【完】これは圧倒的美貌で凱旋門賞馬になる俺の話   作:SunGenuin(佐藤)

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ウマ娘回わよ

5話後のウマ娘 - Ep.3 で続き書くわよ

オリジナルチーム作るのはウマ娘二次創作の醍醐味、あなたもそう思いますよね?(圧)

6/7 追記
オリジナルチームの名称は恒星ではありません。
理由としては以下の2つがあります。
①公式が今後追加するかもしれないチーム名と被らないようにするため
②他のウマ娘が「勝たせてください」と3回願っても絶対叶えてくれないチームにしたいため(白目)

というわけで恒星ではありませんが許して(サンジェニュインが)なんでもするから!
ディープさん「ん?いまなんでもするって……」


side:ウマ娘 ー Ep.2

中央トレセン学園において、最強のチームとはどこか?

多くのトレーナー、ウマ娘が声をそろえてこういうだろう。

 

「それはチーム・リギルだ」

 

入部テストで最速のタイムをたたき出したウマ娘のみが所属を許される高み。

敏腕トレーナー・東条ハナの指導に絶対の信頼を置く、非常に統率のとれたエリートチームだ。

無敗の三冠ウマ娘・シンボリルドルフを始め、驚異の末脚でレースを制する女帝・エアグルーヴや、スーパーカーの異名を取る最速のウマ娘・マルゼンスキーなど、そうそうたる面々が名を連ねている。

もはや並び立つもの無しと謳われながら、しかし東条ハナは否定する。

 

「【最強のチーム】の定義がもし、最強のウマ娘が在籍していることだとしたら、私たちだけを最強だと断定するのは、あまりにも愚策」

 

シンボリルドルフは無敗の三冠ウマ娘であり、制した冠の総数は七冠。

しかし今に至るまで、国外の冠を取ることは叶わず。

 

最強とは何か。

何を以って最強と称するか。

何を取れば、何を成し遂げれば、何を制すれば最強なのか。

 

東条ハナは言う。

 

「私は、このリギルと双璧を成し、時に圧倒するチームを知っている」

 

そのチームの名は── メテオ。

夜空を最速で駆ける、乙女たち。

 

 

 

 

 

 

 

「お、遅れました──っ!」

「……ん?どうしたスペ」

 

チーム・スピカのトレーニングルームには、ノートパソコンを前に作業をするトレーナーの男がひとり。

がらんとした室内を見て、部屋に飛び込んだスペシャルウィークが首を傾げると、トレーナーが苦笑いで口を開いた。

 

「スペ、今日は休みだぞ」

「……あれ?」

「グラウンドの改修があるって言ったろ?」

「……ああ!」

 

思い出したのか、スペシャルウィークは赤く染まった頬を誤魔化すように掻いた。

中央トレセン学園に転入してからのスペシャルウィークにとって、この曜日はいつも通りの時間に練習が始まるものだと身体に染みついていたのだろう。

真面目な性格の証だよな、とトレーナーは笑みを浮かべた。

 

「うぅ……せ、せっかく来ちゃったので、トレーニングルーム……」

「グラウンドの改修に合わせてトレーニングルームもメンテナンスが入ってるからな、今日は練習できる場所ないぞ」

「そんなぁ……」

 

スペシャルウィーク本人の感情に連動するように、耳がぺたん、と垂れた。

感情がすぐに出るやつだなと思いながらも、トレーナーはそういえば、と口を開いた。

 

「トレーニングはできないけど、運が良ければ特別なやつらには会えるかもしれないぞ」

「特別なやつら、ですか?」

「おう。お前も聞いたことないか?── チーム・メテオ」

 

チーム・メテオ。

そういえばどこかで聞いたことがあるような。

スペシャルウィークは奥底にしまってしまった記憶を掘り返すように瞳を閉じた。

どこだったかな、どこで聞いたんだっけな。

確かスピカに入ってから聞いたはずだ、と必死に思い出そうとする。

メテオ、メテオ、メテオ。

 

『ねえスペちゃん、メテオってチーム知ってる?』

『メテオ?── うーん、聞いたことないです』

『えっ、スペ先輩メテオ知らないんですか!?』

『まさかあのメテオを知らないウマ娘がいたなんて……さすがスペ先輩……』

『え!?そんな知らないとまずいチームなの!?』

『少なくとも学園にいるウマ娘で知らないコはいないと思うけど……そんなスペちゃんのために、ボクが教えてしんぜよー!メテオはね──』

 

「世界を制したウマ娘がいる、チーム……!?」

「やっぱり知ってたか。海外でのシーズン前半の結果を報告しに一時帰国してるんだと」

 

俺も久々にみたよ、とのんびり口にするトレーナーを横目に、スペシャルウィークは頭を抱えていた。

 

(ま、まずいまずいまずいよ!そんな、そんな特別な人たちと会えるってそれ、そんなのテイオーさんにバレたら……)

 

スペシャルウィークの脳裏に、あの日のトウカイテイオーの言葉がよみがえった。

 

『ボク、カイチョーのことももちろん憧れてるんだけど、このウマ娘は別っていうか……なんていうのかなー、上手く言葉にできないんだけど、すっごい好きなんだよね』

 

照れ臭そうに笑うトウカイテイオー。

 

『もしもこのウマ娘に直に会えたらボク……嬉しくって気失うかも……いや気を失ったらもったいないから絶対に意識もたせるけど!』

 

ふん、と鼻息を荒くするトウカイテイオー。

 

『スペちゃんスペちゃん……ないとは思うけどもしメテオの── ちゃんに直接会うことがあったら、絶対にボクを呼んでよ、何を置いても駆けつけるからね!』

 

目がギラギラと輝くトウカイテイオー。

 

『……言わないなんて、無しだから』

 

「と、トレーナーさん!これからテイオーさんたち呼んでいいですか!?そのチーム・メテオに会えるならその、私ひとりだけっていうのはズルいかなっていうか!」

「別にいいが……確かあと30分したら学園を出るはずだぞ。っていうか確実に会えるとは言ってな──」

「30分!?」

 

常のトウカイテイオーならば、今から呼べば間に合う時間だ。

栗東寮から学園まで、そう離れてはいないのだから。

しかし今は、今はその30分という時間に絶望するしかない。

 

「スペ聞いてるか?」

「今のテイオーさんじゃ、間に合わない……」

 

骨折した脚は未だ不安を抱えている。

リハビリの途中にある彼女に、好きなウマ娘が来てるから走って来いなどとは口が裂けても言えまい。

もし知ってしまったら、トウカイテイオーは走って来てしまうだろうか。

そのチームが、ウマ娘がどれほどすごいのか瞳を輝かせて語ったトウカイテイオー。

少しだけ考えて、スペシャルウィークは覚悟を決めた。

 

「スペー?……だめだこりゃ、聞こえてないな」

「トレーナーさん!」

「うお声でかっ、なんだどうした」

「そのチーム・メテオって、どこで会えますか!?」

「理事長に報告したら飯食うって言ってたから、今頃食堂じゃ── ってもういねえじゃねえか」

 

室内を全力疾走するのはやめろよ、とトレーナーの声がスペシャルウィークの背中を追う。

しかしウマ娘のスピードに声が敵うわけもなく、追いつかずに空中に溶けた。

 

 

 

 

 

 

食堂の前まで来たとき、スペシャルウィークはまたもや頭を抱えた。

扉の前に【一般ウマ娘立ち入り禁止】の看板が立てかけられていたからだ。

 

「そーだよね、学園中のウマ娘が知っているくらい有名なチーム……そう簡単には会えないよねえ……」

 

食堂の曇りガラスの向こう側に、何人かのウマ娘が見えた。

全員が食堂の扉に背を向ける形で座っているので、その顔までは見ることができない。

 

「なんとかして会えないかな……せめてサインだけでも貰えたらな」

 

そのサインはもちろん、トウカイテイオーに渡すつもりだった。

2度目の骨折をしてからはというものの、トウカイテイオーはどこか気落ちして元気がない。

いっぱい助けてもらったトウカイテイオーを励ます意味も込めて、スペシャルウィークは彼女が好きだと満面の笑顔で言った、そのウマ娘のサインが欲しかった。

直接会うことが叶わなくても、そのサインがトウカイテイオーの奮起の源のひとつになればと願った。

 

「と、飛び込んでみる?……いやいや、立ち入り禁止って書いてあるしそれはさすがに……いやでも……」

「なぁに躊躇ってんだスペ、ウマ娘は度胸だろうが!」

「度胸ってそれはそうなんですけどってゴールドシップさん!?え!?あれいない!?今のなに……!?」

 

葦毛の悪魔のささやきが聞こえつつも、根が真面目なスペシャルウィークには、立ち入り禁止の看板を越える蛮勇を行うことはできない。

チーム・メテオが学園を出るまであと30分もないだろう。

こうなったら出る隙を狙って声を掛けるのが一番勝機があるだろうか?

いやしかし、出る時間ギリギリではサインを書いて貰えないかもしれない。

スペシャルウィークが葛藤からついに蹲ると、その身体を大きな影が覆った。

 

「もし、そこのお嬢さん。あなた、体調悪いの?」

「あっいいえ大丈夫です元気です、ココ邪魔ですよねどきま──!?」

 

それは純白だった。

髪が、肌が、服が、そのすべてが、白で埋め尽くされていた。

唯一色づいた瞳の蒼が、白の中で浮かび上がる。

蒼穹を思わせる丸い瞳は、蹲ったままのスペシャルウィークを見下ろしていた。

 

 

 

 

 

 

 

その姿をみたとき、オレは興奮で思わず紅茶を吐きこぼした。

ほんとごめんねカネヒキリくん拭いてもらって……あっ顔はいい自分でやるから……ありがとうね。

ごしごしと顔を拭って、もう一度前を向いた。

食堂の窓からはウマ娘がひとり、頭を抱えているのが見える。

少しだけ赤み掛かって見える黒鹿毛に特徴的なホシ、後ろでまとめられた白い編み込み。間違いない。

 

エエエエ!?スペちゃん!?スペちゃんスペシャルウィークナンデ!?!?

 

「どうしたサンジェニュイン」

「ルドルフ先輩、あの子は……」

「うん?……ああ、あれはチーム・スピカの」

 

チーム・スピカの!?

エッ、ここアプリ版ウマ娘じゃないのか!?

 

オレがここがアプリ版だと思っていた理由で、一番大きいのはゴールドシップの所属しているチームがシリウスだったことだ。

チーム・シリウスはアプリ版ウマ娘でプレイヤーがトレーナーをしているチーム。

先代トレーナーの引退によってサブトレから昇格したプレイヤーは、継いだ途端メンバーが1人だけになったチームを、新エースのメジロマックイーンとともに再生していく。

ゴールドシップはそのストーリーの途中でチームに加わる。

アニメ版ではチーム・スピカの最古参として登場するゴールドシップがシリウスにいることで、オレはここがアプリ版ウマ娘の世界だと思っていた。

 

「……ゴールドシップってシリウスですよね?」

「君がゴールドシップを知っているとは意外だったな。……いや、彼女は確かスピカに移籍したはずだよ。君が渡仏した数日後くらいだったか。今じゃスピカの最古参だ」

 

なあにそれ……。

まさかオレがフランスに行っている間にアニメ版ストーリーが進んでいたとは。

あれ、そういや次のシーズンってトゥインクル・シリーズでは……?

スペちゃんが居てトゥインクル・シリーズが始まるってそれ、もしかしてもう2期始まってる?

ということはトウカイテイオーVSメジロマックイーンのあの激アツ勝負が生で見れる可能性が!?

 

こうしちゃいられねえ、スペちゃんに話しかけよう!!

 

身なりをただし、外面を取り繕う。

オレじゃなかったワタクシは美貌の天馬、純白のお姫様純白のお姫様純白のお姫様おほほほほ!!

……ヨシ、いくわよ!

 

── このときのオレはすっかり忘れていた。スペシャルウィークも右耳リボンウマ娘だということを。




【速報】サンジェニュイン(ウマ娘)は脳内ガバガバなのが判明

チーム・メテオ
リギルと同じくらい強いということにしておいた(適当)
主に海外レース経験があったり海外を視野に入れているウマ娘が所属
リーダー:ディープインパクト
メンバー:ターフ組(ディープもここ)
サンジェニュイン
シーザリオ
ラインクラフト
メンバー:ダート組
カネヒキリ
ヴァーミリアン

ウマ娘プレイヤーからは「SSの産駒と孫で作る最強チーム」「02年最強組」「どうしてここを一つにしたのか」「トレーナーがサンデーサイレンス」と言われている

スペシャルウィーク
アニメ版2期のスペちゃん
元気のないテイオーさんを励ますため、
テイオーさんの推しウマ娘にサインをもらいに行ったところ、
とんでもねえ純白に目を焼かれてしまう
右耳リボンウマ娘の末路が見える見える

トウカイテイオー
アニメ版2期のテイオーさん
よりによってサンジェニュインを推している
まだ実物を見ていないためセーフ

サンジェニュイン(ウマ娘)
キレデレお嬢ヤクザ・ヴァーミリアン(ウマ娘)の圧によって
人前では「純白のお姫様」「一人称わたくし」で通っている
つまり本当に一人称が「オレ」だと知っているのは
アニメ版だと同じチームのメンバーと生徒会、
アプリ版だと仲のいい友人と「トレーナー(プレイヤー)」だけ
……属性盛りすぎぃ!?

カネヒキリくん(ウマ娘)
ちょっとサンジェニュインを赤ちゃんだと思っている節がある

スピカトレーナー
アニメ版のあの人

次話「主人公の被害者一覧」&「競走馬回」
次もサービスサービスゥ!!

完全素人ニキの愛馬名アンケート

  • サニードリームデイ
  • サンシカカタン
  • タイヨウノムスコ
  • タイヨウハノボル
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