転生したらオーガだった件   作:腐った林檎

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研究

 

 ☆月●日

 

 料理をつくったのだが、何故か若と姫―――若の妹らしい―――も倒れてしまった。流石に何かが変だと思ったので姫を抱えて母のところに行くと何人かのべっぴんさんとお茶会?してた。その中に紫髪の少女の母親もいて「ああ、大丈夫ですよ」と言っていたので大丈夫なのだろう。確かな根拠はないが。

 目覚めるまで横で見守っていたのが夜も遅くなってしまったので家に連れ帰られてしまった。明日、若に無事か否か確認しよう。

 

 

 ☆月□日

 

 

 どうやら無事なようだ。俺としても姫のような美少女が酷い目に遭うのは許せない。今度は姫の身辺調査をしないとな。ねえ知ってる?若の家と俺の家って案外近くて水浴びとかも二階から丸見えなんですよ?

 

 

 ☆月△日

 

 

 今日は真面目に鍛錬した。鍛錬というか研究なのかもしれないが。

 正規な木刀の構えを取らず、敢えてダランと腕を下げて対人訓練を開始した。よくアニメで見る無防備での構えだ。もちろん師匠には何の効果もなくフルボッコにされた。

 

 

 ☆月○日

 

 

 イメージするのは流水岩砕拳。流れるように師匠の攻撃を受け流し高速の打撃を叩き込む、なんてことは出来ず顎に強烈な一撃を貰って意識が飛んだ。もう泣きたい。

 

 

 

 

 

 

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 ☆月▽日

 

 

 今まで俺は

 

・相手の攻撃を受け流す

 

・流れるように攻撃を繰り出す

 

 という二つの目標を立てていた。だがこの目標こそがダメだったんだ。

 攻撃と防御の二つで考えるのではなく攻撃=防御で考える、そうすると木刀の平で上手く攻撃を受け流しその勢いを利用して斬撃を繰り出せた。当然相手は若だが、師匠ならこうも上手くはいかなかっただろう。

 とりあえず攻撃と防御を連動させ動きの流れをつくることを念頭に修行に励むことにする。流水岩砕拳とは方向性が違うが良しとしよう。

 

 

 ☆月◎日

 

 

 事件が起こった。

 

 なんと師匠が俺の木刀(相棒)を叩き切ったのである。そう、師匠への怒りを込めて刀身に悪鬼滅殺を刻んだ木刀が。俺は当然怒った、転生以来最高にブチギレた。

 左手にあったゴツゴツとした岩の刀(・・・)を握って師匠に襲いかかり腹に蹴りをくらった。あのクソジジィ、親から物は大事に扱いなさいって言われなかったのかよ!

 

 

 ☆月+日

 

 

 不貞寝して布団に引き籠っていると、そういや昨日なんで岩の刀なんて持ってたんだ?と気付いた。今まで木刀以外に持ったことはなかったのに、おかしいな、と。

 何気なく枕に手を置き、グッと力を込めるとあら不思議。手の中にふわっふわな棒があるではありませんか。よく見たら刀に似てなくもないし、もしかしてコレは来たんじゃないか……!?

 

 

 ☆月*日

 

 

 早朝誰も起きていない時間に家を出て、すぐに秘密の大樹のところに行き研究を始めた。

 昨日、一昨日のあれは夢ではなく実際に刀を創り出すことが出来た。どうやら手の平に触れた物を刀の形に変換できるようで、試しに石に触ったら石の刀が創り出せた。うん、これ無限の剣製みたいなものじゃないですか?きたこれ、俺の時代がKI☆TA☆ZEEEEEEEEEEEEE!

 

 

 ☆月-日

 

 

 母にこのことを自慢すると「それ土妖術じゃないの?」と言われた。た、確かに……言われてみればそうだな。無限の剣製だって投影(トレース)の極めたVerだし、そういう類いのものだと考えた方が合っているだろう。なんだよ、無限の剣製じゃないのか……。

 でもでも、父は「そんなに土妖術を上手く扱えるなんてすごいな、それに関しては里一番じゃないか?」と言ってくれたので少し誇らしかった。

 別に俺は里を守れることのできるぐらいの力があればいいだけだし、エミヤのように守護者になるつもりはない。そこまで思い詰める必要はないだろう。

 

 

 ☆月□日

 

 

 っし、明日は久しぶりに鍛錬所に顔を出すか。師匠が怖いけどなんとかなるだろ。

 

 

 

 




オリ主

 何故かキノコを見ると震えが止まらないらしい。食卓でキノコを使った料理が出ると無の表情になる。


オリ母

 昔戦場を駆け回った豪傑。オリ主の出産を機に前線から退いた。一度怒ると一日ぐらいは収まらない。

オリ父

 オリ母の無茶にいつも付き合わされている。戦場では狙撃手として活躍。娘大好きお兄さん。
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