的な華麗な舞と麗しい歌声。

 一体どこの?

 アキロゼの知るエルフの国の!

 安息の地を慮って、舞いましょう。

 

 

 みんなー、準備はいい?

 『Say! ファンファーレ!』。

 こんばんきーつね!

 ホロライブのホワイトフォックス、白上フブキ。

 誕生日ライブから数日後の進化は著しいでしょ?

 目の前が真っ白になったんじゃない?

 

 

 ――――。

 

 

 いつも『Booo!』『Booo!』言ってんじゃないの?

 こんなアイドルな紫咲シオンを見てみなって。

 悶え死んじゃうから。

 もうクソガキなんて言えなかろうよ。

 これが彼女の最強魔法。

 

 

 みんな嫌い。

 これは嘘。

 あ、不知火フレアです。

 皆大好き、これ本当。

 皆の声援が嬉しくて、見栄張って感情を抑えて歌って。

 別に照れてないし。

 これ、『天ノ弱』。

 

 

 ハローエブリワン!

 『マイネームイズエリート☆』。

 さくらみこ。

 桜舞い散る、神の領域。

 めっちゃ可愛い。

 何だか応援したくなるよね、あの姿。

 これがホロライブのエリートみこか。

 

 

 『ヒバナ』散らして、カッコいいでしょ。

 暗いステージを明るく照らす、夜空メル。

 メルの夜空のステージに、サイリウムという無数の星。

 もっと綺麗に弾けていく。

 あまーい声とちょっとロックな歌い方。

 

 

 ソロパートの締めはやっぱりこの人。

 ときのそら。

 皆の推し活心を擽るあの美声。

 まるで応援しているようだ『フレーフレーLOVE』ってね。

 サイリウムの揺れも最高潮を記録。

 圧倒的な盛り上がりを見せた。

 さすがは歌姫――。

 

 

 よしよし。

 盛り上がりは上々。

 客の気分もホロメンの満足度も上々。

 

 よーし、あと少しだけど、あと少しだ。

 残りの力を振り絞れ。

 

 

 各期パートだ。

 

 

 新0期生。

 AZKiとすいせいを迎え、平均歌唱力が格段に上昇。

 どの期よりも優秀な歌声を披露できる。

 その力で、夢物語を実現させよう。

 我らの、『DREAM☆STORY』を。

 

 

 その物語、もっと美しく仕上げるために。

 『夢見る空へ』羽ばたくために。

 1期生だって適宜進化中。

 まだまだ変化していくよ。

 それぞれに夢があるから。

 

 

 基本、各期各五人。

 各々個性の塊で。

 何も簡単に纏まりゃしない。

 特に秀でてこの2期生。

 まるで統率感じない。

 『五等分の気持ち』と言えよう。

 言っても、一つを五等分じゃなくて、皆等しく個性の塊ってね。

 

 

 笑え、遊べ、毎日ゲーム。

 でも今日だけは立派なアイドル。

 ふざけて楽しい毎日に、今日も刺激のあるライブ。

 新たな宝島を見つける心意気で、今日も挑戦、未知のゲームに。

 人生はゲームだからね。

 ゲーマーズは人生というゲームですら楽しむのさ。

 

 

 最後に是非。

 世界を繋ぐ、夢と繋ぐ。

 全てを『Connecting』、3期生。

 ファンタジーって言うけど、確かにそうかも。

 まるで実感のないこのステージに立つ感覚。

 ロボットも、エルフも、異世界人も、悪魔も、天使も、死霊も、吸血鬼も、魔法使いも、メイドも、鬼神も、巫女も、動物も、幻獣も、海賊も、騎士も、人は当然、きっともっと色んな人が誰でもアイドル。

 その世界を知らしめるステージ。

 

 

 気まぐれでしょう、女の子。

 そんなもんさ、誰だって。

 気まぐれだけど、今日は来てくれてありがとう。

 いつもは中々言えないけれど、ずっと思ってる。

 だから、感謝を込めて、そら、フブキ、あくあから、追加の一曲をプレゼント。

 

 

 そして最後に、皆でキラメキに乗って止まらずに輝き続けていくことを誓ったよ。

 

 

 

 

          *****

 

 

 

 素敵なライブ。

 それを影ながら応援する者は多い。

 来場チケットを入手できずに、配信で見た者。

 仕事でリアタイできずにアーカイブで見る者。

 お金が無くてチケットが買えなくて、どうにかしてコメントを残す者。

 そして、ホロライブのスタッフから4期生まで。

 誰もがライブ会場に釘付けだった。

 

 

 そう、そこが狙い目。

 

「ふふふ、手薄も手薄。今なら石も……」

 

 ホロライブ事務所前。

 人気が無い会社の様子を見てニヤニヤする不審者一人。

 

「はあ……予想的中は嬉しいが……ライブ見たかったんだが?」

 

 その不審者の背後に、一人の男が立つ。

 喜怒哀楽の仮面を付けた、あの箱推し魔法使い。

 

「おおっと、まさか護衛? 強そう、怖そう」

 

 まるで危機感を感じさせない口ぶり。

 強者の余裕を感じるが……。

 

「へ?」

「あんたが何もんかは、これからじっくり尋問してくからな」

 

 箱推し君は仮面の下でもう一度ため息をついた後、不審者を魔法で束縛。

 そしてその場から一瞬で消えた。

 

 




 作者です。
 はい、どうも。

 今回は大型ライブ回でした。
 全曲の名前か、それを暗示させる単語を連ねました。
 怒られないことを願います。
 きっとこの先こんなネタはしないです。
 意外と大変なので。

 さてここで一区切り……なんてことは全然ありません。
 止まりませんから。
 三章の題名通り、bloomまでは一気に突き進みます。
 このストーリーが。

 それでは、また。
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