タイトルがあらすじ。あらすじがタイトル

1 / 1
夢咲きAfter schoolの一番部分で果穂がソロでコールしてPがコールを入れないのは

「な、夏葉さん!それは……どうしてなんですか・・・?」

 

 果穂が泣きそうな顔で、捨てられた子犬みたいに震えていた。今すぐ抱きしめて弁解したいけど、今はそうじゃないわ。

 

「もしかして、あたし皆さんに酷いことをしてしまったんですかっ・・・!?」

 

「違うわ。果穂。これは必要なことだからするの。それに――」

 

「それに!私たちが果穂の事を嫌うわけがないからねっ!」

 

「そうだぞ、果穂。果穂はアタシたち放クラにとって大切な友達でアタシたちの」

 

「センター……ですから……」

 

 

 

 

 

 先日の合宿から帰ってきてから、私たちの仲はより深まったわ。

 でも、私たち放課後クライマックスガールズには避けては通ることのできない一つの懸念事項があるの……。

 もちろん、私たちはそんなことを思ってなんでいないのだけれど。

 

「ねえ、皆……休憩中だけど、会議を開きたいの」

 

「会議……ですか……?」

 

「今日は果穂が休みだから後日でいいんじゃ……」

 

「だよね。でも今夏葉ちゃんが言うってことはもしかして、果穂には……その……聞かせ辛いことなのかな」

 

「ええ、その通りよ。でもこれは、果穂にとっても、私たちにとっても大事にな会議なの」

 

 皆に不安げな顔をさせてしまったのは申し訳思うわ。でも、放課後クライマックスガールズが前に進むためには必要なこと、妥協はできないわ。本題に入りましょう。

 

「今日大学に言ったとき友人にこう言われたの……どうして夏葉ちゃんじゃなくて、最年少の果穂ちゃんがセンターをやっているの?って」

 

 皆が息を呑んだわ。けれどもそれは言ってはいけないことを言ってしまったことに対するそれではなく、皆ある程度の心当たりがあるからこそであったわ。

 

「もちろん、私の友人は悪意があったから言ったんじゃないわ。純粋な疑問として、どうして年長者の私や年上の皆がユニットを引っ張るセンターじゃないのかって……そういうね」

 

「アタシはあんま聞いたことがないけど、そういうのは傍から見たらあるかもな……」

 

「凜世も……ありませんが……樹里さんが……言うように……あるやもしれません」

 

「私は……あるよ。夏葉ちゃんの友達と一緒で意地悪したくて聞いたんじゃなくて、不思議がってた」

 

 やっぱり、皆も薄々とは感じていたみたいだわ。だけど、これは私たちの周りの優しい意見だけ。私たち放クラはまだ有名ではないからそれですんでいるいるんだわ。

 

「だけどよ、それは果穂の事を知ればすぐに分かることじゃねーか?」

 

「そ、そうだよね!だって果穂は凄いんだもん!いっつも明るい笑顔でレッスンしてて、こっちまで笑顔になっちゃうんしっ!」

 

「はい……果穂さんは凄いです……けど……夏葉さんは、気になることが……?」

 

「そうね。私も最初は……どうして私がセンターじゃないんだろうって思ったわ。ソロでもユニットでも一番のアイドルになること。それが私の目標で今でも変わらないこと。ユニットで一番のアイドルって考えていた時はセンターじゃないって考えてはいなかったもの」

 

「夏葉ちゃん……」

 

 どこか心配気に智代子が呼びかけてくれたわ。でも――これは共有すべきことだったもの。

 

「ふふっ、もちろん今は、果穂の人となりを知っているし、果穂のファンになって、果穂が私たち放クラのセンターであることに疑問を抱くことなんてないわ。けれどね、それが……難しいの」

 

「それは……まだファンになっていない人達にとって、ってことだよね夏葉ちゃん」

 

「ええ、そうよ」

 

「――あー、確かにそうかもな。今はまだ有名じゃないし、アタシたちに出来るのはちょっとのトークと一曲のライブだけとか。それで果穂があたしたちのセンターだって初見の奴に示すのは難しいかもな」

 

「得てして……有名になっても……疑問に思うこと……」

 

「けどそれを示すって難しくないか?地道に活動していくしかないと思うけどさ……」

 

「「「うーん」」」

 

 皆が真剣に悩んでくれている。内容についてはネガティブなもので、大変なのだけれど、それがとっても嬉しいわ。一緒に悩んで、一緒に楽しめる、それでこそ放課後クライマックスガールズだと思うから。

 だけれども、今回の議論は中身を考えることではないわ。私の案の是正を問うものなの。

 大丈夫よ有栖川夏葉。私の信じる放クラの皆はしっかりとしているから。

 私が間違っていれば止めてくれるわ。

 

「案が……あるの。もしかしたら果穂を傷つけることになるかもしれない。けど、成功すれば絶対果穂が私たちのセンターだって分かるようになる案が。プロデューサーにもまだ許可を取ってないしやっぱりダメってなることもあると思うの。だけど、聞いてほしいの。放課後クライマックスガールズの今後の為にも」

 

「分かった。聞こうじゃねーか」

 

「……樹里」

 

 真っ先に言ってくれたのはやっぱり樹里だったわ。

 

「何心配そうな顔してんだよ。自信があるから言ってきたんだろ?なら大丈夫だよ」

 

「そうだよ!夏葉ちゃんの案なら安心して聞けるよっ!」

 

「はい……夏葉さんを……信じておりますゆえ……」

 

 本当に、放クラは優しいわ。

 

「……ありがとう。ええ、そうね!私の案を言わせてもらうわ!それは……」

 

「「「それは……」」」

 

「果穂に私たちのデビュー曲『夢咲After school』を一番の目立つコール部分を一人で担当してもらうことよ!」

 

 




この後はもちろん果穂がソロでコールして大成功で終わりです。

っていうコミュがあったからなんだよね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。