テラに異世界転生したら不憫さん(サリア)になっていて人間関係が泥沼過ぎる件 作:もふもふニキ
短いけど赦して
「で、この状況。何とかなるのか?」
背後で何やら大きな音が響き渡っているのを聞き流しつつ会話を進めるサリアは腕を組みながら唸りつつ問いかける、どう考えてもここから移動するときに付け回されることは間違いないだろうからとため息混じりに問いかける
「流石にこのままではまずいですね」
「私もそう思います」
そういうリスカムとホシグマも唸りつつ打開策を講じるがどうしても妙案が浮かばない、どうやったって野次馬が着いてくるだろう
そう思っていればニアールがどうやら作があるらしい
「私に策がないわけではない」
「本当ですか?
「目立つのは勘弁ですよ
「上手くんだろうな
全くもってひどい言い草であるしかし元凶には変わりないので押し黙るほかしか無いニアールなのであった、例のごとく尻尾は垂れ下がっている。
「もう少し、慈悲はないのか?」
「無い」
「有りません」
「す、すみません…でも、無いものは無いです」
ニアールのつぶやきにサリアがキッパリと言い切り、ホシグマがため息まじりに、リスカムが少しためらいないながらも答える
テラに救いはないんだよと聞こえて来そうなほどの非情っぷり、思わず膝を抱えて隅っこに縮こまりつつ地面をいじりたい衝動にかられてしまうニアールだった
「で、策とは何だ
「………私のアーツで目くらまして逃げるという戦法だ」
「諸に目立ってるじゃないですか
「ホシグマさんの注文ガン無視ですね
「そういうところだぞ
「……」
サリアに催促されて話した作にホシグマは半目になりつつ、リスカムはなんとも言えない顔で。サリアはこの中で一番親しいからか容赦ないばとうを浴びせてかかる
そんな言葉が途切れ途切れ周りにも聞こえてるらしく
「あの人、私服センスゼロじゃね?」
「あれが私服なのか(困惑)」
「そういうところ結構ズボラそうだよな」
「分かる」
「激しく同意」
「家だと芋ジャー着てそう」
「外見完璧なのに中身ズボラとかテンプレ乙!」
「実は私服がスエットしかなくて仕方なく燕尾服来てダメージを抑えた説」
「心配するな、致命傷だ。問題ない」
「大丈夫そうに見えないんですがそれは」
「ちょっとまってくれ、確かに家では家事能力皆無で食事は出来合いかだれかに作ってもらわないとだめかも知れなくて。おまけに外出用の私服がジャージかクソダサTシャツしかない『仕事だけで生きてましたが何か?別に悔しくないですけど(死んだ魚の眼)』かもしれない。買い物に行こうにもどれが良いかわかんないしそもそもとしてセンスが壊滅的で『どうせ一緒に出かける異性も居ないしそもそも休みとかないからその必要性とか無いですしお寿司』とか言ってるかもしれない、(結婚適齢期から)大分逝ってるかもしれない。もう仕事が恋人どころか仕事とズブズブでただれきった生活をしているかもしれない」
「物凄く失礼な言い方で草」
「ちょっと待つのはお前の方」
「ちょっとやめないか」
「擁護どころか止め刺しに言っててくさバエル」
「その上久々に誰かと食事だなと思っていたら特に親しくもない奴も呼ばれてて話題とかどうしようとか、これって公開処刑じゃね?とか思ってるかもしれない」
「追撃の
「服装が−5000兆点でも顔が良ければ100点になる名ゼリフを知らないのかよ」
「顔が良くて良かったな、顔が悪かったらお前終わってるぞとでも言いたいんですかねぇ?」
「この試合は早くも試合終了ですね」
「だが、そのお陰でイケメンヴィーヴルとのイケメンとイケメンにしか許されない高嶺の百合を見れたじゃないか」
「一理ある」
「それは大いに正しい、ウェイ長官に+5億ポインツ」
等と好き勝手言っている、所々聞こえてくる罵詈雑言(?)に等々ニアールは膝を抱えながら路地の隅っこに逃げると土を弄り始める
「……今日は私抜きで良いんじゃないかな」
等と言いつつ半分泣きべそである、耀騎士の姿ははなく。底にいるのはただのポンコツクランタである。恐らく関係者に見せてもあんなの輝騎士じゃないとか言われそうなぐらい落ち込んでいる
「ぐすん」
「あー……言い過ぎましたニアールさん」
「そ、そうですね」
ホシグマとリスカムがニアールの背中を擦りつつ何とかなだめる、それは逆効果といえば逆効果なのだがそうしないとこのままずっと土いじりしそうなレベルであった。
「ニアール」
「……なんだサリア」
サリアがニアールに声をかければぐすんと鼻を鳴らしつつサリアの方を見ると
「別にいいと思うぞ、其の格好でも。様にはなっている」
「そうか?」
「そうだ」
「……なr「馬子にも衣装というしな」……ぐすん」
上げて落とされたニアールがまた膝を抱えたのですかさず耳元でサリアが何か呟くとニアールが若干体を揺らしつつ、ちょっとしたあと立ち上がった。どうやら立ち直ったらしい
「その言い方は、狡いぞ」
「さあ、何のことやら」
「何を言われたんですか?」
とホシグマがニアールに問うと、チラッとサリアを見た後
「……黙秘する」
と答えた。それを見た外野は
「完全にタラシだわ」
「それな」
「イケメンにのみ許されるタラシムーヴ」
「普通のやつがやったら殺されそう」
「私もされてみたい」
「夢女製造機か何か?」
「あれは女にモテそう」
「実際そうだろ」
「イケメンクランタウーマンがメスの顔してる……」
「堕ちたな(確信)」
「あれで堕ちないメスは居ないと思う」
「男でも女の子になっちゃいそう」
等と外野が囃し立てて居れば
「あのムーヴ、なら」
「おっとそれ以上は禁句だ」
「まだ生きていたか!
「今度は念入りに殺しておくか……」
「だからお前は阿呆なのだぁ!」
「恐れるな、死ぬ時間が来ただけだ」
「野郎ぶっ殺してやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「あ゛あ゛あ゛!?やってみろよぉぉぉぉ!!!!」
「脳みそまでカビたか」
「お前にそんな玩具は必要ない」
「ハイパーボッ」
「汝、敵と認めよう……(殺意)」
「お前は百合の均衡を乱す」
「死んでくれる?」
「>>そっとしておこう」
「世の中百合だな(真言)」
「もしかして百合百合ですかー!?」
「YSE!YES!YES!YES!YES!]
「人の皮を被った悪魔め!」
「せめて痛みを感じて苦しみながら死ぬがよい」
「あぁ!?なぁんだその目はぁ!?」
「上等だテメェ!!」
「俺の怒りが有頂天!」
「あの世で百合に詫続けろーーー!!!間男ォォォォ!!!!」
第二の間男はカカッと即座で速やかに討伐された。汚いな流石
そんなこんなで大乱闘が起こったためサリア達は英語で言うとエスケープした
もしかしたら偽サリアよりも二アールさんの方が不憫なのかもしれない