転生したがケツ龍皇(♀)に子作り要求されるこの世界はおかしいっ!!   作:鳩は平和

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ケツ龍皇なのに、ケツ龍皇と関わり少ない……謝罪

少し長めですが、お付き合いしてくれると嬉しいです………本来ならこれで終わりだったのですが………予想以上に長くなり、分けました……本当に申し訳ないです(土下座)




俺に神器(セイクリッド・ギア)があるのはおかしい!!

魔法陣で帰らせてもらった俺は……着くと同時にブワッと汗が流れ出した。心臓がバクバクとうるさく鼓動する。どうしよう、どうしよう!!俺のせいで……俺のせいでアーシアが死んでしまうかもしれない。

 

アーシアは堕天使レイナーレの手によって神器(セイクリッド・ギア)を奪われて、命を落とし、その怒りで兵藤の神器(セイクリッド・ギア)は目覚め神滅具(ロンギヌス)となる……そしてアーシアはリアス先輩が持つ最後の一つである僧侶(ビショップ)の駒で転生悪魔となる。

 

そこを俺が死んでしまい、僧侶の悪魔と転生してしまった……これは横取りもいいところだ。無論そんなつもりはなかったと弁明はしたい、自分は悪くないと心の中で言い続けている。

 

「そもそも、なんで俺が僧侶(ビショップ)なんだ、魔術とかゲームぐらいでしか知らないよ……はぁ」

 

一つの可能性があるなら…………もしかしたら、俺に神器(セイクリッド・ギア)があるかもしれない。

 

「たしか……一番強いと感じる何かを……」

 

俺はゆっくりと目を閉じ………る。何も見えない……真っ暗な闇……これは死んだ後に似たような……冷たく暖かい……何かべっとりと自分の肌にベタつくのを感じる。

 

「s@b……0qdk]rb……s@b」

 

「3;……私……今jw@uiを」

 

ああ……頭が……頭が痛い……出来損ないの影が俺の中に入ってくるのを感じる。気色悪い気色悪い。離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ離れろ。

 

その時だった………俺の前に一つの陰が現れた。出来損ないの影とは違いちゃんと人間の形をしていたが……人と違うのは目の中に一つの瞳孔とは別の瞳孔を持っていた……一つの目に二つの目を持っていた。

 

「………」

 

その影は黙って俺を見下ろし、俺の腹を蹴りつけた。

 

「かはっ!!」

 

腹から広がる痛みに俺は息も出来ず……そのまま吹っ飛ばされ立ち上がることも出来なかった。その影は俺に近づき見下ろしていたが……モヤみたいものが広がり、その影は消えようとした時ゆっくりと口を開いた。

 

『罪を抱いて生きろ。それがお前の罰だ』

 

そう言い、影は消え……出来損ないの影も消えて……気がつけば、自分の寝室だった。

 

「なんだよ……あれ……結局、自分に神器(セイクリッド・ギア)があるのかわからないし……」

 

お腹をさわれば、さっき影に蹴られた痛みがまだあった。そして自分の腕を見ると……黒い刺青があった………あの影と同じような瞳の模様……と蛇の鱗の模様があった。

 

「俺………刺青を彫る趣味とかないし……あるとしたら神器(セイクリッド・ギア)の可能性か………」

 

こんな神器(セイクリッド・ギア)……どっかで原作で見たことあるような……たしか……えーと……あれ。

 

思い出した俺は手を叩いた。

 

「そうだ闇夜の大楯(ナイト・リフレクション)だ……けど刺青じゃなかったような…」

 

たしか………空間と別空間繋ぐような……どうすればいいんだろう?念じればいいのか?

 

そう思いながら何もない空間に手を突っ込もうとした時……黒いモヤみたいなものが出現した。

 

「うわっ!!なんだこれ………どこに繋がっているんだ」

 

なんだろうこの感覚………どこかで触ったことあるような……いや、違う見たこと………そうだ、ドラ○もんだ、ドラ○もんの四次元ポケットだ。

 

「なんか、いいアイテムが有ればいいんだけどな……いや、そもそも、これはどこに繋がっているんだ?」

 

悩みながら手をうろうろとさせると……何か柔らかいものを掴んだ。ほんのり暖かく………なんだろう人肌程度のそれ……気になるので引っ張ろうとすると

 

「うん!?何かに引っかかって………取れったっ!?」

 

俺は黒い靄から出たものを見て……固まった………それは……純白のパンツだった

 

「ちょっと待って………誰のパンツというか!?なんでパンツが取れたんだよ!?」

 

パンツを手放し、離れて頭を抱えた。何故だ……何故、あの靄からパンツを取り出したんだ俺は………俺は無意識にパンツを欲していたのか?そもそもパンツとは………

 

「………寝よう」

 

パンツを静かにリアス先輩からいただいた箱の奥底に隠し、布団を引き寝た。

 

ー○●○ー

 

朝起きて………鏡を見ても、男の姿に戻っていないことにため息を吐き、歯を磨く……この痣消えないな。学園で………へんな目で見られないか心配だ。

 

「あ、あの……直人さん……少しご相談が……」

 

「うん?アーシアさん、どうしたの?」

 

扉の向こうにシスター服を着たアーシアさんだったが、頰が赤かった………何か言いにくそうな表情をしていた。

 

「あ、あの………昨日の夜……でたのです」

 

「で、出たって何が……」

 

アーシアさんは重たく口を開いた。

 

「はい………この世に未練を持つ魂が………腕だけが彷徨い、私のパンツを取ったのです!!」

 

「ブフォっ!!」

 

アーシアの言葉に俺は心当たりがある………あのパンツはアーシアだったのか………じゃなくてっ!!やばい、やばい、これはどう乗り切ればいいんだよ!?

 

「あーアーシアさん、うん、その幽霊……もう2度と出てこないから大丈夫だから……」

 

俺の言葉にキョトンとしたアーシアさん……だってその幽霊の正体は俺なんだから……土下座するのも辞さないが……それはそれで後が怖い。

 

「なんなら、伊吹に聞いてみるといいよ……あいつ、俺よりここに住んでいるから……うん」

 

「ほ、本当ですか?……聞いてみます」

 

アーシアはそう言い……伊吹のいるところに向かった。そして……俺はこれからどう償おうか、目の前にある鏡を見つめる。

 

「……帰りにケーキ買おう」

 

ー○●○ー

 

悪魔としての仕事は………チラシ整理にチラシ配りだった。一誠はハーレムを作りたいが為に叫びながら自転車で町を一周していた。それからさらに一週間……契約の仕事など色々………ミルたんはミルたんだった(震え声)

 

 

そんな、今日は部活が休みだった為にアーシアと………何故かヴァーリーも来た。

 

「お前、仕事は?」

 

「仕事はアーシアの護衛だよ……君は?」

 

「俺は今日部活が休みだから……アーシアさんが好きそうな所行こうかなって?」

 

商店街の人たちがザワザワと話し、こちらを見ていた。まあ、アーシアさんは可愛いし、ヴァーリーもまあ……うん、綺麗だよ……中身が問題ありすぎるのだけど……

 

「ふふ、これじゃあ……ゆっくりと買い物出来ないけどどうする?」

 

「そうだなぁ………ファストフードテイクアウトして公園で食べる?」

 

「わ、私は大丈夫です」

 

そして俺たちはファストフードをテイクアウトし近くの公園で食べ、アーシアとヴァーリーは古びた教会まで向かったらしい。それがある意味………更なる混沌を巻き起こすとは俺は思ってもいなかった。

 

ー○●○ー

 

「直人、あのシスターに近づいちゃダメよ」

 

「………はい」

 

リアス部長に無論バレてしまった………いつどこでまた化け物や堕天使が襲われてもすぐに対処できるように、リアス部長の使い魔に監視されていたらしい。

 

教会……元より、アーシアははぐれ聖女として、要注意人物になっていることをリアス部長は危惧していたらしい……幸いなのかわからないが、アーシアと住んでいることまではバレていなかった。

 

正直に思えば、今の行動や全て……リアス部長に対しての裏切りでしかない……けど、俺が原因で彼女が死ぬなら……俺はリアス部長に落胆されたでも彼女を守りたい。

 

しっかりと怒られた俺はソファに座り込んで深いため息を吐いた。まだこの体が戻る兆しもないし……神器(セイクリッド・ギア)は空間を繋ぐぐらいの……戦闘向きではない。魔術というか魔力もそこそこだし………

 

「おいおい、大丈夫か?」

 

「うん、ああ……なんか色々疲れた」

 

一誠も心配してくれた……まあ、一誠も胸とか変態とかじゃなかったら結構モテると思うけど………まあ、それは俺のすることじゃないし……個性を人の都合でつぶすとかやってはいけないことだと思う。

 

「あらあら、大丈夫ですか?」

 

「「うわっ!!」」

 

突然現れた姫島先輩に俺たちは驚き、それを見た姫島先輩はウフフと笑っていた。

 

「あら、朱乃……どうかしたの?」

 

「はい………討伐の依頼が大公から届きました」

 

その顔は……先程の笑顔とは逆の曇っていった。

 

ー○●○ー

 

討伐の依頼は山奥の廃屋だった………悪魔に転生しないと右も左もわからないほどに真っ暗で、唯一の明かりは満月の光だった。部長はその間に、一誠に悪魔の駒(イーヴィル・ピース)について……一誠は自身の駒をリアス部長から聞き……酷く落ち込んでいた。俺から見れば……そっちの方がいいなぁと思う。

 

「イッセーくん、ほら先に進もう」

 

「うっせ!俺もお前みたいに、プリンスにぴったりな騎士(ナイト)が良かったぜぇ!!チクショォォォォ!!」

 

「イッセー、立ちなさい」

 

「………血の匂いが……とても濃いです」

 

小猫さんがボソッと言った……うん?何かがおかしい………なんかこう……震えというか、恐怖がなかった。

 

「イッセー……なんか感じるか?」

 

「え?いや………何にも……本当にここにいるのか?」

 

「………とにかく、中に入るわ……みんな警戒は怠らず」

 

意を決した俺たちは…………廃屋に入って唖然とした。ボロボロ………壁には血がべったりとついていた。

 

「これは………どういうことかしら……」

 

リアス部長も想定外のことに……驚いていた。

 

「うう……ああ」

 

何かの呻き声が聞こえた………俺はその声に聞こえた方向に向かい……そこにいたのは………

 

「部長……いました……」

 

「……これは………」

 

いたのは、大公から届いた討伐の依頼のはぐれ悪魔だった……しかし、その身体は無惨にも……両腕は切り裂かれ、上半身の下から何もなかった。正直に思うならば生きているのも不思議だった。

 

「うぐっ………」

 

「「………」」

 

俺たち全員は何も言えなかった…………そんな中、リアス先輩ははぐれ悪魔の前に立った。

 

「最後に何か言い残すことはあるかしら?」

 

「………殺して」

 

「……そう」

 

そう言うと同時に、リアス部長の手から黒い塊が放たれ……はぐれ悪魔はそれに飲み込まれ………そのまま、何も消えた。部長も………なんとも言えない表情していた。

 

「………部長」

 

「……ええ、終わりね………みんなご苦労様」

 

リアス部長はそう言うが、いつもの雰囲気に戻れなかった。わかっている……あのはぐれ悪魔は、人を沢山食い殺した………あのまま言ってもリアス部長たちに滅ぼされていた……それでも、あのはぐれ悪魔の怯えようは今も俺の脳内にこびりついていた。

 

ふと……壁を見た時………そこにはデカく文字が描かれていた………赤い血……多分あの、悪魔の………血だ。

 

輪廻に花弁あり、花弁には花あり

 

「なんだよ……これ………部長」

 

「何かの表現……あのはぐれ悪魔を殺したメッセージかしら?」

 

………輪廻………その言葉にふと俺を殺した化け物が言っていた言葉を思い出した。

 

「部長………あの、はぐれ悪魔を殺したのはもしかしたら、俺を殺した……化け物かもしれません」

 

「………これは少し……厄介なことになったわね……みんな今日は戻りなさい」

 

部室へと戻り………そのまま解散となった。

 

ー○●○ー

 

それから………警戒する中、俺は小猫さんが担当するはずだった契約の家に魔法陣で転移した。リビングだった……白いチョークで描かれた魔法陣……蝋燭の火が灯されており、それが唯一の光だった。

 

「契約の……人はっ!?」

 

契約の人を探そうと歩こうとしたとき………靴に濡れた感触があった。

 

「なんだよ……これ………」

 

靴を触ると……俺の手にも何かべったりと………手についたのは赤い液体……あのはぐれ悪魔と同じ匂いの………血だった。

 

「なんで……血が……」

 

ピチャピチャと……何か滴っている音の方向に向かい、辿り着いたのは壁で………そこに男が貼り付けられていた……血の文字で汚く書かれている。

 

「なんだよ……これ」

 

「それは悪い子にはお仕置きしちゃうよ☆と、聖なる方の聖なる文字で書いているんだよ」

 

後ろから声が聞こえて、そこにいたのは白髪の神父服の男………俺は心の中で舌打ちし、自分の不運を呪った。

 

「……本当、最悪だよ」

 

「おやおや、悪魔さん……俺様のこと知っているの?それは本当に反吐が吐くほどに嬉しくないね」

 

それはこっちのセリフと言いたい………正直にいうなら今の状況で最も会いたくない男………フリード・ゼルゼン……作中屈指のサイコパス神父だ。

 

「俺は神父、天才少年神父で悪魔の首をぶった斬りそれでおまんまを稼ぐのさ〜、俺の名前はフリード・ゼルゼン。あ、こっちが名乗ったからと言ってお前は名乗らなくていいぜ」

 

やっぱり……頭がおかしいとしかと思えなかった。

 

「………殺したのはお前か?」

 

「イエス、イエスどうせ悪魔呼びだすような常習犯はどっちにしろ人生終わっているんだ……俺が殺っちゃったぜ」

 

驚きとかよりも……人としてのクズだとしか思えなかった。

 

ブィンと空気が振動する音が聞こえ、フリードの片手には光の剣を持っていた。

 

「それじゃあ、頭切り裂いて新しい感覚の扉を開けようZE☆!!」

 

そう言うのと同時に神父は剣を振り回しながらこちらに駆け出してきた。

 

「うわっ!!」

 

光の剣が横なぎに放たれる、俺は咄嗟に横に転がりこみ避けた。それと同時に俺の太ももから痛みが……

 

「あっぁぁ!!」

 

熱い……熱した鉄の棒を押し付けられたような痛みが足から駆け巡ってくる。いつのまにかフリードの手には光の剣以外に銃口から煙を吐いている銃を持っていた。

 

「どうよ、このエクソシスト特製の弾は?達してしまいそうな快感が俺と君を襲うだろう?」

 

逃げられない……応援も無理………神器もまだ使いこなせない。神父が変な笑いを浮かべながら俺トドメを刺そうと近づいてくる。

 

「やめてくださいっ!!」

 

聞き覚えがある声に俺とフリードは顔を向けると、そこにいたのはアーシアだった。

 

「おんや、アーシアさんじゃありませんか、どうしたの?結界は貼り終わったの?」

 

「……フリードさん……どうして?罪なき人を………それに直人さんも……」

 

「何々、知り合いなの?……あ、もしかして…… 百合っていうやつ?いいね……俺も混ぜてよ」

 

面白おかしくフリードは俺とアーシアさんを交互にみる。くそ、反吐しか出ないほどのクズ野郎だ。

 

「あはは!!けど悪魔と人間は相入れましぇん!!それじゃあ……早速……あ?」

 

アーシアさんが俺の前に立ち、両手を広げた。

 

「やめてください……たとえ直人さんが悪魔でも……絶対にあなたみたいにひどいことはしません……お願いします」

 

アーシアさんの懇願にフリードは固まっていたが、その表情に怒りが集まってくる。

 

「お前………ふざけんなよっ!!」

 

「きゃっ!!」

 

「アーシアさんっ!!」

 

フリードはアーシアの頬をビンタした。俺はそっちに向かうために立ち上がろうとするが、フリードに剣を突きつけられ動けなかった。

 

「ふざけんなっ!!ふざけんなっ!!お前、自分で何しているのかわかるのか!?お前マジで頭にウジでも湧いているのじゃないかっ!?」

 

「お前がふざけんなよ、フリード・ゼルゼンっ!!」

 

怒りが俺の中から湧いてくる……足の痛みも怒りで消えたのかゆっくりと立ち上がることができた。

 

「ああ?お前自分の状況わかってる?」

 

俺は弱い………今だってフリードに手も足も出ずに死ぬかもしれない……けど、それでも彼女に守られた……その恩を今返さず、どこで返せというんだ!!

 

その時だった……俺の影から細長い針のようなものが飛び出し、フリードのお腹を掠った。

 

「なっ!?」

 

疑問に持ちながら、フリードは俺から一歩下がった。なんだよ…….今のは………俺は何も…

 

ふと腕を見ると、二つ目の黒い蛇の鱗が崇めていた。

 

「チッ!!神器(セイクリッド・ギア)持ちかよ」

 

……空間と空間を繋ぐだけじゃなくて………影を実体化させるのが……本当の………けど、これなら!!

 

「え? え? マジで俺と戦うの!?まぁ、どれくらい肉を細く切れるか世界記録に挑戦してみますかっ!?」

 

『うふふ、メインディッシュがこんなにも』

 

フリードが飛び出してくる瞬間、ゾクリと体温が低くなるのを感じたのと同時に、家の壁が破壊された。

 

そこから現れたの………俺を殺した化け物だった。化け物の顔などいたる所に返り血を付着していた。

 

「おや、あなた………ああ、以前廃屋にいたのと匂いが似ていますね」

 

どうやら、この前殺した俺と勘違いしている……

 

「あれはとても食べ応えがありましたが、少し獣臭いのが難点ですね……さてはあなたはっ!!」

 

化け物がしゃべっている途中、化け物の頭に何かが当たった……しかし、化け物の頭は吹き飛ばず、少し血を流していた程度だった。

 

「おやおや、人が話している状態だと言うのにマナーがなっていませんね?」

 

「ああ?俺の邪魔して、こんなにも不愉快なのは即死刑Death!!」

 

「それもいいですが………私はいささかっ!!」

 

化け物はそれと同時に俺の視界から消えたっ!?どこにいった!?

 

「お腹が空いていますので………柔らかそうなお肉を……っ!!」

 

「きゃっ!!直人さんっ!!」

 

化け物はアーシアさんの後ろに回り込み、アーシアさんを担がれた。アーシアさんも離れようと暴れるが………

 

「おやおや、そんなに暴れると……強く力を込めてしまうじゃありませんか……」

 

「化け物、アーシアさんから離れろっ!!」

 

影の触手のようなものが、化け物の足に絡め取るが………こんなの時間稼ぎでしかない。

 

「おやおや、変な能力ですね……まぁ、もっとも!!」

 

化け物は俺の方までジャンプし、そのまま拳を俺の腹を殴った。その威力は高く、俺は庭の壁まで吹き飛ばされた。

 

「かはっ!!」

 

お腹に背骨が……全部が痛い……意識が朦朧としてきた。視界が……霞んで何も見えない。

 

「ああ、お腹すきましたね…………おや?」

 

そう言ったのと同時に……赤い光が………ああ、そっか………きたんだ。部長たちが来たのと同時に俺は……安堵したかのように気絶した。




次の話こそ一巻、これにておしまいっ!!

なお、フリードさんは……フィッシャーさんに太刀打ち無理と判断し、早々と仲間達を捨てて先に逃げましたとさ……めでたし、めでたし。

フリード……擬似的な百合とはいえ、挟まろうとしたその罪許さん(鋼の意志)

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