九尾がいく呪術廻戦   作:meigetu

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10話 七海未知との遭遇

七海は振り向くとそこには、国を傾けることができるほどの美人の女性ががいた。彼女は9つの狐の尻尾と狐のような耳を持ち、今まで七海が戦ってきたどの呪霊よりも、強い気配を感じた。彼女は特級、いやそれ以上かもしれないとも感じた。もし彼女が私を殺そうとするならば、一瞬で刈り取られるとも錯覚した。このままではまずいと感じ七海は会話を振る。

 

「あなたが、私が戦ってきた狐たちが言っていた(あお)様ですか?」

「そう、その通り。私は(あお)。八雲 (あお)よ。よろしく頼む。」

 

と手を、差し出してくる。

そのまま振り放すのも失礼だと感じ、握手をする。

 

「まずは謝罪を。あなたを試すような真似をしたこと。そして、私の使い魔をうまくまとめられなかったこと。すまなかった。」

 

と、頭を下げられた。

呪霊が頭を下げるなんて初めて見た。それも圧倒的に相手が優位な状態でだ。そのことに驚いていると、

 

「そんなに謝罪されたのが意外だったのか?」

 

と聞かれてしまった。

今まで呪霊と相対してきたが、しゃべることができる呪霊は一定数いたが、人間ましてや、呪術師に頭を下げることなど一度もなかった。

 

「すみません。何分、呪霊に頭を下げられたことなんて一度もなかったので。」

「正確には呪霊ではないのだが。まあ良い。こんな開けた場所で語り合うのもいささか不便であろう。おぬし、ちょうどよい領域か何か持っておらんか?」

 

領域?領域展開のことかと当たりを付けた七海は

 

「あいにくと、持っていませんね。」

「ならば、私の領域内で語り合わぬか。けがもしておるし、わが領域内であるならば、直すこともできるぞ。」

 

領域内で、話す。つまり、相手の術式が必中の状態でしゃべるということだ。普段の呪霊ならば、避けるべき状態であろう。

しかし、この呪霊は、普段の呪霊と比べ圧倒的に強く、そして今にでも自身の命おも奪える状態にあるのに、まったく攻撃を仕掛けてこない。ここから本当に話し合いのためだけに領域を使うのであろうと察した七海は、

 

「では、お願いします。」

 

と頼んだ。

すると、(あお)は片手を狐の形にさせ、

 

「領域展開『稲荷大〇〇』」

 

という言葉とともに、まばゆい光とともに、空間を侵食している。

七海はあまりのまぶしさに目を閉じそして目を開けると、目の前には、美しい景色が広がっていた。

 

空には満月が輝いており、目の前には参道と思わしき道がある。参道はあまたもの鳥居が建てられており、その周りには彼岸花がきれいに咲き誇っている。

奥に目をやると、本殿なのか、大きな建物がぽつんと一つ見えた。

周りには、何匹かの狐がおり、それぞれ先ほど戦った尻尾が三本の狐に比べて圧倒的に強いということを感じさせた。

とともに自身の呪力がいつも以上に早く回復していくことを七海は感じた。

 

「これは、空間の内の呪力が外に比べて、圧倒的に増えたのか?」

 

と、自信の変化と周りの様子を見てあっけにとられていると、

 

「おーい、きこえぬか。」

 

と、そちらのほうを向いてみると、一人、神社の参道の茶屋であろうところに座り、キセルをふかしながら、酒を楽しんでいる人いや呪霊がいた。

 

「何やっているんですか?」

「まあ良いではないか。生きていくうえで楽しみというものをなくすと損じゃぞ。」

 

と言いながら升に入った日本酒を勧めてくる。

 

「おっと、それよりも腕を直さないとな。」

 

と、右手でゆびをならす。すると見る見るうちに傷がふさがり、何事もなかったかのように、元に戻っていた。

 

「それで飲むか?」

 

と、日本酒がなみなみと注がれた升を手渡してくる。

 

「いいえ、まだ仕事中ですので。」

「なんだ、釣れないの。」

 

しゅんとした、顔をした後、

 

「この人に抹茶と団子を」

 

はーいと、言いながら従業員であろう狐の耳と尻尾をはやした着物を着た従業員らしき女性が奥へと消えていった。

 

「なぜ、私を攻撃しないのですか?」

「攻撃する意味もないし、攻撃できない縛りがあるからな。それよりも座り給え。立ったままでは落ち着かんであろう。」

 

と、彼女が座っている隣の席をポンポンと叩く。

私は、彼女の隣に腰を掛ける。その時、ちょうど出来上がったのであろう。奥から従業員が出てきて私の座席の上にみたらしであろう団子と、抹茶が置かれた。

 

「いただきます」

 

と一言つぶやき、時計回りに茶碗を二回回しいただく。

七海は、渋みがほぼない抹茶に驚きつつも、質問をする。

 

「縛りとは何ですか?」

「ああ、縛りとは、咎人以外むやみやたらに人を襲わんというものだ。一昔前に私にも荒れておった時期があっての、その際にとても大きなしっぺ返しを受けたものじゃ。それに懲りてこの縛りを作ったまでよ。」

 

 

「あなたはいったい何ですか?先ほど自身は呪霊ではないといっていましたが。」

「ああ、そのことか。私は妖怪だよ。若き呪術師よ。」

 

妖怪、呪霊とは何が違うのかと考えていると、キセルをふかしながらこう話を続けてきた。

 

「妖怪と呪霊の違いを知りたいのであろう。正確に言うのであれば呪霊は基本的に呪術しか使えぬ、人間の恨みや不安が形作られたのもじゃ。おぬしも呪術師であるのだから何度か戦ったことはあると思うが、基本的に残忍で冷酷で、人間の世を終わらせ、呪霊たちの世を作るなどとほざくうつけ者よ。」

 

彼女は、キセルをふかし話を止める。

 

「そして、妖怪は、いわゆる呪霊が進化した先のものじゃ。妖怪は、基本的に妖力を用いた、妖術と呪術両方使うことができる。呪霊との違いは、その名で恐れられているか否である。」

「その名とは何ですか?」

 

と七海は質問をする。

 

「ああ、言い方が悪かったな。そうさな...では、一つたとえ話をしよう。」

 

話はまだまだ続きそうだ。

 

 




評価をくれると嬉しいです。

後だしで悪いですが、(あお)は、現実世界において、妖力は常に枯渇中ですが、呪力は十分というほど足りています。
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