天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す 作:びっくり葉加瀬
「
「先生!対侵入者用センサーは!?」
「勿論ありますが……。」
「恐らく無効化されてる。俺とリゼの通信も遮断されてるから通信系の妨害電波を放てる"個性"が相手側に居るって事だ。範囲は分からねぇが少なくともUSJ全体には効果が掛かってると見ていいだろう。」
「現れたのはここだけか学校全体か……。校舎と離れた隔離空間。そこに丁度よく生徒が来る時間割……。バカだがアホじゃねぇ。何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だこれは。」
轟が饒舌にそう締めくくる。その言葉に切島含め、全員が気を引きしめる。
「13号、避難開始!葉加瀬と上鳴は"個性"で引き続き連絡試せ!」
「はい。」
「ウス!」
「先生は1人で戦うんですか!?あの数じゃいくら"個性"を消せるって言っても!!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の"個性"を消してからの捕縛!正面戦闘は……!」
「いいか緑谷。一芸だけじゃ、ヒーローは務まらん。13号!任せたぞ。」
そう言って相澤先生は
「緑谷。プロ相手に説教か。偉くなったな。」
「葉加瀬君!?違うよ!?」
その間にも相澤先生は捕縛布を使って見事な戦いを披露していく。その姿に緑谷が思わず呟く。
「凄い……!多対一こそ先生の得意分野だったんだ……!」
「分析してる場合か!行くぞ!」
「させませんよ!!」
突然背後から黒い霧が現れたかと思うと、そう告げる。
『ドクンッ!』
「グッ……!」
「マスター!?」
「葉加瀬……!?大丈夫か!?」
とつぜんの
今度は痛みに耐えきれず膝を付いてしまう。常闇の声の微かに聞こえるが、それに応える程の余裕はなかった。
そのせいだろう。
「散らして……、嬲り、殺す……!」
『そうだ……!もっと本物の……!本物の悪の意思を寄越せ……!』
「マスター!」
「葉加瀬……!」
降りかかる雨の中、リゼと常闇の声が聞こえる。どうやら意識を失って居たようだ。
なんだ今の声は。何かひどく懐かしい声だった。
「悪い、気ぃ失ってた。状況は?」
「
周りを見渡すと十数人の
『違う……!こんな
「ッ……!?」
「どうしたッ!
思わず振り返るがそこには誰もいない。
聞こえた来た2度目の声に、
「いや、気の所為だ。悪い任せきりで。」
「問題無い。逆にお前のメイドが活躍していた。それより体調は大丈夫か?」
「大丈夫だ。今はこの状況を抜け出すことに集中しよう。」
「あぁ。」
立ち上がると、びしょ濡れなコートを整えてリゼへと向き直る。
「リゼ、やっぱり通信系はダメか?」
「はい。短距離通信やサーチャーなど試しましたが通信不可能のようです。」
「チッ、ジャミングに弱いのが俺の弱点か……。」
「どうする葉加瀬。他の者を探すか?」
「俺と常闇が同じ場所に飛ばされたのを考えると、この場所に俺達以外がいる可能性は低い。雑魚を相手にするよりこの場所の脱出優先で動こう。それでいいか?」
「あぁ承知した。」
移動中、常闇の"個性"について注意点を聞く。
どうやら暗闇の中では攻撃力は上がるが制御しづらくなるらしい。
「だからもしもの時は光を頼む。ここは暗いからな。」
「OK。光なら何種類かある。任せとけ。」
「ダークシャドウヲイジメヌンデ……。」
時々遭遇する
そして遂に出口を見つける。
「出口だ!」
「あぁ!」
外に出た瞬間目に映りこんだのは
一瞬理解するのに遅れるが、あのワープの"個性"持ちの
「リゼ!」
「オールマイトォ!!」
俺と緑谷の叫びが被る。その瞬間だった。
「どっけ!邪魔だッデク!!」
「モード:
「だァー!」
緑谷の攻撃を受けようとしていた霧の
体中に掌をくっつけた
「クッソ避けられた!!」
「テメェらがオールマイト殺しの実行犯とだけ聞いた。」
「スカしてんじゃねェよモヤモブがっ!!」
「切断出来ませんでしたか。手を抜きすぎましたね。」
「若輩の身ながら参戦する……!」
「かっちゃん……!皆!!」
「出入口を押さえられた……。こりゃあピンチだなぁ……。」
「やっぱ思った通りだ……!モヤ状のワープゲートになる場所は限られてる!そのモヤゲートで実体を覆ってたんだろ!?全身モヤの物理無効人生なら『危ない』って発送は出ねぇもんなぁ!?」
「ぬぅ……!」
「おっと動くな!怪しい動きをしたと俺が判断したら即爆破する!」
「ヒーローらしからぬ言動……!」
どうやら俺達を分断したワープゲートの
「攻略された上にほぼ無傷……。凄いなぁ最近の子供は……。恥ずかしくなってくるぜ
手首
「身体が割れてるのに動いてる……!」
「皆下がれ!なんだ!?『ショック吸収』の"個性"じゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろ。これは『超再生』だな……。」
「「「!?」」」
『ショック吸収』に『超再生』だと!?
複数"個性"持ち……!?
「脳無はお前の100%にも耐えられるように改造された超高性能サンドバッグ人間さ。」
「リゼ!」
「おっとメイドは厄介だな。駄目だよ弱点はついちゃ。」
「駄目だ!リゼさん!避けて!!!」
脳無と呼ばれた
「……!?パージ!!!」
「リゼ!?」
リゼは刃になっていない場所を捕まれ、攻撃を防がれたと思った瞬間、右腕ごとパーツを切り離した。
何故、という、疑問と共に切り離された右腕を見ると、掴まれた場所から粉々になっていく。全て伝達するようではなく途中で止まったようだが、随分と強力な"個性"であることが分かる。
「てめぇ!よくも俺のリゼを!」
「仲間を助ける為さ。仕方ないだろ。ほら、そこのもじゃもじゃ君だって俺に思い切り殴りかかろうとしてたぜ?誰が為に振るう暴力は美談になるんだ。そうだろ?ヒーロー?」
手首
この間にも、手首
「めちゃくちゃだな。そういう思想犯の目は静かに燃ゆるもの……。自分が楽しみたいだけだろ嘘吐きめ。」
「バレるのはや……!」
『そうだ……!もっと悪を寄越せ……!』
「3対8だ。」
「モヤの弱点はかっちゃんが暴いた!」
「とんでもねぇ奴らだが、俺らがオールマイトをサポートすれば捕まえられる……!」
「年貢の納め時だ
「駄目だ逃げなさい!」
構えた俺達にオールマイトが静止をかける。たしかに免許を持ってない俺達だが、そんな場合では無い。
「さっきは俺とメイドが助けてなきゃヤバかったでしょ。」
「オールマイト血……!それに時間が……、ぁ……。」
時間?それもオールマイトと緑谷の秘密の1つか?
「それはそれだ轟少年!ありがとな!しかし大丈夫!プロの本気を見てなさい!」
「脳無やれ。俺は子供をあしらう。クリアして帰ろう……!」
そう言って手首
「おい!来てる!やるっきゃ無いって!」
「リゼは手首
「YES、マスター!」
しかし、その動きはオールマイトによって抑圧された。
「マスター!」
オールマイトと脳無がぶつかり合う。
その、威圧と風圧で、
「『ショック吸収』って、言ったじゃないか。」
「そうだな!」
「正面からの殴り合い……!」
「”無効”ではなく、”吸収”なら限度があるんじゃないか……!?私対策!?私の100%を耐えられるなら!更に上からねじ伏せよう……!」
血を吐きながら戦うオールマイトに全員が足を止める。自分の"個性"を対策されてなお、その戦う姿に誰もがナンバーワンヒーローの面影を目に映す。
「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!!
段々と拳を返せなくなっていく
「Plus Ultra!!」
最後の一撃によって吹き飛ばされた
一体誰の声なんだー。
モード: