テラに異世界転生したら不憫さん(サリア)になっていて人間関係が泥沼過ぎる件 作:もふもふニキ
そろそろ皆さんも薄々気づいてるだろうけど。GLタグ要素が出てくるぞ。今回はリスカムがチャージ!(意味深)するお話
次の日。ドクター達が作戦に行くそうなので俺はお留守番である。どうやら例の作戦の際。サリアさんの体に相当な負荷がかかっていたらしく当面は作戦どころか訓練も駄目らしいことを今日知った、昨日迄そういうことしなくてよかったよほんとに。
ただ作戦にドクターが行くということはかなり暇になるということである。今回の作戦ではニアールさんたちも行くことになってるのでほとんどの関わり合いを持っているオペレーターが出払ってしまった。
ぶっちゃけ暇である、マジで暇である。基地でのお仕事ももらえてないから応接室での手がかり集めなんかもできないんだよねこれ。
そんなこんなでぶらぶらとロドス内を散策しているとリスカムからお呼び出しを受けたのだ。
『今日のご予定がないようでしたら、訓練室の方までお願いできますか?サリアさんが戦闘訓練に参加できないことは把握済です』
まあ丁度いい暇つぶしになるだろうから行くか、なんて思いながら。リスカムの元へ向かうことにする。
「おはようございますサリアさん」
「あぁ、おはようリスカム」
リスカムもお留守番組なのはちょっとびっくりだったが盾が破損してるのなら当然といえば当然なのだろう。まあホシグマとニアールさんが普通に戦いに行ってる辺りそこまでのダメージはないんだろうな、ニアールさんの方は……最近お腹のほうがあまりよろしくないらしく。時折お腹を抱えて青い顔をしてるのよく見るけど大丈夫なんかなあれ………。後で見舞いに行きたいところだけどあのひともよくはたらいてるからなぁ、倒れないといいけど。
「朝から早いな」
「はい、ちょっとねつけなかったので……」
「自己管理は大事な仕事だがな」
「気をつけます…」
リスカムはというと、ロドスから支給される普通の盾で模擬訓練みたいなのをしていたらしい、若干汗ばんでるのかインナーが少し透けかかっていて非常に目によろしくない。俺がサリアさんの体じゃなかったらちょっと危ないところだった気がする。普通ならチェンに両手を差し出してお縄コースまっしぐらなのだ。
「……戦闘訓練か?」
「はい、感覚を鈍らせたくなくて。つい」
「病み上がりなのはお互い様だ。なるべく体に過負荷をかけないことだ」
「わかっていますよ。サリアさんにはアーツの効率的な運用の仕方を教えてほしいんですが……」
それはさておき、リスカムが呼び出した理由を問うてみれば今一番言われて困ることだった。戦闘訓練なら、まあ、それっぽいことを言っとけばなんとかなるし。身体能力を考慮すれば多少強引な戦い方でも戦えてしまうのがヴィーヴルという種族なのだ。ただアーツの使い方とか言われると途端にどうしようもなくなる。だってアーツ使えないんだもん!!!(大声)
「私が?いや、リスカムと私は役割がだいぶ違うと思うのだが」
その言葉にリスカムはあからさまにしょんぼりしてしまうのだから困ったものだった。そういう顔されると困るんだが……。仕方ないやれるだけのことはやってみるか。そう思いつつリスカムの戦い方を思い返してふと思ったことを問いかけてみる。
「一つ、聞きたいことがあるのだが」
「何でしょうかv?サリアさん」
「お前、ロドスに来てから戦い方を変えたことはあったか?」
「いえ、特には」
あー。なるほどな。リスカムの実力不足とかじゃなくて単純に最適化されてないだけだわ。サリアの問いに対するリスカムの返答を聞いた上でそう考えた。
例題をあげてみよう。
足の早いやつが居たとする、短距離走で。だからと言ってどんな場所でも実力を出せるというわけではない。
例えば、競技場のようなゴム製の地面で走る場合と土の地面で走る場合。ゴム製の地面は適度な反発力と衝撃をそのまま上に跳ね返すのではなくある程度下に逃がしてくれる。だが土の場合は違う、力は真下に逃げやすくその上反動がダイレクトに足に来る。損耗具合がまるで異なるのだ。
だから競技前に下準備をするわけなのだが………リスカムの場合、なんの事前準備もなしに突然環境の全く異なる場所で結果を十全に出してこいと言われてるのと同じである。そんなクソゲーはどう考えても無理なのだ。そもそも前提が違ってくるな、そう言うのだと。
「リスカム、お前は実力不足ではなく。単純にアップデートが済まされていないんだ」
「?」
まあいきなりそんな事言われても首かしげちゃうわな。いきなり、『考えるな、感じろ!』とか『争うな、持ち味を活かせッ!』とか言っても意味がわかるわけがないので順を追って説明していくことにしていくか。
とりあえず、訓練室じゃなくて別のところにしよう。
うーん、サリアさんの部屋でいいかなぁ。デリケートな話だし、余人に聞かれてリスカムが気にするのも駄目だからな。
「とりあえず、場所を移すか」
「そうですね、いつまでもこの格好でいるのも………」
そう言うとリスカムが自分の服の裾を引っ張りながら言葉をこぼした。まあそりゃ何時までも運動したあとの衣服でいるのは嫌だよな。そこは失念だった。
「なら着替えてこい、ついでにシャワーで汗を流しても来るといい」
「お手数をおかけします……」
リスカムは訓練室に備え付けられているシャワールームに入ると汗を流し始めたようだ。
そうして数分立つと若干髪が濡れているリスカムが現れたので問いかけてみると返答が返ってきた。どうやらシャワー室にはドライヤー等は置いては居ないらしい。まあ部屋で乾かせばいいいか
「そのままでは風邪を引く恐れがある、部屋に行って髪を乾かすとしようか」
「!?」
「どうかしたか?」
「い、いえ」
女の子が風邪を引いちゃいけないのでそう言うとリスカムがなんだか、めちゃくちゃ動揺したので思わず首を傾げてしまう。別に異性の部屋に行くわけでもないんだから………
ま、いっか。考えても仕方ないし。そう思うとサリアはリスカムを連れて部屋へと帰った。
「お、お邪魔します」
「あぁ……」
有無を言わさずにつれてきちゃったからなんか準備とかあったのなら申し訳ないなとも思いつつ。リスカムを座らせる、相変わらず殺風景な部屋だけど変に動かすわけにも行かないからな。
「とりあえず、髪を乾かすぞ」
リスカムの髪を櫛で梳かしつつドライヤーを当てていく、淡い水色の髪がゆらゆらと動いているのは少し現実味を感じない風景だな。
「すみません。お手数をかけて」
「気にするな、身だしなみは大事な要素だ」
この会話の後。しばらくはドライヤーの起動音と櫛が髪を撫でる音しかしなかった。リスカムはというと、このところ精神的な余裕がなかったのか船を漕いでいたのでそのままにしておいてやる。
たまにはこういう事があってもいいだろうさ
「んぅ……」
いい夢でも見ているのかは分からないけど。眠っている顔は穏やかで、寝息は一定の速度で保たれている。まあそれはいいんだけど……
腕に尻尾を巻き付けられてるから動くに動けないんだわ今、リスカムはこういう事するようなタイプじゃないと思ってたんだけど……勝手なイメージだったのは変わりないか。甘えられるような相手も居なかっただろうし
そんなこんなで髪を乾かし終わったあともリスカムが尻尾でくいくいと引っ張り続けてきてるから動くに動けない。仕方ないので抱きかかえつつベッドに横にしてやる、このまま休ませてもいいだろうしな。
リスカムが寝ている間、動かすついでに淹れておいた珈琲に口をつける。カフェインうめぇ、なんて思いつつサリアさんが残していった資料に目を通していく。今回の件で思った、知らないままではちょっと色々誤差が生じてやばいことになる
そこからしばらくまた時間が立つと、もぞもぞとシーツが視界の端で動くのを見ればリスカムが少しうなりながら寝返りを打っていた、ぽわぽわと焦点が定まっていない目で此方を眺めていたので軽く撫でてやると嬉しそうにしながら頭を擦り付けてきた。
「………」
下手に声をかけて起こすと多分錯乱しそうだからこのままでいいか。なんんてことを思っていると寝ぼけているのか、そのままこちらへおぼつかない足取りで来ると、ぽすっと体の体重を預けると眠りに再度ついた。
もう好きなようにさせてやるか、なんて思っていればリスカムが角を使って手が止まっていることに抗議してくる。甘えん坊め、なんて思いながらもゆっくりと撫でてやると緩く尻尾をきゅうきゅうと締め付けて来る。撫でられるのが好きなのかね。
そこからしばらくまた穏やかな時間が過ぎていく。資料片手にリスカムの頭も撫でていく段々と遠慮がなくなってきてるのか、頭だけでなく頬まで触らせてきており。両腕を腰に緩く伸ばして。巻き付くように寝てるのでもう動くことは無理そうだな。
「リスカム、そろそろ昼だ。起きなさい」
「んんっ………」
「……もう少しだけだぞ」
多分そろそろ昼に差し掛かる辺りだからリスカムを軽く揺すって起こしてあげるがリスカムはイヤイヤモードなのか体をきゅっと丸めてより密着してくる。もうこれはどうしようもならんかな。なんて思いながらデスクに向かいつつ。サリアさんが書いていた資料を自分なりにまとめつつテキストファイルにまとめながら珈琲を啜る。
そういえば、こんなにのんびりした日は初めてなのかもしれない、昨日含め色々なことがありすぎて俺も疲れてるのか、何だかうとうとしてきた。カフェインの力でも睡魔には勝てそうにない……
そう思ってると俺はいつの間にか夢の中へと落ちていった
───リスカムside(夢の中)
夢を見ていた、子供の頃。ヴィーヴルという種族だったのに身長も小さくて、あまり力も強くなかった自分が馬鹿にされていた頃の夢。
そういうときは決まって母親のところに泣きついて慰めてもらったのを覚えている、私の母親は強かで。優しかった。そんなことを思い出しつつ私はしばらく……もしかすると初めてかもしれないホームシックというものを味わっていた。
『──リスカム、そろそろお昼だ。起きなさい』
やだ、もう少しだけ寝ていたい。まだこの温かみから離れたくない、自分を呼びかけてくる声にそう思いつつ体を擦り寄せながら抗議する。暖かくて気持ちいいから、日向に当たっているようなそんな淡い優しさを感じられてるから。
『───もう少しだけだぞ』
また声が聞こえた。うん、もう少し………もう少しだけ、寝ていたい。また起きたら過酷な現実が待ち受けているからここで少しぐらい腰を下ろしても大丈夫だと思う。
そう思っていると、優しく、優しく。まるで初めて買ってもらった玩具を壊してしまわないように慎重に触る子供のような手付き。それは年の離れた姉妹が駄々を捏ねている妹に対して、困り顔をしながらも慈しむ姉のような手付きだった。
一言で言えばずっとずっと撫でられていたい。こうやって誰かが近くに居て、たまに甘えさせてくれて。時折こうして撫でてくれる人が側に居てくれたら嬉しいな。そんな風に思ってしまうぐらいには
(………温かい)
頬を手にこすりつければ戸惑うような動きをしても撫でて安心させてくれる
(………気持ちいい)
撫でるだけではなく、時折背中を一定の間隔で優しく撫でてくれる。まるで抱き合って心臓の音を聞かされてるみたいな感覚。寂しくない
(………優しい)
時折撫でるのが止まり、此方が催促するとちゃんと撫でるのを再開させてくれる。
まるで陽だまりみたいな場所だった、何時までもずっとここに居たいと思いつつも、そろそろ目覚めないとな。そう思いつつ意識を覚醒させた
──リスカムside
(んぅ………まだ眠いですね)
昨日あれだけ泣いた上にサリアさん、ホシグマさん、ニアールさんと沢山話して夜遅くに寝て。今日から頑張ろうかと思って早起きしつつ訓練したからはっきり言って睡眠不足なのは否めません。体調管理をしっかりしないと。
そう思いつつ腕を動かそうと…動かそうと……あれ?動きませんねこれ。そう思いつつ何とか朧気な意識を覚醒させると───
「ん……」
「!?」
サリアさんが目の前に居たしかも至近距離、どういうことなんでしょうか。おおおおちちゅけリスカム、慌てるんじゃない。思わず心のなかで噛みながら状況を確認した私は更に混乱していた。
サリアさんに抱きしめられていた
抱きしめられていた
…………
「くぁwせdrftgyふじこIp」
私は大混乱に陥っていた、意味のわからない言葉を言いつつまた意識が遠のくのを何とかこらえる状況がよくわからない。ホントによくわからない
(顔が近い近い近い!!!)
なんだかよくわからないですけど、サリアさんに抱きしめられてます。私はというと、足を開いて、サリアさんの膝上に乗りつつ頭を抱えられたまま寝ていました。
ちょっと待って下さい、ちょっと待って下さい。
私、撫でられてる夢とか見てましたけど。もしかして、もしかしますか?
そんなことを思っていれば答えはすぐに分かった、と言うか分からせられました。
寝ているサリアさんの腕がゆっくりと伸びてきて。私の頭を軽く、優しく撫で始めたんですはい。
「くぁwせdrftgyふじこlp」
また意味のわからないことを言いながら、顔が火を吹きそうなほど赤くなってるのがわかりました。いやこれは恥ずかしいですでも嫌じゃないと言うかむしろ嬉しいので続けてほしいので放してください、等と思考回路がめちゃくちゃになっているリスカムはぐるぐる目になりながら嬉しいのか恥ずかしいのかよくわからんと混乱している
そんなリスカムに更に
これ以上は耐えきれないと思って離れようとしているリスカムをサリアが抱き寄せ、額同士がくっついたのだ。
これにはリスカム。過充電されたのかショート寸前だったのだが、何とか耐え忍ぶ。重なり合った額に思わず離れなければと思いながらも離れられなかった。理性よりも本能が勝ってしまったのだ。
なんとかしようと顔をずらせば、顔を肩に載せて直視しないようにしていた。それでも撫で回したり背中をトントンしたり、挙げ句に緩く抱き寄せられたりしていた。
そんなことをされてリスカムはというと
(もう無理、無理です、このままでは私は獣になってしまいます)
大混乱どころかもはやこのまま襲いかかってしまおうかとエンジンフルスロットルになってしまっていた
理性<マッテローヨ!!
イッテイーヨ!!>本能
というようにリスカムの理性と本能がデッドヒート!!空いていたのである。それぐらいには色々とおかしくなっていた。
本能<イヤー!
グワーッ>理性
本能<イヤー!
グワーッ>理性
本能<イヤー!
グワーッ>理性
本能<イヤー!
グワーッ>理性
本能<イヤー!
グワーッ>理性
本能の圧倒的攻撃の前に理性はシメヤカに爆殺四散!オタッシャデー!!
ゆらゆらと息を荒くして、サリアの顔をじっと見つめるリスカムが唇を近づけようとすると……。
「ひゃいっ!」
腕に巻きつけていた尻尾のことをすっかり忘れていたためか、思わず変な声を上げて精神が通常時に戻ってしまう。
これで良かった……と思いつつも、まだ撫で回したり。抱きしめられてるのは継続中なのでリスカムの理性耐久レースはサリアが起きるまで続いたそうな。
そういえば、これのR18番とか興味あるかな。需要あるなら書かないこともないけど
それと評価みんな入れてくれてありがとね。感想も何故か知らないけど一杯増えてきた。こんな小説の更新に餓えてるのかね
シリアスルートは要る?要らない?
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居る
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要らない
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曇らせるなら要る
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イチャコラルートも平行できるなら要る
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何で俺に気持ちよく閲覧させねぇんだ!