K、J、スペード、クラブ、ラヴ、レッドの計6名。
最悪の事態を想定し、敵も動く。
彼らは現在中央塔。
側には捕らえられ、傷や血で我が身を汚すぺこみこの姿もある。
「随分と人手が少ないな」
「トランプとノーカードはもはや接触不可能、Aの元へ行けば邪魔になる。ジョーカーCに関しては場所が分からん」
「Qはやる気無くしたみたいだったぜ」
「俺たちを集めたジョーカーMとダイヤはどうしたんだー?」
「ヒッヒッ、己を閉じ込めたのさ、彼らは、その身を、その内に」
「全く持って意味不明だ。最終局面で責任転嫁し、
混沌とした会話の一部から展開は予測できる。
ぺこらは耳をひくつかせて様々なことを思案した。
因みに、敵の実際の行動はこうだ。
同居ーずから逃げたダイヤとジョーカーM。
Mが真っ先にスペードの安否確認へ向かい、縛られ拘束された所を解放。
経緯を聞くとそこから次に、Kを探し始める。
大きな花火や雷光などを目印に発見して、スペードがKを救出。
後は場所の分る者たちを掻き集め、Kの能力で再生しこの場へと集う。
そこで偶然、先行して石を返す時を待っていたぺこみこに遭遇し、呆気なく2人は敗北。
こうして現状が完成した。
みこは既に意識を失くしている。
ぺこらも意識こそあれど傷は深く、呼吸はとても荒々しい。
ただ、人質に使う予定なのか、2人とも生かされている。
途中でぺこらの能力も切れ、もはや打開は不可能。
……だと、思っていた。
しかし、ぺこらはその自慢の聴覚で察知した。
とある2人がこの場に潜んでいる。
小声も拾った。
るしあとトワだ。
2人を救出する算段を立てているようだが、中々そんな隙はない。
やがて……
「悪いなウサギさん、客らしいから人質役、やってくれよ」
ラヴがぺこらを連れて外へ出る。
外へ出たのは、ラヴに加え、K、Jと精鋭揃い。
気絶したみこは中へ残され、見張にはスペード、クラブ、レッド。
「うっせえ……歩くから触んじゃねぇ……ぺこだ……!」
腕を掴もうとする手を払いぺこらは自らの足で塔の外へ。
逃げればみこの命が無い。
迂闊な逃亡はできないと踏んで、誰も咎めない。
歩くと、ぺこらの腕に巻かれた鎖がチャラチャラと音を鳴らす。
一度ぶちのめした男に捕まる。
この上ない屈辱感。
素直にスタジアムへ行けばよかったと嘆くのみ。
みこだけでも助けてもらいたいが、トワたちが動けば、スペードの能力で即座に伝達され、ぺこらが殺される。
逆もまた然り。
彼らは常に小さく空間を繋げているし、常に殺す準備をしている。
悪巧みが得意なぺこらも、これはお手上げ。
今から参上するであろう仲間たちに、託す。
正面から、大きな勢力が押し寄せてくる。
先行して一人、角巻わため。
あらゆる障害物を突き抜けて一直線に猛進して来た。
「ぺこら……先輩」
疲れ、焦りに息を切らし、優しい目が少し吊り上がる。
続いて数名も到着。
「すまねえぺこだ、捕まっちまった!」
両者に下手な先手を打たせぬよう、ぺこらがまず口を開く。
わためが駆け出そうとしているが、それはまずい。
後ろのメンバーも臨戦態勢だ、まずい。
「落ち着いた方がいいぞ、他にも人質がいたらどうすんだ?」
Jが全員を威圧し抑制。
ホロメンの誰もが硬直した。
力技でぺこらを救っても、他の人質がいれば危険。
安易な考えや、安直な行動は仲間の命取り。
悔しいが、手出し不能。
「K」
「つまらない重要暇つぶしだねえ」
Kが触手を発生させ、ホロメンへ向ける。
一瞬身構えたが、ぺこらを見せつけられ渋々と戦意をしまう。
そして、その場の全員、触手で締め上げられる。
この触手は危険だ。
なんせ様々なものを酸のような液体で溶かしてしまう。
Kたちの言う「腐敗」のことである。
「石はどこだ?」
Jからストレートな質問。
皆が口を閉ざし、触手の蠢く音だけが響く。
「1人くらい溶けても、開かせれる口はたくさんあるんだぜ?」
ラヴの野蛮な発言。
歯を食いしばる。
誰かが……死ぬかもしれない。
「時間を稼ごうとしてるな、やっぱ戻しに行ったか」
大勢で中央への突撃。
しかもほぼ無策。
四方の石を戻し、金の石もこの場へ返そうとしている証拠。
「だが残念ながら――」
Jがポケットから一つの石を取り出す。
それは暗闇の中、仄かに金色に輝く。
「金の石はここにある」
スッと石を見せ、直様ポケットへしまう。
警戒している。
十分な危険因子と見做されている。
「いいの、アンタら」
「……?」
「アタシたちも、2人の命を預かってんだけど」
ぼたんが口論で反撃に出る。
キーパーソンである魔術師2人の生殺与奪権は、もはやこちらのもの。
どうなっても知らないぞ、と言うハッタリに近い脅し。
「横暴キャットのライオンガール、どこ吹くそよ風な話だねえ」
「うぐっ!」
ぼたんを締める力が強まり、呻きを上げる。
Kは不可解な笑いを浮かべ、黒い風を浴びた。
「2人がいないとこの世界を閉めれないからな」
「それとは逆に、アンタらは1人くらい減っても、問題なそうだけどな」
殺害予告とも取れる台詞に身の毛がよだつ。
Kの笑みが深くなる。
一部のものは、この恐怖心に既視感を覚えた。
Aを前にした時と同じ。
今ここで、コイツらに――敵わない。
「トワワ先輩!」
ねねが叫んだ!
「「え⁉︎」」「なっ!」
ねねの絶叫と共にぺこらの体が浮く。
まるで誰かに、担がれている。
「スーパーねねちパンチ!」
「ぶへっ!」
さらにさらに、Kが前触れなく吹き飛んだ。
偶然だろうか?
宙に浮くぺこらが丁度横切った時だ。
勢いで触手が途切れ、全員が解放される。
「レッド! そっちを殺せ!」
『うわぁーー! なんだお前ら!』
「どうし――」
スペードの小さな移動空間を通じて声が響く。
レッドが何かに慌てふためく声。
焦燥に駆られるラヴがふいにその空間に振り向く瞬間、真横にもう一つ。
今度は人が通れるほどの移動空間が出現し、そこから現れるは――
「おらぁぁぁぁぁ!」
トワ、の後ろからみこ、の後ろからるしあ、が飛び出してきた。
「J、頼む! スペードてめぇ、裏切ったのか!」
「くっそ! フラットォ!」
ラヴが塔内へ向かい、同時にJが地面に能力を発動させる。
地に立つもの全ての足場が揺らめき、転倒する。
力が無に帰されている。
無視して立てるのは、あやめ、メル、アキロゼ、ねねの4人。
そして、地に足を着けない者、ちょこ、スバル、かなた、トワ、るしあ、そして担がれるみこ、ぺこら。
他は全員が地に転倒し転がる。
転倒時の力もゼロなため、ダメージはないが、体は一切動かせない。
「すまないラヴ、あの悪魔に、能力を使われた」
「何⁉︎」
塔へ向かうラヴを引き留めたのは、他でもないスペード。
トワに全く同じ能力を使用されたと断言し、レッドとクラブと共にこの場に姿を表す。
「うわった、ぺこら先輩!」
「えっ、ちょ」
何かに担がれていたぺこらが空へ投げられた。
腕に鎖は巻かれたままだが、足の自由は利く。
訳も分からず、ぺこらは宙を蹴り、空へ飛び出して着地を回避。
そして、ぺこらを担いだ者――そう、ねねの姿が可視化される。
皆が不屈の心を再び取り戻したことにより、脱力して直立できなくなった。
そのねねの頭から転がり落ちたのは、Aとの戦闘であくあが落とし、瓦礫に埋もれたと諦めた、陰キャップ。
「あてぃしの帽子……」
実は、この場に誰よりも先に到達していたのは、ねねであった。
ぺこらとみこ、トワとるしあの折れた心でパワーアップして、わためを超える速度で辿り着き、内部へ侵入。
そこで、トワとるしあ、みこの存在を確認。
常に助ける機会を窺っていたため、合図さえできれば、同時に奪還できると踏んだ。
そして、運良くスペードが空間を繋げていた。
敵が意思疎通のために開いたゲートが、ホロメンに味方した。
「おいK! 何してんだ! お前なら余裕だろ!」
再生速度の速いKが中々復帰せずJがイライラしている。
「この人だけは、絶対に動かしちゃいけんけん」
「僕たちが押さえておく」
ノエルとかなたがKを地面に押さえつけていた。
ノエルはメイスの先端を背に押し付け、かなたは首根っこを掴んで、魔力使用を妨害する。
2人を戦力から差し引いても、Kの足止めは大きなアドとなる。
Kが今動けば、Jの能力で動けないメンバーは一網打尽にされる。
適切な判断だ。
「畜生! 滅茶苦茶だ!」
結局、使用可能な全戦力動員の全面対決。
「スペードはKをどうにかしろ! J、お前は石絶対に渡すなよ!」
あのラヴが的確に指示を出す。
意外に司令塔の素質が備わっている。
指示に合わせ、敵も迅速に行動を開始。
スペードは空間を開きKを通そうとする。
Jは、指示に従うと言うより、プライドを優先している。
「新天地開拓」
地に伏して動けないAZKiがぼそっと唱えた。
Kの真下に、透明な地面が形成される。
この透明な地面の上にいる限り、敵の攻撃も味方の攻撃も、一切の干渉ができない。
つまり、Kはノエルとかなたが押さえ、空間移動のホールは繋がらない。
Kは完全に無力化された。
AZKiの機転が利きすぎるアシスト。
敵はK奪還に手も足も出せなくなった。
「最終決戦するとしようや! 鬼神!」
まるで眼中に1人しか映らない、そんな執着心でJが剣を手にあやめと決闘を申し込む。
「石は余に任せて」
あやめは買った。
そして、勝つと断言した。
あやめも手負いで覇気すらまともに使えないが、Jもあやめが倒している。
全力の衝突をした以上、体力は消耗しているはず。
今のあやめは恐らく、Jと互角以下。
なら、互角で押し切る。
後は、あやめが石を奪還し、元の台座に戻すまで、敵を足止めする事。
「素直に一騎討ちより……!」
ぼたんが拳銃片手に飛び出し、Jの肩へ銃弾を放つ。
決して外れる事のない弾は、奇妙に弧を描き、Jの間近で弾かれた。
「邪魔すんな!」
何の変哲もない剣に衝突した銃弾はどこかへ消え、その剣の背後からJの形相が現れる。
それが大迫力で、流石のぼたんも気圧される。
尻込みの一瞬に、Jの剣はぼたんの首元を狙い風を斬り始めた。
「一騎討ちなんよね」
あやめが割り込み、一本の刀で食い止めた。
Jの目を見上げ、ぼたんを含め、皆に言う。
「手出さんといてよ」
「……お前らも手ェ出すなよ!」
互いに完全なる一騎打ちを所望。
ならば野暮はよしておこう。
「ぼたんちゃん! これ撃ってぺこ!」
「あい!」
ぺこらが腕の鎖を振り回して解放を乞う。
ぼたんは銃口をぺこらへ瞬時にスライドし、二発。
一発は右手首のチェーン。
もう一発は左手首のチェーンを撃ち切った。
「おいハート! こっち向けぺこ!」
「クッソ!」
ぺこらが真っ先に突撃したのは、やはり因縁を感じるラヴ。
能力の類似といい、拘束された恨みといい、何かと縁がある。
これはもう、倒せと神が暗示している。
ぺこらの右脚とラヴの左手が激しく衝突し風を吹き起こした。
「え⁉︎ ぺこらちゃん呼んだ⁉︎」
はあちゃまがハートに反応して駆けてくる。
しかも呼び捨て。
「あ、すんませんぺこ! こいつの事で……」
「援護ね、オッケー!」
ぺこらの謝罪そっちのけ、誤解もまんまで糸を放射。
ぺこらと同様に一方向にのみ働く抵抗力は、糸に対抗できない。
呆気なく両腕を抑えるのだが。
「すぅー……ファイアー!」
糸が炎に焼かれ、千切れる。
レッドの割り込みだ。
「ちょっと! 何なのよ」
「邪魔しちゃダメだって」
炎の曲芸師、レッド。
フブキやあくあと似た系統の能力で、炎バージョン。
ただ、卓越した技術やトリックで、火の上を高速で移動したりできる。
ラミィに氷漬けにされたが、Kに解放されてまたこの場にいる。
「相性最悪じゃない!」
はあとの糸は炎に焼かれやすい。
レッドとの勝負は避けるべき。
幸いにも、この場に味方は多い。
相性の良いメンバーなら、いる。
「うわ! 水々しい」
レッドを囲う水分。
みずみずしいではなく、水。
炎に有効な手段は、水と氷。
内の一つの水を無錬金生成する能力。
あくあの力。
水分は一塊になってレッドを包み込む。
「ラミィちゃん!」
「はい! フブキ先輩」
ラミィとフブキが飛び出し、両サイドから冷気を放つ。
凍てつく風で水はみるみる凝固し、レッドは氷漬けに、
「ならないんだなー!」
ラミィの背後に回ったレッドが右手を翳す。
掌から高熱の炎を放出し、焼き尽くそうとした。
「何だ! 強風⁉︎」
放たれた炎は、近距離であるにも関わらず、ラミィに接触する前に風に乗って空へ軌道を逸らされる。
熱は残るし、噴き出る汗は気持ち悪いが、ラミィへの被害はそれのみ。
メルが天候を操作して、暴風を起こしている。
「ごめん、メル先輩!」
「全然!」
メルはにかっと笑って応えた。
……………。
ひたすらに乱戦が続いた。
ぼたんの必中が、クラブの見切りに通用しなかったり。
あくあとレッドの拮抗した水と火の争いがあったり。
るしあとトワでみこを守ったり。
ちょこがみこの怪我を治療したり。
あくあの陰キャップを投げ回して、みんなで使いまわしたり。
能力的にルーナが戦力にならなかったり。
スペードの空間移動に翻弄されたり。
ポルカの現出でミオの消滅したカードを無限に生成したり。
途中からフレアが参戦したり。
とにかく、人数差をものともせず、敵グループはホロメンと対等に渡り合った。
戦局の変化は、あやめとJの一騎討ちの行方から。
剣と刀の交わりが遂に終幕する時。
「一刀流・
「死屍累々!」
熾烈を極めた決闘の末、2本の刃が切り裂く。
「…………」
「…………なんだ……!」
Jは気迫に背筋を凍らせる。
今まで、感じたこともない、鬼神として、剣士としてのその気迫。
確かに斬った。
あやめの右肩から左の脇腹にかけてキレ筋が入り、血飛沫を上げてその場に倒れた。
決闘には勝っている、はず。
剣を握っていた右手が痺れる。
あやめはまたしても、Jの剣を破壊し、武器を奪った。
いや、武器だけにとどまらない。
「…………」
Jの冷や汗が、収まらない。
痺れた右手から、震えが全身へ伝わる。
「おいJ! 何してる!」
勝ったと言うのに、動かないJをラヴが呼び戻そうとする。
だが、脚も震えて、動けない。
「あやめ!」
血を流して倒れるあやめを、スバルが抱えて跳ぶ。
浮遊を巧みに使って、ちょこのもとへ。
「弱ってる……今なら!」
トワがコピーコードをJに繋ぎ能力を借りる。
JとKは強すぎてコピーが出来なかったが、不思議と衰弱した今なら取れる。
「オールフラット!」
トワが地面に能力を発動させた。
その時、敵は全員地に足をつき、味方もほとんど地に足を付けていた。
Jのように仲間を思えるほどトワはシビアな能力使用ができない。
だが、一先ず敵戦力が直立できず地に倒れる。
能力を無効化するのは、飛べるもの。
AZKiの能力圏にいるK、ノエル、AZKi、かなた。
力の強いアキロゼ。
ぺこらは地についていたため動けないし、ねねも既に不屈の力は消えている。
「ラヴ!」
スペードがラヴの真下にホールを展開し、空へ投げ出す。
そこからラヴはぺこらから習った容量で空を跳ねる。
トワは一旦無視して、Jに近寄る。
コイツが、石を持っている。
「させません!」
「あっ!」
動けないJをまたしてもスペードがホールを開いて空へ投げ出す。
「スペードぉ! 俺は?」
「お前は俺と同じで意味ないだろ!」
レッドの文句に正論で返すのは、クラブだった。
ラヴが空でJをキャッチしてポケットを弄る。
石が……。
「これか!」
「オッラァ!」
「があっ!」
石を発見したラヴを、殴り飛ばした。
誰が?
ココだ。
神社から飛んできた。
「解除!」
一時的に無の能力を解除し、ラヴとJを地面に落とす。
見事にラヴは気絶し石を手放した。
「再起!」
再び力がゼロへ。
石は誰もいない場所へ転がり、キラキラと輝きを放つ。
動けるものが、一斉に動いた。
我先にと手を、足を伸ばして、石へ。
「石だけは!」
幾度でも。
スペードのホールに石は吸われた。
「どこだ――⁉︎」
繋がる穴が、他にない。
この場にあるホールは、その一つだけ。
「どこへやった!」
「ふっ、この街のどこかですが?」
「クッソ‼︎」
遂に戦闘は厳しいと判断したスペードが、最終手段に出た。
街のどこかに石を捨て、とにかく時間を稼ぐ。
魔力の観点から、耐久面では敵側が有利。
時間をかけてこそ、勝利は見える。
「さて、探し出せますか?」
この大多数でさえ、土台無理な話。
それでも、運や奇跡に賭けるなら、動くべき。
そうでないなら、策を講じるべき。
メンバーはとにかく無策でも駆け回ることを選択した。
数名を敵の見張りと拘束に残し、それ以外は石の探索へ。
石を見つけても、報告する時間さえ惜しいため、塔の台へ直行する事も決まった。
そのため、捕らえた敵たち含め見張り組は、運良く石が見つかり、偶然にもトラブルなく台座へ収められた時を考慮し、表世界でも人気のない場所へ。
索敵などが得意なメンバーもおらず、唯一物探しに使えるぼたんの補足能力も、まさかすぎる事態なため、石を捕捉対象にしていない。
足と目を酷使して探す。
これで終わりに、したいんだ。
捜索開始から、20分。
……突如、塔が輝いた。
各地で捜索していたメンバーが一斉に中央に視線を向けた。
続いて、四方から4色の光が放たれ、中央へと吸い寄せられる。
中央塔が金色に輝き、それを朱、蒼、翠、白の4色が囲う。
黒々とした空で、鮮やかに光が踊る。
次の瞬間、夜が晴れ、正しき夜が空を覆った。
「…………」
世界が……戻った。
誰が石を見つけたのか。
それは誰一人として知ることができない。
彼女たちが得た情報を共有できたのは、事後処理を終え、全員の疲労と傷が回復した、約5日後だった。
みなさんどうも、作者です。
さあ、これで遂に半年以上続いた4章が完結です。
と、言いつつ、次回は後日談的な回です。
意外と重要なこと言いますが。
5章はやっと日常編に戻ります。
ここからキャラも増えます。
一先ず5章は……卒業までです。
それと、5章の開始と同時、失礼且つ勝手ながら、るーちゃんの登場を失くします。
何故会長は書くのに?と思うかもしれませんが、綺麗に卒業した二人と、契約解除や突然の引退になった他メンバーには、明確な違いがあると考えています。
なので、誠に勝手ながら、5章以降、るーちゃんは登場しません。
どうかご了承ください。
さて……気が滅入る話はこの程度で。
では、また次回。