D.C.Ⅱ〜初音島に転生した転生者〜   作:もりっち

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あのころの記憶

 

 

 

〜陵side〜

 

 

「はぁ〜」

 

「陵くん、ため息なんてついてちゃ幸せ逃げちゃうよ?」

 

俺は今小学校に行っている。やっぱり義務教育だからだよな…。

 

正直2回も行くはめになるなんて思いもしなかったけどな。

 

「あぁ。ついてたのか俺?」

 

「うん。どうしたの、陵くん?勉強分からないの?」

 

「いや?今のところは大丈夫」

 

「ふーん、そうなんだ。それよりさ今日は何して遊ぶ?」

 

…勉強より遊びかよ。まぁ、俺もそっちの方が勝ってるけどな。

 

「そーだな。今日は、家でゲームするか?」

 

「うん!早くクリアーしたい、早く帰ろ!」

 

元気いいなー。そう思いながら義之に思いっきり引っ張れながら帰った。

 

 

 

 

 

「弟くん、これは分かる?」

 

……俺、今日義之とゲームするんだったよな?今はどう考えたって音姉と勉強中だ。

 

「うん…なんとなく」

 

「えぇーそんなことないよね?お姉ちゃんが教えてあげるよ」

 

さっきからこの調子だ。義之は、というと……隣で寝ている。

 

 

 

家に帰ってきてからゲームをするはずが、音姉に呼び止められた。

 

『ねぇ、弟くん達。宿題は?』

 

『後でやるよー』

 

……宿題あるの忘れてたわ。義之の一言で思い出した。

 

『ダメだよ!お姉ちゃんが見てあげるから一緒に勉強しよっ!』

 

 

 

……そして今に至る。

 

宿題はさっき終わった。しかし、そのまま解放されずに勉強をしている。

 

「私ね、弟ができたら勉強教えたかったんだー」

 

「由夢ちゃんじゃダメなの?」

 

「弟くんじゃなきゃ意味ないのー」

 

音姉はニコニコしながら言った。

 

……なんだよそれ。まあ、音姉の教え方は上手いから別に良いけど。

 

しかし、音姉が明るくなったな。あの暗くてムスッとしたまんまかと思ったぐらいだ。俺がここに転生してきて話が変わったのかと内心ひやひやしてた。

 

「これであってる?」

 

「んーどれどれ?…うん!あってるよ」

 

「じゃあーそろそろ……」

 

俺が立ち上がろうとする。

 

「あぁーダメダメ。次はこっち!」

 

「えぇー。もう今日は勉強いっぱいしたじゃん」

 

「…じゃあ、勉強はやめよっか。その代わりお話ししよ」

 

話?まぁー勉強よりかはいいか。義之も寝てるしな。

 

「話なら、別にいいよ」

 

「じゃあ………」

 

 

 

 

 

 

〜音姫side〜

 

 

私はさっきまで弟くん達の勉強をみていた。義之くんは寝ちゃったけど…。

 

由夢ちゃんは、友達と遊びに行っておじいちゃんは何処かに行っていないみたい。

 

だから彼について聞いてみた。

 

「じゃあ……ねぇ、今は楽しい?」

 

「う、うん…楽しいよ」

 

「前と比べてどう?その…転生?する前と今は……」

 

「……正直、転生する前のことは、忘れかけてた……ここにいる時間が長くて忘れかけてるのかな?」

 

弟くんの話…なんだか不思議な話だけど…。

 

そう思いながら私は聞き入っていた。

 

 

 

 

 

〜陵side〜

 

 

「……正直、転生する前のことは、少しずつ忘れかけている……ここにいる時間が長くて忘れかけてるのかな?」

 

昔の俺どういうやつだったけ?

 

 

 

――――――

 

 

「おーい、陵!これ面白いからさ見といてくれや」

 

「なんだよそれ?最近のアニメか?」

 

「ちげーって!少し前のアニメだけどさ、これ面白いからさお前にも見せたくてさ」

 

そうだ…これは俺が転生前の出来事。

 

アニメ好きの友達がいてよくオススメのものを貸してくれていたな…。

 

「今日中にみといてくれよな!」

 

「へーい」

 

今回はなんのアニメだ?放課後になり、家に帰ってさっそく貸してくれたDVDを再生した。

 

あいつが貸してくれるアニメにはハズレがない。そこまでアニメを愛しているやつ……アイツ、顔は良いのに趣味がこれだからなー…元気にしてるかな?

 

…そういやD.C.Ⅱのアニメを紹介してくれたのもアイツだったけ?

 

 

 

――――――

 

 

「はは……」

 

「どうしたの、弟くん?」

 

「いや、なんでもないよ」

 

「…?」

 

忘れちゃいけない。今も昔も俺って意外と幸せもんなんだな。お前の好きなアニメの世界で楽しくやってるよ。

 

 

 

 

 

 

〜雄二side〜

 

 

俺は今夢を見ている。どうして夢って分かるかなんて……

 

それは、アニメ好きの友とアニメについて語っているからだ。

 

そいつとは、塾が一緒で同じ趣味で話しやすい。

 

「でさーあれ面白いよな!」

 

「あれな面白いよな!だから俺、他のやつに貸したんだー」

 

「誰だよ、そいつ。アニメ好きなのか?」

 

「同じクラスのやつでさー。俺が貸したやつちゃんとみてくれて良いやつなんだぜ」

 

俺の学校ではこんなアニメ好きのやつなんかいないから、こいつと話をするときは楽しい。

 

「あぁ〜、俺もこの主人公みたいにハーレムつくりたいわ」

 

「お前、いつもハーレムばっかり言ってるよな。そんなの現実じゃ無理だろ?」

 

「別に良いだろーてか、現実じゃ考えてないから」

 

…だって俺、お前みたいにかっこよくないし。

 

どうして神様は不公平なんだよ。

 

…あぁ、アニメの世界に行きたい。どうして二次元ってこんなに、魅力を感じるんだ?

 

って毎日思ってたな。

 

「…そうかい。じゃあなーまた明日、塾で」

 

「うん、また明日………」

 

もっと話したかったな。明日も学校かー疲れる。

 

 

…そう思うと今は見慣れた天井。朝か、目が覚めたんだな…。

 

 

はぁ〜。にしても、早く風見学園に入学したいわ。そして、薔薇色の学園生活にしてやる!

 

……さぁ、今日も1日頑張るか。

 

そうして俺は、パジャマから学校に行く服へ着替えだした。

 

 

 

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