テラに異世界転生したら不憫さん(サリア)になっていて人間関係が泥沼過ぎる件   作:もふもふニキ

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久々の投稿




File 3.5 lawful lie

バグパイプと別れた後、とりあえず部屋に戻る。交友関係はあったほうが良いとは言うけれど。それも最低限にしておかないとやばい、幾らあの二人が今は居ないとはいえ、まあまあ危険度があるんだろう。

 

部屋に戻ってアーツに関する理論書は目を通しておくか…そもそも用語自体からの勉強である。そこはどうしても仕方ないので観念するしか無い

 

…なーんて考えてたらもう丑三つ時になっていた。絶賛体調不良中ですはい、いやよくよく考えてみれば結構なダメージ入ってたわ…このダメージ、なんというか変なんだよな。一気に来たような気がするが…まあいいか

 

そんなことはさておき、そろそろ寝る……

 

「……ふむ」

 

朝起きるとそれなりに体が動くことに気がつく。多分元々の体力回復がバカ凄いんだろう。まあサリアさんだしそうなんだろうさ。

 

「とりあえず、どうするものか」

 

珈琲に口をつけながら今日をどうすごすか決めてみるかね、アーツの資料漁りはそれなりに済んできた。となると、やはり訓練あるのみだろうか。昨日あんなことがあったわけだからアーミや達とはあまり合わないほうが良いだろうな

 

さて、行くとしようか

 

──────

 

「ふむ……」

 

とりあえず誰も居ない、となると色々できそうだが…ふむ、射撃場か。そういうのもあるのか、その辺りもやっておけるようになるといいか、そういえば前に注射器みたいなのがあったはずなんだが、あれは部屋になかったな。さて、ちょっとやってみるか…本物の銃は扱ったことないし、触ったこともない。模倣品ならあるけど…まあこれは実弾じゃなくてアーツで動くやつみたいだから問題なさそうなのが救いかね

 

「さて……まあこんなもんか」

 

動かせそう&悪目立ちするようなやつは辞めておこう、狙撃銃はとりあえず却下。あんな専門性のえげつないもの使えるかアホ、動いてるものを確実に当てるのはムリですはい。というわけで拳銃、それも一般的なセミオートのにする。フルオートは引きっぱなしで大惨事になるだろうし、バースト式も良いとは思うんだがここにはなかった。贅沢は言わないでおくとする

 

とりあえず、試し打ち…

 

「へぶっ」

 

………誰も見て無くてよかったわ。ものすげえ反動、なんだこれ…まあいいか。脇締めて。両手で撃てばなんとかなる。とりあえずこれでいい…いや、待て。

 

……おいおい、なんで此処に『こんなもの』があるんだ

 

「これ、あれだよな……」

 

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アメリカで売られていた世界初のレバーアクション散弾銃、当時だと確か連射できる散弾銃としては初めてだったはずだ。ゲージは10、別のポンプ式散弾銃と対抗馬にならないように弾薬が少なめに設定されてるらしいやつだ。

 

だが、何でこんな物が転がってるんだ?危なっかしい云々の前に色々と不味い気がする。とりあえず触らないで放置だ放置。厄介事に関わりたくなんて無いんだわこっちは。

 

「とりあえず様になったか」

 

命中率はお世辞にもいいとは言えないが、下手な鉄砲何とやら。県政ぐらいには使えるんだろうが、足腰はしっかりしてるから単に俺が慣れていないだけか。

 

さて、だいぶ長いことやってたからもうお昼すぎ。此処で変にエンカウントすると大分不味いことになりそう。

 

さてさて、こっそりこっそりお部屋に戻るとしようか…後始末はしっかりと。

 

───自室にて

 

 

「さて、お勉強のお時間だ」

 

ぶっちゃけ言語なんてよくわからんが、どうやらテラの世界だと公用語なんてものは存在しないらしい。出身地的にサリアさんはクルビア出身だから英語かなと思ったんだが、なんでかウルサス…ロシア語の論文ばっかりなんだよなこれ、まあそれは良いんだよね、何でか読めるし。流石に論文相当のものはそもそも読めないし解読不可能、んなもん素人にわかるかボケ

 

「だがやらなくてはな…」

 

よくわからん単語は辞書っぽいのを引いて調べるしか無い、やってることは完全に学生のそれだ。まあテラ一年生ということを考えれば仕方がないのだけれども。とりあえずアーツ関連のお勉強はしておかんと不味いのよねこれが。基本となるアーツの範疇、それ以外のものと。後はやっぱり種族的なこととかかな。ヴィーヴルって脱皮とかするんだろうか。龍という特異性を考えるとなさそうなんだけれど。そういうのも覚えておかないと、基礎知識皆無だと色々とまずいったらありゃしない

 

うーん、しかし時間が流れるのが早すぎる。もうお昼すぎ、やばいやばい、とはいえ部屋から出る気もないから。どうしよっかな…やっぱり、もっと勉強するとしようか。知識はいくらあっても問題ないだろう。知りすぎるとやばいこともあるんだけどそれはそれ。

 

よーし、やるか!

 

……………………………

 

…………………

 

……………

 

んお、なんか寝てたみたい。やっぱり詰め込み過ぎは良くないかねぇ。そこまで自頭良くないんだしさ、あと覚えることが多すぎてどうしようもならんのですはい。もう若く…ないのかは分かんねえんだわこれが。年齢はアークナイツ全然公開されてないし。学生とか、だいたい割り出せるのも無くはないんだが

 

はい、現実逃避終わり

 

「………何をしている」

 

「……膝枕?」

 

「何故疑問形なんだ…」

 

目を開けるとバグパイプも顔が飛び込んでくる。寝ている間に侵入されたのもそうなんだが。なんで膝枕されてるのかよくわからん。というか鍵はどうした鍵は。サリアさんの自室は文書の保管とかも色々あるからセキュリティレベルは高めだったはずだぞおい、むむ。これはどうしたものか

 

「どうやって入った。ハッキングか?」

 

「違う違う、ちゃんと正規の手段で入ったよ。ドクターとちょっとお話して合鍵?合カードキー?貰ったんだ」

 

「私のプライバシーはどうなるんだ」

 

「そこは我慢してほしいな」

 

若干ふてくされたように言うとくすくすっと笑いながらぷにぷにと頬を突っつかれる。いやほんとにプライバシーはどうなるんだ。色々と急に入ってこられると困るんだが、変に考え語としてるときに来られると非常にまずかったりする。というかそろそろ膝枕をだな……まあいいか

 

「ほら、そっちのほうが色々と便利でしょ?こっそり会いに来るのもできるし。何かあったら相談とかしたいしさ。ね?」

 

「はぁ……良いだろう。理解はしておく。納得はしないが」

 

確かに、そういう意味だとあったほうが良いんだろう。良いんだろうけど前にタバコ吸ったの部屋でも良さそうではあるんだが。それだとセキュリティと言う意味で何枚か落ちる。コルテラルダメージと思うしか無いなこれは

 

「ん、ありがと。これ私のカードキー」

 

「…受け取っておく」

 

そう言われてバグパイプのカードキーも受け取っておく。…まあ、そろそろ膝枕から脱出せねば。アングルがちょっとよろしくない。意外…というわけではないが、有るからねバグパイプも、当たるんだ。だけどなんか起きてほしくないのか手で抑えられてる。何故

 

「…何故手をどけない?」

 

「いや、こういうの好きなのかなって」

 

何でそうなるんだ…いやまあ。体勢としては楽なのは間違いない。間違いんだがちょっと精神的にな

 

「別にそういうわけではない、そもそもその先入観は何処から来たんだ」

 

「あの二人との関係性から?」

 

「…そうか」

 

なるほど、そこからか。そうなら全くもって否定できん俺もそう思うもん。絶対サイレンスとはそういう感じだと思うもん。他所から見るとね

 

「…嫌いだった?」

 

「そういうわけでは…むぐ」

 

一応傷つけないようにそうじゃないというとそのまま膨らみで顔を覆い隠される。正直息ができないだけなので丁重にお断りさせてもらうしか無い

 

「やめろ、窒息死させるつもりか」

 

「そういうわけじゃないよ?」

 

「じゃあなんだ?」

 

「…ハニトラ?」

 

「私は女だ、そしてそれをしてくるのは相手のスパイだぞ。信頼関係を崩すようなことを言ってどうする」

 

「それぐらいで崩れるとは思わないけれど…あたっ」

 

反省してないバグパイプにとりあえずデコピンして起き上がる。どうやら昼食を持ってきてくれたらしい、バスケットの中にサンドイッチらしきものが入ってる。結構痛かったのかのたうちまわってるバグパイプを尻目にムシャムシャと

 

「痛いんだけど!ちょっとは加減してほしかった!」

 

「ただのデコピンだ、加減など無い。そして有り難く頂いている、美味しいぞ」

 

「だったらパワーを考えてほしいなぁ…!どういたしまして!」

 

怒ってるんだか嬉しそうなんだかわからんバグパイプにお礼を言いつつサンドイッチを口に運ぶ。ちょっとぶーたれつつバグパイプも一緒に食べ始める。どうやら私と一緒に食べるつもりのようだ。

 

「それにしても、どうして急にこんな事を?ただの差し入れというわけでもあるまい」

 

サンドイッチをあらかた片付けつつ。珈琲に口をつけながら問いかけてみる。純粋に差し入れ、というのも一瞬考えたのだが。この状態のバグパイプにそれはないかなと思ったのだ、本来の彼女ならどちらかというと食堂に引っ張り出すことをしてきそうだし

 

「んまあ。差し入れは口実かな。本命は…此方」

 

…なるほど。そういうことか。

 

「今の状態のサリアから目を離すと。何してるかわかんないうちにぶっ倒れてそうっていう話をドクターにしたんだ。そこで私がある程度助けるからーっていつもの感じで」

 

「そこで私の部屋に入ると言うことに違和感を無くすか」

 

「そういうこと、まあ私のカードキーあげたのはあんまり意味無いんだけどね」

 

 

…やはり相手も抜け目なさそうだ

 

 




ちょっとサリア×バグパイプでR18書こうとする欲が出てしまった

アークナイツ(悪口)は居る?要らない?

  • 居る
  • 要らない
  • もっとイチャコラしろ
  • もっと不憫しろ
  • もっと周りが拗らせろ
  • もっと腕にシルバー巻くとかさ!

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