◯月◯日
今日から日記をつけることにする。理由は暇すぎるから。別に友達がいないから時間を持て余しているとかそういんじゃない。以上。
◯月×日
この里には紙がないので俺だけが知っている秘密の場所の大樹に文字を刻んでいる。どうやらここは異世界のようでその証拠に現代では見ることの出来ない白い二本の角が両親の額に生えていた。
父曰く
◯月◇日
オーガというのならもしかしたらこの世界はリゼロなのかもしれない。
だってほら、異世界で鬼って聞くとリゼロのラムとレムしか頭に思い浮かばない。他にもいたような気はするのだが俺の記憶にはないようだ。
一応里の中をくまなく探してみたがそれらしき姿は見当たらなかった。ここはリゼロの世界じゃないのだろうか。もしかしたらラムとレムはまだ生まれてきていないのかもしれない。
◯月△日
原作をよく知らないので、作中に出てきたオーガの里を襲った奴がどんな者なのかとかは分からないが一応生き残れるように剣………刀の練習を始めた。
いわゆる日本刀で転生者である俺からすれば憧れの武器である。刀を教えてくれるのは白髪の爺さんだった、名前はないようで俺はいつも師匠と呼ばせてもらっている。
師範の方が良かったのかもしれない。まあ、俺も名前はないのだが。
□月◯日
やばい、刀の鍛錬が厳しすぎて日記の存在忘れてた。とりあえず明日からはキチンと書くことにしよう。眠すぎて瞼が重い。
□月△日
キツイ、師匠の鍛錬がキツイ。まずは木刀素振り100回と言われ正直物足りなかったがこれは渋々やり切った。
だが、そこからが地獄だった。師匠にどうだゴラァ?と煽ってみた途端、じゃあ次は200回、300回、400回、500回……と果てしなく続くエンドレス。一緒に鍛錬していた赤髪の男の子―――皆から若と呼ばれているので俺もそう呼ぶことにした―――は700回でくたばっていた。
俺は750回でくたばったので勝ちといえば勝ちだろう。そもそも競い合ってなどいないが。
短いけど疲れすぎて限界なので今日はここで終わりにすることにすr
□月□日
朝起きたときそこは森の中だった。どうやら俺はあのまま寝落ちしてしまったらしい。急いで里に戻ると両親が顔を真っ青にして俺のことを呼んでいた。その後俺がジャパニーズ土下座をしたのは言うまでもないだろう。それでも両親は「お前が無事で良かった」と許してくれた。俺は良い親を持ったな。
その日は師匠による鍛錬もなかったので久しぶりに家族と一緒に過ごせた気がする。こういう一日も良いのかもしれない。
□月×日
今日も師匠から課せられた鍛錬は素振りだけだった。
流石に俺も物足りなさを感じていたが師匠の命令は絶対なので律儀に守ることにする(この前ほったらかしにしたら夜ベッドに師匠の刀がブッ刺さってた、怖すぎて眠れなかった)。
修行仲間である若は飽きてしまったようで他の子達と遊んでいた。アイツ俺が真面目に鍛錬してる最中にちょっかいかけてくるなよ。何が「一緒に遊ぼうぜ!」だ。こちとら生き残るために頑張ってんだぞこら、と言いたかったが仮にも若は族長の息子なため――最近知った――そんなことはできなかった。
まあ師匠が回し蹴りを食らわしていたのでスッキリしたがな。
□月◇日
いつもと違う訓練をするぞと師匠に言われ、ワクワクしながら待っていたが修行内容は結局里の周りを走り込むことだった。騙しやがったなあのクソジジイめ……、俺が大きくなったら絶対ボコボコにしてやる。
□月+日
今日も今日とて走り込み。アニメでよく見る超前傾姿勢での高速走りにも挑戦してみたが顔から地面に突っ込み鼻を強打するに終わった。若には変な顔と笑われた。その後若の家に大量の人参をプレゼントしたのは言うまでもないだろう。
□月-日
ただ走るのもつまらないので木刀を振り回しながら走ることにした。一石二鳥というやつだね、俺ってば天才かも。……最近周りの大人から可哀そうなものを見るかのような目を向けられるのは気のせいだろう。
□月▽日
今日は会議があるからなんやらで師匠との稽古はなしになった。
そこで俺は久々の休日なのでおもいっきり羽を伸ばそうとしたが、この世界にはゲームや漫画なんてものはあるわけもなく、とてつもなく暇な一日を過ごしていた。
若が広場で青髪の男の子や紫髪の女の子とチャンバラごっこをしているのを囲い窓から見ていたけど、そこに入る勇気は俺にはなかった。ま、まあ俺は孤独を愛する一匹狼だし?別に寂しいとかそういうんじゃない、のだ。
□月Φ日
明日からは対人訓練だと師匠に言われた。へっへっへ、首を洗って待ってろよバケモノ爺ィ。そのイケたヒゲをけちょんけちょんにしてやる。
オリ主
前世の死因は毒キノコによるショック死。死ぬ間際には「やば、毒キノコ食べて死ぬとかあの世で両親にどんな顔すりゃいいんだよ」と毒キノコについての後悔しかしなかったため獲得したのは状態異常無効のみ。そのせいか余った魔力が多い。