神が讃えしその駿駆   作:松武栗尾

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第三話 本当に走れるの?

「──その時はカネケヤキって子も出てたんだけどね、その子がとんでもない大逃げかましてさ」

 

 昼休みも半ばを過ぎ、食事を終えてシンザンは後輩たちと雑談に興じていた。

 

「二周目の向こう正面でわたしの位置から二、三十バ身くらいかな、差を空けられちゃってあの時は面食らったよ」

「は、はぁ……」

「しかもウメには徹底的にマークされるし、レースの前に親分からウメよりも先に仕掛けるな~、って散々釘を刺されちゃって互いに牽制してたからもう大変」

「へ、へぇ……」

「あ、ウメもわたしの同級生なんだけど、この子はわたしのライバルで──」

 

 彼女は自身が三冠を獲得することになった菊花賞での話を語っているのだが、テーブルの向かい側で聞いているウオッカとダイワスカーレットは若干顔を引き攣らせていた。

 

 三冠を勝ち取ったウマ娘は両手で数える程しかいない。その数少ない内の一人であるシンザンから語るレースに関する生々しい話の数々に気圧されたというのもある。

 

 だがそれ以上にそんな貴重な経験を彼女が何の気兼ねなくポンと話してくれるとは思いもしなかったため、二人は面食らってしまったのだ。

 

「三冠を取るって、本当に大変なんですね……」

「分かってたけど俺たちもそういう世界で闘っていくんだな……」

「いや~しんどかったね、あの頃は」 

 

 ウマ娘であれば誰もが一度は夢見る『クラシック三冠』。彼女たちが未だ経験したことのない激闘を闘い抜き、見事その栄冠を手にしたであろうシンザン。それを「しんどかった」の一言で済ませる彼女に対しスカーレットとウオッカは言葉を失いながら顔を見合わせる。

 

 

 

 ──このウマ娘(せんぱい)、ヤバい。

 

 

 

 穏やかな雰囲気とは異なるその豪胆さに二人は畏敬の念を抱かざるを得なかった。

 

「す、素晴らしいですわっ」

 

 彼女たちとは対照的に、シンザンへ話をせがんだ張本人であるメジロマックイーンは唯々興奮していた。

 

「三冠を成したシンザン先輩の貴重な経験談──(わたくし)、感動いたしました!」

「ありがとうねマックイーンちゃん、けど本当に良かったの? せっかくの昼休みをわたしの昔話なんかで使っちゃって」

「そんなことはありませんわ! それどころかとても勉強になります!」

「あらそう、そんなこと言われると照れちゃうね」

「で、ではっ、次は天皇賞のお話をお聞きしたいのですが──」

 

 のんびりとした調子で手元のお茶を啜るシンザン。その隣でマックイーンは目をキラキラさせて別のレースの話をねだる。

 

「天皇賞? ああそっか。自分、メジロの子だもんね。天皇賞は勝ちたいか。けどわたしが走ったのは秋の天皇賞だったからな、参考になるかどうか……」

「いえっ、是非シンザン先輩の経験をお聞きして、己の糧として天皇賞に臨みたいのです!」

 

 天皇賞は春と秋の年二回開催である。そして何よりレース場が春は京都レース場で秋は東京レース場と開催場が異なっており、ペース配分や仕掛けるタイミングなどが違ってくるのでシンザンは少しだけ困る。

 

 メジロの家系であるマックイーンは長距離でのレースを得意とし天皇賞での勝利を至上としている。それ故にコース場の条件が違えど天皇賞での勝利経験のある彼女の話はどうしても聞いておきたかったのだ。

 

「そういうことなら、任せてちょうだい」

「ありがとうございます!」

 

 まあ春も秋も距離は同じ三二〇〇メートル*1だし少しは役に立つかな、と芦毛の少女の熱意に押されたこともありシンザンも快く彼女の思いに応える。

 

「天皇賞か……懐かしい。わたしが勝った時はトレーナーが泣いてたっけ。あの時も別の子にとんでもない逃げをされたんだけど──テイオーちゃん?」

 

 ふと何やら視線を感じてそちらの方へ顔を向けると、三日月メッシュが特徴的な少女が頬杖をついた姿勢で見つめているのに気が付いた。

 

「どうしたのよそんなに膨れて?」

「……マックイーン、シンザンとは昨日会ったばっかりなんだよね」

 

 スカーレットの声には答えず、シンザンが合流してからというものむすっとした表情を続けるトウカイテイオーは斜向(はすむ)かいに座る先輩とマックイーンを半目で交互に見やる。

 

「そうですけれど、それが何か?」

「にしてはすごく仲良くないー?」

「はぁ?」

 

 質問の意図を図りかねて思わず声が漏れる。テイオーがへそを曲げる理由がさっぱり分からない。

 

「何を言いたいのかさっぱりですわ……」

「テイオー……お前、もしかして妬いてんのか?」

「そ、そんなんじゃないよっ」

 

 普段と異なるつっけんどんなテイオーの様子にピンときたウオッカがそう言うと彼女は慌てて否定するが……図星であった。

 

「へー、かわいいとこあるじゃない」

「だから違うってばー!」

「なんだそういうことですの」

 

 ニヤニヤするスカーレットにからかわれ、顔を赤くするテイオーを前にしてマックイーンは呆れてため息をつく。

 

「トウカイテイオーとあろう者がその程度のことで気を揉んでいては、きたるクラシックレースは厳しいものになりますよ」

「ぐぬぬぅ……」

 

 子供扱いされて悔しさのあまり歯軋りする。テイオーからすればライバルであるマックイーンが、突然現れたシンザンに(うつつ)を抜かしている方がどうかとしていると思うというのに……。

 

 こっちの気持ちも知らないで、と心の中で唸りながらテイオーはやけになって口走る。

 

「ど、どうせシンザンになんかいいことしてもらったから、そんなにベタベタしてるんでしょ!」

「ぎくっ」

 

 と、面白いくらいにマックイーンの表情が強張った。

 

「……なにその反応」

「そっ、そそそんなことは決してあり得ませんわ。私は、一人のウマ娘としてっ、シンザン先輩をお慕いしているだけで──」

「ああ、もしかしてお土産が気に入ってくれたの?」

 

 当てずっぽうにもなっていないやけくそな発言に突然狼狽えるマックイーン。その様子にテイオーが引っ掛かっていると思い出したかのようにシンザンが口を開く。

 

「お土産?」

「昨日ねぇ、寮の皆に買ってきたお土産をぶちまけちゃったんだけど、マックイーンちゃんに拾うの手伝ってくれたお礼に一箱あげたんだ。夕張メロンを使ったタルトだったっけ?」

 

 ウオッカの疑問に対するのんびりとした答えを耳にして、痛い沈黙が訪れる。

 

 昨夜寮の談話スペースに置かれていた地方の様々な製菓、とある先輩からの頂き物だと述べた寮長の話、そのお菓子を全て懐に仕舞い込もうとするとある芦毛の先輩とそれを阻止する同期のこれまた同じ芦毛先輩の攻防、そして今まさに寮に下宿している生徒たちへのお土産を持参してきたとカミングアウトしたシンザン……。

 

 謎は全て解けた。出会ったばかりの二人の距離が近い、その理由。

 

「アンタ……」

「現金な奴……」

「そんな目で見ないでくださいましっ!」

 

 

 

 要するに、マックイーンは好物である甘味に釣られたのだった。

 

 

 

 スカーレットとウオッカの二人に可哀想なものを見る目で見つめられたマックイーンは顔を朱に染め、立ち上がる勢いで止めさせようとする。

 

 突然の騒ぎに周囲のウマ娘たちは何事かと視線を向けてくるが、マックイーンは気付かないようだ。

 

「なーんだ、やっぱりそういうことか」

 

 何を言えなくなる二人と対照的にテイオーはここぞとばかりに鼻を鳴らした。

 

「お菓子になんて釣られちゃって、いつも言ってるシュクジョの心構えはどこにいったのさ? 子供みたいに甘いもので手懐けられて恥ずかしくないの!」

「ふぐっ……!」

 

 とは言うものの、マックイーンのシンザンに対する好意の理由がお菓子による餌付けのためであると判明し、彼女らしいと思いつつタネが割れたことにテイオーはホッとしたことで胸の中のモヤモヤが晴れたような気分になった。

 

「だ、だからといって、シンザン先輩にそのような態度を取るのは別ですわ!」

「そ、それは……」

「私がシンザン先輩をお慕いする切っ掛けはなんであれ、偉大な成績を残した先人へ敬意を払うのは当然ではありませんこと!?」

 

 痛いところを突かれたじろぐマックイーンだったが、ビシッ! と指差して話の論点をずらしにかかる。だがそれは至極全うな正論だったために今度はテイオーがたじろぐ番だった。

 

「そ、そう言われたって、ボク、シンザンの走ってるとこ見たことないし、すごいすごいって言われても実感が……」

「バっ、あなた何を言って──!」

 

 目を剥くマックイーンの反応を思わず口をついて出た言葉にはっとする。

 

 青褪めた顔のウオッカとスカーレットを視界の端で捉えながらしまった、とテイオーは後悔するがもう遅い。

 

 大好きなシンボリルドルフのような無敗の三冠ウマ娘を目指すテイオーも、クラシック制覇への道程がいかに困難なものであるか理解しているつもりだ。三冠を達成しているシンザンが遅いわけがない。

 

 下手をすれば侮辱とも取れる発言を受けたシンザンはどんな顔をしているのか。嫌な静寂の中、顔を強張らせたテイオーは恐る恐る彼女の方を見やれば──

 

「うん、やっぱりそうだよねぇ」

 

 と、呑気にうんうんと頷いていた。

 

「……あり?」

「あの……よろしいんですの?」

「ん? なにが?」

「その、今ので気分を害されてなどは……」

 

 想像とは真逆の反応を見せる先輩の様子に呆気に取られるテイオー。シンザンの気持ちを慮ったマックイーンが遠慮がちに伺いをたてるも、当の本人はあっけらかんとしている。

 

「三冠ウマ娘になったのは結構昔のことだし、皆はわたしの走りを見たことないからそういう風に思うのは当然じゃない?」

「そういうものでしょうか……?」

「百聞は一見にしかず。人様から聞いた話だけじゃ、信用できないし実力なんて分からないもんなんだ、これが。たとえ三冠取ってようが『八大競走』制覇してようが、それは変わらないんだね」

 

 「だからテイオーちゃんは何も間違ってないよ」とシンザンの穏やかな黒い瞳で見つめられて、テイオーは居心地悪そうに身をモゾモゾと揺すった。

 

 彼女の懐の大きさを目の当たりにし、マックイーンが取られそうなのが嫌だとかどうとか(よこしま)なことを考えていた自分が何だかバカらしく思えてくる。

 

「う、うん。その……ごめんなさい」

「気にしないでちょうだいな。名前の大きさに惑わされず、自分の目で確かめたいっていうのも大事なことだよ」

 

 自然と出たテイオーの謝りも素直に受け止めるシンザン。彼女のありのままの姿には年長者特有の落ち着きと、静かな風格が感じられた。

 

「マックイーンちゃんもありがとうね。わたしの顔を立てようとしてくれて」

「そんなつもりは……私がシンザン先輩をお慕いしているというのは偽りでも嘘でもありません。ですが、テイオーの言うことにも一理あることは認めましょう」

 

 逆にシンザンから気を遣われてしまいマックイーンは耳を垂らして目を伏せる。何も彼女を盲信しているわけではない。マックイーンはテイオーたちとは違い、シンザンのレースを目撃したことがあるのだ。

 

 それは撮影された映像としてのレースだったしどのレースであったかは記憶は朧気ではあるが、それでもそのレースで見せた彼女の走る姿が幼い頃の彼女に衝撃を受けたことだけは鮮明に覚えている。

 

 だからこそ、テイオーたちとの間にシンザンに対する認識の差があるというのは理解している。だが彼女たちもシンザンの走りを目にすればその凄さを理解してくれるはず──

 

「……そうですわ」

 

 その時、マックイーンの脳裏に一つの妙案が浮かぶ。

 

「マックイーン?」

「簡単なことではありませんか」

 

 テイオーの声が聞こえていないマックイーンは確信したように独りごちる。

 

 走る姿を見たことがないのなら、見てもらえばいいだけではないか。

 

 顔を上げ、不思議そうに目を細めたテイオーの顔をマックイーンは凝視する。

 

「テイオー」

「な、なに……?」

「あなたのシンザン先輩への疑念──払拭して差し上げますわ」

「へ?」

 

 顔に強い意志を滾らせ、マックイーンは身構えたテイオーへそう言い放ち、隣に座るシンザンへ視線を向ける。

 

「……わたし?」

 

 マックイーンの視線を受け止めるシンザンはきょとんとした表情を浮かべた。

 

 

 

 

 

「……ねぇ。アタシたち、もしかして忘れられてる?」

「……言うなよ、虚しくなるじゃんか」

 

 

 

 

 

「……俺は夢でも見てんのか」

 

 実際のレース場と何ら変わらぬ本格的なコースを備えたグラウンド。放課後になり生徒たちが自分の所属するチームごとでの練習を行っている中、チーム『スピカ』のトレーナーを務める彼はうわ言のように呟いた。

 

 

 

「あら、自分北海道出身なの」

「は、はい。といっても、札幌みたいな都会じゃなくて田舎の出身なんですけど……」

「奇遇だねぇ。わたしも故郷(くに)は北海道だよ」

「本当ですかっ! 私、日高の生まれなんです!」

「日高? こりゃあっと驚くため五郎。わたし浦河の出なんだ」

「ええっ!? 隣町じゃないですか!?」

 

 

 

「……マックイーン。なんでアイツが『スピカ』のトレーニングにいるんだよ」

「私がお願いしたのですわ。というよりも、あなたが先輩と知り合いだったことの方が驚きなのですけれど?」

「そりゃあゴルシちゃんだし? 顔の広さは太平洋並みだぜ。とは言っても……アタシ、アイツのこと苦手なんだよなぁ」

「何故ですの?」

「ここだけの話、アタシ、一回だけ殺されかけたことがあってさ……」

「は?」

 

 

 

「あの人が……」

「スズカ先輩も会うのは初めてなんですね」

「昨日まで休学してたみたいですし、スズカ先輩が入学した時はもう休んでたんですかね」

「ええと、どうだったかしら」

「スズカ先輩?」

「私、入学した頃から走ることしか考えてなくて……」

「おおう……スズカ先輩らしいっすね」

 

 

 

 自身の担当するレースチーム『スピカ』所属の少女たちが会話混じりに準備運動をしているのを眺める彼は、先程受けた衝撃から立ち直れていなかった。

 

「はっ! もしかして、昨日のお土産は……!」

「うん、それわたしのやつ。皆に食べてもらいたくて、フジに渡しておいたんだけど……」

「そりゃあもう! 北海道の銘菓が食べられると思わなくて、なまら嬉しかったべや~!」

 

 理由は()()だ。視線の先、愛嬌のある真ん丸な瞳が特徴的なスペシャルウィークと会話している地味な髪色のウマ娘である。

 

(まさかこんなところで、『五冠ウマ娘』に出くわすとは……)

 

 先程トレーニングのため普段通りグラウンドへやってきたトレーナーは、いつものメンバーに加えて見ず知らずのウマ娘がいたことに気が付いた。

 

 妙に感じたトレーナーが誰何しようと思った矢先にそのウマ娘から声をかけられたのだ。

 

「自分がマックイーンちゃんたちのトレーナーさん? 突然で申し訳ないんだけど、自分のチームの練習に参加させてもらっていいかな? マックイーンちゃんに頼まれちゃって」

 

 最初は誰か分からず首を傾げていたが、目の前にいるウマ娘がかの『五冠バ』シンザンだと脳が認識した瞬間の衝撃足るや……咥えていたドロップを落としてしまったくらいだ。

 

 しかもチームの練習に参加させてくれときたものだ。苦笑がちの『五冠ウマ娘』に頼まれて首を横に振れるトレーナーがどこにいるだろうか。ショックから立ち直る間もなく、彼は上の空で応諾してしまった。

 

 未だに実感が湧かないし、加えて冷や汗も止まらなし……ぶっちゃけビビってる。

 

(そもそも、長期間休学してるって話だったじゃねえか)

 

 シンザンが復学したなど寝耳に水である。本来であれば学園中が大騒ぎになる大ニュースになってもおかしくない。

 

「箝口令でも敷いてたのか……?」

「ねえトレーナー」

 

 騒ぎに発展させたくない学園側の思惑でもあったのかと深読みするトレーナーだったが、不意に呼ばれて声のした方を向く。そこにはジャージのポケットに手を突っ込んだテイオーが難しい顔をして突っ立っていた。

 

「やっぱりシンザンってすごいの?」

「そりゃ当然だろ。三冠ウマ娘だし、何より史上初の『五冠ウマ娘』だからな」

「ふーん……」

 

 スペシャルウィークと談笑するシンザンを見つめたまま気のない返事をするテイオー。彼女の様子から物思いに耽っているようだ。

 

「テイオー。シンザンのことが気になるのか?」

「……うん」

 

 小さく頷く彼女にトレーナーは何かあるのかと目を細める。

 

「アイツのことはどれくらい知ってる? 脚質はどうだ、戦績は?」

「知らない。マックイーンからは初めて『五冠』を取ったことくらいしか聞いてないし」

「じゃあ『八大競走』って言って分かるか?」

「はちだいきょーそー?」

「『八大競走』ってのはな……いや、後で教えてやるよ」

 

 気になっている割には知っている以前の話だったのでトレーナーは何が気に入らないのかと頭を抱えてしまう。

 

「トレーナー?」

「いいからいいから……ほらっ、行ってこい」

「? 分かったよ、行けばいいんでしょ行けば」

 

 ホイホイと手を払ってテイオーをチームメンバーたちの輪へ送り出す。トレーナーの胸中には困惑が未だ残ってはいる。しかしこれは『スピカ』全体にとっても貴重な経験であることは間違いない。

 

 名伯楽と謡われた偉大な男と天才の名を欲しいままにしたトレーナーの二人から直々に指導を受け、偉業を成し遂げたシンザン。そのウマ娘の走りを間近で観察──決して指導ではない──、そして共に練習に励むことができるのはトレーナーとしても、担当するウマ娘たちにとっても代えがたいものになるはず。

 

「だが……」

 

 その彼女とトレーニングを行えることの有り難みを『スピカ』のメンバーが理解していなさそうなことにトレーナーは気が気でなかった。

 

(頼むから粗相だけはしてくれるなよ……)

 

 そんなトレーナーの心配を他所に、チーム『スピカ』の少女たちは生ける伝説を交えてのランニングを開始した。

*1
1965年当時天皇賞は春秋共に三二〇〇メートルであったが1984年から秋の天皇賞は二〇〇〇メートルに短縮された。

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