小人族でも、女でも英雄になりたい 作:ロリっ子英雄譚
軽い文才を学んできました。
上手くいったか分からないが、とりあえずちょっとずつ再開。今回は短いです。あと、ちょっと新展開です。
ゴライアス戦から暫くの休息を取り、【ロキ・ファミリア】と同行し地上に帰還した私とリース。バベル付近でアイズ達やリースと別れ、帰ってきて一番にエレ様にステイタスの更新を頼んだ。仕方ない、と呆れた顔をしながらエレ様も引き受けてくれた。
「ていやっ!」
「あだっ!?……いや痛くはないけど」
「無茶ばかりして、暫くは休むのだわ。主神命令よ」
「はい……」
エレ様からチョップを食らった。
耐久の高さから痛くはなかったが、その一撃の後にぎゅーっと抱きしめられて何も言えなくなった。耐久値を見たら無理しているのが丸わかりだったようだ。ゴライアスの一撃でほんの一瞬とはいえ気を失った事を考えると、伝えない方が吉か。
「ハァ、まあ二十四階層の時から偉業の到達はできたけど、今日を以って新たな偉業はここに刻まれたのだわ。おめでとうルージュ」
「ありがとうエレ様」
「発展アビリティが【精癒】と【耐異常】だけどどっちがいい?」
「【耐異常】で」
確かに【精癒】も魅力的ではあるが、毒の耐性はつけておかないと深く潜った時に怖い。特に、大聖女になる前のルナが毒で死んでいるのだ。同じ死に方をしたら笑えないし。
「そういえば話し合いはどうなったの?」
フィンさんが言っていた同盟関係。
ロキ様、ディオニュソス様、ヘルメス様、そしてエレ様の同盟関係。元々、ディオニュソス様は調査こそしていたが、規模の大きさから同盟を結び、ロキ様に依頼したらしい。まあ私達も同じような所だ。
「バベル以外で入り口がある。それを考えるとオラリオの何処かか、メレンの近くの海の王の蓋かどちらかなのだわ。ディオニュソスはダイタロス通り、ヘルメスは都市街、ロキはメレンを調査しに行ったのだわ」
「エレ様は?」
「………とりあえず、聞き込みなのだわ」
戦力外通告だったのか。
エレ様は冥界の女神、畏怖される存在なのと眷属一人の私ではやれる事は限られる。つまりまあ、そういう事なのだろう。ファミリアとしては人海戦術するには圧倒的に数が足りない零細だし。
私達が動くのはあまり得策ではないのもあるのだろう。話し合いの結果、【ロキ・ファミリア】は護衛と監視も兼ねて地上にいる間、二人以上はエレ様や私を見張ってくれるらしい。
エレ様にステイタスの紙を渡される。
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ルージュ・フラロウワ
Lv.3
力:SS1055→ I0
耐久:S998 → I0
器用:S992→ I0
敏捷:SSS1232 → I0
魔力:SSS1361 → I0
神聖:B
耐異常:I
《魔法》
【ソニック・レイド】
・加速魔法
・詠唱『駆け上がれ蒼き流星』
【フロート・エクリエクス】
・全癒範囲魔法
・任意で『魔防』『対呪』の付与
・付与時、精神消費増加。
・詠唱『紡がれし命をここに、永遠に輝く
【スター・エクステッド】
・連結詠唱
・魔法、及び発動中スキルの収束実行権
・収束範囲に停滞属性を付与
・停滞維持にて精神力消費
・願いの丈により効果増幅
・詠唱『集え小さな星々の願い』
・【
《スキル》
【
・早熟する
・対抗意識、宿敵意識を持つほど効果向上
・逆境時に全能力に対して
【
・
・精神力消費
・歌唱時、自身を中心に『聖域』を構築
・【
【
・
・
・
・
・発動中、精神力及び体力大幅消費
・精神力超消費にて精霊魔法行使権
・発展アビリティ【魔導】【共鳴】【祝福】の発現
・現在同化中【トワ】
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まあ特に変化はないのはいつも通りか。
あとは戦いの中で実感していくしかないが、暫くは休む事を命令されたし、何しようかな。英雄譚でも読み耽ってるかな。
「まあ、三日くらいは休んでもバチは当たらないか」
それくらいの命令は甘んじて受け入れよう。
というか休んだ記憶が無い。何なら休んだのが、入院後か『アンタレス』討伐の後の睡眠程度じゃない?
そういえば、心配ばかりかけているくせにエレ様を暫く構っていない。だって構った訳ではないが、一緒に食べに行った後くらいからエレ様と何かした覚えがない。
……マズい、これは一大事だ。
「久しぶりにお出掛けしませんかエレ様」
「えっ?いいけど……どうしたの?」
「暫くエレ様に構ってなかったなーって、寂しそうでしたし」
「さ、寂しくないのだわー!!」
エレ様の照れ隠しの叫びが宿屋に響いた。
★★★★★
「偶には、エレ様とお出掛けっていいね」
「まあ、久しぶりにこういうのも悪くないのだわ」
クレープを頬張るエレシュキガルの隣を歩き、笑みを浮かべながら気分が高揚しているルージュ。その手には新たに手に入れた英雄譚が紙袋の中に入っている。しかも絶版。帰ったら即座に読み、朝起きたら二度見する事が決まった少女は笑みを浮かべて女神の隣を歩いていく。
街中は穏やかではない。
最速ランクアップのルージュと畏怖すべき冥界の女神は自然と道を空ける。神々でさえ揶揄いを自分から行う勇敢な愉快犯は居ないようだ。可愛らしくクレープを頬張っても、恐怖心がある限りエレシュキガルには近寄らない。
『魅了』とは正反対の力である『畏怖』はそこにいるだけで恐怖を撒き散らしかねない。エレシュキガルは自制こそしているが、彼女は最古の神メソポタミアから存在した厳格な神だ。その恐怖は神々の中でも恐るべきもの、触らぬ神に祟りなしとはよく言ったものだ。
「しっかし、私のみなら勧誘とかちょっかいかける神はいるけど、エレ様がいる時は本当に誰も来ないね」
「まあ私はそういう存在なのだわ。私の力が効かない神は同じ力を持つオーディンか、祈祷を捧げるウラノス、因縁が深いイシュタル、それと……」
もう一人の存在を語ろうとしたその時、エレシュキガルの隣をすれ違いざまに耳にある一言が届いた。
「––––見つけたぞ、愛しき我が妻」
エレシュキガルは目を見開き振り返る。
酷く耳障りな声に身体が震え、隣をすれ違った存在から発せられたその不快な感覚が身を重くした。
「……っ!?」
振り返っても誰も居ない。ローブを着ていたという事くらいしか分からなくて、それ以外は認識出来ずに姿は街中に消えていた。
「……ルージュ、帰りましょう」
「えっ?まだ昼だよ?」
ルージュの手を掴み、恐れたように懇願する。
「……お願い」
「……!分かりました」
エレシュキガルはルージュの手を強く握る。
冷や汗を流し、身体は僅かに震えている。ルージュは何かを察したのか宿屋へ帰る事にした。ルージュには視線も、不可解さも感じないがエレシュキガルには充分過ぎるほどに不快さが背中を駆けていた。
あの時聞こえたその声が脳裏を巡る。
それはまるで宣戦布告のようで、エレシュキガル自身の大切なものを失ってしまう気がしてならなかった。
小説って書くの難しいね。
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質問 吸血鬼ってダンまちではモンスター側?亜人系の種族派?
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モンスター側
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亜人系の種族派
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解釈次第じゃね?