ふみふみシンデレラガールおめでとう!!

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ふみふみがシンデレラガールだって!! そいつはめでたい!! 記念短編だ!!

(完成品を見て)

あれ?

まぁ、心の広い方はスクロールしてどうぞ!!


ふみふみシンデレラガール記念短編

 「お~っす」

高森が部室に入ると三人の部員が部室にいた。

 「あ、高森くん」

すぐに声をかけてきたのは楽器の手入れをしていた梅木音葉。彼女は学園都市美城大学の音楽科に所属する一方でアイドル活動をしている女性だ。

 「おっす、梅木。シンデレラガール総選挙では残念だったな」

 「大丈夫……あまり気にしてないから……」

 「音葉ちゃんはもうちょっと気にしたほうがいいと思うなぁ」

音葉にそう突っ込みを入れたのは窓際で観葉植物の手入れをしていた相葉夕美。学園都市美城大学の教育科に所属しながらアイドル活動もしている女性である。

 「そういう相葉は38位だっけ?」

 「うん。来年はもっと上にいけるように頑張るよ!!」

えい、えい、むん! という掛け声が似合いそうな気合を入れ方をしている夕美。それをみて苦笑しながら高森はいつもの位置にリュックを置く。

 「で、それはどうした?」

そして部屋の隅で「34位34位34位34位」と壊れたラジオのように呟き続けている銀髪イケメン。

高森の言葉に夕美は苦笑する。

 「イヴァンくんはほら……アーニャちゃんの順位がショックだったみたいで……」

 「ああ、なるほど」

そう言って高森はイヴァンの肩に手を置く。すると憔悴しきった表情でイヴァンは高森を見上げた。

それに対して高森は優しい笑顔で口を開く。

 「俺の妹は総選挙の順位は4位だったけどお前の妹は何位だった?」

 「貴様を殺す!!」

 「あぁぁぁぁっはっはっはっはっは!!!!!!! これで俺の藍子のほうが可愛いと決まったようなものだなぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁっぁあぁぁ!? ありえませぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!! うちのアーニャのほうが可愛いのは決定的に明らかですぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

 「二人とも顔はいいのに重度のシスコンなのがなぁ」

 「? 仲が良くていいんじゃないかしら?」

 「音葉ちゃんもどっかずれているしなぁ」

煽り合いからついには魂の込めた殴り合いになった高森とイヴァンをみながらお茶をいれる夕美と、部室に置いてあるキーボードを弾き始めながら首を傾げる音葉。

音葉が弾き始めたのがスタン・ハンセンのテーマであることに夕美は突っ込むことをやめた。夕美にはまた高森が余計なことを吹き込んだと思うだけだ。

ついには武器を取り出そうとした二人に対して淹れたてのお茶をぶっかけるという残虐ファイトをした夕美。あまりの熱さにモップになる高森とイヴァン。呑気にお茶をすする音葉。

残念なことにこの部活では割と珍しくない光景である。

 「あら? イヴァンくん、そういえば美波は?」

 「あっつぅ……ああ、新田だったら愛しの弟くんにラブコールしていたから置いてきた」

音葉とイヴァンの会話にでてきたのは新田美波。絵に描いたように才色兼備の女性でラクロス部にも兼部している美城大学海洋学科の生徒兼アイドルだ。

まさしく学園のヒロインともいうべき美波の欠点。それが重度のブラコンであるということであった。ヒマがなくても弟に連絡をとり、一日の百件以上の連絡も珍しくない。そして一回電話を始めると長い上に終わった後に惚気が始まるのでさっさと逃げるのが吉なのだ。

持っていたタオルで顔をふきながら口を開く高森。

 「新田もなぁ。重度のブラコンがなければ引く手あまただろうに」

 「それ高森くんがいう?」

 「まったくだな。あそこまでの重度のブラコンはドン引きするぞ」

 「イヴァンくんは鏡をみよう?」

夕美の突っ込みをスルーする高森とイヴァン。二人とも重度のシスコンの自覚はあるが治す気はないのだ。

 「高森くん、文香は?」

音葉の言葉に高森は真面目な表情になる。

 「すっげぇ人の量に囲まれていたから置いてきた」

 「お前本当にクソだよな」

即座に突っ込んだイヴァンと罵倒の飛ばし合いを始める高森。

会話に出てきたのがこの部活最後の一人である鷺沢文香。美城大学文学部に所属しながらアイドル活動もしている女性である。しかし、本人は本の虫であり、芸能関係には死ぬほど疎い。なので突如アイドルになった時には部員全員が驚いたものである。

 「しかし、今年のシンデレラガールがまさか鷺沢とはな」

 「文香ちゃんは顔もスタイルもいいし、性格もいい娘だからねぇ」

 「「はぁ!? うちの妹のほうが上だし!!」」

 「本当にめんどくさいなぁ!! この兄’s!!」

夕美の相槌に即座に反応するシスコン達。

 「でも、文香が言っていた『シンデレラガールになったらやりたいこと』って何かしらね」

 「ああ、それな。結局記者会見でも顔真っ赤にしたままで何も言わなかったからな」

音葉と高森の会話に『マジかこいつら』的表情を浮かべる夕美とイヴァン。

イヴァンは小声で夕美に話しかける。

 「おいおい相葉、梅木はまだしも高森の奴マジで言ってるのか?」

 「たぶんマジなんじゃないかなぁ。文香ちゃんあんなにわかりやすいのに……」

 「? 何か言ったか?」

 「お前は一回チンコもいだほうがいいぞ」

 「突然の罵倒が俺を襲う」

そして再び口論を始める高森とイヴァン。そして夕美は音葉に近寄る。

 「音葉ちゃんは本当に気づいてないの?」

 「? なにに?」

 「文香ちゃんの気持ち」

夕美の言葉に音葉は少し考え込むが、何かに気づいたのかすぐに口を開く。

 「文香が高森に『マジゾッコンLOVELOVE大好き』ってこと?」

 「うん、あってるんだけど言い方どうにかならない?」

 「? 安部さんが文香と高森の関係について説明したらこう言っていたんだけど」

 「ウサミン……!!」

なんというか言い方が古い自称永遠の17歳に対して突っ込みを入れる夕美。

高森とイヴァンの罵倒の飛ばし合いが再び拳が入り始めたのをみてお湯の準備を始める夕美。すると部室の扉が開いて一人の女性が入ってくる。

本を持ちながら疲れ切った表情を浮かべる鷺沢文香だ。

 「文香ちゃんお疲れ」

 「あ、はい……ありがとうございます……」

夕美の言葉に挨拶を返しながら高森の隣の椅子に座る文香。

それを見て夕美は苦笑い。

 (本当に高森くんのこと好きなんだなぁ)

ここで夕美も実は高森のことが好きなんていうドラマ的展開はない。何せ高森は重度のシスコンで性格はクソを煮詰めたような男だ。悪い人ではないが悪人ではある。

 「ねぇ、文香ちゃん」

 「? はい? なんでしょうか?」

胸倉を掴みあう高森とイヴァンを優しい表情でみていた文香に夕美は話しかける。

 「高森くんのどこかいいの?」

 「ぶふぅ!!」

夕美の直球な質問に思わず文香がキャラじゃない吹き出しをしてしまう。しかし、仕方ないのだ。夕美のみたところ高森の唯一の長所は『顔がいい』だけだ。しかもその長所も他の短所で評価は最終的にマイナスになる。

ちなみにこれにはイヴァンも当てはまる。

そして夕美の質問に文香は顔を真っ赤にしながら小さく呟く。

 「や、優しいところでしょうか」

文香の言葉に思わず夕美は真顔になってしまう。確かに高森は優しいところはあるが、それを言ったら大学の男子学生全員が優しいことになってしまう。

 「……まぁ、恋愛は個人の自由だよね」

幸いなことに夕美達が所属している346プロダクションは恋愛を禁止していない。つい先日もトップアイドルである高垣楓と346プロ所属の有名俳優の熱愛が発覚して大騒ぎになったが最終的にお祝いムードになったのも確かだ。

そして突如音葉がベートーベンの『運命』を弾き始める。

これが弾かれると重大発表があるのは部員全員が知ることなので自然と視線が音葉に集まる。そして音葉は視線を受けながらも顔色を変えずに口を開く。

 「文香から高森くんに大切は話があるそうよ」

 (こ、こいつぅぅぅぅぅぅ!?)

 (や、やりおったぁぁぁぁ!?)

思わず驚愕の表情で音葉をみてしまう夕美とイヴァン。音葉は涼しい顔でサムズアップ。

 「俺にか? なんだ鷺沢」

 「え、あ、う、え、あの……」

顔を真っ赤にしながら狼狽える文香。顔を真っ赤にしながら音葉をみるが音葉は涼しい顔でGOサイン。

そして文香も覚悟を決めた表情を浮かべる。

 「つ」

 「「「つ?」」」

思わずはもる高森、イヴァン、夕美。それに一瞬だけ気圧されたが、すぐに文香は口を開く。

 「月が綺麗ですね………」

本当に、本当にか細い声だった。なんだったら最後のほうは聞き取れないレベルであったが、文香は確かに言ったのだ。

 「相葉」

 「どうしたのイヴァンくん」

 「今は昼で月なんかでてないぞ?」

ロシアとのハーフでロシア生活が長かったイヴァンには今の言い回しが通じなかったらしい。

 「日本の昔の文豪で夏目漱石って人がいるの。その人が『I love you』を『月が綺麗ですね』って和訳してから日本ではあの言葉は『愛しています』を意味するの」

 「あ、なるほど。そういうことか。でもあの高森に通じるか? あいつ馬鹿だぞ?」

そして二人の視線が高森へと向かう。

顔を真っ赤にしている高森がいた。

 ((通じてる!!))

しばしの無言の後、絞り出すように高森が口を開く。

 「し、死んでもいいわ」

 「おい!! あいつついに死ぬ宣言したぞ!!」

 「違うよイヴァンくん!! あれは『あなたのものよ』って意味で告白を受ける言葉だよ!!」

 「え!? ってことはつまり……」

顔を真っ赤にする高森と文香。キャーキャー叫ぶ夕美。お祝いのドロップキックを高森に叩き込むイヴァン。そして結婚行進曲を弾き始める音葉。

結婚行進曲を弾きながら音葉は優しく微笑む。

 「二重の意味でおめでとう、文香」




高森くん
主人公。藍子ちゃん兄。重度のシスコン。馬鹿だけど文学的教養はあった模様

ふみふみ
メインヒロイン。ふみふみだったら告白は直接言わないで『月が綺麗ですね』っていうよね!!
というか言って欲しいという作者の願望です

相葉夕美
なんかすごい出張ってきたサブキャラ。彼女もなかなかシンデレラガールとれませんねぇ

梅木音葉
最後においしいところを持っていったお人。優遇されてる? 作者の推しの一人なんだよ

イヴァンくん
アーニャたん兄。残念イケメン。日本語うまいけど書けない設定とかもあったりしたけど生かされない

新田美波
最初の予定では出すつもりだったのに出せなかった。ごめん




ふみふみシンデレラガールおめでとう!! 記念短編だよ!!

最初の予定では主人公は周子ちゃんの血縁者にして、周子ちゃんもだすつもりでしたが、それをやると脱線が止まらなくなるので周子ちゃんをリストラ。そして作者が最初に出たSSR で思い入れのある藍子ちゃんのお兄ちゃんに。

結局頭はおかしかったですが。

いやぁ、ふみふみ好きだから今回一位になって嬉しかったです(なお、投票は美優さんにいれた

それから音葉と礼子さんの声実装待ってます(ボイスのほうには二人にいれた

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