ぜひ楽しんで行ってください。
「はい、皆さんちゅもーく。」
五条悟は手をたたき、一年生たちの注目を集めた。
一年生たちは、何かと?五条に向けて視線を送った。
「三学期始まってそうそう悪いけど、新任教師の紹介でーす。」
というと、一年生は口々にしゃべり始めた。
「真希。知ってたか?この情報?」
「いや知らねえな。噂にすら流れてこなかった。」
「憂太。お前は?」
「僕も知りませんでした。」
「しゃけ」
「まあ、いろいろあって秘匿されていたからね。それじゃあカモーン。」
と、五条悟が言うと教室の入り口が開いた。
そこには、教師のコスプレのような制服を身にまとった美女がいた。
一年生たちはその人ならざる美しさに、見とれているといつの間にかに教壇の上に彼女は立っていた。
「八雲
とウィンクを一つした。
「と、いうわけで、先日の百鬼夜行の際に一般人から呪術師へとなったという設定の、八雲
「みんなよろしくお願いします。」
と彼女はお辞儀をした。
「
「はい、呪術師としては未熟者ですが、体術では五条先生とタメを張れるぐらい強いです。高専からは高専の生徒になったほうが良いといわれましたが、実家への仕送り費を稼ぐ必要もありましたので、頼み込んで、一応教師として呪術師について学ばせていただきます。」
「五条先生とですか?」
と、指輪を付けた生徒が聞いてきた。
「はいそうです。術式でしたっけ?それを使われてしまうとなぜか拳が宙で止まってしまいますが、使われなければ戦えますよ。」
「それよりもなんで、そんなコスプレみたいな服を着てるんだ?」
「そうだ。制服送らなかったっけ?」
と、パンダと五条先生が聞いてきた。
「あの真っ黒な飾り気のない服が、制服だったんですか。注文した記憶がなかったのですみません、捨ててしまいました。」
「では、今着ているものは?」
「確か...ド〇キホーテでしたっけ。そこに女子教師の服というものが売られてたんでラッキー、それかなと思い着てみて、結構似合っていたからいけると思ってきたんですけど...」
「うわぁまじか...」
生徒たちは五条先生並の問題児が教師になったことに頭を抱えた。
「それよりも、できれば自己紹介をしてくれると嬉しいのですが...」
「それは、僕から説明させてもらうね。目の前に座っているのは、呪具使いの禅院真希。」
「呪具ですか?たしか呪力を持った武器のことでしたっけ。よろしくお願いしますね。」
と、にっこりとほほ笑む。
「...よろしく。」
「そして、その奥に座っているのが乙骨憂太君」
「確か、特級呪術師でしたっけ。よろしくお願いしますね。」
「今は、ただの四級呪術師ですけどね。よろしくお願いします。」
「そしてその左、呪言師の狗巻 棘。おにぎりの具しか語彙がないから、会話頑張って。」
「よろしくお願いします。」
「こんぶ。」
「最後、その前パンダ。」
「パンダだよろしくたのむ。」
「よろしくお願いします。ところで、触っていいですか?」
「触っていいとは?」
「では失礼しますね。」
というなり、彼女はパンダ先輩に飛びついた。
「抱き着いて、すっごいモフモフしている。」
「しゃけ」
「こんなことになるとは...」
パンダのほうに視線を向けると、おなかあたりに、抱き着き、モフモフしている。
「あの...ちょっと。」
「どうされました?パンダさん。」
「ちょーっと、はなれてくれると嬉しいんですけど...」
「うん、ちょっと待ってね。」
と、彼女は言うと、パンダに目を合わせ、しばらくすると、
「うん、ありがとうね。」
というなり、パンダから離れていった。
五条先生は咳払いをしてから、
「以上、4人が一年生だな。」
「はい、先ほど説明された通り、体術と高専では教えられない一般高校授業範囲の内容なんかをみんなに教えます。呪術師としては、未熟者ですが、よろしくお願いしますね。」
彼女はニコニコしながら言った。
「こんなところでいいかな。ちょっとした、ハプニングがあったけど、午後からは呪術実習があるから、お昼ご飯を食べたらいつもの場所に集合。その際に班分けを説明からね〜。」
じゃあ、というと、五条先生と八雲先生は退室していった。
「楽しそうだけど。何かあったの?」
「いやなに、現代にてあのような呪骸を見ることができるとは思わなんだ。」
教員室に向けて八雲
「呪骸?ああ、パンダのこと?」
「そうだ。初めはかわいいと思って、近寄ってみたがあやつはとんでもないな。誰の手によって作られたのじゃ?」
「パンダでしょ。たぶん夜蛾学長だと思うけど。」
「おお、ここの学長であったのか。それは僥倖。」
と、どこから取り出したのか、扇子で顔を隠しつつわらう。
「そんなに、珍しいものなの?」
「そうだ、独自の意思を持ち、術者に頼らず、独自で呪力を賄うことができる。これができる存在を見れたのであるぞ。これを珍しいといわず何という。幻想郷のほうにも人形に意思を持たせようとするやつはおったが、何十年も研究していまだたどり着けないものであるぞ。」
「そうなんだ。」
五条悟ただでさえ迷惑をこうむらされている、彼女に目をつけられた、夜蛾学長を哀れに思いつつ、教員室へと足を運んだ。
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「失礼します。」
生徒たちとの対面を終えた後、私は、学長室へむかった。
そこにはかわいい人形たちに囲まれながら、呪骸を作ってるであろう、学長がいた。
「おぬしの話は天元様の友であることは天元様よりうかがっているぞ。そのうえであるが、私は、教員兼生徒の八雲
「わざわざ気をかけてすまない。では、そのように。」
教員室で着替え用にと、五条より手渡された巫女服の裾を直しつつ、
「今学期より、教員兼生徒として東京都立呪術高専へと入学した八雲
「では、生徒として聞くが、何しにこの呪術高専へ来た?」
何しに来たか?生徒として答えるのであれば呪術を学ぶため。いや、この場でそのようなことは聞かないであろう。ということはなぜこの呪術高専へと入ったかであろう。妖狐の私として答えるのであれば、八雲
「......」
夜蛾学長は真剣に私の目を見ている。この人は真剣に生徒のことを考えているのであろう。そのことを踏まえたうえで、今回は、一般人だった自分が、呪術師になるうえでの覚悟を私に解いているのであろう。私は生徒として夜蛾学長へ向かい真正面から言葉を放った。
「私は...多くのかわいい女子と付き合うために呪術を学ぶ。」
「...それが、呪術師が死と隣り合わせの仕事だとしてもしてもそれを望むかのか?」
「無論だ。逆に死と隣り合わせだからこそ、この仕事を望んだともいえる。」
夜蛾学長はピクリと眉を動かした後、
「どういうことだ?」
と聞いてきた。
「死と隣り合わせということは、我々人間にとって最も絆が深まるときともいえるであろう。呪術師同士で、背中を預け合い戦うこと、また、死にかけの人間を救う際でもどちらでも変わらんが、普段の穏やかな生活とは全く異なるほど絆が深まるものだ。特に後者は特に顕著かもしれぬ。それゆえに、そこから私が好きな女子との関係を望むのは全うであると思うが?」
「なるほど。入学理由としてはとてもふざけたものであるが、でも高専入学には十分だ。合格だ。」
と、握手を求めてきた。それに応じる。
緊張していた空気が弛緩したあと、学長は、
「私が聞くのはあれだが、教員としては、体術と一般の高校の内容をやるようだが、問題はないのか?」
と聞いてきた。
「無論だとも。体術に関しては、五条との呪術抜きの対戦の記録を見ればわかると思うが、問題ない。一般の高校の内容としては、前日に参考書というやつか?学術書を教科ごとに5~6冊ほど丸暗記してきた。から問題ないであろう。」
「まあ、大丈夫であろう。あとは教員としての業務だが、...」
と夜蛾学長は話し始めた。
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「こんな感じだが理解したか。」
「了解した。」
はぁ、と夜蛾学長はため息をついた後、
「最後に...天元の友である八雲
結構律儀な方だなと思いつつ、気分を変えるために扇子を取り出し、私は話し始めた。
「よいぞ、どうした。現在の呪骸師よ。」
目の前の呪骸師は、一気に雰囲気が変わったことにあきれからか、小さくため息をついてから、
「天元様から、呪術師や、呪詛師の情報を聞かれたのであればできる限り、答えてやれという命を受けた。だから、基本的にわかることであるのであればすべて答えるつもりだ。」
「すまぬな。天元に感謝を伝えておいてやってくれ。では、一つ聞きたいことがある。一年の指輪を付けた元特級の呪術師についてだ。どうして四級へ降格した?」
夜蛾は、すぐに乙骨憂太のことだと当たりを付けた。
「あいつか...あいつは、もともと特級過呪怨霊がとりついた、一般人だったのだ。しかし、その呪霊が強大すぎるゆえに特級クラスの呪術師として任命されていた。つい先日か、互いの合意のもとその怨霊を無事祓うことができたのだ。」
「なるほど...そのせいでか。いいのではないのか。もしかしてその怨霊は婚約者だったのか?」
「そうだが。どこで知った。」
「いや何。あんなまじめそうな生徒が学校に指輪をつけて登校しておるのだ。何か思い出の品かそれとも婚約の際の指輪かどちらかであろう。そこからあたりを付けたのだよ。」
その後、私は扇子をパチンと閉じ、
「そういえば、一年のほうにパンダという生徒がおったがあれはおぬしが作ったものか?」
「そうだ。」
「さすがだ。儂も、あのような傑作を現代で見ることができるとは思いもしなんだ。よもや、融合しやすい魂を三つ合わせ一つの呪骸に入れることによって互いにお互いの魂を観測させ合うことによって自立化を促すとは...」
呪骸師、いや夜蛾学長は、驚いた顔をした後、
「どこでそれを...」
「天元から聞いておらぬのかったのか。まあ良い、それはわが能力に、起因しておるのだ。それは、すべての物事を数式で読み解くことができるというものだ。先ほど教員としてあいさつした際にパンダに触れる機会があってのその際に気づいたのだよ。まあ、別にほかの呪術師に話す気はないから安心せい。」
「なるほど...」
「おぬしも知っておると思うが、呪骸の自立化というのは一種の呪骸師全体の最終目標の一つでもある。呪術全盛期の平安の世でもこれを達成したものは人間で誰一人としておらなんだ。それを現在に見ることができるとは、驚愕しその方法に感動した。どうだ、褒美をやろう。」
と、右手を一閃させる。
すると、夜蛾学長が座っている、目の前にスキマが現れ、ドサドサと、現代の日本では決して手に入れることができない貴重な素材が山のように積み上げられた。
「それらは、幻想郷内や古き時代より手に入れることができた、現在では決して手にいれることができぬ呪骸の素材たちだ。ぜひ利用して、私にまた新しいものを見せ、私を楽しませてくれ。現在の呪骸師よ。いや、夜蛾よ。」
「これは、なんですか。」
と、おいていった物の一つを指さす。
それは、白い骨であった。
「ああ、これか。これは、竜の骨じゃ。幻想郷内に転がっておっての。これだけあれば、問題ないであろう。中には、呪物に近いものもあるので気を付けて使用したほうが良いぞ。」
ではな。というと、スキマから保管用であろうお札が巻き付いた大きな箱を夜蛾の目の前に落とした後、大量の呪物を放置し彼女は学長室よりでてった。
夜蛾は、現代では手に入れることができない素材を手に入れることができた喜びと、彼女が言っていた呪物に近いものといっていた、推定特級呪物の山に、面倒ごとを引っ張ってしまったという複雑な顔をしていた。