テラに異世界転生したら不憫さん(サリア)になっていて人間関係が泥沼過ぎる件 作:もふもふニキ
食堂のテロ行為のせいで1日潰れてしまった…いや、あのあと色々と大変だったんだぜ?
レインボーシックスシージが七色に光輝いたと思ったらなんか色ごとに分裂するし、そのあとになんか踊り出すし。どういう状況なのかって?わかんねえだろ?俺もわかんねえ…シージがノーマルシージになったかと思ったらシージに対抗意識持ったのかドクターがレユニオンに反省を促すダンス踊り始めたり。もしかしてドクターって現代人なのか?
んで一人だけ徒歩で医務室にいかされたブレイズはぶーたれるしさ、何でそれを俺の方に放り投げるんですかね?馬鹿なんですかね?
お陰でそのあと模擬戦闘になりかけた時にブレイズの口からレインボーがかかったよ。馬鹿じゃないの?
ケルシー先生?ケルシー先生はいきなり暑がったり、彗星がパーッと光ったりするとか言ってたんで修正しときました。
はー…昨日は疲れましたよ、ええ。まあ、悪いことばっかりじゃないんだがな…
「サリアさん、おはようございます!」
「あぁ、おはよう」
「おはようございまーす」
「おはよう。昨日は大変だったな」
「いやー、きついっす。なんなんですかね、アレ…っと。仕事しないと」
「無理はしないことだ」
「うぃ」
…という風に。名もなき(名前はあるんだけど俺が知らないだけ)一般オペレーターと仲良くなれてる。もっぱら医療チームなんだがな、この交遊なら問題ないだろう。
「あ、サリアさん。おはよー!」
「あぁ…おはよう。体調が戻って何よりだ」
ブレミシャインが元気一杯に挨拶してくる。この子も相変わらず元気だな…昨日は泣きべそかいててアレだったけどさ。
「…二アールはどうした?」
「あー…」
二アールさんも居るかと思ったら、何処を見渡してもいなかった。聞くとブレミシャインが目をそらした…なんかあったんかな?
「…お花摘みにいってから戻ってこないんだよね」
「(無言の合掌)」
二アールさんぇ…そりゃあんだけむりしてりゃそうなるわな。というか二アールさんの防御力貫通してくるあれはやべえんだと再確認した次第である
「…っていうことで、お姉ちゃんもおやすみ何だって。ドクターもあんな感じだしさ」
しかたないよねーっていう感じだ。俺も頷く、というかレユニオンとの攻勢はどうなったし、こんなのでいいのか?
「さーて、私は機械弄りでもしよっかなぁ…」
「そういえば。ブレミシャインは工学系の出身だったか」
「うん、本当はそっちの方がすきなんだよねー…サリアさんもそういうの好き?」
「嗜みはある」
何気ない一言にブレミシャインの背後がちょっと光った気がする。…あ、これダメなパターン入りましたね
「じゃ、じゃあ今日一緒に機械弄りしない!?あ、サリアさんの予定が空いてたらだけど」
「予定は空いている。ドクターがあの調子ではな…」
ブレミシャインにそう告げると随分喜んでくれた。本当はアーツ云々の使い方を再度復習するつもりだったんだが、まあいいっか…
「じゃあ。工房に集合ね!」
そう言い残してブレミシャインはスタコラと居なくなってしまった。俺工房の場所知らないんだけど…
────道に迷うこと10分程
「サリアさん、いらっしゃい!」
「あぁ…お邪魔させてもらう」
既に準備をしていた作業着姿のブレミシャインに声をかけつつ中にはいる。うん、この重油の匂い…やっぱり機械はこうじゃないとな!
そんなこんなでブレミシャインが借りてる工房にお邪魔している。どうやらヴァルカンの工房を間借りしてるらしいんだ、それはさておき
「今日は何を作る…いや、直す方か?」
「また通信装置壊れたんだってさー。早く直してあげないとね」
どうやら機械音痴組が壊したらしい。メテオさんとか、どうやらバグパイプもいるらしい。それは壊れるわ
ということで修理スタート。
内部構造は俺らの使ってる端末とそこまで変わんないみたいだな…その代わり、半導体の所にオリジウム関連の部品がつけられてるっぽいな。これでやってるとすると…一々交換しなきゃならんのはコストかかるなぁ。
何て思いつつ、配線を説明書片手につけ直していく。はんだはどこも変わんないみたいだな。直流も交流もあるらしい
無線は無線でも業務用無線っぽいなこれ。MCAとかIPじゃないっぽい。さすがに人工衛星ぶちあげてない限りIPはきついかな…。
何てことを思ってるうちに損傷して剥き出しになってる配線を取り外して、新しい配線をニッパーを使ってかわむきしていく。ストリッパーとかあれば便利なんだけどなぁ。ジョイントの断面図気になるし。ないものはしゃーないなとりあえず圧縮工具で抜けないようにして…これでいいか
というわけでスイッチを押してみると普通に起動してくれた。良かった…ん?
なんかブレミシャインがこっちをガン見してくるんだけど。
「…どうかしたか?」
「な、何でもないよ?いやー、サリアさん上手だなぁって」
なんだろうこの子。趣味合う奴がいなくてボッチでした~みたいな雰囲気醸し出してるんだけど…いやいや。ブレミシャインがそんなわけないっしょ?うん…だってコミュ力高そうだし。ああ、でもカジミェーシュって騎士国家だからなぁ…腐敗してるけど。
「…また暇があれば一緒にやるか?」
なーんて何気なく言ってみたりする。まあ、仏頂面のコミュニケーション取りにくそうなサリアさんがいうんだから社交辞令っぽく聞こえるから大丈夫じゃない?知らんけど。
なんて思ってると急に眩しくなった。何の光ィ!?
「本当に!?」
おう、ブレミシャインが輝いてるよ…物理的に。シージといいブレミシャインといい唐突に輝かないでくれる?眩しいんだけど…。
「あ、ああ…本当にだ」
「やったー!」
何この子、ほんとに騎士?感情豊かで可愛いんだけど…まあ、この程度の付き合いなら
そんなこんなで午前中はブレミシャインと機械いじりを楽しみましたとさ。
───お昼にて───
ブレミシャインがなんだか張り切って工房に籠ったので。何か持っていってやるか…なんて思いつつ。かつての戦場である食堂にやって来た。昨日は悲惨な状態だったが。汚れ絶対許さないウーマンことウィーディが綺麗にしてくれた。ちなみに昨日の飯テロの被害者の一人である、後片付けでのだけどね。
そんなウィーディちゃんがぼっちで食べてるので相席させてもらってる。この子、手袋してないと握手しないとかそういうので若干孤立気味なんだって。結構な古株らしくて、サリアさんとあんまり変わらないとかなんとか?昨日ススーロちゃんから聞いた。
今日の厨房担当は安心と信頼のバクパイプ製である。通信機直ったよって伝えたら大盛りにされた。ありがたく頂戴するとしよう。
「───ねえ、聞いてる?」
なんて思考を飛ばしてると隣からウィーディちゃんが首をかしげつつ顔を覗き込んでくる。この子ナチュラルに距離が近いってはじめて知った。ウィーディちゃんボイスは非常に心地い。
「あぁ、聞いている。水道管の根詰まりだな?昨日の騒ぎで大分痛んだそうだな…いや、料理で水道管が痛むなぞ信じられないが」
「まあ、ね…私だってそんなの信じたくないわ。せっかく交換したばっかりなのに…」
ため息混じりにパスタをくるくるとフォークで巻き付けながらウィーディちゃんが黄昏る。まあ自分の仕事台無しにされてるんだからしゃーないよな。
「はぁ…また仕事が増えるわ」
「研究どころではないのは、エンジニアとしては悲しいな…」
俺がしみじみ言うとウィーディちゃんがウンウンと頷いてくれた。この子、真面目だから手抜きとかできないだろうしな。なるべく手伝ってあげるか
「…それにしても、この子は私の頭が好きだな」
「珍しいとは思うわ。リーフがこんなになつくなんて」
シードラゴンのリーフが俺の頭に乗っかってぐでーってしてる。この子、ウィーディが作ったんだよなたしか。ウィーディの話し相手とかしてるんだろうか…やめよう、悲しくなってくる
そんなこんなでのんびりと談笑しながらウィーディちゃんとごはん食べてる。これだけでもう勝ち組な気がする
「ウィーディ、エンジンのテストの件で…おや?」
「あら、珍しいお二人が…」
あ、グラウコスとアズリウスだ。ウィーディと仲いいんだよなこの子ら、エーギル三人娘をすこれ
「はじめて…に、なるだろうか?」
「何度か作戦でお見かけしたことはあるぐらいですわね」
「私は新参なので本当にはじめてになります」
「アズリウスは…顔だけ見たことあるって感じかしら?グラウコスは初対面。この人はサリア、ライン生命の方にいた方なんだけど。私と同じ位ロドスに居るわ、私の数少ない同期よ」
「紹介に与ったサリアだ。よろしく頼む」
妙に自慢げなウィーディちゃんに若干首をかしげつつ自己紹介を済ませる。
そういえばアズリウスがなんか手にぶら下げてるな。これはよもやよもや…あれですね?
「今日もダメだった?」
「ええ…駄目でしたわ。昨日の騒ぎの影響も有るのでしょうけど」
案の定アズリウス特製ケーキだったらしい。見た目がアレなせいで受け入れられないっぽいなぁ、味は美味しいらしいんだけど…んむ、此処は一肌脱ぐとしますか。ヴイーヴル的には脱皮になりそうだが。
「何かの食べ物か?」
「ええ、アズリウス。ケーキとかそういうの作るの上手なのよ?…でも見た目が、ちょっと…ね?」
「私は好きですけど」
ウィーディが言いにくそうに説明しつつ、グラウコスがそれを擁護するように続ける。そういえばケーキなんて久しぶりだし、頂こうかな
というわけでアズリウスが置いた袋包みを開けてみた
「…刺激的な色だな」
「…いつもこうなってしまいますの」
思わずこぼれた言葉にアズリウスは拗ねたような口調で自嘲する。見た目はアレだけど匂いは普通なんだよな、甘い匂いする
「…では、ひとつ」
「あっ………」
アズリウスが声を漏らし、グラウコスが若干目を見開いて。ウィーディは残りのパスタモグモグしながら見てる。
───ふーむ
「…ただの何処にでもありそうな美味しいケーキだな」
別に体が痺れるとかそういうことはない、普通に旨い。モグモグ
そんな風にしてるとウィーディも手を伸ばして一緒にモグモグ。普通に旨い、なんかアズリウスがおろおろしてるけど気にせずモグモグ。
「あ、あの…お二人とも。無理して食べなくても…」
なんてアズリウスがしょんぼりしながら言ってきたのでウィーディと俺が顔を見合うと一緒に苦笑した
「別に無理して食べている訳ではない、普通に旨い。変な匂いしないからな」
「そうね、美味しいわよ?変な味しないし」
普通に食べれる、これ大事な?
なんてことをしたあと。アズリウスとグラウコスとウィーディをつれてブレミシャインの元へ行くことにする。
君のケーキは美味しいんだということを証明しようじゃないかアズリウス
偽サリア「申し訳ないがブレミシャインには犠牲になってもらおう」
ブレミシャイン「」お姉ちゃん助けて!
二アールさん「(トイレに籠り中)」
アークナイツ(悪口)は居る?要らない?
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居る
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要らない
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もっとイチャコラしろ
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もっと不憫しろ
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もっと周りが拗らせろ
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もっと腕にシルバー巻くとかさ!