彼女たちの視界に入ってくる、この見知らぬ廃墟の光景……
早急に対応が必要と感じたため、クロバラは幹部たちに制服から戦闘服に着替えて会議室に集合するように指示を出した。また、戦術機巧人形たちには、隊舎に戻り何があってもすぐに対応できる態勢で待機するように指示を出す。
基地警備担当の戦術機巧人形たちはそのまま通常時の持ち場に急いで戻っていく。
ジープに乗って幹部たちは司令部施設に急いで移動していく。
幹部たちが自分の部屋に戻り、制服から戦闘服に着替え、2階にある会議室に集合した。
社長や幹部が着る戦闘服はBLACK HOUND社内で壱型戦闘服と呼ばれ、人間用に作られた戦闘服である。黒色をベースとし、弾倉ポーチなどが付いた防弾チョッキを上から着るようにしている。
会議室の内装は中央に巨大なテーブルがあり、テーブルの中心にはマップなどを投影できるディスプレイが内蔵されている。
椅子も人数分であり、部屋も広いため護衛の戦術機巧人形も後方で待機できるような広さだ。
会議室に先に入ったのは、第二〜第六部隊の隊長と副官で、先に自分たちの席に座った。
その後、666小隊の隊長を務める戦術機巧人形が入り、自分の席に座る。
最後に社長と副社長が会議室に入り、自分たちの椅子に座る。
「集まったわね。今回の…会議かしら?クロユリ」
「そうですね。これは会議と言えますね、クロバラ」
先に話し始めたのはクロバラ、クロバラの疑問に答えたのはクロユリだ。
クロバラの容姿は黒赤色の短髪に蒼い右眼、古傷とともに閉じた左眼。身長は185cmほどでスレンダーながらも筋肉質だ。少し焼けた肌でもある。
今は、戦闘服の袖をまくり、腕を組んで椅子にせもたれている。
クロユリの容姿は黒と白が混ざった長髪に黒の両目。身長は170cmほどで色白で華奢な体格だ。両腕には二の腕まで隠す黒い手袋をつけている。
今は、椅子に座ってガスマスクをいじっている。
「クロバラ様、今回の会議はやはりこの土地のことですか?」
「変な所だが…ここは面白そうだな!」
クロバラに話しかけたのは第二部隊の隊長を務めるサザンカ、一人で楽しそうにしているのが副官のカモミールだ。
サザンカの容姿は淡い金色の綺麗に整った長髪に琥珀色の両眼。身長は190cmほどで色白なスタイルの良い華奢な体格だ。
今は護衛の戦術機巧人形に紅茶を入れてもらい、それをティーカップで飲んでいた。
カモミールの容姿は赤く輝くボサボサの長髪に蒼い両眼。身長は185cmほどでスタイルの良い小麦色に焼けた筋肉質な体格だ。
今は未知の場所に煙草を握り潰すほど気分が上がっているようだ。
「よく分からない場所、偵察をした方が良いと思う」
「そうですねぇ〜、私もそう思います〜」
偵察を提案したのは第三部隊の隊長を務めるルドベキア、それにおっとりとしながらも賛同したのは副官であるコルチカムだ。
ルドベキアの容姿は煌く黄緑色の腰まで届くほどの長髪に宝石のような紫色の両眼。身長は150cmほどで華奢な体格だ。
今は自分のハンドガンの整備をしていた。
コルチカムの容姿はふわふわとした青色の肩甲骨あたりまでの髪に緑色の両眼で糸目。身長は165cmほどでスタイルの良い華奢な体格だ。
今はルドベキアのことをずっと見て時間を潰していた。
「何があっても破壊する…これに尽きる!」
「…私はクロバラ様の命令を遂行しますぅ…」
拳を握り締めながら発言したのは第四部隊の隊長を務めるミツマタ、クロバラのことを恍惚とした表情で見ていたのは副官のヤドリギだ。
ミツマタの容姿は白金色に光り輝く膝ほどまで届く長髪に黄金色に煌く両眼。身長は200cmほどでスレンダーで筋肉質な体格だ。
今は自分の携帯を見ていた。
ヤドリギの容姿は金色に煌く短髪に燃え盛るような紅い両眼。身長は170cmほどでスタイルの良い華奢な体格だ。
今は十字架を見て、独り言を呟いていた。
「基地警備の面から見て、外の状況を把握するのは最重要でしょう」
「楽しければ〜問題ないかなぁ〜?ひひっ」
外の状況を知った方がよいと提案したのは第五部隊の隊長を務めるフキノトウ、楽しそうに体を揺らして笑っているのは副官のブドウだ。
フキノトウの容姿は金色に煌く短髪に深い青色の両眼。身長は170cmほどで色白でスレンダーな筋肉質な体格だ。
今はナイフを磨いていた。
ブドウの容姿は赤と金色が混ざった長髪に煌く橙色の両眼。身長は180cmほどでスタイルの良い華奢な体格だ。
今はピエロの仮面を見ながらニコニコしていた。
「基地の現在の状況はそこまで被害はなさそうね」
「……問題……なし…」
基地の状況を報告したのは第六部隊の隊長を務めるストレリチア、小さな声で補足したのは副官を務めるアカンサスだ。
ストレリチアの容姿は黒髪をポニーテールにして黒い両眼。身長は160cmほどでスレンダーで筋肉質な体格だ。
今は腰に差していた工具を整備していた。
アカンサスの容姿はブラウンのショートボブで水色の両眼。身長は165cmほどでスタイルの良い華奢な体格だ。
今はストレリチアの整備した工具を拭いていた。
「私たちの出番はまだですねぇ、この様子だと…」
自分の出番がなさそうな感じに少し残念そうにしているのは、666小隊の隊長である戦術機巧人形のALICEだ。
ALICEの容姿は虹色にも煌く黄金の太腿の中央まで届く長髪に紅い両眼。身長は190cmほどで色白で華奢な体格だ。
今はリボルバーを回して遊んでいた。
そんな個性的な面子で固められた幹部たちの会議でクロユリが席を立ち、指示を出す。
「では…まずやらなければならないことを決めましょう」
「偵察が必要」
「基地警備の見直しも必要だけれど…」
話し合いが始まり、それぞれがいろいろな意見を出し合う。
その中で優先する事項として外の状況の確認が決まったため、第三部隊の「OWL」からスカウト小隊と命名した派遣小隊を早急に出すことになった。
スカウト小隊に編成されたのは第三部隊に所属しているOWLとHOUND、そしてそれを指揮するスカウトリーダーとなったHOUND・KNIGHTである。
彼女たちはジープとトラックを使用して出撃した。
会議では今いる土地のことについて話し合いが移行した。
「この土地は私たちがいた土地とは全く違うのよね…」
「何も分からない、スカウト小隊の報告を待つ」
「だが…廃墟がたくさんあるってことはデカイ戦争が前にあったんじゃないか?」
「私たちがいた所とは別の世界…とか?」
「面白いですねぇ〜、でも…不思議と嫌ではありませんですしねぇ」
その時、クロバラたちが話し合いをしているときに、スカウト小隊から緊急の通信が入った。
通信の内容は、
「未知の勢力と遭遇、交戦的であり、突然攻撃された」
といった内容であり、幹部たちは頭を抱えたり、テンションが上がる者がいたりと各々の反応をしていた。