【完】これは圧倒的美貌で凱旋門賞馬になる俺の話 作:SunGenuin(佐藤)
ウマ娘回ッッッッ!!!!
主人公のポンコツがこれでもかというほど炸裂。
ちなみに次回もウマ娘回だよ。
被害馬紹介を同時更新すると言ったな……?意外と時間が掛かってるので先にウマ娘回を2話アップするゾ(これは決して紹介を後回しにしているわけではないんだからねッ!)
フランス遠征が思った以上に長引いてしまい、結局2期最終回に間に合わなかったウマ娘がいるらしい。
オレのことだ!!ちくしょう!!
「そんなに見たかったんスか?」
「ああ……きっとすごいレースだったんだろうなあ……生で見たかったぜテイオー……マックイーンちゃん……」
スペちゃんにサインを渡してからだいたい3か月が経っていた。
本当なら1か月くらいで遠征を終えて、レースが始まる時期を見計らってさりげなくチーム・スピカの近くで観戦しようと思ってたのに。
気づいたら1か月、また1か月と遠征が延びてしまった。
ちなみに延ばした2か月はそれぞれ、ディープインパクトが遠征先で片頭痛に苦しんで1か月、ヴァーミリアンが太り気味で1か月。
ふたりともめちゃくちゃ苦しんでたから、レース観戦で帰国したいとか冗談でも言えなかった。
オレもさすがにそこまで空気読めないわけじゃないし、まあ、仲間のほうが大事だし。うん、へへへ。
というかオレとスペちゃんが出会ったころにはテイオーVSマックイーン戦、とっくに終わってたわ。
フランスで「テイオー約1年ぶりのレース・有馬記念で優勝!劇的復活」っていうニュースを見た瞬間悟ったよな。
テイオーの怪我、てっきり日本ダービー後の骨折で来年の春天でテイオーVSマックイーン戦だと思っていた。
ここがアニメ時空だと気づいてから、今年のダービー馬はテイオーだって思い込んでしまったな。
スペちゃんと出会った時期が時期だったからつい……。
オレとディープインパクトがクラシックレースを競り合ったのはもう2年も前で、去年はドバイシーマや凱旋門賞を中心に海外のレースに出ていたから、どうしても国内のレースに疎くなってしまう。
今年も凱旋門賞2連覇を目指して遠征に出ていたわけだし。
ディープインパクトは自分が出走するレース以外には興味がないし、オレもレースに集中すると周りが見えなくなってしまうんだよなあ。
ん?というかこの前のがテイオーの有馬なら2年前にダービー馬になったのはテイオー?
……オレとディープのクラシック、ってあれ、うん?いや……スペちゃ……!?
じ、時空のゆがみを感じる。
これ以上考えるのは止そう。
世界から弾き飛ばされちゃう……!!
「とりあえず2戦分。1年前の春天はリギルが撮影していたのをパク、いや貰ってきたっス。こっちは前に頼まれてたツインターボのやつっスよ」
「ラインクラフトちゃんありがとう~~!!!!愛してるぜ!!!!っていうか今パクったっていわなかった?」
「嬉しいけど冗談でも言わないでほしいっス、自分の命が無いんで」
「そ、そこまで……?っていうか今パクったっていったよな?」
オレとディープ、ヴァーミリアン、それからカネヒキリくんの4人で海外遠征に行っていた期間中、ラインクラフトちゃんとシーザリオちゃん、それから年下のオルフェーヴルはトレセンに残留。
もし間に合わなかったらかわりに撮ってくれ!とレースを撮影してもらったのだ。
とは言え、結果としてテイオーVSマックイーン戦はとっくに終わってたので撮影できず。代わりに去年リギルが撮影したものを焼いてきたらしい。
……本当にパクってないよな?ちゃんと許可もらってるよな!?
あいまいに微笑むラインクラフトちゃんから目をそらしつつ、渡されたDVDを見つめた。
現実逃避ではない。断じて!
もう1つはツインターボ師匠のレースだ。
こっちは今年の9月開催のオールカマー。ラインクラフトちゃんが撮影したものだ。
そう、あのアニメ版ウマ娘2期で誰しもがツインターボ師匠に惚れたあの、あの名レースである。
馬時代もいれるともう40年以上も前のことだけど、そのレースでのツインターボ師匠のセリフは未だに覚えている。
"これが、諦めないってことだ……!トウカイテイオー……──!!"
それだけ鮮やかで、それだけ心に残るフレーズだったから。
やっぱり生で見れなかったのは残念だけど、仕方がない。
「ツインターボ師匠のレース、DVD擦り切れるまで見るぞ……!」
「……前々から思ってたんスけど、なんでツインターボのこと師匠呼びなんスか?年下っスよね?」
パックのにんじんジュースを啜りながら首を傾げるラインクラフトちゃん。
君すきだねえそのジュース。オレはりんごジュースのほうが好きだよ。
「うーん、心の師匠、ってヤツかな」
「ますますわかんないっスわ」
ラインクラフトちゃんがわからないのも無理はない。
オレとツインターボ師匠に直接の面識はないからな!
しかもこの世界線のツインターボ師匠はオレより年下だし。
ウマ娘ワールドに競走馬時代の年代がまるまる反映されないのはわかってたけど、当事者になると謎のむずがゆさを感じるわ。
テイオーとマックイーンちゃんも年下だしな。……たぶん。うん。エッそうだよな?
「サンちゃんさ~ん、クラフトちゃんさ~ん!ミーティングはじまりますよ~!」
「いま行く~!……あっ、ラインクラフトちゃん、オレがこのDVD頼んだって他の
「バレたら血の雨が降るし最初からそのつもりっス!」
「理解力高くて助かるう!」
ツインターボ師匠がヴァーミリアンに性癖の圧を受けてるところなんてみたくないからな……!
テイオーとマックイーンちゃん?スペちゃんの件で何故かチーム内に伝わってるけどなんともないし、ま、ヘーキヘーキ!……たぶん。
チーム・メテオのミーティングルームには、可動式のホワイトボードの代わりにタッチパネル型スクリーンが設置されている。
そのスクリーンに背を向けるように、2人の男がオレたちの前に立っていた。
ボサボサの黒髪に目つきの悪い、黒スーツの男。パッとヤのつく自由業を営んでいそうだ。
もう一人は整えられた焦げ茶の髪に穏やかな目つきをした、見上げるほど背の高い男。
「全員揃ったな?
「ハイ。……今日みんなに集まってもらったのは、今年のURAファイナルズについての話だ」
「わたくしたちは出走しない、という話だったかと思いますが── かわりましたの?」
そう言ってうちわを扇ぐヴァーミリアンに、芝木くん── じゃなかった芝里くんが頷いた。
芝里くんはチーム・メテオのサブトレーナーだ。
もう見た目が競走馬時代の主戦騎手・芝木くんにしか見えないし、名前も芝木くんじゃねえか。
アニメ1期の
ていうかヴァーミリアンはなんでうちわ持ってんだ。
1月だぞ寒くないのか。
「昨年10月の凱旋門賞。これをサンジェニュインとディープインパクトがワンツーで収めた。特にサンジェニュインは凱旋門賞2連覇だ。海外へ日本のウマ娘をアピールする、という目論見は達成できただろう」
よくやった、と芝里くんがオレとディープインパクトに目線を向ける。
そう、オレ、凱旋門賞を2連覇した!
競走馬時代では年齢や体力的なもので1回しか出走できなかったレースも、ヒトの形を持つウマ娘ならではの特徴か、大きな故障さえなければいつまでも走っていられるからな。
調子乗って今年も凱旋門賞行っちゃうか!?なんて。
エッちょっとトレーナー、なに「それもいいな」って顔してんだ。
違うぞ、冗談だからな。さすがに今年は無理かもしれん。
……ディープは出る?ならオレも出てやらあ!!!!
「URAファイナルズも今年で5回目。出走条件はすでにクリアしているから、出走自体に問題はない。……お前たちには各部門を優勝してもらうぞ」
パッとスクリーンが明るくなる。
芝里くんは横に移動すると、順にオレたちの名前を呼んだ。
「芝の長距離部門、3000メートルにはディープインパクト、サンジェニュイン。長距離でお前たちに敵うウマ娘はいないと思ってる。期待してるぞ」
「おうよ!戦うぜ、こぶしで── じゃなくてこの脚で!」
パシンッ、と太腿を打つと、隣にいたディープもしっかりと頷いた。
お前はなんかしゃべらんかい!!
「芝の中距離部門、2400メートルにはシーザリオ。気がかりあるとすれば脚だけ。それ以外の不安感はないな。脚の調子を見ながらやっていこう」
「わかりました。頑張ります」
日本とアメリカのオークスを制したシーザリオちゃんが中距離部門か。
となるとラインクラフトちゃんはマイル部門か?
「芝のマイル部門、1600メートルにはラインクラフト。正直全く心配していないが、不安なことがあれば言ってくれ」
「にゃはは、いざってときは頼るっス」
ラインクラフトちゃんはメテオの中でも珍しく海外レースに参加していない。
しかし国内の芝のマイルレースにはほとんど参加しており、実力も折り紙付きだ。
たぶんメテオの中で一番トレセン内の交流関係が密なのはラインクラフトちゃんだな。
「ダートの中距離部門、2000メートルにはカネヒキリ、ヴァーミリアン。どちらかはマイルに回そうと思ったんだが──」
「私は譲りません。中距離で勝ちます」
「わたくしも譲れませんわ!中距離でこそ、輝く緋色!ですわ」
「と、言うだろうと思ったから2人ともいれることにした。同チームだが、レースではライバルだ。共に頑張ってくれよ」
早くもバッチバチに視線で牽制し合うカネヒキリくんとヴァーミリアン。
この2人はダート路線に変えた時から走るレースがよく被る、っていうことでライバル関係にある。
今のところカネヒキリくんが優勢っぽいので、URAファイナルズで決着をつけようとしているのだろう。
ま、URAファイナルズを決戦の場にしようっていうのは、何もこの2人だけじゃない。
オレとディープインパクトもまた、このURAファイナルズが最後のレースになるんだと思う。
トレーナーに直接言われたわけじゃない。けど、不思議とそんな予感がした。
「ここまでしてきた努力はお前らを裏切らねえ。お前らが諦めねえ限りはな」
おそらく微笑んだのだろう── 凶悪な顔つきのせいで厭らしく睨みつけたようにしか見えないけど、そういってトレーナーはオレたち1人1人の顔を見つめた。
揃いも揃ってクセウマ娘で、実力から引く手数多だったにも関わらず、チーム入りしても長続きしなかったオレたちを、一手に引き受けてくれたトレーナー。
初対面のときからどこか懐かしく、故郷の親父たちを感じさせる暖かさで見守ってくれた。
どうせ最後のレースになるのであれば。
オレが勝つにせよ、ディープが勝つにせよ、このトレーナーに「URAファイナルズ勝ちウマ娘のトレーナー」という称号をあげたい。
そう思ったのはオレだけじゃないだろう。
「安心なさい、トレーナー!チーム・メテオ、だれ一人かけることなく、完全!優勝しますわ」
胸を張って答えるヴァーミリアンに続くように、オレも口を開いた。
5年前、チーム入りするにかけてくれた言葉が脳裏に響く。
「── オレと、オレたちと頂点、目指そうぜ、トレーナー!」
そういうと、トレーナーは目尻を緩ませて、眩しいものを見るように頷いた。
感動の場面で、あ、と思い出したように芝里くんが口を開いた。
「ちなみにチーム・リギルからは芝の長距離部門にミスターシービーとシンボリルドルフが出走するそうだ」
「はえ……?」
難易度クソゲーかよ。
解散!!!!
次回もウマ娘回ッッッッ!!!!
時空がゆがむゆがむ~~!!!!
オレたちがダービーを争っていたまったく同じ時間軸に別のダービー馬がいる。
な、何を言っているかわからねえと思うが、オレが一番わかってねえ(by サンジェニュインさん)
そしてなんやかんやあって毎年開催されているURAファイナルズ。
主要部門をメテオで独占しようとしてる……リギルは……スピカは……カノープスは……!?
でえじょうぶ、リギルからミスターシービーさんとシンボリルドルフさんが出走だ!(白目)
7/2 追記
下の凱旋門賞のくだりで「白毛の」とつけるのを忘れてたのでつけました。
史実では2連覇だったり親子制覇をした競走馬もしっかりいるゾ!
ちなみに凱旋門賞2連覇でワンツーきめたのは2回目の凱旋門賞だゾ(1回目の着順は本編でやるから振り落とされずについてきて欲しいですね!!!!)
サンジェニュイン ウマ娘
痛恨の時間軸把握ミスを犯す
ついでに時間軸のゆがみに気づいてしまった
白毛の凱旋門賞2連覇というウマ娘でしか(今のところ)実現できないことをやった
自他共に認める美貌のウッマ娘
にんじんよりりんご派
ディープインパクトさん ウマ娘
メテオのリーダーはこのウマ娘のはずだが喋らなくて芝
実は偏頭痛なんてなかった疑惑がある
にんじん派
カネヒキリくん ウマ娘
現・ダートの女王様
ヴァーミリアンと被ったダートG1の勝率は今のところカネヒキリくんが上
にんじん派
ヴァーミリアン ウマ娘
ダートの女王の座を虎視眈々と狙う
ついでに主人公の親友の座も狙っている
最近「ウマ娘用特殊栄養士」「ウマ娘用特殊調理師」という資格を得た(この資格はずいぶん前にカネヒキリくんが取得済み)
バナナ派
ラインクラフト ウマ娘
マイルクイーン
1人だけ海外遠征がないことをちょっぴり気にしているものの明るく前向き
トレセン内の交友関係が広く、いろいろ知っている情報屋さんみたいな感じ
にんじん派
シーザリオ ウマ娘
二つの国の女王様
少し前まで脚元不安で休養していた
URAファイナルズは久々のレースなので気合いが段違い
角砂糖派
トレーナー ヒト族(?) 男
本名:
髪の毛ボッサボサで目つき悪くて笑うと悪役みたいな感じ
ウマ娘への愛情は人一倍ある
うちのウマ娘が最高なんじゃい!!
マックイーンをチームに入れたかった
サブトレーナー ヒト族 男
本名:芝里シロウ
アニメを見た競馬ファンから速攻でモデルを特定されてる
何一つ隠してなくてワロタ
普段はサンジェニュインの付き添いで世界中を飛び回っている
あだ名は「シバキくん」
ウマ娘サンジェニュインのボディに関するアンケート、ご協力いただきありがとうございました!
圧倒的大差で「出すとこ出せ」派の勝利で決着がつきました。
ので、サンジェニュインは出すと出したボディにします!!!!
今回から新しいアンケートを設置したので、よければどうぞ。
※アンケートに関するネタなどは感想欄ではなく、活動報告の方にコメントをお願いします。
完全素人ニキの愛馬名アンケート
-
サニードリームデイ
-
サンシカカタン
-
タイヨウノムスコ
-
タイヨウハノボル
-
ブライトサニーデイ
-
ラブディアホワイト