クソ雑魚貧弱オリ主 作:とく
多分今日か明日にもう一話上げます!
昨日手に入れたUntitledを見つめてもうそろそろ五分がたった。とりあえず兎にも角にも起動しないことには話が始まらないのでポチッとUntitledを起動するといつものように光に包まれ──光が晴れると俺は教室とも、誰もいない場所とも違う、これは…
「ストリート?それにカフェまであるし…」
とりあえずカフェに行ってみようかと歩いていくと、後ろから誰かに肩を叩かれる。
「うん?…むぐっ」
「あはは、引っかかっちゃった?」
くるりと後ろを振り返るとほっぺたに突き刺さる指。びっくりして目を白黒させていると前にいた少女が意地悪そうに笑う。
「…このセカイの、ミク?」
「せいかーい。知ってるだろうけど、私はミク。よろしくね、凛くん」
「ああ、よろしく。ここは彰人たちのセカイなのか?」
「うん。まあ
「知ってるんだ?」
「まあね。貴方は色々特別だし…ね?」
「…そうだね」
やっぱり、俺の秘密はセカイの住人にはバレている…いや、初めから知られてると考えた方が良さそうだな。幸いセカイの住人は善良な奴らが多く、勝手に言いふらされる心配は無いだろう。
「カフェへ行くんでしょ?珍しいお客さんだからメイコも喜ぶよ」
「メイコ?このセカイには何人バーチャルシンガーがいるんだ?」
「今のところは四人かな~。私とメイコ、後はリンとレンがいるよ」
「賑やかなんだね、このセカイは」
誰もいないセカイとは大違いだ。それに教室のセカイとも全然違う。なんというかここは他のふたつのセカイから感じない熱量を感じる気がする。
「あら、いらっしゃいミク…あら貴方は…」
「浅野凛。よろしくね」
「ええ、いらっしゃい。私はMEIKO。あなたの事は噂で聞いていたわ。ゆっくりしていってね?」
「うん、ありがとう」
「あれー?彰人たち以外のお客さんがいるなんて珍しいなー!」
「キミは…鏡音レン?」
「うん、そうだよ!ねぇねぇ、もしかして君が浅野凛?」
「その通り。よろしくね」
そんなこんなあって、途中から鏡音リンも混ざって雑談をしているとガチャリとカフェの扉が開く。それを見て俺とミクは顔を見合わせてニヤリと笑うと俺はそっと入口付近で姿を隠す。
「ちわーっす。あん?なんだよお前ら集まって」
「彰人くんいらっしゃい。コーヒーは飲むかしら」
「ああ、貰います。で?また何か悪巧みでもしてんのか?」
「その通り!」
「うおぁ!?…って…は?…いや、おま…え?なんでここに!?」
俺の前を通り過ぎ、油断しているところに後ろから声をかける。ビクッ!と体を硬直させた彰人が恐る恐る振り向いた後、俺を見て固まる。まあそうなるだろうよ。
「よっ、彰人。お邪魔してます」
「いらっしゃい。…って、違ぇよ!そうじゃねぇ!なんでお前がここに来れたんだよ!」
「さあ?俺のスマホにUntitledが入ってたからだけど」
「あはは、実は私が呼んだんだ。スマホ越しに凛くんの曲を聞いて話してみたいなって思ったの。それに、貴方たちの想いを叶える手助けにもなると思って」
「…訳わかんねぇ…」
頭を抱えた彰人に苦笑いしながらMEIKOさんのコーヒーを飲む。うめぇ。相変わらずコーヒーはうめぇ…って、熱ッ!?
「熱っ!?またこのパターンかよ!」
スマホが熱を持ったので、何事かと思えばUntitledが『Ready Steady』へと変化していた。
「このセカイに認められたって訳ね」
「そうみたい。これからよろしくね、凛くん」
「…ったく、来ちまったもんは仕方ねぇ。その変わり、俺たちの手伝いをしてもらうぞ」
「手伝い?」
俺は首を傾げると不敵に笑った彰人が続ける。
「おう。お前は俺たちの歌を聴いて感想を言うだけでいい。あんだけのもんが歌えるんだ、それくらいは出来んだろ?」
「まあそれくらいなら出来るよ」
「んじゃ、それでいいな。おいお前ら!いつまで聞き耳立ててんだ!」
「…すまない、盗み聞きするつもりは無かったんだ」
扉を開けて入ってきたのは冬弥と杏とこはねだった。昨日ぶりの面々に手を振るとこはねが小さく手を振ってくれる。彰人の言う小動物見てぇなやつってのが今わかった気がする。…ま、案外こういう子に限って凄い才能を秘めてたりするのかもね。
「まあなんだかんだあったけどよろしく。俺がするのはあくまで手伝い、だけどね」
厳しく言うから覚悟しろよ?と言うと上等!と口元を不敵に釣り上げる彰人。なんだか、楽しくなってきたな。心做しか体調が良くなってきた気もするし。
次回のクソ雑魚貧弱オリ主は!
凛です。貧弱かつ病弱な俺がミステリーツアーに!?…まあ最近めちゃくちゃ体調良いから多分大丈夫なんだけどさ。つーか、絵名と瑞希はよく悠人やまふゆの許可を得られたよな?
次回、凛死す!デュエルスタンバイ!