「我魔王ぞ?勇者来ないのおかしくない?」

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「我魔王ぞ?」

「・・・なあ、宰相」

「なんでしょうか」

「我って魔王だよね」

「そうですね、きちんと仕事はやってください?」

「いや違うじゃん、仕事中の雑談ぐらいいいじゃん」

「つまり魔王様はこの程度で音を上げると」

「は〜? 我魔王ぞ? 疲れてないが〜?」

「じゃあ仕事してください」

「はい・・・ってそういう話をしたいんじゃなくって! 勇者って・・・来ないの?」

「来て欲しいんですか? 招待状でも送ります?」

「そうじゃなくて、ほら、勇者と魔王って永遠の宿敵というかさ? 戦い続ける相手というか、なんかあるじゃん?」

「それはぁ〜、理由が無いからですよぉ〜」

「うわでた聖女、帰れ帰れ!」

「そうですね、お忍びとはいえ、魔王様に会っているというのはどういうものかと」

「そうだぞー! 帰れ! ・・・その前に理由がないとはどういう事なのか説明だけしてもらっていいか?」

「帰りませーんよ〜。理由がないって言うのはそのままですよぉ、だって魔王様、こちらに攻め込んでこないですし、魔物も魔王様の制御下にないってことも分かってますしぃ?」

「成程」

「・・・え?」

「どうしましたぁ?」

「もしかして今までの魔王が倒されて来たのって下手に侵攻してたのと魔物を制御してると思われてたからってこと?」

「そうですよぉ」

「・・・・・・・・・・・・・・・うっそぉ」

「本当です☆」

「では、勇者は今何を?」

「婿探しですねぇ」

「婿」

「はぁい☆ 実は勇者様って身体保護の魔法とか奇跡が常時発動してましてぇ、子を成すためにはその魔法をものともしない強者出なければならないようなんですよぅ」

「宰相、もしや長期休暇取得中の四天王男だけでは?」

「そうですね、炎の彼は半年ほど前から、風の彼は三ヶ月程前からですね」

「まじかー、ってあれ? それなら我のところに来ないのってなんで?」

「魔王様、それはあれです」

「魔王様ってぇ、別名魔術王じゃないですかぁ」

「あ、暗に我フィジカルが足りて無さそうって言われて る? え、やだ不敬ー!」

「仕方ないでしょう、魔術抜きなら私の方が強いくらいには弱いんですから」

「そうですよぉ? なんなら私でも勝てそうじゃないですかぁ」

「我泣いていいかな、寝室帰っていい?」

「ダメです、仕事してください。ついでに聖女様はお帰りください」

「ひどーい、私仮にも王国の聖女何ですけどぉ?」

「正式に来客して頂けるならいくらでも。魔王様、強制送還お願いします」

「あいよー」

 

 ──────────────

 

「あー、帰されちゃいましたか。ここは、城の中庭ですかね?」

「聖女様!? 何処へ行っていたのですか!」

「いえ、少し、魔王の所へ」

「今代の魔王は未だ大人しいようですが、いつ我々に牙を剥くかもわからんのです! あのような所へ行くのはもうお止めくだされ!」

「司教、牙を向いたとしても、勇者が居るでしょう?」

「それは、そうですが」

「ちなみに勇者様は今どこへ?」

「少し前に帰還いたしました、今は自室にいらっしゃるかと」

「分かりました、司教、もう戻りなさい」

 

「・・・きっと、彼はそんなことしませんよ」





魔王様:別名魔術王、魔法という括りのものは大体扱える、魔族の国の中で一番強い。が、魔法を縛られると魔族の中で上の下くらいになる。フィジカルは弱い(魔族基準)

宰相:子供の頃に魔王さまに拾われて以来仕えている、最初は召使いとしてだったが自力で宰相まで登り詰めた

勇者:世界で一番強い、厳密には相性含め魔王に勝てるように加護が働くので世界で魔王よりは強い。つまりほぼ全ての魔族より強い。最近は婚活をしている、被わからせが好き

四天王(炎、風):勇者に襲われた()

聖女:協会生まれ+聖女の素質があったのに魔法適性が転移、隠蔽、毒、魅了だったのでひねくれてしまった。実は女性もイける

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