テラに異世界転生したら不憫さん(サリア)になっていて人間関係が泥沼過ぎる件 作:もふもふニキ
湿度アンケート。ほーん…ってなる結果ですね今の所。案外湿度高い反応してるのにみんな気づかないんだな‐って感じですね
───訓練所にて、ホルンは促されるままフルアーマーのリスカムとの模擬訓練をすることになった。ホルンの方はあまり乗り気ではなかったのだが。何もしてないよりかはいいだろうという気持ちで武器を構える、互いに実弾ではなく模擬弾だ。ただ当たるとすごく痛いらしい
お互いに視線を交わらせて、一瞬の静寂。そして衝突
「ふっ!」
「──甘い!」
どちらも重装オペレーターであるはずの二人の戦いのはずが、激しい金属音をたてながらぶつかり合う。本来の戦い方を一旦捨てているリスカムは模擬中は牽制程度、間合いを詰めて戦う。ホルンのシールドバッシュを受け流して距離が空いたところにホルンが砲口を向ける、すかさずリスカムも帯電して迎撃の構え
「サンダーストーム!」
「……くっ!」
「雷鳴よ、轟け!」
リスカムが、チャージした電撃のアーツを放てば。ホルンのアーツによって強化された砲弾と衝突して爆散する。余波が此方まで飛んでくるのを尻目に二人を見る。互いに持ち前の防御力と威力が弱まった事を感じとり。盾で防ぎきる
「くっ」
そして、反動スタンがリスカムの体にのし掛かる。普段は自身のアーツで動かしているアーマーの重さがのし掛かり、動きが鈍くなる。それに加えてホルンの砲撃に耐えられるようにといつもよりも重装備なのが此処で仇となる
「─取った」
一瞬の加速、重装オペレーターとは思えないホルンの動きにリスカムは表情を変えはしないが。内心あせる。だが大丈夫だ、大丈夫。とリスカムは深呼吸をする
(──かかった…!)
「……!?」
体は思うように動かない、だがフルアーマーにしたのはただ防御を上げただけではない。それ自体が十分な兵器となるのだ。距離を詰めて仕留めに来たホルンに逆に前方に伸びる余剰電流を放出して間合いを詰めさせない。数秒で決着がついてしまうであろう一進一退の攻防が続く。お互いに火力のある重装オペレーター故の戦いだ、リスカムのほうが火力不足に見えるが彼女のアーツは感電を誘発する、電気系統がショートしてしまえばアーツユニットとはいえただでは済まないのだ
そんな光景を眺めているのはサリアだけではない、隣にはバグパイプもいるのだ。仮にやりすぎになりそうになったところに介入できるのはバグパイプぐらいだろうし、ホルンの今の状態には思うところがあるらしい
「でも、そろそろかな…」
バグパイプの視線にはお互いに息を荒くしているリスカムとホルンがいた。しかし両者には違いがあった。
「…もう終わりでいい?」
ホルンはいまだに傷と言う傷は少ないが、リスカムの方は片膝をつき、所々アーマーに亀裂が入っている。一部のアーマーは過放電に耐え切られなくなったのか砲撃の盾にして投げ捨てている。もはややってることが模擬を超えた実践なのだが、リスカムはそれでも立ち上がる
「いいえ、未だです…!」
「へぇ…」
「………」
まだ。体は動くと言うように盾を構えたリスカムにバグパイプ感心したような声を出す、彼女から見てもタフネス性は一定の評価を得られているのだろう。だがホルンはというと
「─ねえ、一ついいかしら?」
ホルンがリスカムに声をかける、どこか苦々しい顔で
「どうしてそこまで立ち上がるの?いや、君がそういう職業だってのは分かるんだけど。そのままじゃ、体を壊すわ」
純粋な疑問をぶつける。これはただの模擬戦なのだ、規模が大きいが。それで肝心な時に動けなきゃ意味がないと
「訓練…」
「そう、訓練だよ。だから──」
ホルンの言葉を遮るようにリスカムは睨み付けるような視線を送る。普段温厚な彼女が決して見せることのない表情に思わず驚いてしまう
「訓練…そうです。訓練です、たかが訓練です。ですが──」
そのままよろけつつも、唇を噛みきってリスカムはなんとか立ち上がる。その眼差しは決して敗けを認めてはいない。足は震えてはいるものの。それでも精神性という意味では今はホルンが追い詰められている。
「確かに、これは訓練です。本来ならもうやめて引き下がるべきです。それは私もわかっています、これは合理的ではない……と」
「ならどうして立ち上がるのかしら……早く手当をしないと」
リスカムの言葉にホルンは問いかける
「それは、私が楯だからですよ、ホルンさん。楯とは、私の力や、状態。ましては能力ではありません──私の在り方。楯は突破されては行けないもの、そして護るものです。前衛で戦う彼らの。そして後衛で支援する彼女らの…そして。後を託してくれた彼等彼女達のためにも。負けない、負けられない。負けられない…!こんなところで膝をついて諦めるようなら…!」
気炎をあげながら、リスカムは吠える。貴女は忘れていないか、見失っていないか。戦う理由を、戦おうとした理由を。戦いの中で戦い続ける理由を見出していたことを
「──後ろで震えて、怯えている誰かを。守れない!」
──衝突する
「はぁぁぁぁぁぁぁ!」
「…!!」
リスカムのには似合わない突進による攻撃、ぼろぼろになりつつも突き進んでくる姿に思わず引き金を引いてしまうホルンにが固まる、バグパイプが飛び出すのを静止しながら眺める
(……大丈夫さ、今のリスカムなら)
リスカムが楯で砲撃を弾き飛ばす、つんざく轟音を立てながらシールドを投げ捨てつつ。予備の楯でシールドバッシュでホルンに殴りかり、ホルンも一瞬の硬直から立ち直り反撃するが
「──あああああぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!」
「…なっ?」
そのままなりふり構わずリスカムが楯を振り抜いて吹き飛ばす、体勢もろくに整えられていないホルンは壁に激突する。壁はクッション材で補強されているが、ダメージが皆無というわけではない。
「…もういいわリスカムさん、私の負でいいわ」
「立って、立ってくださいホルンさん!まだ勝負はついてません!盾を取ってください!」
うなだれるホルンにリスカムが発破をかける。そんなものがヴィクトリアの軍人かと。その程度なのか嵐の勤めはと
「……っ!何も…っ」
ホルンがとうとう声を上げて、情けなく喚き散らそうとして。彼女の中の最後の砦まで自暴自棄になって捨ててしまいそうになる。だけどそれを見逃すリスカムではないのだ
「何も!分かりません!!今は!だってホルンさん、何も言ってくれないじゃないですか!私は、私達はエスパーじゃないんです!言ってくれなきゃ!わからないんです!!」
ぜえぜえと息をとぎれとぎれにしながらリスカムは叫び声を上げる、彼女自身此処まで声を張り上げたことはめったに無いしこれからもないんだろうなっていうぐらい声を上げる。顔色もあまり良くはない、誰が見たって不格好だ。誰が見てもどっちが満身創痍なのかはっきりと分かる
誰が見ても──
「独りで抱え込むことが正しいわけじゃないんですよこの頑固者!!」
─彼女がホルンを助けたいことは伝わるだろう。だが同時にホルンに劣等感を与えることになる。自分よりも若いであろう相手に此処まで発破をかけられて何も言い返せないのだから。
「私達は、その!あまり仲ががいいって言うほど関わりがありません!まだお互いの名前と職歴をちょっと知ってるだけです!友達でも、戦友でも、もしかしたら同僚っていう意識もあんまりないと思います。だけど。だけど!」
そんな事を言いながらリスカムはバグパイプの方を見る
「────貴女を慕ってくれてる部下がいるじゃないですか!!」
弾かれたようにホルンは顔を上げる、そこには少し寂しそうな顔をしているバグパイプがいた。話してほしかったけれど、踏み込むこともできなくて。此処までのことをしてあげられなかった自分が情けないっていうふうに
「私達のことは、最悪。受け入れなくても、構いません。ですが、バグパイプさんだけは、しっかり受け入れてください……!!」
そう言い残してリスカムは気絶してしまう。そもそも病み上がりから本格的なリハビリもまだの段階でのこれは流石に堪えるのだろう。介抱しようとするとバグパイプがそっと視線を向ける。ここはバグパイプに任せるか
バグパイプはリスカムを背負いながらホルンに視線を向ける
「──ホルン隊長」
ビクッと肩を震わせるホルンに構わずバグパイプは少しだけ視線を泳がせた後。短く言葉を伝える。今の彼女に自分が何を言っても重しにしかならないことを理解しているからだ
「……待ってるから」
ホルン隊長ってさ、なんかこうデレると依存まで突っ走りそうなところない?考える時間を与えないでほしいっていうのもあってさ。こう、ブレーキ一回壊れると受け止めてもそのまま吉田沙保里みたいな強烈タックルくらって踏ん張り効かなくなって、止めようとするんだけどまあいいか…みたいな感じでこっちも壊れると思うんだけど貴様は?(高速詠唱A++)
一番湿度があるオペレーターは?
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アーミヤ
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ホシグマ
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リスカム
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ジェシカ
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ブレミシャイン
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アズリウス
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グラウコス
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ウィーディ
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ソーンズ
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誰戦旗武使
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ニアール