銀行強盗と事件から少し経ったある日……
静岡にある小学校で……
「えーっと、アキ・レインディアと言います。皆さん宜しくお願いします」
アキが転入しており……
(やった!アキと同じクラスになれた!!)
同じクラスにいた雹火が喜んでいた。
「それじゃ、レインディアは空いている席に座ってくれ」
アキが座ったのは雹火の隣の席だった。
その日の放課後、アキは雹火と一緒に下校していた。
「うーん……こっちでの勉強は向こうとは違うから結構苦労するなぁ……」
「そうなんだ、向こうじゃどんな勉強があったの?」
「あっちで習ったのは、普通に人と話す為の言葉と簡単な計算位だったな、それと歴史を少しかな?他にもあると思うけど俺はこんなもんしか習ってないんだ」
「じゃあ帰ったら私がコッチで学校で習う教科を教えてあげようか?」
「俺は良いけど、雹火は良いのか?」
「ダメだったら、こんな事言わないよ?」
雹火はアキの疑問に首を傾げて答えた。
「そうか、なら頼むよ、その代わりに俺が今出来る事で“何でもしてやるから”」
「アキ!それって本当!?」
雹火はアキの言葉を聞くと首をグルンと回して顔を見た。
「あぁ、俺が今出来る範囲でならな、雹火?」
「アキが今出来る事は……2人きりでデートに行くか、それとも……」
雹火は小声で何かを言っていたがアキはそれを聞き流して一緒に帰宅した。
「……彼は……私が考えてる者ならば、
何者かが2人を物陰から見ている事にも気付かずに……
アキが学校に通う様になって日にちが経ったある日の事……
「「じゃあ行ってきます」」
学校に登校する前に冬美が声を掛けてきた。
「あぁ、2人とも最近、不審者が出て来てるって町内会で言われてるから気を付けてね」
「不審者って、何か特徴みたいのはあるんですか?」
「特に被害とかが出てるって訳じゃないんだけど……ある事を言ってるんだよね」
「姉さん、ある事って何?」
「うん私が聞いた話だと……【妖精に尻尾はあるのかないのか】って言い回ってるみたいだよ」
「なっ!冬美さん!それって本当ですか!?」
その言葉を聞いたアキが冬美に詰め寄ったのを見て雹火は戸惑いながら尋ねた。
「う、うん……そうだよって……アキは何か知ってるの?」
「あぁ、その言葉を俺は、いや
「え?アキが言う、そのギルドって、まさか……」
「アキ君が本来いた世界にいた時に所属していたって言う……」
アキの言葉に雹火と冬美はある事に気づいた。
「そう……その言葉は俺がいた魔導士ギルド……
「待ってよアキ、ならこの世界にもアキがいた世界から来た人が他にもいるって事?」
「そう言う事になるな……冬美さん、その不審者が現れた場所ってどこか分かりますか?」
「うん、確か、この辺りだよ」
冬美はアキに町内会の地図を見せて場所を教えた。
「ここら辺なら……じゃあ「私も行くよアキ」雹火?」
雹火はアキが何をするか分かったので自分の考えを言うとアキはキョトンとした。
「だって、アキはその人を探しに行くんでしょ?私も一緒に行きたいの……」
「雹火がそう言ってくれるのは嬉しいけど相手が何者かも、分からないんだぞ?」
「だったら俺も一緒に行くぜ」
誰かの声がしたので見ると燈矢が立っていた。
「燈矢さん」 「兄さん」 「燈兄」
「俺なら免許も持ってるから個性を使用しても、そんなに煩く言われないからな」
「燈矢さん……分かりました、俺と一緒に着いて来てください。雹火もな」
アキは頭を下げて2人に頼み、2人は笑ってその提案を受け入れた。
その結果3人は不審者を探しに向かった。
「あぁーっ学校に欠席の連絡を入れないとなぁ……」
冬美はアキと雹火の学校に連絡を入れた。