今回は本編……ではなくて他の小説とコラボ回をお送りします。実はこの作品、私が前からコラボしたかった作品で、実はこの話とリンクしてます。(URLは前書きの一番下に記載します。ちなみにコラボに関しては事前に許可は取ってありますのであしからず)
それでは……どうぞ!
ちなみにこの話しとはリンクしてますので先に読んでいただくと面白さが倍増すると思います。
この話しとリンクしてる元の作品とその回→ https://syosetu.org/novel/249478/15.html
とある平日。羽丘学園の屋上で京介と一ノ瀬とクラスメイトの女子達……ガールズバンドのAfterglowは昼食を摂っていた。京介は今まで彼女達とは同じクラスになったくらいしか縁は無かったが、校外学習を機に仲良くなって今もこうして彼女達と交じって行動を共にすることがあるのだ。
そして全員がお弁当を食べ終わって午前の授業面倒だったなとか、今日放課後どうする?……などと雑談している最中であった……。
「みんなー見て見てコレ!」
ひまりがジュースを飲みながら自分のスマホを弄っていると何か記事を見つけたようで、皆んなに見るように促した。此処にいる全員はそれに釣られるようにひまりのスマホを覗き込んだ。
「なになに……あー、これって探偵漫画を実写化したドラマか。」
「モカちゃんもこの原作は全巻持ってるよ〜。」
どうやらとある探偵漫画を実写化してドラマにした作品のようで、京介も初回放送の前日に見たバラエティ番組で宣伝していたのを思い出したように呟いた。一方、蘭の隣りでひまりのスマホの覗いてたモカは原作を持っているとアピールしてきた。
「知ってる!このドラマ、昨日から始まって千聖さんが主演を務めるドラマだってさ!俺はもう毎話録画するように設定してて昨日の初回もリアルタイムで見たぜ!」
「さ、流石千聖さんのファンだね……。」
一ノ瀬も知っていたようだが、どうやら主演に千聖の名前があったらしく録画とリアルタイムでの視聴を欠かさずしてるようだ。それを聞いたつぐみも苦笑い気味で反応したが、つぐみ以外は声に出さなかったが『(流石千聖さん狂……)』と心の中で呟いた。そしてそこからドラマの話しで花を咲かせたのであった。
「そういえば千聖さんの名前で思い出したんだけど……。」
「どうしたの蘭〜?」
「流川って、どんな経緯で颯樹さんと千聖さんと知り合ったの?」
ドラマの話しで思い出したのか、蘭は京介に何故主演の一人で自分達の知り合いである千聖とその婚約者の颯樹…
「いやだってさ、校外学習の時にアンタとあの二人は知り合いみたいだったからさ……それに接点が全然見当たらないから。」
「確かに気になる〜。」
「どうなんだ京介?」
更に蘭が颯樹達と親しくしているのを見て、三人の関係を気になってたようだ。モカも蘭の言う事に賛同し、巴も口に出してないが賛同したようで京介に尋ねてきた。
「あー……これはいずれ話すことだったからちょうどいいか。何故あの二人と知り合ったか話そう。」
どうやら京介も全員が気になってたのを察してたようでいずれ話すつもりの口振りのようだ。ちなみに実は彼自身どのタイミングで迷ってたようで中々話しを切り出せなかったようだ。
でも自分以外の全員が気になってたので、タイミング的にも問題無いので、京介は一度立ち上がって背伸びしてまたその場で座り直したのであった。
「アレは今年の春休みが終わり目前のことだ……。」
そして京介は二人との出会いまで遡るのであった。
________________________________________________
4月6日 某所
この日京介は生徒会で学校に行く事になった桜雪と夜桜を観に、6時30分に待ち合わせていたのだ。そして京介が時計を見ると午後6時15分を指していた。
ちなみに京介の今の服装は……白のバンドカラーシャツでその上に黒のライダージャケットを羽織っており、下は黒のパンツといった恰好である。
そろそろ来る頃だろう…京介がそう思った瞬間、突然彼のスマホが鳴った。何事かと思いスマホを手に取ると電話のようで、桜雪の名前が表示されていた。そして京介はそのまま電話に出た。
「どうした桜雪?」
『すみません、キョウ兄様……急で申し訳ありませんが、実は生徒会の仕事が忙しくて……今日の夜桜を観に行くのは無理そうですわ……。』
「そうか……。」
どうやら桜雪は生徒会の仕事が予想以上に忙しいようで急遽来れなくなったのである。久しぶりの兄妹水入らずのお出かけなので内心楽しみにしていた京介だが、こればかりは仕方ないと割り切った。そして『なら……』と言って言葉を続けた。
「今回は俺一人で行こう。そして埋め合わせとしてお前とは別の日に何処か出掛けることにする……それで構わないか?」
『分かりました!そうしましょう!』
兄妹のお出かけはまた後日に延期して一人で夜桜を楽しむことにしたのだ。ちなみに京介はこのまま帰ろうとしたが、場所まで徒歩でそんなに時間もかからずに行けるのとわざわざここまで足を運んだので流石に引き返すのは勿体ないと感じたそうで一人で行く事を決断したのだ。そして納得した桜雪はそのまま電話を切った。
「それじゃあ、行くとしようか。」
桜雪との電話を終えた京介はスマホを仕舞って、目的地の夜桜を観に行く公園まで足を運んだのであった。
・
・
・
「しかし人が結構いるな……。」
何とか目的地に着いた京介が公園に入って最初に感じた一言を呟いた。確かに周りを見渡せば、人。人。人……と京介だけでなく夜桜を観に来た見物客で一杯であった。まぁ当たり前であるが。京介はただ観るだけじゃあ忍びないので写真に撮って後で桜雪に見せようとスマホを取り出そうとした。その時……
「あぁそこの君、ちょっといいかな?」
「どうかしましたか?」
突然誰かに声をかけられたのだ。京介は冷静に声の方へ振り向くとそこには京介と年齢は然程変わらない黒髪の少年がいたのだ。どうやら彼が自分に声をかけたようで、自分に何か用があるのかと返したのだ。
「実は彼女が僕と2ショットで写真撮りたいって言ってたので…シャッターをお願いできるかな?」
「写真か…了解した。」
どうやら彼は自分の彼女とデートに来ていたようで、2ショットで写真に納めたいからカメラをお願いしてきたのだ。確かに周りを見ると人だらけだが、見た感じだとその大半は家族連れかカップル客が多いので目の前の彼は流石にその内の誰かに頼むのは流石に気が引けたようで、今一人でいる自分に声をかけたと察したそうだ。
そして断る理由もないので京介は二つ返事で了承した。京介にOKを貰った目の前の彼は無言でジェスチャーした。自分についてくるよう促していると察した京介はそのまま彼に着いていった。
・
・
・
「お待たせ千聖。」
「あら早かったのねダーリン♪」
そして数分後、京介と少年は2ショットで写真を撮りたいと言ってた少年の彼女と合流した。彼女の方は少年をダーリンと呼んでいたが、京介はそれ以前に少年が彼女に言った名前に何処か聞き覚えがあったがすぐに誰なのか検討がついた。
「(この人が言ってた彼女ってあの白鷺千聖だったのか……ならこのダーリンって呼ばれた人は婚約相手ってわけか。)」
彼女……白鷺千聖は元子役、今年で18歳の現役女優ということと、つい最近であるがPastel*Palettesというアイドルバンドに所属していることと先日見た報道番組で同い年の少年と婚約発表をやっていたので印象に残っている。(ちなみにPastel*Palettesに関しては友人の一ノ瀬が大ファンなのでよく話しを聞くから一般的な知識はついている。)
千聖がダーリンと呼んだ少年は、名前までは非公表であるが彼女の婚約者であるとすぐに分かった。そして京介が二人を見て考え事をしていると千聖が近づいてきて彼等の前に止まり、自分のスマホを取り出して何やら操作をし始めた。
「それじゃあ…はい、お願いね♪」
「了解した。」
スマホの操作を終えた千聖は笑顔で京介に自分のスマホを手渡した。画面を見るとカメラモードになっていたので、先程千聖はカメラに切り替えてから京介に渡したのがすぐにわかったのである。
そしてスマホを受け取った京介は何処で撮るのか千聖に尋ねると、彼女はある方向に指を差した。そこは桜の木が何本か並んでいて、桜吹雪も程よく舞っていたのだ。そして少年と千聖は写真を撮るため一度京介から距離をとり、お互い笑顔になりながらポーズをした。
京介はシャッターチャンスと言わんばかりかシャッターを押した。そして一枚撮り終えると『もう一枚撮りまーす。』と言ってスマホを構えた。それに促されたのか二人はポーズを変えて笑顔になった。そしてまたシャッターを押したのであった。
「はい、ちゃんと撮れましたよ、っと。」
「ありがとうね。 ……あら、よく撮れてるじゃない♪」
「恐縮です。」
写真を撮り終えた京介は千聖にスマホを返して彼女はすぐさま撮った写真を確認し、そしてその写真がよく撮れていたので京介を褒めた。余談だがその写真は二人がピースしながらバックに桜並木と桜吹雪が程よく写っており、他の人もあまり写ってなかったのである。
そして京介は二人はデートしてると察したので流石に邪魔するのはぶすいだと感じたようでその場を立ち去ろうとした。だが……
「あら?このまま写真だけ撮って立ち去るのは味気ないでしょ?少し私達とお話しでもどうかしら?」
「流石に芸能人と世間話をするのは後でファンから何されるか分からないものでね……それにデートのお邪魔をしたら悪いでしょ?」
写真を撮ってくれたお礼なのか、千聖が自分達と少しばかし話しをしないかと提案してきたのだ。これを聞いた京介は彼氏とのデートの邪魔をするわけにはいかないので流石に断った。
「僕なら気にしてない、大丈夫だよ。これは子供がよく家の手伝いをした時にお小遣いを貰うのと同じ感じだと思ってくれ。」
「なるほどねぇ……。」
しかし当の本人は自分は気にしてないと言ってきてむしろお礼は受け取ってほしいと諭してきたのだ。それを聞いた京介は少し考えた。そして……
「なら……ありがたく受け取るとするよ。」
「聞き分けが早くて助かるわ♪」
京介は考えを改め直して千聖の提案に乗ることにしたのだ。
・
・
・
千聖の提案に乗ってから数分後、京介は千聖と彼氏の少年…盛谷颯樹(以降颯樹)と打ち解け、暫くの間この三人で行動を共にしているのだった。そして……
「へぇ……颯樹さんと千聖さんは幼少期からの幼馴染なんだ。」
「そうなの♪ダーリンとはその頃からの仲なのよ♪」
「ハハハ……。」
近くにあった東屋に立ち寄った三人は椅子に腰掛けて談笑をしていた。会話を聞く限り、颯樹と千聖の関係性について話していた。京介は何処か納得してたが、千聖が颯樹の腕に抱き着きながら自慢気に話しているので、思わず颯樹も苦笑いしていた。
ちなみに余談だがこの間で自己紹介は済ませており、さり気なくお互いの連絡先も交換していたのである。
「しかし幼馴染か……。」
「あら、京介くんもそんな関係の子がいるのかしら?」
颯樹と千聖は幼少期からの幼馴染……という言葉に反応したのか京介は何処か懐かし気に呟いた。その反応を見た千聖は気になったのか、京介の幼馴染がどんな人物か尋ねた。
「えぇ。その幼馴染とは小学五年の時に同じクラスになって、
「そうなの……しかしほんの数ヶ月って言ってたけど、どういうことかしら?」
京介は千聖に答えられる範囲で尚且つ簡潔に答えた。しかし千聖は『ほんの数ヶ月』という言葉に疑問を持ったようでどうしてかを聞き返した。
「親の都合で転校しちゃったんですよ。」
「あらそうだったの……ごめんなさいね。」
京介は親の都合でその幼馴染と離ればなれになったと打ち解けた。それを聞いた千聖は自分にも思い当たることがあるからか、何処か申し訳ないように京介に謝罪した。
「気にしないでください。また再会しよう……そう約束しましたので。」
「あらそうなの。再会できるといいわね♪」
しかし京介の方は気にしてなかったそうで、大丈夫だと千聖に促した。それどころか、別れ際に再会する約束もしているから問題無いと答えた。それに対して千聖は颯樹を見ながら京介とその幼馴染が再会できることを祈った。
「あのーちーちゃん、何故こちらを見てるのでしょう?」
「あら、久しぶりに会ったのに『どちら様でしょうか?』って聞いてきたのは誰だったかしら?」
「あ、あれはその……!」
千聖がどこか皮肉っぽく言ってきた。どうやら千聖の口振りから彼女も颯樹と離ればなれになっていたようで、今再会出来ているがどこか不満気味であった。しかしその事を知らない京介は頭に『?』を思い浮かべた。そして千聖が察してたのか京介に何があったのか簡潔に説明した。(内容は去年の春に二人は再会したが、その時颯樹は千聖と再会した時に彼女を覚えてなかったことである。)
「まぁまぁ落ち着いて……一年前のことを掘り返しても仕方ないでしょ?」
千聖から経緯を聞いた京介だが、流石にこのまま放置するのはマズイと感じたので二人の間に入って仲裁に入った。
「それに颯樹さんは何かしら事情があったんだろう……多分それが原因じゃあないかと思うんだがね。 ま、それが何かまではわからんが易々と口外できない…ということは何となくだが感じられるな。」
「…………。」
情報量が少ないからか何のことかはまでは詳しく知らないが、颯樹の方に事情があったのは理解できたようだ。そして二人は無言で京介の意見を聞いていた。
「ま、これは俺の憶測だから勘違いかもしれんがね。本人の口から聞くのがてっとり早いが流石にそれはプライバシーの問題上無理か。ま……この話しはここで終わり、忘れましょうや。」
「……すまない、京介。」
「そうね……。」
流石にこれ以上追求するのはマズイと判断したようで、早急にこの話を打ち切った。一方の二人も京介に気を遣わせてもらったこともあり、何処か申し訳なさそうであった。
「……と、もうこんな時間か。そろそろ帰ろうかな」
ふと自分の腕時計を見ると時刻は8時の手前まで来てた。二人と会ってから共に行動してから約一時間経っているのである。
「あらホントね。ごめんなさいね、時間を取らせてしまって……」
「いや、問題無いッスよ。」
自分のワガママで京介の貴重な時間を取らせてしまったからか、千聖は申し訳なさそうに謝罪したが、京介は問題無いと返した。
「京介くん、紙か布の
「え?ハンカチならありますが?」
「あらちょうど良かったわ。ダーリン、マジックペンを借りるわ♪」
「はい、どうぞ。」
ふと何か思ったのか千聖は京介に紙か布はないかと尋ねてきた。唐突に言ってきたので千聖の意図は京介には分からなかったが、とにかくズボンのポケットからハンカチを取り出して彼女に差し出した。一方颯樹は千聖のしようとしてることが理解できたのかすぐにマジックペンを彼女に差し出す。
二人からそれぞれのものを受け取った千聖はハンカチにマジックで何かを書いた。そして何かを書き始めてから数十秒後、書き終えたようで千聖は京介のハンカチを彼の目の前に差し出した。
「ハイ♪色々付き合ってくれたお礼に私のサインをあげるわ♪」
「あ、どうも……。」
どうやら千聖はお詫びとして京介のハンカチに自分のサインを書いたのであった。突然のことなので京介は最初戸惑ったが、さっきの事もあったのと有名人に会えた記念からか受け取ったのであった。
そして京介が千聖のサインを受け取ると公園の出口まで共に行動して、その足で彼等はそれぞれ帰路に着いたのであった。
________________________________________________
「……というわけだ。」
「へぇ……そんな感じで出会ったんですね。」
此処は所変わって羽沢珈琲店。本来は昼休みの間に全部話す予定であったが、話し始めようとした時タイミング悪く昼休み終了のチャイムが鳴ってしまったのでやむなく別の機会になった。そして全員放課後運良く誰も予定が無いので、つぐみの実家である羽沢珈琲店まで移動してこれまでの経緯を話したのである。(この時全部とはいかないが颯樹の事情やサインのこととかは端折っての説明だが)
そして京介の話しを傍らで聞いていたつくしが感心しながら全員分の珈琲を配膳してきたのである。
「でも話しを聞く限りホントに偶然だね……。」
「偶然って意外と侮れないんだな。」
「お前が羨ましいよ…チクショー!」
「はいはい。」
ほんの偶然で仲良くなるとは想像にも及ばなかったのかつぐみと巴は凄いと思いながら呟いた。一方、一ノ瀬は(偶然とはいえ)自分の最推しに会えた京介に対して嫉妬していた。その様子を見ていた蘭は一ノ瀬の頭にポンポンと手を置きながら宥めた。
そして京介が話し終えたちょうどその時、店の入り口から誰かが入る音が聞こえた。おそらくコーヒーを飲みにきた客だろうと全員が思ったその時……
「あら京介くんじゃない。」
「これはこれは噂をすれば何とやらだ。」
京介が誰かに声を掛けられた。誰かと思えば先程話しの中心にいた千聖であった。今の服装は制服姿でスクールバックを掲げていてどうやら仕事はオフで学校に行っていたことがわかる。そして京介達に許可を取って京介の隣りに座ってつくしにいつもの紅茶を注文したのであった。
「ちょうどよかったわ、貴方に用があったのよ。」
「俺に用?まさか告白ですか?」
「あら、私は颯樹一筋よ?他の異性に告白することは一生懸けても絶対にする事は無いわ。」
「そうでした。」
千聖の方から京介に用事があったようで尋ねたようだ。それに対し告白か?と京介は尋ねたが、もちろん千聖はそれは彼の冗談だと理解しているので即流したのであった。一方の京介も『だよね〜』と言わんばかりの表情をしていた。
そしてそれにお構いなく千聖は自分のスマホを取り出し操作して何やら画像らしきものを京介に見せた。
「貴方このドラマに私が主演として出てるのは知ってるかしら?」
「もちろん。今日の昼休みも話題の中心でしたよ。」
「あら、話しが早いわ。」
どうやら今千聖が出演してるドラマの件で話しがあるようで京介にその事は知っているか尋ねた、すると京介は知っていると返した。その答えを聞いた千聖はウンウンと頷いた。そしてちょうどその時つくしが紅茶を持ってきて千聖の席に配膳した。
「実はここだけの話し、主演の一人がヘマをやらかしちゃってねぇ…今代役を探してるのよ。」
「代役ですか?」
「それってもしかして……。」
出演が不祥事を起こして代役探しをしていると言ってきた。そして言い終えた時千聖はつくしの持ってきた紅茶を一口飲んだ。一方それを聞いたつくしは頭に『?』を浮かべたが、京介の方は千聖が何が言いたいのか理解できたようだ。
「あらもう察してくれたようね……貴方に代役を直にお願いしに来たのよ。」
『えっ⁉︎』
何と千聖は代役の話しを京介に直に持ち掛けてきたのだ。京介以外の全員が突然のことで驚きを隠せなかったが、当の本人は無言で千聖の話しを聞いていた。
「もちろん貴方にもやるかやら「分かりました……引き受けますよ。」あら、話しが早くて助かるわ。」
もちろんこれは強制ではなく任意なので京介の意志も尊重されるが、当の本人は代役を引き受けることにしたのだ。千聖は予想通りの答えだったのか何処か満足した表情であった。そして鞄からある物を取り出し京介の前に差し出した。
「はいこれ、撮影スケジュールと台本。一応スケジュールにも書いてあるけど、最初の撮影は今度の土曜日の午前中からやる手筈だから遅刻しないようにね♪」
「千聖さん愚問ですよ、俺が遅刻するように見えます?」
「あらごめんなさいね、見えなかったわ。 それじゃあまた当日ね。」
「了解しました。」
千聖が京介に渡してきたのは撮影中のドラマのスケジュール表と台本であった。京介は少しばかしスケジュール表を拝見したが、数ヶ月先までの予定がきめ細かく記載されていて台本の方もよく見ると一冊ではなく数冊渡されたのだ。どうやら不祥事を起こした主演はいつ復帰できるか不明…それどころか最悪降板する可能性であるので1話ではなく数話分代役として勤めることがわかった。
そして用件を済ませた千聖は残ってる紅茶を飲み干して立ち上がり、会計を済ませて店を出て行った。
「何か急に話しが決まっちゃったね……。」
「あちらも困ってたからな、仕方ない。」
「クソー!俺にその座を譲ってくれ!」
「そうしたいのは山々だがあちらは俺を指定してきた、だから今回は諦めろ。」
まるで嵐が過ぎ去ったように感じたつぐみだが、京介の方はある程度は割り切ってたようだ。一方、その光景を近くで見ていた一ノ瀬は羨ましそうに京介を見ながら涙を流した。先方が京介を指定してきたため今回は諦めろと諭す。
そしてその後のオチ……と言うよりその後の顛末はと言うと……、少し話しを進める。
撮影が終わって京介が代役を勤めた回の放送が終わった翌日……
「流川くんこれ見て!」
「何だ…って昨日放送された回か……何かバズってないか?」
「そう!コレ流川くんが代役として勤めた回だよ!まさか初回でこんなバズるとは思わなかったよ!」
先日からドラマ撮影が始まったわけだが、ひまりが何やらSNSで見つけた記事を京介に見せてきた。どうやら京介が代役を勤めたドラマのことで、まさか代役初回からSNSではもの凄い早さでトレンド入りようで、ひまりも思わず感嘆したようだ。ちなみに千聖曰く撮影スタッフもひまりと同じ反応をしたようだ。そして……
「何でしょう、千聖さん? え……?話題になったからまた続投する事になった⁉︎最終回まで俺がそのまま主演することになったって⁉︎」
千聖から電話がかかってきて、先程京介が聞いた、トレンド入りしたことがキッカケで、そのまま最終回まで京介が続投が決定したことを告げられたのはまた別の話である……。
読者の皆様、最後まで読んでくださいましてありがとうございます♪
今回は咲野 皐月さんの『新日常はパステルカラーの病みと共に(Rev.)』から盛谷 颯樹くんがゲストとして登場しました!今回はお互いの合意のもと、登場する事になりました!
今回は京介がドラマの代役に任命されました(笑) まぁ、今後このようなことがあるので温かい目で見ていただくとありがたいです。ちなみにヘマした主演は……読者の皆様のご想像にお任せしますm(_ _)m
それでは最後に……読んでくださってありがとうございます!
もう一つ、次回は七深の生誕記念回を予定してると共に、D4DJで新作も考えてます。どちらも楽しみにしていただくと嬉しいです。
では最後に……次回もお楽しみに!
R-18の小説を……
-
投稿してください、お願いします!
-
しなくていいよ