作者の脳内ではフルボイスでフルアニメーションかつ、背景では他のウマ娘の練習風景付きで3分程度で上映されている。うひひひ、楽しい~。

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ちょっとした日常風景。
トレーナーは無条件でウマ娘に好かれるのだ!


スポーツボーイッシュ系乙女のメジロライアンもいいが、ポンコツ自称優等生でモデル体型のサクラバクシンオーも捨てがたい

ダートの砂が跳ね上がる。

「バク、バクシ~ン」

体力が底をついているのかサクラバクシンオーの声も波打つようで練習開始時の元気はない。

 

サクラバクシンオー。

トレセン学園の生徒で、おでこを出した髪型の自称優等生の学級委員長。

常に驀進している猪突猛進娘ではあるが根は善性の娘で、その行動に呆れる者はいるが被害を被ったものはいない。

ジャージの背中は汗で張り付き、走っているのか歩いているのかよくわからない。

それでも前進を止めないのがサクラバクシンオーのバクシンオーたるゆえんだ。

 

トレセン学園。

日本中のウマ娘たちが走るための青春を過ごす日本最高峰の学園である。

 

「チーム:ヘルメス」は新入生を含め、3名体制で春を迎えた。

チームリーダーを任されたサクラバクシンオーは「チームリーダーは学級委員長と同じ!模範となる学級委員長ならばどんなレースでも優秀であることを示さなければ!」と意気こんで、得意ではない中長距離のダートの練習を開始して2時間。

 

「バクシンオーさ~ん」

手にはスポーツドリンクが入った容器を持ったウマ娘。

スポーツに向いたショートカット。前髪の一部は色が白くなっており、彼女の活発さを引き立てるようだ。

メディアに写る彼女は小柄のように思われているが実際は同年代の少女たちより少し大きく

日々のトレーニングもあり、その体躯はしなやかでバランスのとれたものである。

 

メジロライアン。

名門メジロ家の一員で、チームヘルメスの一員。先日初のGII勝利をし、次はGIを狙っている。

彼女としてはその前に一つ調整レースを入れたかったがスケジュールが厳しく、まずは疲労抜きのため練習もそれほどハードには出来ない。

 

「おお、ライアンさん!どうしました?!驀進しますか!やや、そうでした、私としたことが今はライアンさんは疲労を抜くのが優先でしたね!最高の驀進の為にも、休める時には休まないと!チームメンバーの休息に気を使ってこその学級委員長!」

疲労困憊とは思えぬほど元気な声で近づくライアンに話しかけるバクシンオー。

 

「明日ですけどトレーナーが研修でトレーニングの立ち合いが出来ないから、メニューに関しては基礎メニューだけで後は任せるって伝言です」

少し困った笑顔を伝言を伝えるライアン。

彼女としては基礎メニュー以外を任せてくれるのは、チームのウマ娘への信頼の表れだと思っているがサクラバクシンオーがどんな暴走をするか心配でもある。

 

「そうですか・・・」

顎に手をやり考え込むバクシンオー。

先程心配がライアンの中で増幅する。

10秒の沈黙。

 

「では!明日は基礎メニュー後にみんなで買い物に行きましょう!」

「へ?」

基礎メニュー以外は走り込みを提案されるかと思ったが、バクシンオーの口から出たのは意外な提案だった。

バクシンオーは自分の提案が良案という気持ちがあるのかその表情は明るく自信満々である。

 

「再来週はトレーナーさんの誕生日!何やら30歳の大台に乗るそうで!そこでチームからプレゼント渡して励ましたいと思います!30歳になっても変わりありませんよ、と!」

ガッツポーズのバクシンオー。

ライアンも先週にトレーナーが30代になる話と同じ月に誕生日を迎える甥っ子がいる話を思い出した。

いつもお世話になっているトレーナーと言うこともあるけれど、たまに買い物に付き合ってくれる一人の相手としても感謝の気持ちがあった。

 

「わかりました!それではマヤノトップガンさんには私から伝えておきますね」

期待の新人の名前を出し、踵を返し早速伝えに行こうとするメジロライアン。

10mほど小走りしたところで立ち止まり振り返る。

「これ、スポーツドリンクです!飲んでください!」

渡し忘れたことを誤魔化す様に少し笑ってスポーツドリンクの入った容器をバクシンオーに投げる。

 

 

 

チームヘルメスの日常である、




学生時代にサクラバクシンオーみたいな幼馴染がいたら人生が好転している。

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