「…あ、あの……こ、これ…………落としました…」
誰が?という疑問を、ギリギリで飲み込みながらその紙を見てみると、そこには自分の名前を思わせるようなひらがなの文字と、証明写真で撮ったかのような営業スマイルの自分が映っていた………
ニワカな作者が、ちょろっと書いてみたっ!
多分続かない。ていうか、続けられない。
これは、伝説の始まり。
とある土曜日の昼下がり。
プリ
ふよふよと空から落ちてきたプリチケ。
__ある一定の時期に差し掛かると、全ての女の子の元に届くと言われているプリチケ。それを使えば、女の子だけが遊べる世界…プリパラにプリズムストーンというお店から行ける…のだが__
そのプリチケが舞い降りた先は、なんとシワシワのワイシャツを着たおじさんだったのだ!
驚き、ビックリして固まる芽依を他所に、妙に疲れているそのおじさんはプリチケには気付かず…代わりに、
「…はいもしもし。………え?発注ミスをした…?…………わかった。直ぐに戻る…お前は何もするなよ!」
と、慌ててスマホの通話を切り、走り出してしまった。
当然、プリチケへの配慮はそこになく、途中まではおじさんの頭にがんばって張り付いていたプリチケだったが、やがて風に飛ばされて道端に落ちてしまった。
それを見ていたメイは、何だか無性にいても経ってもいられず…そのおじさんのプリチケを拾った。
普段ならこんな事をするような性格ではないはずの彼女が、こんな事をしているのを、今はここに居ない彼女の友人が見たらきっと大いに驚くだろう。
そのくらい彼女は、なんだか突き動かされるような感じでプリチケを拾ったのだ。
そのプリチケを手に取って、まじまじと見てみると…
__本来ならそこに映るのは、元気いっぱいの女の子が優しく笑っている姿なのだが………そのプリチケにはやはりというか。おじさんがまるで証明写真で撮ったかのような絵面が乗っていた。
落ちてきたプリチケには、その持ち主の顔が映し出される。
ということは、このプリチケは本当にあのおじさんの物という事なる。
けれど、この事実を知っているのはこの世界でただ1人、メイだけなのだ。
メイは途方もない不安感に包まれ、走っていったおじさんの方を向いた。
……急いで走っていくおじさんの姿が、遠くに見えた。
丁度おじさんのビルはこの通りにあったらしく、慌ただしくビルの中に入っていくのが何故か遠目からでもしっかりと確認できた。
それを見て、メイは…あのおじさんにこのプリチケを渡しに行こうと決意した。
後にこの日が、今まで10年ほど生きてきた弱気な彼女の人生の中で………一番勇気を出した日となり…………
この日を境に、新人2人組アイドルが…神アイドルを目指すことになる事は…………まだ誰も知らない。